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投稿日:2024年7月22日 | 更新日:2024年07月22日
第二種電気工事士の資格を取得すると、DIYの幅が広がったり、キャリアアップに繋がったりと、たくさんのメリットがあります。
とは言っても、試験に合格できるのか不安に思うのは当然のこと。実際、難易度はどの程度なのでしょうか。
本記事では、第二種電気工事士の試験の難易度と勉強方法をご紹介します。
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第二種電気工事士の試験を受験するために必要な資格や条件はありますか?
第二種電気工事士の試験を受験するために必要な資格や条件は特にありません。
年齢や実務経験に関係なく、初心者でも受験できます。
第二種電気工事士の試験の難易度はどの程度ですか?
第二種電気工事士の試験難易度は、毎年の合格率からみるとそれほど難しくはありません。
毎年の筆記試験の合格者は、60%程度。
技能試験の合格者は70%です。
第二種電気工事士の試験は合格率が低いですか?
第二種電気工事士の試験は合格率はそれほど低くはありません。
筆記試験の合格率は60%で、技能試験の合格率は70%程度です。
第二種電気工事士とは
第二種電気工事士とは、電気工事の専門家の一種であり、経産業省の国家資格の1つです。
一般財団法人「電気技術者試験センター」が主催する筆記試験と技能試験に合格すると、第二種電気工事士の資格を取得できます。
試験は、年齢や実務経験に関係なく、誰でも受験可能です。
第二種電気工事士を取得すると、住宅や小規模事務所などの電気工事・設備の点検などができるようになるので、DIYをする際にも役立ちます。
DIYを趣味にしている方は、ぜひ取得を検討してみてください。
第一種電気工事士との違い
第一種電気工事士と第二種電気工事士の大きな違いは、できる電気工事の範囲にあります。
第一種電気工事士は、住宅や小規模事務所以外にも、大規模な工場や病院の電気関係の工事などが可能です。
また、資格の更新が必要かどうかも違いの1つです。
第二種電気工事士は、資格の更新は必要ありませんが、第一種電気工事士は、5年以内に特定の講習を受講しなければなりません。
以上が第一種電気工事士と第二種電気工事士の違いです。
第二種電気工事士の難易度
第二種電気工事士の難易度を過去の試験合格率から読み解いてみましょう。
年度 | 学科試験合格率 | 技能試験合格率 |
---|---|---|
令和2年度(2020年) | 62.1% | 72.4% |
令和3年度(2021年) | 59.2% | 73.8% |
令和4年度(2022年) | 58.2% | 74.3% |
令和5年度(2023年) | 59% | 68% |
上記のデータより、年度によって若干合格率は異なりますが、筆記試験は約6割、技術試験は約7割の人は合格できています。
総じて、難易度はそれほど高くないと言えるでしょう。
ただし、合格率が非常に高いわけでもないため、しっかり勉強する必要がありそうです。
第二種電気工事士の資格を取るとできること3つ
第二種電気工事士の資格を取るとできること3つを具体的にご紹介します。
- 小規模な家や店舗などの電気工事ができる
- DIYの幅が広がる
- 経験を積めば「現場代理人」になれる
以下でそれぞれの内容を解説します。
1. 小規模な家や店舗などの電気工事ができる
第二種電気工事士の資格を取得すると、小規模な家庭や店舗などでの電気工事を行えます。
具体的には、「コンセントや照明器具の取り付け」「配線の修理」などです。
これらの日常生活に欠かせない電気設備に関する作業が可能となります。
なお、第二種電気工事士は、「低圧600ボトル以下」の電気使用設備の作業のみが可能です。
そのため、小規模な家庭や店舗であっても、「低圧600ボトル以上」の電気使用設備は作業できないので注意しましょう。
2. DIYの幅が広がる
第二種電気工事士の資格を取得すると、DIY(Do It Yourself)の範囲が広がります。
自宅やオフィスなどの電気工事や修理をしたいとき、わざわざ業者に依頼しなくても自分できるため、節約にもなりますし、DIYの範囲も広がります。
また、適切な方法で作業できるようになるので、安全面も心配ありません。
3. 経験を積めば「現場代理人」になれる
第二種電気工事士の資格をとり、且つ、実務経験を積むことで「現場代理人」として活躍できるようになります。
現場代理人は、電気工事の現場で全体の作業を監督し、安全性や品質の管理を担当する役割の人です。
第二種電気工事士の難易度なら独学でも大丈夫?合格するための5つの勉強方法
第二種電気工事士の資格を取るための勉強は独学でも可能なのでしょうか?
