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投稿日:2024年3月22日 | 更新日:2024年03月22日
「独学でもソムリエ試験に合格できるかな?」「どんな勉強方法がいいのだろう?」と悩んでいませんか。
ソムリエは、ワインのエキスパートとして、飲食店やワイン専門店で活躍しています。
しかし、簡単に資格を取れるわけではありません。
独学で合格を目指すには、対策の仕方が重要になってきます。
この記事では、ソムリエ試験に関する情報やおすすめの勉強方法などを解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ソムリエ試験の難易度は?
では初めに、ソムリエ試験の受験資格や難易度について見ていきましょう。
日本のソムリエ資格は2種類あり、受験資格や難易度が異なります。
具体的には下記の通りです。
日本のソムリエ資格は「JSA」と「ANSA」
日本で取れるソムリエ資格は2種類。
日本ソムリエ協会(JSA)のソムリエ資格と、全日本ソムリエ連盟(ANSA)のソムリエ資格です。
どちらも公式に認められたソムリエ資格ですが、JSAのソムリエ資格の方がメジャーであり、受験者も多くなっています。
本記事では、認知度が高い「JSAソムリエ試験」の勉強方法を解説していきます。
JSAのソムリエ試験を受けるには受験資格が必要
JSAのソムリエ試験には、下記のような厳しい受験資格が設けられています。
・ソムリエの職務が本職(主たる職業・職務)であること。
・全収入の60%以上をその職務により得ていること。
つまり、全くの未経験者や、副業やアルバイトで飲食店に勤務している人は、ソムリエ試験の受験資格がないということです。
さらには、一般の受験者においては、酒類・飲料を提供する飲食サービス、酒類・飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、製造などの職務を通算3年以上経験し、ソムリエ試験開催年度の基準日(8月31日)においても従事し、月90時間以上勤務していることが条件となっています。
JSAのソムリエ試験は難易度が高い
JSAのソムリエ試験は専門的な知識を問う問題が多く、難易度が高くなっています。
ここ数年の合格率は30~40%台となっていますが、厳しい受験資格を設けた上での合格率であることを忘れてはいけません。
つまり、ワインに関する仕事に従事している人の中での30~40%なので、決して簡単ではないということです。
ソムリエ試験の合格者数や合格率の詳しい資料につきましては、一般社団法人日本ソムリエ協会の公式ホームページをご覧ください。
ソムリエ試験の概要は?
続いて、ソムリエ試験の概要について紹介します。
ソムリエ試験には、「筆記試験」「テイスティング」「実技試験」があり、ワインのエキスパートになるには、全ての試験に合格しなければなりません。
ソムリエ試験の出題内容は下記の通りです。
ワインについての幅広い知識が問われる「筆記試験」
ソムリエの筆記試験では、ワインについての幅広い知識が問われます。
例えば、ワインの種類や銘柄、産地、ブドウの品種といった問題です。
2018年度からは、コンピューター上で実施されるCBT試験に変更され、かなり細かい内容まで出題されるようになりました。
なお、CBT試験は、選択式か短答式の問題形式となっています。
ワインの香りや特徴などを回答する「テイスティング」
ソムリエのテイスティング試験では、グラスに入れられた3種類のワインを試飲し、ワインの外観や香り、味の特徴、品種、生産国、ワインの評価などを回答します。
ワイン以外にも、ウイスキーやブランデー、日本酒などから2種類のお酒が出されるので、酒類全般に関する知識が必要です。
実際にワインをサービスする方法が試される「実技試験」
ソムリエの実技試験では、お客様に対して、実際にワインを正しくサービスできるかどうかがチェックされます。
具体的な採点項目としては、ワインのプレゼンテーションや抜栓、お客様へのサービス、後片づけなどがあります。
用意された道具を使い約10分間実演し、試験官が採点する流れです。
ソムリエ試験に独学で合格するための対策ポイントは?
