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英検®はどんな人におすすめ?メリット・デメリットやおすすめの勉強法を解説

英語

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投稿日:2024年3月22日 | 更新日:2024年04月22日

この記事を監修した専門家

翻訳家/英語講師
黒田莉々

英語の資格で、最初に思い浮かぶのは「英検®」ではないでしょうか。

実際に、2022年度の志願者は450万人以上

日本での受験者は小学生から大人まで幅広く、人気の検定試験です。

しかし「英検®を取っても意味ないって噂をきくけど、実際どうなの?」「忙しい中、勉強に時間を割く価値はある?」など疑問に思う方もいるでしょう。

こちらの記事では、英検®受験がおすすめの人や、英検®を取得するメリット・デメリットについて解説します。

各級での合格ラインや合格対策についても解説しているので、受験を迷っている人はぜひ参考にしてください。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

※このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、   その他の検討を受けたものではありません。

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英検®とは

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英検®とは|正式名称は「実用英語技能検定」

一般的には「英検®」の略称で呼ばれていますが、正式名称は 「実用英語技能検定」 です。

こちらの記事では「英検®」と称していますが、正式な書類に記入する際は、正式名称を記載するようにしましょう。

英検®は、公益財団法人「日本英語検定協会」が主催しており、文部科学省が後援しています。

冒頭でも述べましたが、年間の受験者数が420万人を超える国内最大級の英語資格試験です。

1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があります。

英検®の受験形式2つと概要

ガッツポーズをしている男性

英検®の受験形式は2つ

英検®の受験形式には大きく分けて、次の2つの形式があります。

1. 従来型のペーパーテスト➕面接

従来型のペーパーテストは年に3回本会場もしくは準会場にて受験できます。

「本会場」とは、英検®協会があらかじめ指定している公開試験場のこと。

10名以上の志願者を集めれば、団体申し込みで「準会場」を設定できます。

多くの学校や塾で、準会場として英検®が開催されています。

申し込みから合格発表までの、具体的な流れは次のとおりです。

  1. 受験申し込み・検定料支払い
  2. 受験票が送られてくる
  3. ペーパーテストを受ける(本会場/ 準会場)
  4. 合否が確定する(web/ 郵便) ※4, 5級は合否が確定
  5. 二次試験の受験票が送られてくる(3級以上)
  6. 英語面接を受ける(3級以上)
  7. 合否が確定する(web/ 郵便)

3級以上の場合、一次試験と二次試験を別日で受けます。

受験申し込みをしてから合格が確定するまで、数ヶ月の時間がかかってしまいます。

2. 英検S-CBT

英検S-CBTでは、全国にあるテストセンターでの受験となります(準1級〜3級のみ)。

従来型で2日かかるところを1日で終えられるのがメリット。

申し込み〜合格までが約1か月とスムーズです。

テストセンターでは、パソコンを使って受験します。

ライティングは原則タイピングで打ち込み、スピーキングはマイクで音声を吹き込みます。

申し込みから合格発表までは、次の流れで行います。

  1. ネットで受験申し込み・検定料支払い
  2. 受験票をプリントアウト
  3. テストセンターにて受験
  4. 合否が確定する(web/ 郵便)

英検®と変わらず、同様の級・スコアとして扱われます。

英検®の受験概要

従来型の英検®と英検S-CBTの受験概要は、次のとおりです。

 英検®(従来型ペーパーテスト+面接)英検S-CBT
試験日程毎年3回 第1回:5⽉下旬〜6月中旬 第2回:9⽉下旬〜10月中旬 第3回:1⽉中旬〜2⽉上旬原則毎週土曜 ※会場によっては平日も実施
受験会場一次試験:本会場/ 準会場 二次試験:公式会場 ※申し込み時に受験地を選択テストセンター ※申し込み時に会場を選択
受験級1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級準1級、2級、準2級、3級
試験形式一次試験:筆記 二次試験:英語面接(3級以上一次試験合格者のみ、別日に実施)コンピューター形式(1日で完結)
解答の仕方リーディング:マークシート リスニング:マークシート ライティング:筆記(3級以上) スピーキング:英語面接リーディング: マウス操作 リスニング: マウス操作 ライティング: 筆記かタイピング スピーキング:吹き込み
検定料5級:4,100円
4級:4,700円
3級:6,900円
準2級:8,500円
2級:9,100円
準1級:10,500円
1級:12,500円
準1級:10,600円
2級:9700円
準2級:9100円
3級:7800円

