投稿日：2023年2月24日 | 更新日：2024年04月05日

この記事を監修した専門家

日商簿記検定1級　保有

ユメガシラ　さん

「簿記の資格を取得することで、具体的にどのようなメリットがあるの？」

「簿記の資格を持っていれば、就職や転職で有利になるの？」

日商簿記検定の資格取得を検討しているのであれば、このような疑問をお持ちの方も多いかと思います。

日商簿記検定は、累計2,800万人以上が受験している人気資格です。

それだけ人気があるのは、資格を取得することで得られるメリットが大きいからでしょうが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか？

そこで本記事では、簿記の資格を取得することのメリットについて解説します。

併せて、資格取得を目指す際のおすすめの学習サービスや通信講座もご紹介します。

これから簿記の資格取得を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

簿記の資格を取得することのメリット

まずは、簿記の資格を取得することのメリットについて解説します。

具体的には、以下の4つのメリットがあります。

①様々な仕事に活かせる

簿記の資格を取得することの最大のメリットは、「様々な仕事に活かせる」点です。

簿記の知識を実務で活かせるのは、なにも経理などの事務職だけに限りません。

例えば、営業職が取引先の経営状況を判断したり、エンジニア職が自社の製品コストを把握したりする際にも、簿記の知識は大いに役立ちます。

また、昨今はビジネスの基礎知識として、貸借対照表（B/S）や損益計算書（P/L）が読めることも求められる時代になりつつあります。

そのため、簿記の資格は一般のビジネスマンからだけでなく、公務員や理系の大学生・高校生などからも注目を集めています。

このように、簿記の知識は多くの場面で必要となります。簿記の資格を取得していれば、様々な仕事でその知識を活かせるでしょう。

②就職や転職で有利になる

簿記の資格を取得することの2つ目のメリットは、「就職や転職で有利になる」点です。

前述の通り、簿記の知識は有用性が高く、多くの場面で必要とされます。

そのため、簿記の資格を有していれば、就職や転職で有利になる可能性が高いと言えるでしょう。

また、簿記の資格は上級になるほど難易度も上がり、資格取得のためにはそれ相応の勉強が求められます。

そのため、就職や転職においては、資格を取得するまでの努力や学ぶ姿勢が評価されるケースもあります。

③独立や開業に役立つ

簿記の資格を取得することの3つ目のメリットは、「独立や開業に役立つ」点です。

独立や開業をすれば、個人事業主やフリーランスとして一人の経営者となります。

経営者である以上、事業計画を立てたり資金調達を行ったりすることが必要になるケースもあるでしょう、その際に簿記で学んだ知識は大いに役立ちます。

また、個人事業主やフリーランスは会社員とは違い、自身で確定申告をする必要があります。

その際も複式簿記の知識があれば、日々の帳簿付けを始めとした、確定申告の一連の作業にも役立つと言えるでしょう。

④他の資格取得の足がかりになる

簿記の資格を取得することの4つ目のメリットは、「他の資格取得の足がかりになる」点です。

まず、簿記の資格を取得すれば、より上位の会計資格である税理士や公認会計士の資格を目指す際に、非常に有利となります。

というのも、税理士試験や公認会計士試験の根底部分は簿記（会計）であり、簿記で学んだ知識をそのまま活用できるからです。

また、簿記の資格は、中小企業診断士や販売士検定、FP（ファイナンシャルプランナー）の資格とも相性が良いと言えます。

これらの資格は、財務や会計に関するテーマも扱うため、簿記で学んだ知識は大いに役立ちます。

さらに、簿記の資格を取ることは自信にも繋がるため、他の資格を取得する際も前向きにチャレンジできるしょう。

日商簿記検定の合格率

続いて、日本商工会議所が開催する日商簿記検定の合格率について、解説していきます。

日商簿記検定3級の平均合格率は、統一試験が45％前後、ネット試験（CBT方式）が40％前後、日商簿記検定2級の平均合格率は、統一試験が20％前後、ネット試験（CBT方式）が40％前後、日商簿記検定1級の平均合格率は10％前後となっています。

