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栄養士の資格は独学で取れる?取得方法と活躍できる職場を徹底解説

栄養士の資格は独学で取れる?取得方法と活躍できる職場を徹底解説食・栄養

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投稿日:2024年2月2日 | 更新日:2024年02月02日

栄養士の資格は独学で取れる?取得方法と活躍できる職場を徹底解説

近年、健康や食事について関心が高まり、栄養士の資格に興味がある方も多いでしょう。

栄養士栄養に関する専門家で、メニューの作成調理などが主な仕事です。

しかし、なかには下記のような疑問を感じている方もいます。

「栄養士は独学で取得できるのか」「どんな職場で活躍できるのか」「独学以外の取得方法はあるのか」

そこで、本記事では栄養士の資格取得方法独学について解説します。

資格取得に興味がある方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。

栄養士の資格は独学で取得できるのか

栄養士は、独学で取得ができない資格です。

そもそも、栄養士とは栄養学に関する技能を保有した専門職で、厚生労働省大臣が認定している国家資格です。

資格を取得するには、厚生労働省大臣が指定した栄養士養成施設入学して必要な過程を修了して卒業する必要があります。

栄養士養成施設は、次の3つがあります。

・専門学校 

・短期大学 

・4年制大学 

そのため、栄養士の資格を取得するには上記3つのいずれかの学校に進学する必要があり、時間と資金を準備しなければなりません。

社会人から目指す方は、今の仕事をしながら通学可能かを考えつつ、場合によっては退職雇用形態の変更などを検討しましょう。

栄養士は通信で取得できるのか

上述した通り、栄養士の資格を取得するには、専門学校短期大学4年制大学のいずれかに進学する必要があります。

しかし、栄養士が目指せる通信制の大学専門学校は存在していないため、通学しなければなりません

栄養士のカリキュラムには実習が含まれており、通信制での実施は厳しいといえるでしょう。

さらに、ビジネススクールのように夜間に通える学校もないため、昼間に授業に参加できる時間を確保する必要があります。

現状のカリキュラムでは通信や夜間で実施しているコースが存在しないので、忙しい社会人には厳しいといえるでしょう。

しかし、栄養士に関連する資格は他にもあり、ユーキャンなどの通信講座テキストを活用して資格取得が可能です。

栄養士の取得が難しい方は、他の資格も検討しましょう。

管理栄養士との違い

栄養士管理栄養士の大きな違いは、次の2つです。

・仕事内容 

・資格の取り方 

両方とも国家資格ですが、栄養士法によって仕事内容や資格の取得方法が定められています。

また、栄養士は都道府県知事から免許が与えられるのに対し、管理栄養士は厚生労働省大臣から免許を与えられる違いがあります。

それぞれの違いも確認しましょう。

仕事内容

栄養士と管理栄養士は、活躍できる職場に大きな違いはありませんが、仕事の内容については栄養士法によって区分されています。

栄養士と管理栄養士、それぞれの仕事内容は下記の通りです。

 対象仕事内容
栄養士
  • 健康な方
  • 栄養指導
  • 健康的なメニューの作成
  • 実際の調理
管理栄養士
  • 健康な方
  • 病気や高齢などで食事がうまくとれない方
  • 1人1人に合わせた栄養管理の指導
  • 施設全体の栄養管理に関する運営
  • 生活習慣病の予防や生活習慣の改善指導

