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ソムリエの意味とは?資格の種類や試験概要、目指せる職業などを紹介

食・栄養

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投稿日:2024年2月20日 | 更新日:2024年02月28日

ソムリエ資格の種類は?

ソムリエがワインを注いでる

ソムリエの資格は、日本ソムリエ協会認定「J.S.A.ソムリエ」全日本ソムリエ連盟認定「ANSAソムリエ」の2つあります。

ここでは、それぞれの特徴や難易度に触れながら、どちらの資格がおすすめか解説します。

日本ソムリエ協会認定の「J.S.A.ソムリエ」

日本ソムリエ協会認定の「J.S.A.ソムリエ」は、日本で代表的なソムリエ資格です。

J.S.A.ソムリエを取得すると、金色のブドウ型バッチが与えられえるため、ソムリエとしての代名詞として知名度があります。

引用元:認定バッジについて│一般社団法人日本ソムリエ協会 (sommelier.jp)

上記のバッジを得るために、ソムリエ資格を取得しようと努力する人も少なくありません。

また、ソムリエ資格のランクアップ資格として、「ソムリエ・エクセレンス」がありますが、ソムリエ・エクセレンスを取得した場合にはさらにオシャレなバッジを手に入れることができます。

ソムリエ資格以外にも、ワインエキスパート資格やSAKE DIPLOMA資格などもあり、それぞれの資格ごとに与えられるバッジが異なるので、好きなバッジを手に入れるために試験勉強に励むのもおすすめです。


全日本ソムリエ連盟認定の「ANSAソムリエ」

全日本ソムリエ連盟認定の「ANSAソムリエ」とは、1997年に設立された全日本ソムリエ連盟によって創設された資格です。

ソムリエ資格として日本で2番目に有名な資格なので、ネームバリューもありアピールできます。

全日本ソムリエ連盟(ANSA)によると、ソムリエ資格によって身に付けられる力は次の5つです。

  1. 高感度の高い接客力
  2. 各種ワインの特性を見抜くテイスティング力
  3. 適切な保存管理を実行できる知識力と劣化ワインを判断できるテイスティング力
  4. TPOに合わせたサービスを実行できる技術力
  5. 効果的なメニューやPOP作成などのセールス力


そして、カリキュラムは以下のように組まれています。

ANSAソムリエのカリキュラム
酒類の基礎知識 さまざまな酒類と嗜好性食品、飲料の基礎知識 世界の食文化と飲食の効果 テイスティング サービスの基本 さまざまな酒類と嗜好性食品、飲料のサービス セールスプロモーション ワインコーディネータ/ソムリエの基本 ワインの基礎知識 ワインのセールスプロモーション
参考:ワインコーディネーター/ソムリエについて | 全日本ソムリエ連盟(ANSA)

試験に合格すると、認定証書認定章(バッジ)を獲得できます。

参考:ワインコーディネーター/ソムリエについて | 全日本ソムリエ連盟(ANSA)

さらに、ワインコーディネーターソムリエの2資格を取得した場合には、追加で銀色の認定章(ピンズ)を獲得できます。

J.S.A.ソムリエとANSAソムリエのどっちがおすすめ?

結論から言うと、J.S.A.ソムリエ資格がおすすめです。

J.S.A.ソムリエは、世界のソムリエの技術向上を目的とした団体である国際ソムリエに参加しており、技術力・知名度共にANSAソムリエより高いです。

また、資格保有者数もJ.S.A.ソムリエの方が多く、ネームバリューが高いのはJ.S.A.ソムリエなのですが、実は「酒類・飲料に関する職務を3年以上」「月90時間以上」「ソムリエが全収入の60%以上」という条件をクリアしなければ受験することができません。

そのため、完全未経験からソムリエ資格を取得したい場合は、「20歳以上」という条件のみ設けられているANSAソムリエを学ぶことをおすすめします。

経験が浅い頃はANSAソムリエを取得し、資格を活かしてソムリエとして働き始め、3年が経過すればJ.S.A.ソムリエの資格取得を目標にするのも一つの選択肢でしょう。

「J.S.A.ソムリエ」資格の試験概要は?

ソムリエ資格試験の様子

J.S.A.ソムリエ資格の試験概要は、以下の通りです。

名前J.S.A.ソムリエ
試験時間一次試験:CBT試験70分
二次試験:テイスティング40分・論述試験20分
三次試験:サービス実技試験80分
受験資格満20歳以上であること ソムリエが本職であり、全収入の60%以上を得ていること 勤労時間月90時間以上かつ通算3年以上の勤務経験
受験料29,600円(※一般 1回受験の場合)
合格率23.5%~42.1%(※2016年~2023年のデータ

試験内容

J.S.A.ソムリエの試験は、一次試験・二次試験・三次試験の3つに分けられます。

一次試験

一次試験は選択肢問題で、世界中のワイン産地について問う問題を中心に、日本酒などその他のお酒、サービス・仕入れ、テイスティング理論など幅広く問われます。

出題元となるのは、毎年3月に日本ソムリエ協会が発行する「日本ソムリエ協会教本」に記載されている内容です。

問題の専門性は高く、仕事でワイン・お酒を取り扱っていれば身に付くレベルの内容が問われるケースは少ないので、深い知識を身に付けるために日本ソムリエ協会教本の内容を徹底して暗記しましょう。

