PR
投稿日:2023年6月30日 | 更新日:2023年12月08日
難易度の高い国家資格の一つである司法書士。
法律や登記などの専門分野で活躍する士業です。
合格には多大な時間と努力が必要ですが、専門性が高く、独占業務に従事できる司法書士のやりがいは大きいです。
士業としてのやりがいについて詳しく解説します。
編集部おすすめ
司法書士 おすすめ通信講座
司法書士の仕事内容とは?
司法書士は、法律や司法の分野で活躍します。
「登記のスペシャリスト」と呼ばれ、登記関連の業務に従事しているイメージがありますが、登記以外にも多くの業務を行っています。
不動産登記関連
不動産の所有権移転登記や抵当権設定登記、建物の新築登記など、不動産登記に関する業務を行います。
不動産の売買契約書や譲渡証明書の作成も担当します。
相続関連
遺産分割協議書の作成や相続放棄の手続き、相続税の申告書作成など、相続に関する手続きをサポートします。
成年後見人制度を利用するための手続きも行います。
会社設立関連
会社設立に必要な手続きや書類作成、法定調書の提出などを担当します。
株式会社の場合には、株式の発行や社内規程の作成なども行います。
訴訟防止のため法規制を把握することが大切ですが、裁判を行う場合には弁護士の領域となります。
債権回収関連
債権回収に必要な書類作成や裁判所での訴訟手続きなど、債権回収に関する業務を行います。
債権回収の方法には、内容証明郵便による督促や簡易裁判所における債権回収があります。
司法書士のやりがいとは?
司法書士は、市民や企業の法律に関する相談に乗り、問題解決に導きます。
いくつかある司法書士のやりがいをご紹介します。
やりがい1.司法書士の法的知識とスキルの活用
法律に関する専門知識とスキルを活かして法的手続きや書類作成に従事します。
登記など一部の業務は独占業務であり、司法書士だからこそ知識を活かして依頼者の法的トラブルに対応し、解決に導くことができます。
法律と市民の橋渡しの役割を担っていると言えます。
やりがい2.依頼者の成功をサポート
司法書士が対応する不動産登記や相続関連、会社設立などは一般の市民にとって馴染みの薄い法的手続きです。
これらの手続きはマイホーム購入や起業など依頼者の成功には不可欠です。
依頼者が法的な問題を抱えている時に司法書士が手続きを代行することで、依頼者の公私の成功に貢献することができます。
やりがい3.信頼される専門家としての評価
「登記のスペシャリスト」と呼ばれる司法書士は、法律に関する専門知識とスキルを持った専門家です。
一般市民には法律は難解で取っ付きにくいイメージがあります。
法律面のサポートをしてくれる司法書士は依頼者から信頼され、高い評価を受けるでしょう。
また、司法書士会に所属しているため、その団体としても信頼性が高く、社会的に貢献することができます。
やりがい4.司法書士事務所を開業できる
士業である司法書士は、独立開業して司法書士事務所を開業できます。
開業すると事務所の社長として事業を経営できます。
依頼の数や単価によって報酬を大きく増やすことができ、収入は青天井です。
「社長として一旗揚げたい」と考える人にとって魅力的な選択肢です。
やりがい5.常に新しいことを学ぶ機会がある
司法書士は法律や登記に関する専門知識を持つ専門家ですが、法律や関連制度は常に変化するので、常に新しいことを学ばないといけません。
新しい法律や手続きが生まれるたびに、それを理解し、自分の仕事に活かすことができます。
やりがい6.地域社会に貢献できる
司法書士は、地域社会に貢献することができる専門家の一人です。
地域の人々が抱える法的な問題を解決することで、地域社会の発展に寄与することができます。
地域によっては司法書士や弁護士など法律の専門家が不足している地域があり、それらの地域で司法書士は強く求められています。
司法書士の勤務形態別のやりがい
司法書士には司法書士事務所で働く以外にも一般企業の法務部で働く形態や独立開業して司法書士事務所を経営する形態があります。
それぞれの形態別に司法書士として異なるやりがいがあります。
司法書士事務所
司法書士事務所で働く形態が一般的です。
