PR
投稿日:2023年2月10日 | 更新日:2024年09月25日
この記事を監修した専門家
「簿記3級をネット試験で受験するメリットは?」
「ネット試験の対策を知りたい」
簿記3級のネット試験は、2020年12月から始まった試験です。
ネット試験はメリットも多く、2021年4月~2022年3月の間で20万人以上が受験するほど人気が高まっています。
本記事では、簿記3級をネット試験で受験しようと考えている方に向けて、ネット試験の概要やメリット・デメリットを紹介します。
この記事でわかること
- ネット試験の概要や合格率
- ネット試験のメリット・デメリット
- ネット試験の対策方法
メリットの多いネット試験を使って、簿記3級の最短合格を目指しましょう。
簿記3級のネット試験は難しい?試験概要や会場をチェック
まずは、簿記3級のネット試験に関する、基本情報を確認しましょう。ネット試験の概要は、以下のとおりです。
試験日時 | ペーパー試験日の前後の期間を除く、 各試験会場が設定する任意の日時 |
会場 | 全国140以上 |
支払い方法 | クレジットカード・コンビニ・Pay-easy払い |
受検料 | 2,850円(税込) |
事務手数料 | 550円(税込) |
ネット試験のポイントは、試験日が多いことです。
簿記3級のペーパー試験は、年に3回のみの開催。
一方のネット試験は、ペーパー試験日の前後以外で開催しています。
さらに、時間帯も自分の都合にあわせて選ぶことが可能。
日々忙しい社会人の方も、ネット試験ならば時間を見つけて受けることができるのでおすすめです。
ネット試験の持ち物
ネット試験の持ち物は、以下のとおりです。
- 身分証明書
- 電卓
計算に使う紙やボールペンは、各試験会場で貸し出されます。
不正防止のため持参しても、会場内に持ち込むことはできません。
またネット試験では原則、そろばんではなく電卓を使用します。
ネット試験の流れ
続いて、ネット試験の受付から受験までの流れを確認しましょう。
まずは専用サイト(CBTS)にて、会員登録を行います。
会員登録が終わったら希望の受験地から試験日時を選んで、受験予約や受験手続きに入ります。
試験当日は、受付にて本人確認書を提示しましょう。受付後には、電卓と身分証明書以外を鍵付きのロッカーに預けます。
試験会場へ入室したら、受付で渡されるIDとパスワードをパソコンに入力し、試験開始です。
試験が終わったら、スコアレポートを受け取って帰宅できます。
簿記3級のネット試験と紙の試験は何が違う?
ネット試験と紙の試験には、下記のような違いがあります。
ネット試験 | ペーパー試験 | |
試験日 | 指定可能 (ペーパー試験の前後を 除いた任意の日) | 指定不可 (年3回の決まった日) |
試験時間 | 指定可能 | 指定不可 |
受験料や試験内容は、どちらの試験でも変わりません。
しかし、簿記3級のネット試験とペーパー試験は、合格率が異なります。
合格率の違い
簿記3級のネット試験とペーパーの合格率は、以下のとおりです。
簿記3級ネット試験の合格率
期間 | 合格率 |
2020年12月~2021年3月 | 41.0% |
2021年4月~2022年3月 | 41.0% |
2022年4月~2022年6月 | 41.1% |
簿記3級ペーパー試験の合格率
開催日 | 合格率 |
2022年11月20日 | 30.2% |
2022年6月12日 | 45.8% |
2022年2月27日 | 50.9% |
2021年11月21日 | 27.1% |
ペーパー試験は簿記検定の開催時期によって、合格率に大きな差があります。
合格率が50%を超えることもあれば、30%を切ることも。
一方でネット試験は、合格率が約41%とほとんど変化がありません。
簿記3級をネット試験で受けるメリット・デメリット
ネット試験のメリットとデメリットを知ることで、ペーパー試験との比較が行なえます。
比較を行えば、自分に合った試験形態を見つけやすくなるでしょう。
簿記3級ネット試験のメリット
まずは、簿記3級をネット試験を使って受験するメリットを紹介します。メリットは、以下の3つです。
1.学習開始時期を考慮する必要がない
2.申込みが簡単で手軽
3.合否がすぐにわかる
詳細を順番に、確認していきましょう。
1.学習開始時期を考慮する必要がない
簿記を学習してから試験までの時間が空くと、試験内容を忘れてしまうことがあります。
ペーパー試験は年に3回のみの開催です。学習内容を忘れないためにも、学習開始時期を考慮する必要があります。
一方で簿記3級のネット試験はペーパー試験の前後を除き、基本的にいつでも受験ができます。
学習が終わったタイミングで受験が申し込めるため、学習開始時期を考慮する必要がないのです。
スケジュールを立てるのが苦手な方や、学習タイミングが不定期で上手くスケジュールが立てられない方も、ネット試験なら気軽に受けられるでしょう。
2.申込みが簡単で手軽
ネット試験は、専用の申し込みサイトから気軽に申し込めます。
クレジットカードを使えば、決済もネット上で完結。スマホ1つあれば、数分で申し込みの手続きまで完了するのです。
手続きが簡単なネット試験なら、スキマ時間にも簿記検定の申込みが行えるでしょう。
3.合否がすぐにわかる
簿記3級のペーパー試験は、合否がわかるまでに時間がかかります。
しかし、ネット試験は合否がその場でわかるのです。
試験直後に合否が分かれば、万が一、試験に落ちてしまってもすぐに対策が立てられるでしょう。
またネット試験は、何度でも受けることができます。
最短3日後から受験予約が行えるため、学習内容を忘れることなく次の試験に挑戦可能です。
簿記3級ネット試験のデメリット
簿記3級ネット試験には2つのデメリットがあります。
1.紙・カードタイプの合格証の発行がない
2.答え合わせができない
それぞれ詳しく解説します。
ペーパータイプのの合格証の発行がない
簿記3級のネット試験は、合格すると「デジタル合格証」が交付されます。
デジタル合格証は、スコアシートのQRコードから確認可能です。
ペーパータイプの合格証は、ネット試験で手に入れることができません。
もしもネット試験合格後にペーパータイプの合格証が必要な場合は、デジタル合格証の印刷が必要です。
答え合わせができない
ネット試験で出題された問題や、利用したメモは持ち帰ることができません。
スコアシートでは簿記検定の点数を確認することはできますが、どの問題を間違えたのかは知ることができません。
また、ネット試験ではランダムに問題が割り振られます。
同じ会場の方でも解いている問題が異なるため、試験後に答え合わせをすることはできません。
簿記3級のネット試験はどんな人におすすめ?
