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投稿日:2023年6月2日 | 更新日:2024年04月22日
基本情報技術者試験の難易度は高めに設定されているため、合格にはしっかりと勉強時間を確保して計画を立てながら行う必要があります。
2023年度から試験内容が大幅に変更されたことで、旧午後にあたる科目Bは今までよりも難易度が高くなると考えられています。
また、2023年度からの基本情報技術者試験は通年で受験できることから、従来の春季、秋季という目標に向けて調整するのではなく、自分の好きなタイミングで受験できるようになりました。
CBT受験であることと関連して難易度にどのような影響を与えるのかはこれからの注目点と言えます。もし合格率が高くなる場合は、基本情報技術者試験のレベルを保つために難易度調整が行われることになるでしょう。
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基本情報技術者試験(FE)の難易度は高い?低い?
基本情報技術者試験の偏差値
基本情報技術者試験はIT関連資格の中では、基本となる知識や技術が問われる試験です。その偏差値レベルは、おおよそ48程度と言われています。
数字だけ見ると難易度は高くないように見えますが、受験してみるとハードルは高く簡単に合格できる試験でないことが分かります。
ちなみに基本情報技術者試験より簡単と言われるITパスポート試験の偏差値は40程度で、こちらは四肢択一式の問題のみのため合格へのハードルが下がっていると考えられます。
基本情報技術者試験を受験する人の中には、まずITパスポート試験の取得から始めるケースも見られます。
独学で合格するにはそれなりの勉強時間が必要になるため、業務をしながらの社会人にとっては継続的な勉強が必要になる試験として、モチベーション維持が重要になると言えるでしょう。
基本情報技術者試験の合格率・合格点
基本情報技術者試験の合格率は平均すると25%前後となっています。
IT初心者、IT経験者、社会人、学生など個人のステータスによっても合格率は異なってきますが、平均すると4人に1人が合格になる計算です。
なお、令和2年、令和3年の合格率は40%を超える高い数値となっており、これはコロナ禍による勉強時間の増加が影響していると考えられます。
令和5年(2023年)からは試験内容が大幅に変更になることから、難易度はこれまでと少し傾向が変わるかもしれませんが、25%前後に調整されるでしょう。
社会人より学生の方が合格率が高い?
基本情報技術者試験の受験者は社会人だけでなく、他業種や大学生、高校生も受験しており、合格率は社会人よりも学生の方が高くなっています。
理由として、社会人より学生の方が勉強時間にさける時間が多いことが影響していると考えられます。
年齢が若いことによる吸収力の高さや、資格取得が就職活動のメリットになるという点が、学生の意欲を向上させ試験の難易度を下げている要因と言えます。
学生のうちに資格を取得しておけば就職後も間違いなく役に立つ資格ですから、積極的に勉強に取り組むべきです。
未経験者にとってハードルが高い理由
基本情報技術者試験は、IT未経験者にとっては合格までのレベルが高くなっています。
科目Aは過去問題を徹底的に攻略することで、突破の可能性を高めることができます。
しかし、科目Bはより実務に近いスキルが試されることから、IT未経験者の合格率が低くなっている要因となっています。
但し、難易度が高すぎるというわけではありません。しっかり勉強時間を確保して過去問を繰り返し時、基礎知識を身につければ初心者でも十分合格できるでしょう。
基本情報技術者試験(FE)の2023年度改訂による難易度への影響は?
CBT方式の導入で難易度は変わる?
