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投稿日:2023年8月28日 | 更新日:2023年12月08日
「大学生で司法書士試験に合格できるの?」
「試験と学歴は関係あるの?」
大学在学中に司法書士を目指す人も多いでしょう。
一方で大卒ではなく試験を受験できるか不安を持つ人もいるかもしれません。
本記事では、大学生と試験の関係について、さまざまな角度から解説します。
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大学に行かないと司法書士試験は受験できない?
司法試験と異なり、司法書士試験に特別な受験条件はありません。
司法書士は学歴だけではなく年齢にも関係なく誰でも受験できる門戸の広い試験です。
日本司法書士会連合会の「司法書士を目指す人へ」によれば、司法書士の受験資格について「この試験は、年齢、性別、学歴等に関係なくだれでも受験することができます。」としています。
現役の大学生はもちろん、大学を卒業していない人や高校生などの未成年者でも受験できます。
日本司法書士会連合会が公表している「司法書士白書 2012年版」(※)によると、同年時点の司法書士の最終学歴は以下のとおりでした。
- 大学…1,961人
- 大学院…57人
- 法科大学院…6人
- 高等学校…679人
- その他…188人
このように最終学歴が高卒の司法書士もおり、大学に行かなくても司法書士になれることが分かります。
司法書士の学歴は?
司法書士カレント総合事務所によれば、現役司法書士の出身大学の上位ランキング10位は以下のとおりです。
- 1位…早稲田大学(18人)
- 2位…中央大学(14人)
- 3位…明治大学(12人)
- 4位…慶応義塾大学(9人)
- 4位…法政大学(9人)
- 6位…青山学院大学(6人)
- 6位…同志社大学(6人)
- 8位…関西大学(5人)
- 8位…広島大学(5人)
- 10位…立教大学(4人)
- 10位…上智大学(4人)
- 10位…九州大学(4人)
司法書士には有名私立や国立大学の出身者が多いようです。
司法書士の受験資格に学歴は関係ありませんが、難関資格ですので、学力の高い大学の方が合格する傾向にあるのかもしれません。
同調査では、司法書士の出身学部ランキングについても調査を行っています。
- 法学部…72.9%
- 経済学部…9.0%
- 商学部…4.2%
- 文学部…3.5%
- その他…10.4%
司法書士には不動産登記や供託の手続きなど法律に関する専門的な知識が求められるので、法学部出身者が有利に働く部分があるかもしれません。
しかし、法学部以外の学部出身者も司法書士の3割近くを占めています。
司法書士試験合格と出身大学は関係ある?
司法書士試験の合格者の出身大学は正式公表はされていません。
大学を卒業していない合格者もいて、司法書士試験合格と出身大学に直接的な関係はありません。
また法務省「令和4年度司法書士試験の最終結果について」によれば、受験者の最低年齢は20歳です。
ただし、上述のように、司法書士は難関資格であるため、実際には難関大学の出身者が合格者の大きな割合を占めていると予想されます。
大学生が司法書士試験を受験するメリットは?