ソムリエ試験に独学で合格するには、出題傾向に合わせた対策が必要です。
ここでは、ソムリエ試験の対策ポイントを解説しますので、ぜひ参考にして、勉強方法の方向性を決めるのに役立ててください。
筆記試験の対策ポイント
筆記試験(CBT試験)の問題数は110~130問です。
出題傾向としては、フランス、酒類飲料概論、イタリア、日本、アメリカ、スペイン、オーストラリア、ワインと料理、に関する出題が多くなっています。
また、地図問題が毎回出題されているので、地図帳は必須です。
ソムリエ試験は出題範囲がとても広いので、イギリスやブルガリアなど出題率が低い国のことまで完璧に覚えようとせずに、出やすい国やテーマに絞って重点的に覚えた方が、高得点を狙いやすいでしょう。
テイスティングの対策ポイント
テイスティングでは、ワイン3種類+ワイン以外のお酒2種類の計5種類が出題され、制限時間は40分間です。
コメントする内容は、外観・香り・味・ワインの評価・結論の5項目なので、この順番でコメントの練習をしておくとよいでしょう。
テキストでの勉強だけでは不十分なので、実際に自分でテイスティングを繰り返し、ソムリエとしての知識を深め感覚を磨くことが大切です。
実技試験の対策ポイント
実技試験では、基本的なワインサービスを約10分間実演してもらい、試験官による採点が行われます。
実技内容としては、ワインのプレゼンテーション・抜栓・テイスティング・デカンタージュ・お客様へのサービス・後片づけなどです。
練習の仕方としては、ワインサービスに必要なものを自分で揃えて、とにかく実技練習を何度も繰り返す方法が有効です。
実技経験がない人は、特にソムリエナイフの使用方法で手間取ってしまう恐れがあるので、しっかりと練習しておきましょう。
独学でソムリエの試験勉強をするのに必要なテキストは?
独学でソムリエの試験勉強をするにはテキストが必要です。
テキストには様々な種類がありますが、独学でソムリエ試験対策をするには、次の3種類のテキストを柱として勉強するのがよいでしょう。
試験申込者に届く「教本」
ソムリエ試験の申込者に届くテキストが、日本ソムリエ協会公式の「ソムリエ教本」です。
筆記試験の内容はこの中から出題されるので、ソムリエ試験に臨む際の必須のテキストになります。
また、テイスティングや実技試験に必要となる知識も多く載っていますので、ソムリエ試験対策の中心テキストとして用意してください。
市販の参考書がおすすめ
ソムリエ教本は必須のテキストですが、辞書みたいに分厚く、重要なところが分かりづらいのが欠点です。
そこでおすすめなのが、市販のソムリエ試験対策用の参考書。
ソムリエ試験に出やすいポイントがまとめられているので、とても読みやすいです。
地図帳がセットになっている参考書であれば、地図帳に重要なポイントを書き込めるので、ソムリエ試験の対策勉強をするのに大変便利です。
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市販の問題集がおすすめ
参考書と地図帳で重要なポイントをインプットしたら、次に、市販のソムリエ試験対策問題集で数多くの問題を解き、覚えた知識をアウトプットしましょう。
知識を記憶するには、このインプットとアウトプットを繰り返すことが大切です。
なお、問題集を選ぶ際は、毎年地図問題が出題されるので、ソムリエ試験によく出る国の地図問題が多く載っている問題集を選ぶとよいでしょう。
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独学でもソムリエ試験に合格できる勉強方法は?
ソムリエ試験は、一次、二次、三次試験に分かれており、合格するためには、全ての試験をクリアしなければなりません。ここでは、各試験に合格するための勉強方法を紹介します。
独学で一次試験に合格するための勉強方法
一次試験は「筆記(CBT)」です。
ソムリエ教本はかなりのボリュームがあるため、初めから順に覚えるのは効率がよくありません。
勉強方法としては、ソムリエ試験での出題率が高い国やテーマから先に覚えていく方がよいでしょう。
その際、ソムリエ教本だけでは重要ポイントが分かりにくいので、市販の参考書や問題集を併用し、理解を深めていくようにしてください。
優先的に勉強すべきは、ソムリエ試験での出題率が高い、フランス、酒類飲料概論、イタリア、日本、アメリカ、スペイン、オーストラリア、ワインと料理など。
出題率が低い国やテーマは後回しにし、よく出るところから覚えていくのが効率のよい勉強方法です。
独学で二次試験に合格するための勉強方法
二次試験は「テイスティング」です。
テイスティングの勉強方法としては、実際に数多くのワインを試飲することが大切ですが、試飲したワインはメモを取っておき、ワイン名、ヴィンテージ、産地、品種、色、香り、味わいなどを整理しておきましょう。
すると、試飲を繰り返すうちに、だんだんと自分の中で言葉の引き出しが増え、コメントに生かせるようになってきます。
また、オンラインの講座などを利用して、ソムリエ資格を有しているプロのテイスティング方法を観察し、やり方のコツをつかむ勉強方法もおすすめです。
独学で三次試験に合格するための勉強方法
三次試験は「実技」です。
実技の勉強方法としては、ソムリエナイフやパニエ、デキャンタ、グラスなど必要なものを自分で用意して、一連の流れを何度も繰り返し練習することが大切です。
また、ワインサービスの技術を高めるには、プロのソムリエが実演しているワインサービスの動画を繰り返し見て、やり方のコツをつかむようにするとよいでしょう。
自分が行っているワインサービスをスマホで撮影しておけば、お手本と見比べることができ、どこをどう改善すればよいのかがわかります。
試験官は、グラスをチェックしたり、注ぎ口を拭いたりといった細かい動作まで見ていますので、全てお手本通りにスムーズにできるようにしておきましょう。
なお、二次試験の後に「論述試験」が行われ、得点は実技と合算されます。
論述試験は、ワインの特徴について200字程度で説明する問題が一般的なので、それほど難易度は高くなく、覚えた知識を文章化すればクリアできるでしょう。
ソムリエ試験の合格率を高める勉強方法のコツは?