二次試験

二次試験は、スティル・ワイン3種、それ以外のアルコール飲料2種を銘柄が分からない状態でテイスティングします。

スティル・ワイン3種は外観・香り・味わいについて語群から選んでコメントを作成し、生産国や主要ブドウ品種などについて選択肢の中から回答する試験です。

他のアルコール飲料については、銘柄名を解答します。

また、二次試験では「テイスティング試験で出題されたワインと合うおすすめ料理、その理由を200文字で説明」といったような論述問題3題出題されます。

J.S.A.ソムリエ試験の2次試験では高いスキルが求められますが、合格点が低めに設定されているため例年80%程度の合格率です。

三次試験

J.S.A.ソムリエ試験の三次試験は、ワインを寝かせて置くパニエに入れた状態で、ソムリエナイフで栓を開けてゲストにサービスする一連の流れが審査されます。

三次試験は合格率が90%程度なので、事前に準備していれば合格できるでしょう。

日程

2023年度のJ.S.A.ソムリエ試験の日程は、以下の通りです。

一次試験二次試験三次試験
2024年7月20日(土)~8月31日(土)
※CBT方式
2024年10月7日(月)2024年11月18日(月)

参考:試験案内│一般社団法人日本ソムリエ

難易度・合格率

J.S.A.ソムリエ試験の難易度は、資格全体で捉えると上の下です。

合格率から見ても30%前後と3人に1人しか受からない試験なので、それなりに難易度が高いことが分かります。

また、J.S.Aソムリエ試験は他の資格に比べて受験資格が厳しめに設定されているので、参入障壁が高いです。

その中で合格率30%の資格試験なので、「それなりに対策しないと合格できない」難易度と言えるでしょう。

ソムリエ資格の勉強法は?

ソムリエs格の勉強をする男性

ソムリエ資格の勉強法は、以下の3つです。

  • 独学で学ぶ
  • オンラインワインスクールで学ぶ
  • ワインスクールに通って対面で学ぶ


それぞれ解説していきます。

独学で学ぶ

ソムリエ試験は、独学でも勉強できます。

しかし、ソムリエ試験は座学だけでなくテイスティングやサービス実技試験などの実技科目があるので、他の資格に比べて独学の難易度は高いです。

独学で学ぶ場合は、試験日から逆算して勉強計画を立てつつ、参考書で勉強をこなしていきます。

未経験者がソムリエ試験に合格するためには、約400時間の勉強時間が必要と言われているので、400時間をどのように分散して勉強するかを考えていきましょう。

独学は自分のペースで勉強を進められるので、仕事の都合上忙しい人や、スクールへの通学の時間を取れない人などにおすすめの勉強法です。

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オンラインワインスクールで学ぶ

オンラインワインスクールで学ぶと、ソムリエについて知識がない人でも段階的に知識を付けて試験に合格することができます。

オンラインワインスクールでは、一次試験の対策だけでなく、テイスティング技術やサービス実技の知識が身に付くため、確実に合格を勝ち取りたい人はオンラインワインスクールの利用をおすすめします。

オンラインワインスクールを利用すれば講師に勉強を管理してもらえるだけでなく、同じ志を持ったワイン仲間と画面越しに顔を合わせることができるので、モチベーションが続きやすいです。

独学で勉強が続くか不安を感じている人や、これまでワイン・ソムリエ業界に身を置いたことがない人は、オンラインワインスクールを利用しましょう。

ワインスクールに通って対面で学ぶ

ソムリエ資格を取得するためのおすすめな方法は、ワインスクールに通って対面で学ぶことです。

オンラインワインスクールでも、二次試験のテイスティング技術や三次試験のサービス実技に関するスキルが身に付くので合格率は高まります。

しかし、直接プロの講師から教われば、ワイン業界に長年身を置いているプロだけが知っているテイスティング技術やサービス実技を肌感で学ぶことができます。

ワインスクールは15万円前後の受講料がかかりますが、確実に合格を勝ち取りたい人はワインスクールに通って対面で学びましょう。

ソムリエ資格を取得すると目指せる職業

働くソムリエ

ソムリエ資格を取得すると、次のような職業を目指せます。

  • レストラン
  • バー
  • ホテル


ソムリエの活躍の場として真っ先に挙げられるのは、レストランです。

かつてはイタリア料理やフランス料理などの高級レストランが中心でしたが、最近はそれ以外のレストランでもソムリエが常駐している場合もあります。

ソムリエと言えば、ワインだけ詳しいというイメージがありますが、ソムリエはワイン以外のビールやウイスキーといったお酒の知識も求められるので、バーといったアルコールを提供するお店での活躍も可能です。

ソムリエはホテルでも活躍します。

ホテルには一流レストランやバーを併設している場合も多く、ホテルのランクが上がれば上がるほどレベルの高いソムリエが採用されます。

ソムリエとして働くと、平均年収300万円~600万円を得られます。

また、一流のソムリエとして採用されれば、年収1,000万円を超えるケースもあるので、高いランクの資格を取得して高収入を目指すソムリエも少なくありません。

ソムリエの仕事はやりがいもあり、さらに年収も高いので、お酒が好きなやオシャレな職業に憧れている人にピッタリと言えるでしょう。

まとめ

まとめを表す画像

本記事では、ソムリエの意味やソムリエ資格の種類、J.S.A.ソムリエ資格の試験概要などをまとめました。

ソムリエは、ワインに関する専門知識を持ちながら、レストランなどでお客様の要望に応えてワインを提供する仕事です。

ソムリエは2種類あり、どちらの資格を取得してもバッジを獲得できるため、バッジ獲得をモチベーションの1つにして試験勉強に励んでいる人も少なくありません。

ソムリエ資格を取得すると、レストランやバー、ホテルなどのオシャレな場所で働けるようになるので、お酒好きの人オシャレな仕事に就きたいと考えている人は、ソムリエとして仕事を始めてみてはいかがでしょうか。

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