基本情報技術者試験は従来マークシート方式での試験でしたが、令和2年度よりCBT方式でのテスト形式に変わりました。
CBT方式を導入した令和2年以降、合格率は倍近く上がっています。
合格率が跳ね上がった原因として、前述のようにコロナ禍により資格取得に割ける時間が増加したことによると考えられますが、CBT方式になったことも基本情報技術者試験の難易度に何らかの影響を与えている可能性があります。
2023年度の大規模改訂
基本情報技術者試験は2023年度から試験内容が大幅に改訂されました。
従来の午前試験は科目A試験となり、午後試験は科目B試験と改められ問題数、試験時間、必須回答数が変わっています。変更点は以下のとおりです。
科目Aと旧午前の試験内容比較
「科目A」は旧試験名が「午前」です。問題数は変更前が「80問」変更後は「60問」で、回答数は出題数と同じです。
試験時間は変更前が「150分」で変更後は「90分」と短くなっています。
問題形式は四肢択一式で変更はありません。
科目A試験の変更点詳細
科目A試験の大きな変更は試験時間が1時間短くなった点です。
問題数は20問減っていますが、試験時間は1時間短くなっており1問あたり1分半での回答が求められます。
CBT方式になっていることからも、過去問題を繰り返し解いておくことはより重要になるでしょう。暗記するレベルで過去問を解いておけば、科目Aの突破は容易になってくるはずです。
科目Bと旧午後の試験内容比較
「科目B」は旧試験名が「午後」です。問題数は大問が1問と小問題が10問でしたが、変更後は小問題が20問となり選択問題がなくなり全問回答が必須になっています。
試験時間は変更前が「150分」で変更後は「100分」となり、試験時間のコントロールがより重要になっています。
問題形式は多肢択一で変更はありませんが、大問題がなくなり小問題のみになっている点がポイントです。
科目B試験の変更点詳細
科目B試験は科目A試験よりも大きく変更されています。
試験時間が50分短くなっているにも関わらず、小問題は問題数が増え且つ全問回答が必須になりました。
旧午後試験では大問が必須で、それに加えて選択形式で5問選択する形でしたので、試験内容としては様変わりしたと言ってもいいでしょう。
また、出題される問題で使用する言語は、従来のようなC、java、phyton等ではなく試験のためだけに用意された疑似言語を使って行われます。統一的な疑似言語を使用するため、言語による難易度の差は発生しません。
全体的な難易度はどうなる?合格率は下がる?
これらの変更によって難易度が上がるかどうか現時点では不明です。
以前に比べると問題を解くための時間管理はシビアになったと言えますが、大問題がなくなり20問全てを解く必要があるので1問当たりの難易度は下がる可能性もあります。
但し、注意しなければならないのは、科目Bでプログラミング系の問題が20問中、16問で8割を占めていますので、より実践的なスキルが求められる点です。
ITに振れたことのない初心者にとって、この変更点はハードルを上げることになるかもしれません。
基本情報技術者試験(FE)合格に近づくには?
計画的で実行可能な目標を立てる
2023年度より基本情報技術者試験は通年で受験できるようになり、春季、秋季の年二回だった従来の受験タイミングより柔軟でいつでも受験できるようになったことで、精神的に余裕を持たせることになるでしょう。
気のゆるみが出てしまいがちなのでいつ受験するかを自分で決めて計画的に勉強しなければ今まで以上に合格は難しくなるかもしれません。
無計画にだらだら勉強して合格できるほど難易度の低い試験ではありません。いつでも受験できるということは、いつ受験するかを自分で決めて実行に移す力も試されているのです。
長期的にモチベーションを維持する
試験の難易度は高めですが、合格するためには受験までのモチベーションを維持することが重要です。
参考書を購入するにしても、内容が難しいと勉強の効率が悪くなり逆効果になります。そうならないように、既に合格している人の話を聞くなどして、勉強の仕方などを工夫することでモチベーションを維持しましょう。
不合格になっても絶対に諦めない
仮に不合格になったとしても諦めてはいけません。基本情報処理技術者試験では、科目Aは知識の蓄積が求められ科目Bはより実務的な内容が求められます。
自分の実力を分析し、次の受験に備えて不足部分を見つけ補いましょう。
効率的な勉強
基本情報技術者試験の勉強時間は、IT初学者で200時間、IT関係者の場合は50時間と言われています。
日々の積み重ねが大事になりますので時間を効率的に使えるように調整して勉強しましょう。勉強時間はあくまでも目安です、自分が納得できるまで勉強することが何より大事です。
科目A試験免除(旧午前免除)で合格難易度を下げる
基本情報技術者試験には科目Aの受験免除制度(旧午前免除)があります。
この科目Aの受験を免除することで、科目Bに集中して勉強できるのでトータルで合格率を上げることができます。
特に難しく設定されている科目Bの突破は基本情報技術者試験の鍵になるので、科目Aが免除になるのは大きなメリットと言って間違いありませんし、難易度は一気に下がると言えるでしょう。
独学ではなく通信講座の選択も視野に
合格率を上げるためには独学よりプロに教えてもらう方が効果的です。
独学になるとどうしても効率の悪い方法で勉強してしまうリスクがあるのと、出題範囲が変わったことへの対応が十分にできず逆に難易度を上げてしまう可能性もあります。
