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投稿日:2024年7月11日 | 更新日:2024年07月11日
この記事を監修した専門家
「TOEICの配点って、1問の点数は決まってないの?」
「全問正解じゃなくても満点を取れるって聞いたけど、本当なのかな?」
初めてTOEICを受けると、その配点の仕組みがわからず戸惑う人も多いでしょう。
実はTOEICの配点は事前に決まっておらず、受験者の正答率に応じて点数が調整されているのです。
本記事では、そんなTOEIC独自の配点の仕組みやスコア換算方法について、スコア900点超の著者が詳しく解説しています。
記事からわかること
- TOEICの点数配分は事前に決まっていない
- 数問間違えても満点は取れる
- 自己採点のときはスコア換算表を使うのがおすすめ
※この記事は2023年12月現在の情報となっております。
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TOEICの配点の仕組み
TOEIC Listening&Readingは英検のように、結果が合否で判定される試験ではありません。
リスニングが5点〜495点、リーディングが5点〜495点の990点満点で、スコアが5点刻みで表示されます。
ここでは、その配点の仕組みを以下の点から詳しく見ていきましょう。
- TOEICは配点が決まっていない
- 数問間違えても満点が取れる
TOEICは配点が決まっていない
実はTOEIC Listening&Readingのスコアは、事前に決まっていません。
他の英語資格のように「1問3点」などの正答数そのままの素点ではなく、「スコアの同一化」と呼ばれる、受験者の正答率にもとづいた統計的な調整がされているからです。
これにより、どの回を受験しても試験ごとにスコアに差が出ることはなく、受験者の実力を正確に反映したスコアを算出できます。
数問間違えても満点が取れる
TOEICでは、全問正解しなくてもスコアが満点になる可能性があります。
スコア換算はあくまでも正答数にもとづいて計算され、間違えても点数が引かれることはないからです。
したがって、たとえ自信がない問題でも、何かしらマークしておいたほうがスコアが上がる可能性が高いと言えます。
特に難易度の高い試験回では、数問間違えても満点が出ることがあるでしょう。
TOEIC配点の目安と得点のポイント
前述のように、TOEIC L&Rでは「1問何点」と配点が決まっていません。
ただ試験勉強を考えた際には、ある程度の配点の目安がわかっていると対策しやすいでしょう。
ここではTOEICの問題構成と、1問5点で計算した各パートの配点の目安をご紹介しておきます。
リスニング・リーディングそれぞれの得点のポイントも参考にしてみてください。
リスニング
リスニングでは、問題数100問を45分間で解答します。
パート別の配点の目安は以下の通りです。
パート | 出題内容 | 問題数 | 配点の目安 (※1問5点とした場合) |
Part1 | 写真描写問題 | 6問 | 30点 |
Part2 | 応答問題 | 25問 | 125点 |
Part3 | 会話問題 | 39問 | 195点 |
Part4 | 説明文問題 | 30問 | 150点 |
リスニングのほうがスコアが高く出やすいので、正解できる問題を1問でも取りこぼさないようにしましょう。
700点以上などのハイスコアを目指す場合、配点の高い後半パートのPart3、Part4での正答率が特に重要になります。
毎日リスニングに触れ、長い英文を聴く力を養いましょう。
リーディング
リーディング問題では、問題数100問を75分間で解答します。
パート別の配点の目安は以下の通りです。
パート | 出題内容 | 問題数 | 配点の目安 (※1問5点とした場合) | |
Part5 | 短文穴埋め問題 (文法・語彙) | 30問 | 150点 | |
Part6 | 長文穴埋め問題 (文法・語彙) | 16問 | 80点 | |
Part7 | 長文読解問題 | 1つの文書 | 29問 | 145点 |
複数の文書 | 25問 | 125点 |
リーディングでは時間がかかりそうな問題は後回しにし、最後まで解き切るのを優先してください。
リスニングよりも試験時間が長いために時間的余裕があると思われがちですが、問題数が多いため、普通に解いていては間に合わないからです。
また、TOEICは後半になるほど問題が難しくなるというわけでもないので、とにかく最後まで解くほうが正答率が上がる可能性も高まります。
配点目安から計算できる!スコア換算方法
前項で配点の目安がわかったとはいえ、実際の試験でどれくらいのスコアが取れるのか気になる人も多いでしょう。
現在の実力で目標スコアに届くのか、自分の英語力はどの程度か気になるのは当然です。
そのようなとき、以下の2つの換算表を使えば今の自分の実力が見えやすくなります。