司法書士が司法書士事務所に所属して働くことには、専門知識の習得やチームワークの発揮、キャリアアップの機会の提供、多様な案件に携わることができるなど、やりがいが多くあります。
例えば、個人で担当できる業務には限界がありますが、組織に所属することで、大規模な案件に取り組むことができます。
不動産登記や相続手続き、会社設立など、幅広い分野の案件に取り組むチャンスがある点もやりがいの一つでしょう。
優秀な司法書士と切磋琢磨したり、先輩と共に仕事をしたりしながら、司法書士としてスキルと知識を磨くことができるでしょう。
先輩からのアドバイスや同僚との情報交換などを通じて、より深い法的知識を身につけることができます。
一般企業の法務
銀行や商社、不動産など法律と密接に関わる業界で法律に関する専門知識を活かして、企業規模の法律案件に取り組みます。
司法書士は企業の合法性を守ります。
企業の活動が法的に妥当かつ適法であるように監視し、法的リスクを抑えることが求められます。
このため、企業の合法性を守ることができるというやりがいを感じることができます。
ビジネスのスペシャリストとしてスキルアップできる点もやりがいの一つです。
一般企業の法務部に所属する司法書士は、企業にとって適した解決策を提供するために、法的知識だけでなく、企業のビジネスに関する知識や経験も必要とされます。
企業と密接に関わりながら、ビジネスに対する理解を深め、プロフェッショナルとしてのスキルアップができるというやりがいを感じることができます。
独立開業
独立開業した司法書士の一番のやりがいは社長として事業を運営できる点です。
社長として決定を下し、自分のスタイルで働くことができるため、仕事に対するやりがいを感じることができます。
自分自身のビジネスを成功させることができれば、経済的自立ができ、収入を増やすことができるため、やりがいを感じることができます。
また、大きな事務所で働くよりも依頼者と直接関わる機会がたくさんあります。
顧客と直接関わりながら、法的問題を解決することができます。
法律の専門家として、顧客の問題を解決することで、顧客から信頼を得ることができ、やりがいを感じることができます。
司法書士になるには?
司法書士になるには以下の2つの方法があります。
- 司法書士試験に合格する
- 法務大臣から公的な認可を得る
司法書士試験に合格する
司法書士試験に合格して司法書士になる方法が一般的です。
試験科目は、民法、不動産登記法、商法、憲法など法律科目です。
選択問題だけでなく、論述試験があり、難易度が高いです。
筆記試験に合格した後には口述試験への合格も必要です。
一連の司法書士試験の合格率は概ね5%程度であり、難易度の高い国家資格の一つです。
試験合格後に司法書士法に規定された新人研修を受講します。
研修後に司法書士連合会に登録することで司法書士として働くことができます。
編集部おすすめの、司法書士試験に関する記事はこちら。
法務大臣から公的な認可を得る
司法書士試験に合格せずに例外的に司法書士になる方法があります。
裁判所の事務官や書記官、検察事務官などの指定官職に通算10年、もしくは簡易裁判所の判事や副検事などの職に通算5年従事し、法務大臣から公的な認可を得ることで司法書士になることができます。
認可を得るには口述試験に合格し、司法書士業務を行う能力を証明します。
ただし、この方法は実際には裁判所事務官などが定年退職した後に第二の人生として司法書士になる場合などに利用されます。
最初から司法書士を目指す場合には司法書士試験に合格する必要があります。
まとめ
本記事では、司法書士のやりがいについて徹底解説しました。
法律や登記など専門分野で幅広い業務に従事し、依頼者の公私の成功を支え、地域社会の発展に貢献できる司法書士の業務は魅力的です。
難易度の高い国家資格の一つであり、多大な勉強時間を要しますが、厳しい受験期間を乗り切る要素の一つに司法書士の「やりがい」が挙げられます。
「法律のスペシャリストになりたい」「独立開業して事業を経営したい」など試験合格後に実現したい目標を持つことがモチベーション維持につながります。
編集部おすすめの、その他の司法書士に関する記事はこちら。
編集部おすすめ
司法書士 おすすめ通信講座