ここでは、独学で合格するための5つの勉強方法をご紹介します。
独学で勉強しようと思っている方はもちろん、どんなポイントを大事にすればいいのかがわかるので、試験を受ける予定の方は、ぜひ最後までご覧ください。
合格するための5つの勉強方法は以下の通りです。
- 出題範囲や試験のポイントを知る
- 専門用専門用語などは暗記する
- 過去問をやり込む
- 試験に必要な工具は早めに揃える
- 複線図・輪作りは何回も練習する
それぞれの勉強方法を深堀していきましょう。
1. 出題範囲や試験のポイントを知る
1つ目は、出題範囲や試験のポイントをしっかり把握しておくことです。
試験の内容や重要なテーマを把握することで、効率的に学習計画を立てられるでしょう。
以下で、「学科試験」と「技能試験」に分けて、それぞれのポイントを解説します。
「学科試験」の出題範囲とポイント
【学科試験の出題範囲】
1.電気に関する基礎理論
2.配電理論及び配線設計
3.電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
4.電気工事の施工方法
5.一般用電気工作物等の検査方法
6.配線図
7.一般用電気工作物等の保安に関する法令引用元:電気技術者試験センター「第二種電気工事士学科試験のポイント」
【学科試験のポイント】
学科試験のポイントは、「令和5年度」の試験から、筆記試験に加えパソコンで行う「CBT方式」が新たに加わったことです。CBT方式の体験版もあるので、試験を受ける前に体験してみましょう。
「技能試験」の出題範囲とポイント
【技能試験の出題範囲】
一般用電気工作物等の電気工事に係る基本的な作業
引用元:技能試験の概要と注意すべきポイント(一般社団法人 電気技術者試験センター令和6年)
具体的には
- 的確に回路を構成できること
- 配線図・施工を理解し守れること
- 接続するなどの作業を正しく行えること
以上3つが求められます。
【技能試験のポイント】
- 電動工具は使用できない
- 試験は自分の道具を使って行う
- 欠陥となるポイントもチェックしておく
2. 専門用語などは暗記する
独学で合格するためには、専門用語や工具の名前などはすべて暗記しましょう。
他にも、配線図や図記号なども覚えてく必要があります。
特に、電気工事に関わったことのない方の場合は、暗記分野を押さえておければ、合格率も上がるでしょう。
さらに、暗記した用語を実際の問題に応用できるように、問題集や模擬試験を通じて頭の中に定着させることも重要です。
3. 過去問をやり込む
過去問をやり込むことも重要です。
過去問をやり込むことで、出題傾向を掴めるようになり、点数を稼げるでしょう。
ただし、ただ過去問をやり込むだけでは意味がありません。
出題されている内容をしっかり紐解いて、理解するよう努めましょう。
時折、試験に過去問がそのまま出てくる時もありますが、細かい部分が変えられている場合もあります。
そうなったときにも、落ち着いて問題文を解けるよう、過去問の内容をしっかり理解しておきましょう。
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4. 試験に必要な工具は早めに揃える
試験に必要な工具は早めに揃えるのが鉄則です。
先述しましたが、技能試験では、自分の工具を使って試験を受けます。
試験の勉強をするときに、何度も工具を使用していれば、当日も落ち着いて試験に取り組めるでしょう。
どの工具を用意したら良いか迷っている方は、HOZANの「電気工事士技能試験工具セット基本工具一式」を購入しておけば心配ないはずです。
ぜひ検討してみてください。
5. 複線図・輪作りは何回も練習する
複線図や輪作りは何回も練習しておきましょう。
技能試験を時間内に終わらせるためには、複線図を早く書く必要があります。
筆記試験でも複線図の知識は必要になりますので、しっかり予習・練習しておきましょう。
輪作りは、苦手な人が多いですが、どの問題でも使用する作業となります。
試験当日に慌てないように、念入りに練習しておきましょう。
複線図とは
電気工事や配線の図面で使用される図の一種です。
単線図と異なり、電線の配線や接続の詳細を示すために使用されます。
通常は、単線図から複線図を作成。複線図には、電線の接続や配線の経路、接続部分の詳細が記されています。
輪作りとは
輪作りとは、電気工事や配線工事において、電線や配線を特定の形状やパターンに配置する作業のことです。
具体的には、電線を円形や特定の形に曲げたり、結束してループ状に配置します。
輪作りは、配線を整理し、見た目を美しく整えるだけでなく、電気系統の正確な配線を確保するために行われます。
電気工事士の技術と経験が必要な基本的な作業の1つです。
第二種電気工事士の勉強を効率的にしたい人は「通信講座」もおすすめ!
独学だと、ポイントを絞ってうまく勉強できないことも多いですよね。
そんなときは、効率的に勉強できる「通信講座」もおすすめです。
以下、おすすめの通信講座をご紹介します。
- ユーキャン
- たのまな
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それぞれの講座を以下で詳しく解説します。
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おすすめポイント | 教育訓練給付制度の対象 メインテキストの図解が豊富でわかりやすい サポート体制が従実している |
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第二種電気工事士の難易度はそれほど高くない!
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難易度もそれほど高くなく、しっかり勉強すれば、初心者からでも合格を目指せるでしょう。とは言っても、難易度が非常に低いというわけでもないため、しっかり勉強する必要はあります。
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