英検S-CBTは、毎週土曜日に開催されており、テストは1日で完結します。

ただし、英検®に比べると検定料が高く、受験できない級があるのがデメリットと言えるでしょう。

英検®4つのメリット

グッドサインを出している女性

ここからは、英検®受験のおもなメリットを4つ紹介します。

1. 日本での認知度が高い

2023年現在、年間で420万人以上の英検®志願者が報告されています。

人気度と歴史の長さから、日本人で「英検®」を知らない人はいないでしょう。

日本国内であれば「英検®の有級者🟰英語ができる人」という印象をあたえられます。

就職活動で採用担当者が、英語資格に精通していない場合にも、英検®で英語力のアピールが可能です。

2. 試験会場が多い

志願者数の多さや年齢層の広さから、英検®本会場は全国47都道府県に400以上も用意されています。

また、10名以上の申し込み者がいれば、学校や塾で申し込みで英検®準会場を設置できます。

学校や塾で申し込めば、遠方の試験会場まで電車やバスで行く必要がありません。

※準1級と1級は本会場のみでの受験

3. 大学受験に有利に働く

最近の大学受験や高校受験では、英検®の入試優遇制度が取り入れられています。

一定の英検®レベルを満たした受験生は、加点や判定優遇の恩恵が受けられるのです。

「英検®・TEAP・IELTS 活用校検索」で調べると、英検®2級以上で加点や判定優遇をしている大学は、178校もあります(2023年現在)。

4. 技能を世界基準で測定できる

英検®を受験するとCEFRレベルの取得もできます。

CEFRとは「ヨーロッパ言語共通参照枠」とも呼ばれ、英語レベルを世界基準で測定できるよう開発された枠組みです。 CEFRでは、A1、A2、B1、B2、C1、C2(C2が最高レベル)の6段階で表されます。

CEFR3級スコア準2級スコア2級スコア準1級スコア1級スコア
C2
C12600〜3400
B22300〜25992304〜2599
B11950〜22991980〜2299
A21700〜19491728〜1949
A11400〜16991400〜1699
参考:日本英語検定協会「英検®CSEスコアとは」

英検®3つのデメリット

悩んでいる女性

英検®のデメリットを3つ紹介します。

1. 海外での知名度が低い

海外で通用する英語資格はIELTSやTOEFLが主流。

海外での大学受験を考えているなら、英検®の恩恵は少ないかもしれません。

ただし、アメリカ・オーストラリア・カナダでは、370校以上で英検®が入学時の語学資格要件として認定されています。

また、次に示す全米で日本人留学生の多いTOP5大学でも、英検®利用が可能です。

2. 上級では検定料が高額になる

英検®では上級になるほど、検定料も高額になります。

準1級の費用は10,500円、1級では12,500円も必要です。

英検®の級は準会場での受験ができないため、割引価格もありません。

準1級ほどになると合格率は下がりますが、費用は高額に。

検定料を無駄にしないためにも、しっかり準備して挑みたいものです。

3. 不合格になる可能性がある

点数が資格になるIELTSやTOEFL、TOEICに対し、英検®には合否があります。

合格を勝ち取るためにも、次の英検®出題内容合格ラインを目安にしましょう。

英検®各級|出題内容と合格ライン

「祝!合格」と書かれている紙

英検®では4技能すべて同じ配点。

すべての技能でバランス良く得点しなければ合格できません。

5級の出題内容

  • 中学初級
  • マークシート(リーディング・リスニング)
  • 合格基準⋯419/ 850点

※1技能あたりの配点:425点

4級

  • 中学中級
  • マークシート(リーディング・リスニング)
  • 合格基準⋯622/ 1,000点

※1技能あたりの配点:500点

3級

  • 中学卒業
  • 一次試験:マークシート(リーディング・リスニング)、ライティング
  • 二次試験:英語面接(スピーキング)

<合格基準>

  • 一次試験:1,103/ 1,650点   
  •  二次試験:353/550点

※1技能あたりの配点:550点

準2級

  • 高校中級程度
  • 一次試験:マークシート(リーディング・リスニング)、ライティング
  • 二次試験:英語面接(スピーキング)

<合格基準>

  • 一次試験:1,322/ 1,800点
  • 二次試験:406/600点

※1技能あたりの配点:600点

2級

  • 高校卒業程度
  • 一次試験⋯マークシート(リーディング・リスニング)、ライティング
  • 二次試験⋯英語面接(スピーキング)

<合格基準>

  • 一次試験:1,520/ 1,950点
  • 二次試験:460/650点

※1技能あたりの配点:650点

準1級

  • 大学中級
  • 一次試験⋯マークシート、ライティング
  • 二次試験⋯英語面接
  • 一次試験合格⋯1,792/ 2,250点
  • 二次試験合格⋯512/750点

※1技能あたりの配点:750点

1級

  • 大学上級
  • 一次試験⋯マークシート(リーディング・リスニング)、ライティング
  • 二次試験⋯英語面接(スピーキング)
  • 一次試験合格⋯2,028/ 2,550点
  • 二次試験合格⋯602/850点