ソムリエ試験に合格するには、覚えなければならないことがたくさんあります。
そのため、勉強方法の工夫が必要です。
ここでは、ソムリエに必要な知識を効率よく覚える勉強方法のコツを紹介します。
【勉強方法のコツ➀】細切れ時間を活用する
効率よく勉強するには、隙間時間を利用した勉強方法がおすすめです。
仕事をしながら試験勉強をする場合、まとまった勉強時間を確保するのは簡単ではありません。
しかし、5分や10分の隙間時間であれば、1日の中にあるはずです。
これらの隙間時間をつなぎ合わせれば、かなりの勉強時間を確保できるはずです。
暗記するには繰り返しが不可欠ですが、隙間時間を利用することで、1日に何度も繰り返すことができます。
隙間時間なので、問題をじっくり解こうとせずに、解答解説を読むだけでOKです。
隙間時間を利用する勉強方法はとても有効なので、ぜひ実践してみてください。
【勉強方法のコツ②】問題集は3回以上解き直す
ソムリエ試験に向けて知識を定着させるには、新しい問題集を次々と解くよりも、一冊の問題集を繰り返し解く方が効果的です。
ただし、ただ漠然と解くのではなく、問題ごとに、◎・◯・△・×などでチェックしておくとよいでしょう。
つまり、×に近いほど、しっかり復習が必要な問題ということです。
そして、2回目に解くときには、◎の問題は飛ばして解きます。
3回目に解くときには、2回目で◎になった問題を飛ばして解きます。
こうすると、できなかった問題に絞ってやり直しができ、効率よく知識を定着させることができるのです。
全ての問題が◎になるには、少なくとも3回以上解き直す必要があるでしょう。
【勉強方法のコツ③】インターネットで模擬試験を受ける
インターネットで、ソムリエの模擬試験を受けるのもおすすめの勉強方法です。
ソムリエの模擬試験を受けることで、現在の自分の実力を確認することかでき、何より弱点がわかります。
そして、間違えた問題を解き直し、関連するポイントも勉強し直すことで、ソムリエ試験に向けて不足している知識の補強ができるのです。
また、ソムリエの模擬試験を一つの目標とすることで、勉強に対するやる気を高め、計画的に勉強を進めやすくなります。
模擬試験を、本番のソムリエ試験に向けた練習試合と位置づけ、最大限に活用することで、本番のソムリエ試験での得点アップを図りましょう。
ソムリエ試験に合格するための勉強時間は?
独学でソムリエ試験に合格するための勉強時間には個人差がありますが、目安としては、約400時間前後だと言われています。
ですから、1日2時間勉強したとして200日(6~7ヶ月)、1日3時間勉強したとして133日(4~5ヶ月)かかることになります。
あくまでも目安ですが、独学でソムリエ試験に合格するには、1日2~3時間勉強したとして、半年程度はかかると思っておいた方がよいでしょう。
費用と時間があればワインスクールで学ぶ方法もおすすめ
独学でもソムリエ試験に合格することはできますが、費用と時間があれば、ワインスクールで学ぶ方法もおすすめです。
ワインスクールに通うことで、ワインに関する知識を、より効率よく網羅的に勉強することができますし、ソムリエ資格を有しているプロの講師から直接指導やアドバイスを受けることもできます。
また、ワインスクールには、ワインのエキスパートになるという共通の目的を持った仲間がたくさんいるので、ソムリエ試験合格に向けたモチベーションも維持しやすくなるでしょう。
自分に合った勉強方法でソムリエ資格を取得しよう!
ソムリエ試験の勉強方法について解説してきましたが、大切なのは、自分に合った勉強方法で、ソムリエ試験に向けた対策をすることです。
参考書や問題集の使い方、暗記方法など、できるだけ早い段階で、自分に合った勉強方法を確立させましょう。
いつまでも勉強方法が定まらないと、知識が身につかないまま、ズルズルと時間だけが過ぎてしまいます。
ソムリエ試験は簡単ではありませんが、しっかりした学習プランを立てて取り組めば、独学であっても合格が見えてきます。
自分に合った勉強方法をよく考え、ソムリエの資格取得を目指してください。
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