DXマーク認証やDXアドバイザー制度を始めたのが2021年の4月なので、
ちょうど3年と数カ月ほどたちます。

DX化による社会変化の対応は、必然的なものですが、コロナがきっかけでテレワークの推進やペーパーレス、電子サインなどが普及したことは確かです。その流れの中でこれから中小企業を含めて、IT化やDX化に取り組んでいかなければならないという認識があるものの 、なかなかDXを推進する人材がいないため、企業の対応が進んでいなかったことがこの制度を始めるきっかけになっていますね。

皆さんによく聞かれる質問ですね。 「DXと個人情報は関係ないのでは？」ということはよく聞かれるのですが、 DXを進めていくにあたっては、現段階でのアナログな書類や業務を見直すことで、データの活用ですとか、いろんな情報の管理が必要になってきます。データ化されるとその管理責任が発生することや、中には、個人情報も対象となることから、DXを進めていくにあたっては、並行して個人情報保護もしっかり管理していかなければならないこともあり、実は関係性が深いんです。

最初の一年間は1000名ほど、2年目でまた1000名ほど、3年目に入って600名程なので、現在2700名弱に受験いただいております。

そうですね。
社会変化にアンテナを張っている意識の高い方は個人でももちろん受けていただいていますが、大企業だけではなく中小企業の方の社員推奨資格というかたちで取得いただいているケースも多くあります。

自分が取得している数々の資格を振り返ると、資格を取っただけではあまり意味がないな、ということです。
そのためDXアドバイザーについては取って終わりではなくて、
取得後に活用する場があるようなものにしたいと思い、DXアドバイザーを社会に創出しています。

もちろんDXアドバイザー検定を持っているだけでも良いのですが、
検定に合格した後に当団体が認定するという仕組みがありまして、
認定されると、希望者は一定の学習をしたうえで、デジタル庁が展開している個人情報保護の普及・マイナンバーの普及や高齢者の方に対してデジタルの使い方をアドバイスする「デジタル推進委員」という資格の取得を当団体から申請させて頂きます。また、独立行政法人の中小基盤整備機構が運営している「みらデジ事業」の中の、「デジタル化支援者」になる資格についても同様に当団体から申請し、取得できるというメリットもあります。

これも少し複雑なのですが、「みらデジ事業」も世の中に広まってきています。 と言いますのは、ITやそのサービスを企業で導入する際には国から補助金がでるのですが、 IT導入補助金の申請要件として、みらデジ経営チェックと、事業者登録が必要になっています。 「みらデジ」というのは簡単に言うと、自分の会社の経営課題やデジタル化の進捗度がわかり、同業他社比較などもできる可視化ツールなのですが、 ITの状況の把握をしたり、どう取り組みを進めたいかの相談をしたりしたい時には、 デジタル化支援者という一定要件を満たして登録をされた方がサポートに入る流れになっています。そのデジタル化支援者の登録要件の一資格として、このDXアドバイザーの検定に合格したのち、当社団の認定を受けるという方法があります。

DXアドバイザー検定を受けただけではその資格は得られないのですが、
検定を受けたうえで認定資格申請をしていただければ各手続きを行うことで、先ほどの二つの資格が任意で取得できる、ということです。

今検討中ではあるのですが、
DXアドバイザー検定は3ランク設けていて、現在展開しているのがスペシャリストで、
次がエキスパートでその次がプロフェッショナル、と考えています。
スペシャリストの段階ではDXの中の一番基礎的な用語や、
基礎的な知識を学んでもらうようなレベル、と位置づけています。
エキスパートやプロフェッショナルでは、より専門的で実践的な、DX推進に必要な項目を評価することを想定しています。

次期は未定ではあるのですが、ご要望は結構いただいているので、
できるだけ早めに展開できるように企画しています。

先ほどのキャリアパスのように、チャンスとして二つの制度を利用できる、ということがあると思います。
あとは、DXアドバイザー検定の、検定として自分の知識を測ってDXの知識があるということを社内外に対してアピールできる資格でもあります。
実際に当社団のホームページ上で認定を受けたDXアドバイザーが検索できるようになっていまして、
そこからDXアドバイザーのプロフィールを閲覧できるようになっています。

なので、例えばIT化・DX化したい、という事業者の方や経営者の方がおられて、
DXアドバイザー検索で、得意な業種や分野で指定してもらえれば「この人に頼んだら解決しそうだな」という人を探す、といったような使い方もできるようになっています。

受験者は多岐にわたりますが、認定を受けている方は確かにコンサルの方が多いですね。
コンサルの方は、価値を付加するためにDXアドバイザーも受ける方が多いです。

そうですね。
非常に幅広い知識が求められます。
スペシャリストの段階では深い知識は求められませんが、幅広い知識は必要なので、提案にも深みが出て、いろんな視点から提案・コンサルティングができるようになっていますね。

DXアドバイザー検定サイトにも掲載されているので
そちらを参考にして頂ければと思います。

多くの資格や、物事の定義を確認することが多いいと思います。
それを知っていても良いのですが、それだけではなくDXアドバイザーは実践的に使える内容を網羅してほしいと考えているので、より、DXを進めるにあたって必要な知識であったり、事例であったりを確認する内容になっています。

法人向けのDXマーク認証という、DXの推進具合を評価する「DXマーク認証」というものがあるのですが、DXマーク認証を申請するとき車内にDXを推進する責任者を決めていただきます。
その法人のDXの責任者の方に受けていただく審査テストがあります。

事前学習も含めて我々が事前に責任者の方に送付させていただきます。
これで勉強して頂き、テストを受けてもらう、というような流れですね。

こちらのサイトよりアカウントを作成して申請してください。

DXアドバイザー検定は合否で完結しますので、更新という制度はありません。
「認定」に関しては私たちが認定していることもあって、DXに関して常に知識やノウハウをリニューアルしてほしい、ということもあり、1年間更新です。
DXアドバイザーの方には毎年更新テストを実施しています。

更新テストは指定期間内であれば繰り返し受験もできますが、新しい法改や社会についての内容も含むため内容的には、ちょっと難しいくらいですね。

DXアドバイザーを始めたきっかけの一つでもありますが、
これからますます企業や個人においてもDXやITに関する対応が必要になってきますが、
国内のIT人材やDX人材が大幅に不足しているため、
そういう観点からも社会貢献できると思っています。
私共はDXアドバイザー制度を通じてDXアドバイザーの拡大を推進し、
日本全体の活性化を目指してまいります。