- 正答数からのスコア換算表
- 英検やTOEFLと比較する換算表
模試などの自己採点をしたときは、ぜひ活用していください。
正答数からのスコア換算表
正答数に応じたスコアは、以下の表を使えば簡単に割り出せます。
リスニング・リーディングのセクション別に正答数を数え、該当する予想スコアを確認してください。
リスニング | |
正答数 | 予想スコア |
96〜100 | 475〜495 |
91〜95 | 435〜495 |
86〜90 | 405〜475 |
81〜85 | 370〜450 |
76〜80 | 345〜420 |
71〜75 | 320〜390 |
66〜70 | 290〜360 |
61〜65 | 265〜335 |
56〜60 | 235〜310 |
51〜55 | 210〜280 |
46〜50 | 180〜255 |
41〜45 | 155〜230 |
36〜40 | 125〜205 |
31〜35 | 105〜175 |
26〜30 | 85〜145 |
21〜25 | 60〜115 |
16〜20 | 30〜90 |
11〜15 | 5〜70 |
6〜10 | 5〜60 |
1〜5 | 5〜50 |
0 | 5〜35 |
リーディング | |
正答数 | 予想スコア |
96〜100 | 460〜495 |
91〜95 | 425〜490 |
86〜90 | 395〜465 |
81〜85 | 370〜440 |
76〜80 | 335〜415 |
71〜75 | 310〜390 |
66〜70 | 280〜365 |
61〜65 | 250〜335 |
56〜60 | 220〜305 |
51〜55 | 195〜270 |
46〜50 | 165〜240 |
41〜45 | 140〜215 |
36〜40 | 115〜180 |
31〜35 | 95〜145 |
26〜30 | 75〜120 |
21〜25 | 60〜95 |
16〜20 | 45〜75 |
11〜15 | 30〜55 |
6〜10 | 10〜40 |
1〜5 | 5〜30 |
0 | 5〜15 |
これらの換算表を見ても、リスニングのほうがスコアが出やすいことがわかります。
英検やTOEFLと比較する換算表
続いてご紹介するのは、TOEICスコアを英検の級やTOEFLのスコアと比較する換算表です。
TOEICは受けたことがなくても、英検の級ならその難易度をイメージしやすいでしょう。
TOEIC L&Rテスト | 英検 | TOEFL iBT | ||
リスニング | リーディング | 合計 | ||
490点以上 | 455点以上 | 945点〜990点 | 1級 | 95点~120点 |
400点〜485点 | 385点〜450点 | 785点〜935点 | 準1級〜1級 | 72点~94点 |
400点〜485点 | 385点〜450点 | 785点〜935点 | 準1級〜1級 | 72点~94点 |
275点〜395点 | 275点〜380点 | 550点〜775点 | 2級〜準1級 | 42点~71点 |
110点〜270点 | 115点〜270点 | 225点〜540点 | 準2級〜2級 | 該当なし |
60点〜105点 | 60点〜110点 | 120点〜215点 | 3級〜準2級 | 該当なし |
例えば合計500点を獲得した場合、英検では準2級から2級に相当する英語力ということになります。
自己採点など、正確なスコアでなくともおおよそのレベルを把握できるので、ぜひ参考にしてください。
TOEICおすすめ講座 3選
前述のように、TOEICの配点を理解すれば点数が取りやすくなります。
とはいえ、「長文パートの点数が上がらない」「そもそも文法から不安」という人もいるでしょう。
そのような人のために、ここではTOEIC対策におすすめの講座を紹介します。
- スタディング
- アガルート
- スタディサプリ
①スタディング
IPテスト対策におすすめな講座の1つ目はスタディング。
スタディングは、スマホで学べるオンライン学習ツールです。
さまざまな資格試験に対応していて、その中の1つが「TOEIC® TEST 対策講座」。
この対策講座には、以下の特徴があります。
TOEIC満点講師の講義を受けられる
最初の特徴は、TOEIC L&Rテスト990点、英検®︎1級を保持する早川幸治講師の動画講義を受けることができる点です。
早川講師はTOEIC L&Rの傾向を押さえ、効率的にスコアアップする方法を教えてくれるので、時間がない社会人でもしっかり学べます。
目標スコアにあわせて学べる
次の特徴は、目標スコアにあわせて学べること。
主要のコースは、600点を目指すコース・800点を目指すコースです。
どのようなレベルの人でも、目標スコアに応じ必要な要素を集中して学ぶことができます。
無料のお試しもできる
講座が自分にあわなかったら嫌だと思う人もいるでしょう。
そのような人も安心です!