※1技能あたりの配点:850点

無料あり|英検®の勉強法

本を読んでいる女性

英検®合格を目指すには、無料・有料教材を組み合わせつつ、効率よく勉強するのがおすすめです。

おもな英検®の勉強法を3つ紹介します。

1. 無料|英検®公式サイトの教材を活用する

英検®の公式サイトでは、無料で過去1年(3回分)の過去問題と解答が閲覧できます。

リスニングの音源も聞けるため、本番さながらの模擬試験も可能です。

また、英検®公式サイトでは「英検®バーチャル二次試験」が利用できます。

面接室に入室してから退室するまでの流れを、アニメーションでわかりやすく解説してくれます。

ただし、英検®公式サイトでの過去問題数には限りがあります。

有料教材をベースに勉強して、習熟度の確認として無料教材を使うのがおすすめです。

2. 英検®ドリルや全問題集などの教材を使う

書店やネットで購入できる、英検®対策のドリルや全問題集、単語帳を使った学習も有効です。

特に、4級と5級は英作文がないため、知っている単語量で合否が決まります。

おすすめは、旺文社の「出る順パス単」シリーズ。

英単語の意味や発音を覚えるだけでも十分な対策になります。

ただし、英検®3級以上のライティングやスピーキング(英語面接)対策には、独学では難しいケースも。

お題にしたがって英作文やスピーキングをしても、模範解答と同じにはなりません。

作成した答えのどこが正解で、どのように改善すべきか判断するのは困難です。

英検®3級以上を目指すなら、全問題集やドリルで基礎力を高めると同時に、英検®講座を利用してライティングやスピーキング対策を行うのがポイントです。

3.英検®対策の通信講座を利用する

英検®合格を目指すなら、通信講座の利用もおすすめです。

通信講座の中には、予想問題を提供してくれるものも多くあります。

また、英検®の通信講座ならライティングや英語面接でも、講師が正確に採点しアドバイスしてくれるのがメリット。

トピックに応じた内容になっているか」「文法的に誤りはないか」などが明確になり、正しく改善できます。

おすすめ英検®対策の通信講座

スタディサプリ公式サイト

英検®対策におすすめの通信講座は、スタディサプリが提供している「英検®®講座」です。

対応しているのは3級から準2級

3級からライティングや面接が試験内容に加わるため、本格的に英検®対策をしたい方におすすめです。

スタディサプリ「英検®®講座」のメリットを紹介します。

優秀な講師による映像授業

1つ目のメリットは、英検®対策の神授業を映像で何度も視聴できる点です。

・肘井 学 先生(2級、3級)

​​授業アンケートでは常にトップレベルの満足度。

成績が上がった」「英語が出来るようになった」という生徒の声が続出。(引用:スタディサプリ)

・竹内 健 先生(準2級)

毎年入試問題を徹底的に分析し、志望校への合格者を多数輩出した実績を持つ。

過去開講した英検®®の対策講座からは、高得点合格者、満点合格者を多数輩出。(引用:スタディサプリ)

英検®講座の映像授業は、リーディングリスニングライティングスピーキング4技能をバランスよく伸ばせるよう構成されています。

追加料金が必要ない

スタディサプリの英検®講座は、スタディサプリのアプリ内のコンテンツ。

スタディサプリの受講者であれば誰でも視聴できます。

月額2,178円ですが、一括払いすれば費用は1,815円

トータルで2ヶ月分が割引になります。

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英検®講座に用意されている講座だけでは物足りない」という方にもおすすめです。

学習したい英文法があれば、対応学年の英語授業でさらに理解を深められます。

英検®3級や準2級なら中学英語、英検®2級なら高校英語の映像授業が対応です。

まとめ

実用英語技能検定(英検®)は日本最大級の英語資格。次のような方におすすめの資格です。

  • 日本での大学受験や就職を希望している
  • 近場で受験したい
  • ライティングやスピーキングも伸ばしたい

英検®は試験会場も多く、従来型なら年3回、英検S-CBTなら毎週受験できます。

気軽に受験できるものの、合否があるため十分に対策して挑みたいものです。

「自己流で勉強するのは不安」という方は、スタディサプリの英検®講座がおすすめです。ぜひ本記事を参考にして、英検®取得を目指してください。

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この記事を監修した人
黒田莉々

“翻訳家。英語講師。 米国の大学を卒業後、大手英会話学校の専任講師を経て、大学レベルの英語講師を20年近く経験。現在、著述業、通訳、翻訳業を営む。集英社よりビジネス英語の指南書「悪魔の英語術」の出版がある。”

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