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【社会福祉士】実習を受けないと社会福祉士にはなれない?実習免除制度とは?

社会福祉士

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投稿日:2022年5月26日 | 更新日:2024年04月05日

「社会福祉士になりたいけど、実習を受けないといけない?どんなことをするの?」「実習の免除はどんな人が対象?」

社会福祉士になろうと考えたときに、大きな不安要素になりえるのが「実習」だと思います。

このような疑問や不安を解消するべく、このページでは、社会福祉士を目指す上で欠かすことのできない実習について徹底解説していきたいと思います。

また、社会福祉士という仕事についてまだよく分かっていない…という方は、是非こちらにページもチェックしてみてください!

この記事で分かること

  • 実習の概要
  • 実習免除制度
  • おすすめの通信講座
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社会福祉士の実習とは?

ここからは、社会福祉士になるにあたって必要不可欠ともいえる「実習」について解説していきたいと思います。

社会福祉士になるための実習は、「ソーシャルワーク実習」「ソーシャルワーク実習指導」という科目として位置づけられています。

この2科目は必修科目となっており、社会福祉士になるには必ず修めなければならない科目となっています。(社会福祉に関する科目を定める省令1条と3条において定められています。)

「ソーシャルワーク実習」

実際に現場に出て、社会福祉士としてできる福祉支援の実務的な面を学ぶ実習科目。

「ソーシャルワーク実習指導」

ソーシャルワーク実習のための事前学習事後学習を含めた科目。

実習の目的

実習の目的は大きく以下の2つに分類されます。

  1. 座学で学んだ知識と現場で使う技術とを結びつけることで、社会福祉士に求められる支援の実践能力を養うこと
  2. 支援を必要とする人々や地域の現状を把握し、課題を捉えること
  3. 課題を解消するために、社会福祉士としてできる支援を考える実施する振り返る

実習の目的については、厚生労働省による「社会福祉士養成課程のカリキュラム」において定められています。これによると実習の目的は以下の通りです。

「ソーシャルワーク実習」のねらい

  • ソーシャルワークの実践に必要な各科目の知識と技術を統合し、社会福祉士としての価値と倫理に基づく支援を行うための実践能力を養う。
  • 支援を必要とする人や地域の状況を理解し、その生活上の課題(ニーズ)について把握する。
  • 生活上の課題(ニーズ)に対応するため、支援を必要とする人の内的資源やフォーマル・インフォーマルな社会資源を活用した支援計画の作成、実施及びその評価を行う。
  • 施設・機関等が地域社会の中で果たす役割を実践的に理解する。
  • 総合的かつ包括的な支援における多職種・多機関、地域住民等との連携のあり方及びその具体的内容を実践的に理解する。

「ソーシャルワーク実習指導」のねらい

  • ソーシャルワーク実習の意義について理解する。
  • 社会福祉士として求められる役割を理解し、価値と倫理に基づく専門職としての姿勢を養う。
  • ソーシャルワークに係る知識と技術について具体的かつ実践的に理解し、ソーシャルワーク機能を発揮するための基礎的な能力を習得する。
  • 実習を振り返り、実習で得た具体的な体験や援助活動を、専門的援助技術として概念化し理論化し体系立てていくことができる総合的な能力を涵養する。

実習の時間

実習の時間数については、社会福祉に関する科目を定める省令4条において定められています。

「ソーシャルワーク実習」の時間:240時間

「ソーシャルワーク実習指導」の時間:90時間

合わせて、330時間の実習が必要になります。

実習の場所

実習先の分野は、以下の8つに分類されます。実習先と一緒に紹介します。

  1. 高齢者分野(介護老人保健施設、老人デイサービスセンターなど)
  2. 司法分野(家庭裁判所、更生保護施設など)
  3. 障がい者分野(身体障害者更生相談所、精神保健福祉センターなど)
  4. 母子・父子分野(母子・父子福祉センター、母子家庭就業・自立支援センターなど)
  5. 児童分野(児童相談所、心身障害児総合通園センターなど)
  6. 児童・若者分野(地域若者サポートステーション、子ども・若者総合相談センター)
  7. 生活困窮分野(救護施設、ホームレス自立支援センターなど)
  8. その他の分野(病院、福祉事務所など)

これはほんの一例にすぎません。社会福祉士が活躍している場所は多岐にわたります。そのため、実習生受け入れ施設の範囲も広範です。

実習施設についてですが、社会福祉士養成機関と実習生受け入れ先が提携している場合が多いので、各養成機関に問い合わせるとよいでしょう。

*実習を希望する特定の分野や、職場がある場合には、それも併せて問い合わせるとよいでしょう。

養成機関によっては、実習先について学生の希望を配慮してくれる場合もあります。

そのような養成機関では、学内選抜試験や面接などによって実習先を決める場合が多いです。

実習施設の詳細については、是非こちらをチェックしてみてください。

社会福祉士養成課程における相談援助実習を行う実習施設等の範囲(日総研)

