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投稿日:2023年3月14日 | 更新日:2023年12月08日
この記事を監修した専門家
中小企業診断士試験に合格するには、「独学」「通信講座」「スクール」など様々な勉強方法があります。
この記事では、中小企業診断士の勉強方法として、比較的勉強をスタートしやすい独学を中心に、そのメリット・デメリット、学習を成功させるためのポイント、更には、最近注目されている、おすすめの通信講座のご紹介もしていきます。
中小企業診断士試験の学習方法や教材の種類と特徴
中小企業診断士試験の勉強方法には、主に「独学」「通信講座」「スクール」などの種類がありますが、それぞれの方法には、一体どんな特徴があるのでしょうか?
■中小企業診断士試験を独学する場合の特徴は?
市販のテキストや問題集などの教材を購入して、中小企業診断士を自力で勉強する方法です。
とりあえず中小企業診断士の勉強をスタートする場合に、まずやってみることの多い学習方法です。
独学を経て、通信講座やスクールを選択するという対策も多いようです。
■中小企業診断士試験を通信講座で学ぶ場合の特徴は?
通信講座のテキストを用いながら、サイトの動画を視聴したり、郵送などでテストの採点や添削を受けたりする、中小企業診断士試験の勉強方法です。
何らかの通信手段を用いて学習します。最近は、インターネットを活用して、スマートフォンやパソコンなど、いつでもどこでも中小企業診断士試験の勉強ができる方式が多いようです。
■中小企業診断士試験のスクールに通う場合の特徴は?
中小企業診断士を学ぶための実際の学校があり、教室に登校して対面で授業を受ける勉強方法です。
いわゆる中小企業診断士資格の予備校的な学校であるため、一定の緊張感があり、質問もすぐに出来るというメリットもあります。
反面、時間的制約があるとともに、費用は比較的高額になるなどのデメリットもあります。
中小企業診断士試験の独学のメリットとデメリット
中小企業診断士を独学する場合には、様々なメリットがありますが、反面、デメリットもあります。
■中小企業診断士の独学のメリット
中小企業診断士を独学で行う場合、様々なメリットがあります。独学ならではの良さを確認してみましょう。
スピーディに始められる
「思い立ったが吉日」ではありませんが、中小企業診断士を勉強しようと思ったその日から始められるのが、独学の最強のメリットです。
書店に行けば、中小企業診断士試験の最新のテキストや問題集はいつでも買えるため、今日からでも気軽にスタートを切ることができます。
中小企業診断士の合格には、膨大な勉強時間を要しますから、有利な勉強法と言えます。
独学はコストパフォーマンスが良い
中小企業診断士は、最低限のテキストや問題集さえあれば、受験勉強を始められるので、独学のコスパは良いといえます。
さらに、インターネット上ではYouTubeや対策サイトなど、無料の教材もありますから、それらの教材を併用することで、さらに費用を押さえることもできますので、おすすめです。
独学は合格に必要な勉強時間を確保しやすい
中小企業診断士の独学は、スクールに通ったりしなくて良いので、時間的余裕ができ、その分学習時間を多くとることができます。
中小企業診断士合格に必要な勉強時間は、俗に1,000時間であるといわれています。通学にかける時間を勉強時間に充てることができるのです。
独学はいつでも止められる
あまりメリットとはいえるわけではありませんが、周囲に受験を宣言しなければ、中小企業診断士の独学は、いつでも止めることができます。
一見消極的に見えますが、中小企業診断士試験は難易度が高いため、「まずは、やってみよう!」というチャレンジ精神は大切にしたいものです。
■中小企業診断士の独学のデメリット
中小企業診断士試験の独学には、多くのメリットもありますが、反面、デメリットもあります。
中小企業診断士の独学は挫折しやすい
これは、どんな資格試験にも共通することですが、自由に勉強できる分、誰の監視も無いわけですから、つい自分に甘くなり、途中で勉強を止めてしまうことも多くあるでしょう。
特に中小企業診断士の資格は、難易度が高いため、挫折することもあります。
中小企業診断士の独学は試験情報が少ない
中小企業診断士の独学以外の勉強方法として、「通信教育」や「スクール」などがありますが、それらの方法と「独学」の決定的な違いが、中小企業診断士試験に関するノウハウや情報が少ないということです。
通信講座やスクールでは、常に中小企業診断士試験や勉強方法に関する研究をしています。そのため出題傾向の分析やなど、最新の試験情報が入手できるわけです。この情報が有るか無いかは、中小企業診断士の合格率にかなり影響します。
中小企業診断士の独学は孤独に陥りやすい
中小企業診断士の独学は、気軽に始められて、自由に行うことができますが、反面、スクールのような受験生同士の交流がほとんどありません。
受験生同士の交流があれば、お互いに励まし合ったり、勉強方法などの試験情報交換ができます。競争意識も芽生えますから、お互いに切磋琢磨して学力を向上させることもできます。
独学では、そういった交流が殆どありませんから、孤独に陥りやすいというデメリットになります。
中小企業診断士の独学は達成度が測りにくい
中小企業診断士の独学は、自由度が高い反面、自分の学力がどの程度なのか、果たして合格の可能性はどの程度あるのだろうか、など、今の自分の勉強の達成度が測りにくいというデメリットがあります。学習意欲が低下したりする大きな要因になります。
中小企業診断士試験の独学を成功させる対策ポイント
中小企業診断士の独学による勉強には、多くのメリットがある反面、デメリットも少なからずあることがご理解いただけたと思います。
では、中小企業診断士独学を成功させる対策ポイントとは、どんなことなのでしょうか?