通信講座は合格に必要なポイントを押さえてくれるだけでなく、科目A試験の免除制度にも対応している場合があり、非常に有効で効率的に難易度を下げられます。
このように、無駄のない試験対策ができるように考えられていることから、出費は必要ですがプロの力を借りる事も検討してみてはどうでしょうか。
では、難易度を下げつつ試験合格に役立つと思われる通信講座を3つ紹介しますので参考にしてください。
基本情報技術者試験に役に立つ通信講座1:スタディング
スタディングでは、基本情報技術者試験をターゲットにしたコースが2つあります。
料金が36,800円の基本情報技術者合格コースと、料金が43,800円の基本情報技術者初学者コースとなり、ITの初学者かどうかがコース内容の違いとなっています。
基本情報技術者初学者コースはITパスポート試験も対象に受講可能となっており、より基本的な内容から学べます。
もちろん2023年度からの新試験制度に対応しており、スマホ用の専用アプリを使用することで効率的に学習できます。
長期的な勉強法ではなく、短期集中で合格を目指すようにプログラムされており、実践さながらのCBT方式にも対応しています。なお、サポートもオンライン機能による体制が充実しています。
基本情報技術者試験に役に立つ通信講座2:フォーサイト
フォーサイトで扱う基本情報技術者向けコースは、1つで料金は35,800円です。
コースが1つに限定されていることで、コース選択に迷うことはありません。
フォーサイトはスタディングでは対応していない紙ベースのテキストにも対応しています。
もちろんeラーニングにも対応していますが、受験生の柔軟な勉強方法に目を向けていると言えます。
また、専用アプリ「ManaBun」を活用すれば、スマホで簡単に学習可能です。
基本情報技術者試験は満点を取る必要はありませんので、フォーサイトでは満点ではなく合格点を目指すことを目標としており、短期集中型の試験合格コースとなっています。
社会人などで勉強時間の確保が難しい人にオススメの通信講座です。
基本情報技術者試験に役に立つ通信講座3:資格の大原
資格の大原はその名の通り、資格の取得に特化した通信講座です。
基本情報技術者試験だけでなく、様々な難関資格を含めて多数の合格実績を出しています。
基本情報技術者試験向けのコースは8種類あり、どのような形で試験に挑戦するかで選択するコースが変わってきます。
8種類のうち3つのコースで「科目A免除制度」に対応しているのが大きな特徴です。
2回実施される修了試験に合格すれば、旧午前に当たる科目A試験の受験が免除されます。
その免除期間は1年間有効になるので、かなり有利でかつ難易度を下げた状態で試験に臨むことができます。但し、これらに対応している分だけコース料金が高く設定されている点には注意しましょう。
基本情報技術者と関連資格の難易度比較
ITパスポートとの比較
基本情報技術者試験に合格するのは難しいですが、IT技術者として入門程度の知識を試すための試験がITパスポート試験です。
そのため、基本情報技術者試験を受験する前段階として、ITパスポート試験に挑戦する人も沢山います。
ちなみにITパスポート試験の偏差値は40程度と考えられています。基本情報技術者試験はまだ早いと思う人は、まずITパスポート試験に挑戦してみてもよいでしょう。
応用情報技術者との比較
基本情報技術者試験の難易度は応用情報技術者試験と比べるとかなり低いです。
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位に当たる試験となっており、偏差値は60程度で午前、午後という試験形式で実施されます。
特に午後は記述式問題が出題されるため、難易度が基本情報技術者試験に比べて格段に高くなっています。
応用情報技術者試験の合格率は15%前後で、基本情報技術者試験に合格した人が受験する試験という位置づけにも拘らず、高難易度に設定されており簡単に合格できる試験ではありません。
いきなり応用技術者試験に挑むのではなく、基本情報技術者試験に合格してから次のステップとして、応用情報技術者試験への挑戦を考え計画すべきでしょう。
情報セキュリティマネジメントとの比較
基本情報技術者試験の難易度は、情報セキュリティマネジメント試験とほぼ同じレベルです。
どちらもIT技術者としての基本的な知識や技術を問われる試験となっていますが、基本情報技術者試験が幅広い分野をターゲットにしているのに比べ、情報セキュリティマネジメント試験はセキュリティに特化した分野での知識や技術を問う試験という違いがあります。
基本情報技術者試験を受験するのが一般的で、セキュリティ部門で仕事をする場合や、希望する人は情報セキュリティマネジメント試験を受験すると良いでしょう。
どちらの試験も難易度は低いわけではありませんので、集中した勉強時間の確保が必要になります。
国家資格における位置づけ
基本情報技術者試験は他の国家試験に比べると、難易度はかなり低く学生でも十分合格可能な国家資格です。
また、IT技術者として仕事をするのに資格は必要なく、基本情報技術者試験はその業界におけるスキルの指標としての役割を持つので、その他の仕業の国家試験とは性質が異なり難易度が低いのはそのためです。
自分の実力を国家試験という形で見える化するためのものと考えて、基本情報技術者試験に挑戦してみましょう。
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