わかりやすく下の表にまとめたので、ぜひ参照してみてください。

ただし、各回の試験難易度や受験者のレベルによって、合格率は大きく変動します。

簿記3級に関しては、統一試験とネット試験の平均合格率に大きな差はなく、統一試験とネット試験の難易度はほぼ同じ傾向にあるようです。

とはいえ、統一試験は合格率のブレが大きいのに対し、ネット試験は合格率が安定しているため、より確実に合格を目指すのであれば、ネット試験での受験がおすすめと言えます。

一方、簿記2級に関しては、合格率だけを比較すると、ネット試験の方が統一試験よりも総じて高く、全体的に統一試験よりもネット試験の方が難易度が低い傾向にあるようです。

そのため、より確実に合格を目指すのであれば、ネット試験での受験がおすすめと言えます。

ただし、両者の出題範囲に違いはなく、今後はネット試験と統一試験の間で難易度の均衡を図られる可能性もあるため、注意が必要です。

簿記1級は統一試験のみで、ネット試験は非対応となっています。ここ最近の合格率は10％前後で安定していますが、試験の難易度によっては10％を大きく下回ることもあるため、注意が必要です。

◆日商簿記検定各級の合格率（統一試験）

（参照：日本商工会議所・各地商工会議所『簿記　受験者データ』）

◆日商簿記検定各級の合格率（ネット試験）

（参照：日本商工会議所・各地商工会議所『簿記　受験者データ』）

※簿記1級はネット試験非対応です。

簿記の資格取得におすすめの学習サービス

簿記の資格取得のための学習サービスとしては、「CPAラーニング」がおすすめです。

CPAラーニングは、公認会計士試験の大手スクールであるCPA会計学院が運営する、日商簿記3級・2級をオンライン上で学べるeラーニングプラットフォームです。

CPAラーニングの最大の特徴は、サービスを全て無料で利用できる点です。

講義や教材はもちろんのこと、ネット模試も無料で受験できるため、CPAラーニングだけで日商簿記3級と2級の合格を目指すことも十分に可能です。

また、CPAラーニングはインターネット環境があれば、24時間いつでも講義の視聴が可能な点も大きな特徴です。

パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも視聴ができるため、外出先でも勉強を進められます。

さらに、教材（PDF形式）のダウンロードも可能となっています。

日商簿記3級・2級を独学で取りたいのであれば、CPAラーニングは非常におすすめの学習サービスです。

※日商簿記1級に関しては、2023年中に有料講座としてリリース予定となっています。

＼公式サイトを見てみる／

簿記の資格取得におすすめの通信講座

独学で行き詰ってしまった場合には、通信講座を活用するのもおすすめです。

通信講座は自分のペースでいつでも勉強できる点や、質問サービスなどですぐに疑問を解消できる点がメリットです。

ただ、簿記の通信講座は数が多く、スクールによって特徴も異なるため、どこを選べばいいのかわからない方も多いかと思います。

そこで本章では、簿記の資格取得におすすめの通信講座をご紹介します。

具体的には、以下の4つです。

①フォーサイト

フォーサイト簿記講座の最大の特徴は、こだわりのフルカラーテキストと高品質の講義です。

テキストの見やすさや、講義の質が高いのはもちろんのこと、「合格点主義」によって勉強範囲が合格に必要な範囲に絞られているため、非常に効率よく合格を目指せます。

また、フォーサイト簿記講座は独自のeラーニングシステムである『ManaBun（マナブン）』を導入しており、学習スケジュールや進捗管理も簡単に行うことが可能です。

さらに、フォーサイト簿記講座では、「資料請求割引」や「キャンペーン割引（※）」といった、各種割引制度も充実しており、価格の安さも魅力と言えます。
※キャンペーン割引の実施期間は不定期のため、最新情報はフォーサイトの公式サイトでご確認ください。