司法書士の受験資格に学歴や年齢は関係なく、大学生でも司法書士を受験することができます。
大学生が在学中に司法書士試験を受験するメリットはなんでしょうか。
一つ目は受験対策の時間を取りやすいこと、二つ目は早くから実務経験が積めることが挙げられます。
受験対策の時間を取りやすい
司法書士の合格に必要な時間の目安は3,000時間と言われており、膨大な暗記量が必要です。
仕事が忙しく、平日に学習時間を確保できない社会人と比べて、学生は時間の自由が利きやすいです。
また、司法書士試験では憲法、民法、刑法、商法、不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法などさまざまな法律に関する専門的な知識が求められます。
法学部の学生であれば、大学の科目と司法書士の試験範囲が重複する箇所があるので、在学中に受験した方が有利でしょう。
早くから実務経験が積める
大学在学中に司法書士に合格すれば、卒業後から司法書士として働くことができます。
司法書士事務所で働くことはもちろん、企業内司法書士として企業に就職することも検討できます。
社会人から司法書士に転職する人に比べて、早い時期に実務経験を積むことが可能で、早いスタートを切ることができます。
実務だけでなく、司法書士事務所の経営ノウハウを習得すれば、早い時期で独立開業することも夢ではありません。
就職活動で資格をアピールできる
また司法書士の資格が就職活動で有利になることがあります。
例えば、銀行や不動産、商社など司法書士と強い結びつきのある業界では業界に関する興味をアピールできます。
将来、これらの業界の法務職に就きたい場合に志望動機を補強する材料になるでしょう。
司法書士など難関資格の取得を社員に奨励する企業も少なくないので、入社時点で社内の昇進に有利になることもあります。
司法書士受験と大学での活動を両立する方法
次に、大学生にとって司法書士受験とほかの活動との両立方法について解説します。
必要に応じてアルバイトやサークルの時間を減らす
大学生は社会人と比較して時間を確保しやすい一方、アルバイトやサークルなどの課外活動もあります。
しかしそのような片手間で勉強して合格できるほど司法書士は甘くありません。
大学生なら課外活動に打ち込みたい気持ちがあるかもしれませんが、司法書士の試験勉強中は、勉強を最優先する必要があるでしょう。
課外活動はあくまでもリフレッシュの手段として、勉強時間を確実に確保することが望ましいです。
司法書士試験合格のため必要に応じてアルバイトやサークルの時間を減らしましょう。
どうしても課外活動に取り組みたい場合は、時間的な余裕ができるまで受験時期を延期することも選択肢です。
予備校に通う
独学で合格する人もいますが、難易度は高いでしょう。
お金はかかりますが、予備校に通うことで効率的に学習することができます。
予備校の中には、サークル活動やアルバイトと、司法書士の試験勉強を両立できるようにカリキュラムを設計しているところがあります。
独学の場合よりも課外活動を楽しみながら勉強に取り組むことができるでしょう。
法学部を選択する
司法書士の試験範囲は憲法や民法、刑法などの法律科目です。
大学で法学部を選択すると、試験範囲と専攻の分野が重複するので、効果的に学習できるでしょう。
法学部以外でも合格は可能ですが、試験範囲が被らないので、全体の学習時間は増えてしまいます。
大学受験の時点で司法書士を目指すことが確定しているのであれば、法学部を選択することも検討できます。
大学生が通いやすい司法書士の通信講座は?
司法書士は難関資格なので、予備校や通信講座を利用するのが効率的です。
特に通学の必要がない通信講座は時間の節約になります。
以下に大学生におすすめの司法書士の通信講座を解説します。
アガルート
アガルートの講座は、優秀な講師陣と見やすいフルカラーのテキストで学習できる点が特徴です。
初心者と学習経験者向けにカリキュラムをそれぞれ設計されており、学習経験がなくても合格を目指すことが可能です。
講師の講義映像はスマホ一台で視聴でき、映像を視聴しながら、テキストが表示されるので、いつでもどこでも学習が可能です。
クレアール
独自の効率的学習法「非常識合格法」で知られるクレアールの通信講座は、とにかく効率的に学習することを重視しています。
試験範囲を網羅するのではなく、合格に必要な知識を優先的に学び、「捨て問」を捨てることで、合格に必要な点数を取りに行くスタイルです。
オリジナル教材「択一六法」には、条文毎に司法書士試験に必要な知識が収録されています。
A5サイズなので、かさばることもなく、通学時に持ち運び、電車の中などで学習することもできるでしょう。
ユーキャン
ユーキャンは独自のテキストに定評がある通信講座です。
司法書士の膨大な試験範囲から、過去の出題の分析をもとに頻出箇所や重要箇所を絞り、効率的に学習できるよう設計されています。
テキストには演習問題だけではなく、過去問や解説が含まれるので、試験前の総仕上げも安心です。
紙のテキストに加えてデジタルのテキストも付属し、いつでもどこでも学習できます。
司法書士試験と大学生についてのまとめ
本記事では、出身大学と司法書士試験の関係や、大学生が司法書士を目指すメリットなどを解説しました。
合格率が低く難易度の高い資格である司法書士には、時間の余裕がある大学生が有利です。
早期から学習を開始し、法学部で学ぶことで、アルバイトやサークルと試験勉強を両立することも可能でしょう。
また通信講座で効率的に学習を進めることが大学生の司法書士試験合格の近道といえます。
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