■独学の意欲を継続させるコツ
中小企業診断士資格取得後のビジョンをつくる
何のために中小企業診断士を取得したいのか、取得後は資格をどのように活用したいのか、明確にしておくと、自然と勉強意欲が高まりますし、自分への継続的な動機付けになります。
例えば、「中小企業診断士に合格したら、独立して事務所を○年○月○日までに立ち上げる」「中小企業診断士に合格したら、転職して年収を○○万円にする」など、出来るだけ数値化したビジョンを掲げることがコツです。
それを、常に自分の生活の目につくところに掲げておきましょう。手帳に記入したり、勉強机の正面に貼ったり、トイレのドアの内側に張り付けるのも良いでしょう。
常に中小企業診断士資格取得後の目標を自分に刷り込むことで、学習意欲を継続することができます。
受験生同士の交流
中小企業診断士を独学で勉強していると、どうしても孤独になりがちです。そうした場合には、積極的に受験生同士の交流を図りましょう。
具体的には、まず中小企業診断士資格交流サイトの掲示板や、SNSのグループに参加してみましょう。勉強上の悩みや不安を解消できるチャンスになります。
交流の仕方として、掲示板やSNSなどの仮想空間だけでもOKですが、たまには対面で交流すると息抜きや気分転換にもなるとともに、中小企業診断士の勉強方法のノウハウなどが交換できます。
■独学は合格のための情報収集が重要
中小企業診断士を独学で学ぶには、まずはしっかりと試験情報を入手しておくことが重要です。相手を良く知ることが合格の第一歩だからです。
中小企業診断士試験の主催者試験情報の収集
独学の場合、まず受験に関する情報は自ら収集しないといけません。
Web上には様々な受験に関する情報が存在します。特に主催者である中小企業診断協会の試験情報は、隅から隅まで確認しておきましょう、出題の細かな範囲、過去問の解答や2次試験の出題の意図まで、意外なほど詳細な情報を収集することができます。
インターネットから教材、勉強ノウハウの収集
その他にも中小企業診断士の勉強法や教材、勉強の仕方などは、無料でインターネット上公開されているものが多く存在します。使えるものは、何でも使ってみましょう。
ただし、注意点があります。ネット上の中小企業診断士試験情報は、古いものや正確性に欠ける情報も多く存在します。取捨選択しながら活用しましょう。
■独学は定期的な実力の把握が必須
独学で合格を目指していると、自分のペースで勉強できる反面、自分の学力がどの程度なのか、果たして合格レベルに達しているのだろうか、合格レベルでなければ、どの科目やテーマに注力すべきなのかどうか、客観的に実力を把握することが困難です。
その際は、中小企業診断士の通信講座やスクールが主催する全国模試にチャレンジしてみることをお勧めします。その際は、早い段階から複数回受験することをお勧めします。
そうすることで、初期段階から自分の苦手分野や失点パターンを時間の流れとともに追うことができるようになり、合格確率が上がります。
■テキストの選び方、おすすめの勉強法
自分が勉強しやすく、出題範囲を網羅したもの
テキストや問題集はぜひ、自分のフィーリングにマッチしたものを選択しましょう。どんなに売れているテキストでも、自分に合わないものは学習効率が低下します。
また、中小企業診断協会の出題範囲を網羅しているかも、大切なポイントの一つです。
参考書を買い過ぎない
中小企業診断士の合格意欲が強すぎるあまりに、多くの参考書を購入する人がいますが、これはあまりお勧めできません。
副教材は自分にとって利用しやすいものを各教科1冊ずつにすることをお勧めします。
参考書が多すぎると、当然すべてに目を通すことができなくなり、達成感が乏しくなり、不安感が増します。参考書は科目毎に最低限の1冊に絞り、その参考書を徹底的に読破するようにしましょう。
1冊を読破し自分のものにすることで達成感が湧き、自信に繋がります。
通信講座の内容・費用紹介
中小企業診断士の勉強方法には、独学の他に、通信やスクールの方法があります。
今回は、代表的な通信講座の4社をご紹介します。独学が向かなかった人や、独学ではカバーできない点を補足するという意味でも有効です。
通信講座を選ぶ場合は、単に費用や合格率だけでなく、勉強のしやすさが自分に合っているか、継続しやすい講座であるかなども点数化し、納得して実施していきましょう。