実習の内容

実習の具体的な内容については、特に定められていません。

「社会福祉士養成課程のカリキュラム」において定められている「教育に含むべき事項」を含んでいれば、実習の内容については、受け入れ施設側がある程度自由に設定できるようになっています。

福祉事務所などでは実際の相談業務に従事する場合が多く、介護施設や高齢者施設などでは直接的な介護業務に従事する場合が多い、という傾向があります。

自分が学びたいのはソーシャルワークの実務で、介護の実務ではないと考える方もいるかもしれません。

しかし、直接的な介護業務の中にも、社会福祉士として捉えるべき情報はたくさんあります。

実習先で、相談業務ではなく介護業務に携わることが多かったとしても、社会福祉士になるための実習には変わりありません。

とはいえ、自分の理想と、実際の実習とのギャップがつらいと感じることもあるでしょう。

このような事態を防ぐためには、社会福祉士養成施設側との面接で自分の意向や希望をしっかり伝えること実習先の指導員の方とのコミュニケーションを密にとることなどが重要になります。

「社会福祉士養成課程のカリキュラム」において定められている「教育に含むべき事項」によると、実習の内容は以下の通りです。

「ソーシャルワーク実習」の内容

  • 利用者やその関係者(家族・親族、友人等)、施設・事業者・機関・団体、住民やボランティア等との基本的なコミュニケーションや円滑な人間関係の形成
  • 利用者やその関係者(家族・親族、友人等)との援助関係の形成
  • 利用者や地域の状況を理解し、その生活上の課題(ニーズ)の把握、支援計画の作成と実施及び評価
  • 利用者やその関係者(家族・親族、友人等)への権利擁護活動とその評価
  • 多職種連携及びチームアプローチの実践的理解
  • 当該実習先が地域社会の中で果たす役割の理解及び具体的な地域社会への働きかけ
  • 地域における分野横断的・業種横断的な関係形成と社会資源の活用・調整・開発に関する理解
  • 施設・事業者・機関・団体等の経営やサービスの管理運営の実際(チームマネジメントや人材管理の理解を含む。)
  • 社会福祉士としての職業倫理と組織の一員としての役割と責任の理解
  • ソーシャルワーク実践に求められる以下の技術の実践的理解
  • アウトリーチ(支援が必要であるのにもかかわらず届いていない人に対し、行政や支援機関などが積極的に働きかけて情報・支援を届けるプロセスのこと)
  • ネットワーキング(要援護者を支えるソーシャルサポートネットワークを形成すること)
  • コーディネーション(ニーズとサービスを調整し、対象者の自己決定や自己実現、さらには自立支援をめざすこと)
  • ネゴシエーション(福祉の様々な場面における交渉)
  • ファシリテーション(会議を円滑に、効果的に運営する能力)
  • プレゼンテーション(自分の考えを他者が理解しやすいように,目に見える形で示すこと
  • ソーシャルアクション(社会福祉制度の創設や制度運営の改善を目指し、世論に働きかける活動のこと)

「ソーシャルワーク実習指導」の内容

  • 実習及び実習指導の意義(スーパービジョン含む。)
  • 多様な施設や事業所における現場体験学習や見学実習
  • 実際に実習を行う実習分野(利用者理解を含む)と施設・機関、地域社会等に関する基本的な理解
  • 実習先で関わる他の職種の専門性や業務に関する基本的な理解
  • 実習先で必要とされるソーシャルワークの価値規範と倫理・知識及び技術に関する理解
  • 実習における個人のプライバシーの保護と守秘義務等の理解
  • 実習記録への記録内容及び記録方法に関する理解
  • 実習生、実習担当教員、実習先の実習指導者との三者協議を踏まえた実習計画の作成及び実習後の評価
  • 巡回指導
  • 実習体験や実習記録を踏まえた課題の整理と実習総括レポートの作成
  • 実習の評価及び全体総括会

社会福祉士の実習免除

社会福祉士になるためには,「ソーシャルワーク実習」「ソーシャルワーク実習指導」の履修が必須です。

しかし、この実習は免除になる場合もあります。

社会福祉士の実習免除になる人

受験資格を得るために短期養成施設や一般養成施設に通う方は、その際、実習科目(必修)を履修することになります。

しかし、以下の条件に該当する方はこの実習科目が免除されます。

厚生労働省が定める指定施設において、常勤として、1年以上、相談援助の業務に従事した者

この条件を満たす方は、養成施設において実習科目が免除されます。

厚生労働省が定める指定施設とは

厚生労働省が定める指定施設については、社会福祉士及び介護福祉士法施行規則2条において定められています。

詳しい施設、職種についてはこちらを確認するとよいでしょう。

[社会福祉士国家試験]受験資格:相談援助業務(実務経験):公益財団法人 社会福祉振興・試験センター (sssc.or.jp)