合格率の高さや実績、コストパフォーマンスを重視する方は、フォーサイトの通信講座がおすすめです。

◆フォーサイトの簿記講座のコース一覧

※全てのセットに、別途送料がかかります。

＼公式サイトはこちら／

②クレアール

クレアール簿記講座の最大の特徴は、クレアール独自の学習法である「非常識合格法」です。

非常識合格法では、資格指導歴50年以上のクレアールが、過去の出題傾向を徹底的に分析し、勉強範囲を絞り切っています。

そのため、最小の努力で合格レベルまで達することができます。

また、クレアール簿記講座はサポート体制が充実している点も特徴です。

具体的には、「回数無制限の質問対応サポート」、受講生一人ひとりに専属のチューターが付く「担任制」、受験目標だった月から1年後までは、講義の受講やサポート体制が利用できる「検定目標月プラス1年間保証制度」といったサポートが用意されています。

さらに、クレアール簿記講座はリーズナブルな受講料も魅力の1つです。

定期的に「割引キャンペーン（※）」も行われているため、うまく活用すればさらに価格を抑えられるでしょう。

※割引キャンペーンの最新情報は、公式サイトでご確認ください。

なるべく効率的に合格を目指したい方や、通信講座であっても充実したサポートを受けたい方は、クレアールの通信講座がおすすめです。

◆クレアールの簿記講座のコース一覧

※受講料は全て、入学金・教材費・消費税・送料込です。

＼公式サイトを見てみる／

③スタディング

スタディング簿記講座の最大の特徴は、スタディング独自の学習スタイルである「画期的学習スタイル」です。

画期的学習スタイルでは、AIによる問題復習機能や学習フロー&学習レポート機能といった、最新の学習システムが導入されており、継続して勉強を進められる環境が整っています。

また、スタディング簿記講座には「勉強仲間機能」を使って、オンライン上で勉強仲間を作ることができる点も大きな特徴です。

勉強仲間がいれば、通信講座であっても孤独を感じることなく、本試験まで高いモチベーションを維持することが可能です。

さらに、スタディング簿記講座は「高コスパな料金設定」も魅力の1つです。分割払いにも対応しているため、費用の負担を抑えながら学ぶことができます。

最新の学習法で合格を目指したい方や、少しでも費用を抑えたい方は、スタディングの通信講座がおすすめです。

◆スタディングの簿記講座のコース一覧

※1…分割例：月々1,784円×12回から
※2…分割例：月々1,982円×12回から
※3…分割例：月々5,700円×12回から

＼公式サイトを見てみる／

④資格の大原

資格の大原の簿記講座の最大の特徴は、「圧倒的な合格実績」です。

資格の大原はスクールとしての知名度も非常に高く、信頼度としては随一と言えるでしょう。

教材・講義・講師の質の高さには定評があり、大原ならではの合格ノウハウが至るところに凝縮されています。

また、資格の大原の簿記講座の「全国統一公開模試」は、本試験での的中率が高いことでも有名で、本試験の予行演習としては最適と言えるでしょう。

他スクールと比較すると価格はやや高めですが、信頼と実績を重視する方や、今後さらなる上位資格（税理士・公認会計士）を目指す方であれば、資格の大原の通信講座がおすすめです。

◆資格の大原の簿記講座のコース一覧

＼公式サイトを見てみる／

簿記の資格取得のメリットを受けるためには、まずは試験の合格を目指そう

ここまで、簿記の資格を取得することのメリットについて、解説してきました。

◆簿記の資格を取得することのメリット

日商簿記検定は資格としての社会的認知度も高く、取得することによって様々なメリットがあります。

ただし、勉強すれば誰でも取得できるような易しい資格ではないため、注意が必要です。

日商簿記検定に合格するためには、計画的かつ効率的に勉強を進める必要があります。

独学で行き詰った時には、学習サービスや通信講座の活用も検討して、最後まで諦めずに資格の勉強を続けていきましょう。

◆簿記の資格取得におすすめの学習サービス

◆簿記の資格取得におすすめの通信講座

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この記事を監修した人

ユメガシラ

社会保険労務士、日商簿記検定1・2級の資格を保有。中小企業や東証スタンダード上場企業での人事部勤務の経験を活かし、主に資格や転職に関する記事を多方面で執筆中。