■クレアール
講座の特徴
主に会計、経営、労務、法律、IT関係の資格を中心に11の講座をWeb配信で行っています。
中小企業診断士講座では、「非常識合格法」といわれる、過去の出題傾向を隈なく分析し、出題範囲の高いテーマに絞って授業を行うのが、この講座の特徴のようです。
クレアールの簿記講座のコース一覧
1次2次ストレート合格スタンダードコース WEB通信(7科目選択) | 1次2次ストレート合格パーフェクトコース | 1次2次セパレート全力型モデル春コース 【3月・4月限コース】 | 1次2次セパレート戦略型モデル春コース 【3月・4月限コース】 | |
価格 (税込) | 200,000円 | 250,000円 | 300,000円 | 250,000円 |
内容 | ■財務・会計入門講座 ■1次基本マスター講座 ■1次論点別1,000問ノック答練 ■1次解法マスター講義 ■1次過去問リバイバル答練 ■1次実践ハイレベル答練 ■1次直前ファイナル答練 ■1次公開模擬試験 ■2次基本マスター講義 ■2次記述マスター講義 ■2次解法マスター講義 ■2次合格ゼミフィードバック講義 ■2次直前ファイナル答練 ■2次公開模擬試験 | ■財務・会計入門講座 ■1次基本マスター講座 ■1次論点別1,000問ノック答練 ■1次解法マスター講義 ■1次過去問リバイバル答練 ■1次実践ハイレベル答練 ■1次直前ファイナル答練 ■1次公開模擬試験 ■2次基本マスター講義 ■2次記述マスター講義 ■2次解法マスター講義 ■2次合格ゼミフィードバック講義 ■2次直前ファイナル答練 ■2次公開模擬試験 +2次事例分解 ショートケース演習 +2次重要論点別スキルアップ演習 +2次精選ベーシック答練 +2次実践アプローチ答練 | ■1次基本マスター講座 ■1次論点別1,000問ノック答練 ■1次解法マスター講義 ■1次過去問リバイバル答練 ■1次実践ハイレベル答練 ■1次直前ファイナル答練 ■1次公開模擬試験 ■2次基本マスター講義 ■2次記述マスター講義 ■2次解法マスター講義 ■2次合格ゼミフィードバック講義 ■2次直前ファイナル答練 ■2次公開模擬試験 +2次事例分解 ショートケース演習 +2次重要論点別スキルアップ演習 +2次精選ベーシック答練 +2次実践アプローチ答練 | ■財務・会計入門講座 ■1次基本マスター講座 ■1次論点別1,000問ノック答練 ■1次解法マスター講義 ■1次過去問リバイバル答練 ■1次実践ハイレベル答練 ■1次直前ファイナル答練 ■1次公開模擬試験 ■2次基本マスター講義 ■2次記述マスター講義 ■2次解法マスター講義 ■2次合格ゼミフィードバック講義 ■2次直前ファイナル答練 ■2次公開模擬試験 +2次事例分解 ショートケース演習 +2次重要論点別スキルアップ演習 +2次精選ベーシック答練 +2次実践アプローチ答練 |
無料質問回数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
教育訓練給付金 | 〇 | 〇 | ー | ー |
■スタディング
講座の特徴
経営、法律、労務、会計・金融、不動産・建築、公務員、医療、ITと、広い範囲の講座を提供しています。
中小企業診断士講座では、短期間で国家試験に合格した人の勉強法を徹底的に研究することで、講座内容を作っているようです。AIを活用し、「仕事などで忙しい人」が「短期間で」合格できるようにカリキュラムが組まれているようです。
費用
中小企業診断士 1次2次合格コース[2023+2024年度試験対応]一括 59,400円(割引制度あり)
1次2次合格コース ミニマム | 1次2次合格コース スタンダード | 1次2次合格コース コンプリート | |
価格 (税込) | 48,400円 | 59,400円 | 80,300円 |
内容 | ■1次基礎講座 ■実戦フォローアップ講座 ■2次基礎講座 ■2次合格メソッド講座 ■2次事例Ⅳ演習講座 | ■1次基礎講座 ■実戦フォローアップ講座 +スマート問題集/セレクト過去問 +年度別過去問題集(直近4年+最新年度) +合格戦略講座・簿記入門講座 ■2次基礎講座 ■2次合格メソッド講座 ■2次事例Ⅳ演習講座 +学習Q&Aチケット5枚 | ■1次基礎講座 ■実戦フォローアップ講座 +スマート問題集/セレクト過去問 +年度別過去問題集(直近4年+最新年度) +合格戦略講座・簿記入門講座 ■2次基礎講座 ■2次合格メソッド講座 ■2次事例Ⅳ演習講座 +1次試験 直前対策講座 +1次試験 合格模試 +学習Q&Aチケット10枚 |