この講座には無料お試しのオプションがあるので、講座を体験してから購入を決められます。
登録もたったの30秒でできるので、気軽に試してみてはいかがでしょうか?
この講座の詳細は、以下の記事でも解説しています!
\詳細を確認してみる/
②アガルート
IPテスト対策として次に紹介するのは「アガルートTOEIC講座」です。
資格予備校のアガルートアカデミーが手がけるオンライン講座で、「第二言語習得論」のプロ寺島よしき講師が担当しています。
この講座には、以下の特徴があります。
コスパが良い
最初の特徴は、コスパの良さです。
アガルートのTOEIC講座は、類似のTOEIC講座と比べると安価な料金設定。
講座名 | 価格(税込・円) |
寺島よしき講師のTOEIC®基礎英語力完成講座 | 21,780 |
寺島よしき講師の英語基礎パック | 32,780 |
TOEIC®解答スキルマスター&解答速度超スピードUP実演講座 | 10,780 |
料金の最新情報は公式webサイトをご確認ください。
約1万円〜3万円の料金設定で、英語4技能(Reading, Writing, Listening, Speaking)の基礎を固めたい人から、ハイスコアを目指す人まで、幅広いレベルの人が使える講座が揃います。
英語教育のスペシャリストが指導
紹介した中で上記2つの講座は、寺島よしき講師が担当します。
寺島講師は、予備校講師や翻訳家、大手出版社の解答作成をおこなうなど、英語のプロフェッショナル。
リーズナブルな料金で、質が高い授業が受けられます。
TOEICだけでなく英語の勉強法も学べる
この講座ではTOEICだけでなく、効率良く単語を学ぶ方法や正しい発音など、英語学習全般で使える内容も学べます。
TOEICにとどまらず、留学や英語力のレベルアップなどを考えている人にはピッタリの講座でしょう。
この講座の詳細は、以下の記事でも解説しています!
\詳細を確認してみる/
③スタディサプリ
IPテスト対策には「スタディサプリENGLISH TOEIC®L&R TEST対策コース」もおすすめです。
スタディサプリはインターネット予備校で、社会人の英語学習から受験対策まで幅広い講座を提供しています。
このTOEIC®L&R TEST対策コースには、以下の特徴があります。
演習問題が豊富
このコースには、TOEIC® L&R テスト20回分に相当する演習問題が含まれます。
繰り返し学習することで、試験本番でも落ち着いて実力を発揮できるでしょう。
カリスマ講師の授業を受けることが可能
累計80万部突破「世界一わかりやすいTOEIC® L&R TESTの授業」などのシリーズの著者である関講師の動画講義を受けることができます。
動画は1回5分で、TOEIC® L&Rの文法・単語、最新のパート別の傾向や対策を丁寧に解説。
忙しくても、スキマ時間でいつでも学習できます。
AIによるランク判定で問題が最適化
AIによる演習問題で、自分の苦手な問題形式がわかります。
具体的には「問題の解答結果」をもとにAIが実力判定&解答傾向を分析し「苦手な問題形式」を知らせてくれます。
結果をもとに苦手な問題を学習すれば、効率よくスコアアップできるでしょう。
この講座の詳細は、以下の記事でも解説しています!
\詳細を確認してみる/
TOEICは配点の仕組みも理解しよう!
今回は、TOEICの配点の仕組みやパートごとのスコア換算方法について解説しました。
本記事のポイントは以下の通りです。
- TOEICの点数配分は事前に決まっていない
- 数問間違えても満点は取れる
- 自己採点のときはスコア換算表を使うのがおすすめ
初めは複雑に思えるTOEICの配点ですが、パートごとの点数配分を意識すれば勉強の効率も上がります。
またスコア換算表を使えば自己採点でもスコア予想ができるので、苦手パートや勉強の進み具合の把握にも役立つでしょう。
TOEICではその独特の配点の仕組み知ることが、目標スコアを達成する近道にもなるのです。
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