以上からわかるように、管理栄養士の方が仕事の幅が広く責任が重大であるといえるでしょう。

病院や学校など働く施設は共通していますが、業務内容が異なるケースがあります。

資格取得を考えている方は違いを理解したうえで、資格取得を目指しましょう。

資格の取り方

栄養士と管理栄養士は、両方とも国家資格ですが、資格の取り方が異なります。

栄養士の場合は、栄養士養成課程を設置している専門学校や短期大学・4年生大学へ進学して卒業と同時に資格が取得できます

一方で、管理栄養士の資格を取得するには国家試験に合格する必要があり、試験対策をしなければなりません。

さらに、管理栄養士は受験資格が求められ、栄養士の資格取得数年の実務経験が必要です。

なお、4年生の管理栄養士養成施設を卒業した場合は、そのまま受験できます。

栄養士の資格があれば独学でも受験可能ですが、なかには通信講座の対策コースがあるため管理栄養士を視野に入れている方は確認するとよいでしょう。

栄養士の進学先の違いについて

栄養士を目指すなら、大学・短期大学・専門学校のいずれかに進学しなければなりません。

さらに、現時点では夜間に開講していないので、社会人から目指す方は仕事とのバランスを見直す必要があります。

進学先によって卒業までに必要な年数入試方法カリキュラムなどが異なるため、事前に資格の取り方を確認して自分に合った進学先を検討しましょう。

栄養士の専門学校

栄養士の資格を取得する方法の1つが、専門学校への進学です。

専門学校では実践的な教育に力を入れている傾向があり、栄養に関する専門教育調理に特化した授業が多い点が特徴です。

専門学校に進学するには入試を受ける必要がありますが、大学よりも難易度は低いため進学がしやすいでしょう。

また、社会人向けの入試制度を実施している学校もあるので、社会人から栄養士を目指す方にもチャンスがあるといえます。

専門学校に進学して栄養士を目指す場合は、次の3つのコースがあります。

2年制の栄養士養成課程の専門学校 

3年制の栄養士養成課程の専門学校 

4年制の栄養士養成課程の専門学校 

早く栄養士の資格を取得したい方は、2年生の専門学校に通うことがおすすめです。

さらに、2年生の専門学校は学費が抑えられるメリットもあるため、時間と資金に限りがある方は2年生の専門学校への進学を検討しましょう。

短期大学

栄養士を目指すなら、短期大学への進学でも資格取得が目指せます。

短期大学でも栄養士に必要な知識を身につけていきますが、専門学校とは違い一般教養などの授業も履修する必要があります。

短期大学も入試を受ける必要がありますが、難易度は大学進学と比較して易しいといえるでしょう。

また、短期大学へ進学した方で栄養士を目指す方もいますが、一般企業への就職するケースもあります。

短期大学に進学して栄養士を目指す場合は、次の2つのコースがあります。

2年制の栄養士養成課程の短大 

3年制の栄養士養成課程の短大 

短期大学の多くは2年生コースですが、なかには3年制コースを実施している短期大学もあります。

そのため、早く資格を取得したい方は2年生コースを短期大学も検討しましょう。

4年生大学

大学への進学で、栄養士の資格が取れるケースもあります。

大学へ進学する場合は、栄養学部管理栄養学部などの学部で卒業に必要な科目栄養学以外の教養科目を履修しなければなりません。

また、大学へ進学する場合入学試験を受ける必要があり、専門学校や短期大学よりも難易度が高く進学を検討している方は入念な対策が必要です。

さらに、大学は4年間在籍する必要があり、授業も昼間のため時間を確保する必要があるでしょう。

なお、大学は4年分の学費がかかるので資金の準備も必要です。

そのため、社会人や主婦の方が栄養士を目指す場合は、専門学校や短期大学で学ぶことがおすすめです。

栄養士の資格が活かせる職場

栄養士の資格が活かせる職場は、次の5つです。

・学校 

・病院 

・高齢者施設 

・スポーツ施設 

・企業 

栄養士の資格をもっていれば、メニュー作成や調理など様々な施設で活躍できます。

さらに、栄養士の知識は一般企業でも活かせるため、資格が取得できればキャリアパスも広がるでしょう。 

学校

栄養士が活躍できる職場は、学校が挙げられます。

学校は保育園幼稚園・小学校などがあり、給食・おやつのメニュー作り調理・食事のサポート食への関心を伝えるのが主な仕事です。

また、食材の手配調理場の衛生管理・清掃なども業務内容で、仕事は多岐にわたります。

さらに、栄養教諭の免許をもっていれば食事に関する授業や、アレルギーをもった子どもに対する個別指導・保護者への指導など活躍の場が広がります。

学校への勤務は、子どもが好きな方子供の成長をサポートしたい方におすすめです。

病院

病院も、栄養士が活躍できる職場です。

近年では、栄養サポートチームを設置している病院もあり、需要は高いといえるでしょう。