無料 質問回数 | ー | 5回 | 10回 |
教育訓練 給付金 | ー | ー | 〇 |
実績
151名(2022年度2次試験 合格体験談数)
【参照】資格合格パートナー「スタディング」公式サイトより
■診断士ゼミナール
講座の特徴
中小企業診断士に特化した通信講座。この講座の特徴は、高い1次試験合格率(2021年度74%)、低価格受講料、年間受講延長無料、質問無料無制限などとなっています。
費用
1次2次試験 プレミアムフルコース | 1次試験コース | 2次試験コース | |
価格 (税込) | 59,780円 (紙テキスト+23,980 /映像講義DVD+24,900円) | 51,200円 (紙テキスト+18,980 /映像講義DVD+19,800円) | 27,280円 (紙テキスト+6,600 /映像講義DVD+6,050円) |
内容 | ■1次基礎講座 ■1次補習講座 ■1次問題演習講座 ■1次過去問題集 ■1次直前講座 ■2次基礎講座 ■2次事例別講座 | ■1次基礎講座 ■1次補習講座 ■1次問題演習講座 ■1次過去問題集 ■1次直前講座 | ■2次基礎講座 ■2次事例別講座 |
無料質問回数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
教育訓練 給付金 | ー | ー | ー |
合格実績
156名(2021年度2次試験合格者数)
【参照】診断士ゼミナール公式サイトより
■アガルート
法律、不動産・競売、測量・工業技術・通信、公務員・就職活動、労務・キャリア、医療・福祉系、データサイエンス、ビジネススキル、語学・スキルアップ・会計、サイバーセキュリティなど、幅広い分野の講座を開いています。
講座の特徴
2023年合格目標中小企業診断士試験対策講座に申込みし、2023年度の中小企業診断士試験2次試験に合格した場合は受講料の返金やお祝い金の贈呈などがあります。(※2022年3月10日時点)
また、中小企業診断士試験再受験割引、他資格試験合格者割引制度、他校乗換割引制度、再受講割引制度、家族割引制度など多様な割引制度があります。
費用
1次試験・2次試験対策パック 【添削あり】 | 1次試験・2次試験対策パック 【添削なし】 | 1次試験対策 パック | 2次試験対策パック【添削あり】 | 2次試験対策パック【添削なし】 | |
価格 (税込) | 118,800円 | 54,780円 | 32,780円 | 96,800円 | 36,080円 |
内容 | ■総合講義 ■1次試験対策過去問集(5年分) ■1次試験 模擬試験 ■2次試験 戦略講座 ■2次試験過去問解説講座(5年分) | ■総合講義 ■1次試験対策過去問集(5年分) ■1次試験 模擬試験 ■2次試験 戦略講座 ■2次試験過去問解説講座(5年分) | ■総合講義 ■1次試験対策過去問集(5年分) ■1次試験 模擬試験 | ■2次試験 戦略講座 ■2次試験過去問解説講座(5年分) | ■2次試験 戦略講座 ■2次試験過去問解説講座(5年分) |
無料質問回数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
教育訓練給付金 | ー | ー | ー | ー | ー |
合格実績
1次試験72.22%、2次試験35.71%(いずれも2021年と2022年の合計値)
【参照】アガルート公式サイトより
まとめ
中小企業診断士の学習方法の種類と特徴、特に独学でのメリットやデメリット、独学を成功させるためのポイント、中小企業診断士の通信講座の紹介などをしてきましたが、いかがだったでしょうか?
独学には、始めやすくコストもかからないというメリットもありながら、継続することの困難さや、情報不足などのデメリットもあることも、ご理解いただけたと思います。
独学をスタートさせながら、自分に適した学習方法を吟味しつつ、最適な方法を見つけたり、組み合わせていくのも一つの方法ですね。
最適な勉強方法を見つけて、最短で中小企業診断士に合格できるよう、しっかり調べていきましょう。