メリットとデメリットを踏まえて、ネット試験がおすすめな方を紹介します。
ネット試験は、下記のような方におすすめです。
- 少しでも早く簿記3級の資格が欲しい
- ペーパー試験の日程が合わない
- スケジュールを立てるのが苦手
- 勉強できる時間が不規則
自分の好きなタイミングで試験に挑戦できるのは、ネット試験の大きな魅力。
賢く活用して、簿記3級の最短合格を目指しましょう。
簿記3級のネット試験を予想問題で対策!勉強のコツを紹介
簿記3級のネット試験は、基本的にペーパー試験と同様の勉強方法で攻略できます。
しかし一発合格を目指すのならば、問題形式に慣れておく必要があるでしょう。
ここからは、簿記3級のネット試験対策に使える3つのポイントを紹介します。
サンプル問題でネットの環境に慣れる
簿記3級のネット試験は、パソコンを使って解答を入力します。
操作に慣れていないと入力に時間がかかり、試験時間が足りなくなってしまう可能性も考えられるでしょう。
余裕を持って試験に挑むためには、ネットの環境に慣れておくことが大切です。
日商簿記検定の公式サイトでは、サンプル問題の配布を行っています。
サンプル問題はネット試験と同じ環境が体験できるため、試験前にはぜひ利用してみてください。
過去問や予想問題を何度も解く
簿記3級の試験は、試験の出題傾向や問題形式が過去問と同じです。
そのため、過去問や予想問題を何度も解くことで、試験の出題傾向や問題形式に慣れることができます。
出題傾向や問題形式に慣れておけば、試験当日もスムーズに問題が解き進められるでしょう。
簿記3級のネット試験はペーパー試験と同様に、3つの大問で構成されています。
解く順番に指定はないため、過去問を使って効率の良い解き方を考えておくのがおすすめです。
無料サイトCPAラーニングもおすすめ
効率良く簿記3級の学習を進めてネット試験に挑戦したい方には、CPAラーニングの利用がおすすめです。
CPAラーニングは、下記のサービスを完全無料で利用することができます。
- Web講義
- テキスト、問題集のダウンロード
- ネット模試
テキストや問題集も無料で利用できるCPAラーニングなら、コストを抑えて簿記3級の学習が進められます。
さらにCPAラーニングでは、ネット試験と同じ環境で模擬試験が受けられる「ネット模試」も用意。CPAラーニングまたお金をかけずに簿記3級の学習から試験対策まで、満遍なく行うことができるでしょう。
簿記3級ネット試験に関するよくある疑問をご紹介
最後に、簿記3級のネット試験に関するよくある疑問を紹介します。
履歴書への記載や試験日変更について、気になっている方はぜひ確認してみてください。
簿記3級はネット試験での合格も履歴書に記載できる??
簿記3級はネット試験であっても、ペーパー試験と同様に履歴書への記載ができます。
履歴書へは正式名称である「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験3級」と記載してください。
簿記3級のネット試験に落ちたら次はいつから試験が受けられる?
簿記3級のネット試験は、試験翌日から3日後以降であれば再チャレンジすることができます。
なお、ネット試験は何度でも受けることが可能です。
ネット試験は日程変更やキャンセルはできる?
簿記3級のネット試験は、日程変更やキャンセルにも対応しています。
キャンセルや日程変更のルールは、以下のとおりです。
- 試験日の3日前までキャンセル・変更可能
- キャンセルには手数料(1,000円+消費税)が発生
- キャンセルができるのはマイページのみ
の木のネット試験は受験日の2日前になると、変更やキャンセルができなくなります。
もしも変更やキャンセルがある場合は、早めに対応を行いましょう。
簿記3級はネット試験がおすすめ!サンプル問題や過去問で演習しよう!
今回は2021年度から始まった、簿記3級のネット試験を紹介しました。
ネット試験には、下記のような魅力があります。
- 好きなタイミングで受験できる
- 受験日の変更・キャンセルにも対応
- 試験の合否がその場でわかる
就職活動や転職活動に簿記の資格を活かそうと考えている方や、少しでも早く簿記3級の資格を取得したい方にネット試験はぴったりです。
本記事で解説したネット試験の対策方法も参考にしながら学習を進めて、簿記3級の最短合格を目指しましょう。