病院では、栄養士が患者さん向けのメニュー作り調理を行うなど、フード業務全般を担当します。

一方で、管理栄養士が患者さんに対して栄養指導栄養管理を行います。

入院している患者さんの病状に合わせて栄養指導や栄養管理を行うため、責任が伴う業務です。

また、糖尿病生活習慣病など、入院している患者さん以外の方にも栄養指導を実施します。

医療関係の職場で勤務したい方患者さんのサポートをしたい方は、病院を検討しましょう。

高齢者施設

高齢者施設福祉施設でも、栄養士の存在は欠かせません。

高齢者施設では高齢者に対する食事メニューを考える必要があり、一般の方向けのメニューとは異なります。

高齢者の場合、食事をするための筋力噛む力が衰えているケースがあり、個人に合わせたメニューを考えたり調理方法を工夫したりしなければなりません。

場合によっては、管理栄養士歯科医師・施設職員と連携してメニューの作成や調理を実施します。

高齢者施設は、高齢者をサポートしたい方高齢者と接するのが好きな方に向いているでしょう。

スポーツ施設

スポーツの現場でも、栄養士の知識は活かせます。

スポーツ選手アスリートの方も栄養を意識する必要があり、栄養士のサポートが求められるでしょう。

例えば、フィットネスジムなど体を鍛えたい方やダイエットをしたい方向けに、食事メニューレシピの提案栄養指導を実施します。

スポーツ選手をサポートしたい方体を動かすことが好きな方は、スポーツ施設なども検討するとよいでしょう。

また、関連する職種としてプロ・アマ問わずスポーツ選手に栄養指導を行う、スポーツ栄養士があります。

スポーツ選手のパフォーマンス向上に必要な栄養指導に特化した仕事なので、興味がある方は確認しましょう。

企業

栄養士の資格保有者のなかには、食品関係ダイエット食品など一般企業に就職する方も一定数います。

食品やダイエット食品を取り扱う企業では栄養学の知識が求められるので、栄養士の資格を保有していると有利になるでしょう。

例えば、健康食品の開発やサプリメントの開発では、安全性が求められ栄養学の知識が必要です。

さらに、営業の場面でも栄養学の知識を保有していれば、説得力のある提案ができ顧客からの信頼も高まるでしょう。

栄養士の資格を保有すれば一般企業でも活躍できるチャンスがあるため、興味がある方は食品関連やダイエット業界なども検討してくださいね。

独学で取れる栄養士に関連する資格

栄養士に関連する資格は、次の3つです。

・調理師免許 

・食生活アドバイザー 

・フードコーディネーター 

上記の資格は、栄養士と比べると取得しやすい資格です。

栄養士の取得が難しい方は、他の資格も検討しましょう。

独学で取得できる資格:調理師免許

栄養士に関連する職業として、調理師免許が挙げられます。

調理師免許は、給食施設福祉施設などで調理を行うための国家資格です。

調理業務自体は資格がなくてもできますが、場合によっては調理師免許をもった人材が求められます。

資格を取得するには2年以上調理業務に従事する必要がありますが、専門学校等に通学する必要がなく栄養士よりも取得しやすいといえます。

資格が取得できれば活躍の場が広がるので、キャリアアップしたい栄養士の方にもおすすめの資格です。

独学で取得できる資格:食生活アドバイザー

食生活アドバイザーも、栄養士と関連性の高い資格です。

食生活アドバイザーとは、栄養や健康・食文化・食品学など食生活に関する幅広い知識が身につく資格です。

資格を取得できれば、自身の食生活や就職・転職でも役に立つでしょう。

また、食生活アドバイザーは受験資格がなく独学で取得が可能な資格で、社会人や主婦も挑戦できます。

そのため、栄養や食事に関する資格を取得したい方は、食生活アドバイザーも検討しましょう。

独学で取得できる資格:フードコーディネーター

食に関する資格を目指したい方は、フードコーディネーターも検討することがおすすめです。

フードコーディネーターも食に関する資格で、食の開発や演出・運営するスキルや知識が身につく資格です。

フードコーディネーターは1級〜3級までありますが、初心者の方は3級から受験しなければなりません

しかし、フードコーディネーターも受験資格がなく、専門学校などに通学する必要がないので独学で取得できる資格です。

興味がある方は、ぜひ挑戦しましょう。

栄養士資格の独学まとめ

栄養士はメニューの作成や調理を行う栄養の専門家ですが、資格を取得するには専門学校や短期大学・4年生大学へ進学する必要があります

そのため、独学での取得が不可能な資格といえます。

しかし、資格が取得できれば病院や学校などで活躍の場が広がるでしょう。

資格を取得したい方は、時間と資金を用意して通学する準備を進めてください。

また、栄養士以外にも栄養や食に関する資格はあるため、興味がある方は他の資格も併せて検討しましょう。

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