ここに記載のある職種については、実務経験として認められるので、実習免除の対象となります。

常勤の従事者とは

実習免除の対象となるのは、常勤の従事者だけではありません。

以下の要件を満たす者も、常勤として扱われます。

  1. 当該施設設置者と雇用関係を有していること
  2. 労働時間が当該施設の常勤者のおおむね4分の3以上であること

すなわち、パートやアルバイトとして働いていた方も要件を満たせば常勤として扱われるということです。

*実習免除の対象になったとしても、社会福祉士養成施設の修了に必要な単位数は変わらないため、実習科目分の単位を追加で申請する必要があります。

*実習免除対象者として社会福祉士養成施設に入学する際には、施設に対して実務経験証明書を提出する必要があります。

勤務先に書類を作成してもらえるかどうか確認しておくとよいでしょう。

実習が免除になると、時間の拘束による負担が軽減されるだけでなく、実習費を支払う必要もなくなるため、金銭的な負担も軽減されます

社会福祉士資格の取得に対するハードルが格段に下がるので、自分は実習免除に該当するか、是非一度チェックしてみてください!

おすすめの通信講座(養成課程)

ここまで、社会福祉士を目指すうえで避けては通れない実習について解説してきました。

ここからは、実習までサポートしてくれる通信制の養成施設を2つ紹介したいと思います。

1.資格の大原

1つ目は、資格の大原社会福祉士養成コースです。

この講座は、社会福祉士一般養成施設として位置づけられており、修了することで国家試験の受験資格を得ることができます

特徴

1)通信課程と夜間通学過程がある

資格の大原 社会福祉士養成コースでは、通信課程夜間通学過程が用意されており、自分のライフスタイルの合ったものを選択することができます。

また、夜間通学過程においては、福祉系アルバイトの紹介も行われています。

昼間は福祉系アルバイトで実務的な面を学習し、夜間は大原校舎で授業を受ける、といった学習スタイルをとることもできます。

2)スクーリング・実習の負担が最小限

資格の大原 社会福祉士養成コースでは、スクーリングや実習の負担が最小限に抑えられています。

というのも、資格の大原 社会福祉士養成コースでは、1週間単位での実習日程の調整が可能となっています。

そのため、私生活が忙しい方でも、都合の良いときに実習を受けることができます。

また、募集地域内の各県に実習協力施設があり、自宅に近い施設で実習を受けることができます。

3)入学時から国家試験対策を開始

資格の大原 社会福祉士養成コースでは、入学時から国家試験対策を開始します。

通常、国家試験受験資格を得るための学習を一通り終えてから、国家試験のための学習を開始する場合が多いです。

入学時から国家試験の学習を開始することで、受験資格を取得してすぐに国家試験を受けることができます。

【資格の大原 社会福祉士養成コースの詳細、資料請求(無料)はこちらからどうぞ!】

2.学校法人藤仁館学園 専門学校高崎福祉医療カレッジ

2つ目は、学校法人藤仁館学園 専門学校高崎福祉医療カレッジ 社会福祉士短期養成課程、社会福祉士一般養成課程です。

特徴

1)短期養成課程と一般養成課程の用意がある

学校法人藤仁館学園 専門学校高崎福祉医療カレッジには、短期養成課程一般養成課程が設けられています。

自分の受験資格取得状況によって入学する課程が異なるので注意が必要です。

短期養成課程の場合は9か月一般養成課程の場合は1年6か月の学習期間となります。

2)eラーニングシステムを導入

学校法人藤仁館学園 専門学校高崎福祉医療カレッジでは、平成30年度入学者より、eラーニングシステムを導入しています。

これにより、隙間時間での学習や、オンライン上でのレポート提出が可能になり、より手軽に、より効率的に学習を進めることができます。

【学校法人藤仁館学園 専門学校高崎福祉医療カレッジ 社会福祉士養成課程の詳細、資料請求(無料)、説明会予約(無料)はこちらからどうぞ!】

社会福祉士科 (通信) | 専門学校高崎福祉医療カレッジ 医療・介護・福祉の職業を目指せる学校 (tojinkan.ac.jp)

まとめ

ここまで、社会福祉士を目指すうえで無視することのできない実習について解説してきました。

内容をまとめると

  • 実習の時間は330時間!
  • 実習先については、各養成施設に確認が必要
  • 厚生労働省が定める指定施設において、常勤として、1年以上、相談援助の業務に従事した者は、実習が免除になる!
  • 社会福祉士養成施設には通信制もある!実習までしっかりカバーできる!

以上のようになります。

社会福祉士は、受験資格取得までの道のりも長く実習が必修科目となっているため、難関資格であるという印象を持つ方が多いかもしれません。

しかし、実習免除制度の利用や、通信制の一般養成施設への入学という選択肢もあります。

これらを利用すれば、自分のライフスタイルを極端に変えることなく、無理なく社会福祉士を目指すことができます。

みなさんもこれを機会に、社会福祉士を目指してみてはいかがですか?

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