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投稿日:2024年1月30日 | 更新日:2024年01月30日
「統計検定ってどんな資格?」
「統計検定を取得するメリットとは?」
上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
統計検定とは、統計学に関する知識やスキルを証明するために行われる全国統一の試験のことです。
合格すると、大学入試や就職活動が有利になるため、取得を目指している方も多いはずです。
そこで、今回は統計検定の試験概要や取得するメリット、勉強方法について詳しく解説します。
本記事を最後まで読むと、自身に合う学習方法がわかり、効率良く合格を目指せるようになります。
合格を目指している方や、効率の良い勉強方法を探している方は、ぜひ参考にしてください。
統計検定とは?
統計検定とは、統計学に関する知識やスキルを証明するために行われる、全国統一の試験のことです。
取得すると、問題を解決するために統計データを利用して客観的に判断できるスキルを身につけられます。
2023年11月時点で10区分のレベルに対応しているため、初学者から経験者の方まで自身のレベルに合う検定を受験できます。
統計検定1級は、PBT方式のみ採用されており、準1級以下はPBT方式とCBT方式の2種類から選択可能です。
PBT形式とは、特定の会場に集まり、紙ベースの問題用紙と解答用紙を使用する試験方式のことです。
CBT方式とは、コンピューターを使用してWeb上で問題を解く試験形式のことです。
次の項目では、各試験ごとの合格率や試験概要について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
統計検定の試験概要
この項目では、統計検定の試験概要について詳しく解説します。
級ごとの試験概要や合格率を一覧でご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
級ごとの試験概要
級 | 試験日程 | 試験時間 |
---|---|---|
統計検定1級 | 11月(年1回) | ・統計数理 90分(午前) ・統計応用 90分(午後) |
統計検定準1級 | 任意 | 90分 |
統計検定2級 | 任意 | 90分 |
統計検定3級 | 任意 | 60分 |
統計検定4級 | 任意 | 60分 |
統計検定 統計調査士 | 任意 | 60分 |
統計検定 専門統計調査士 | 任意 | 90分 |
統計検定 データサイエンス基礎 | 任意 | 90分 |
統計検定 データサイエンス発展 | 任意 | 60分 |
統計検定データサイエンスエキスパート | 任意 | 90分 |
統計検定1級は、特定の会場に集まって試験を受けるPBT方式のみ実施しており、試験を受けられる日程も11月に開催される1回のみです。
一方、準一級以下の試験の場合は、PBT方式とオンラインで受けられるCBT方式のどちらか選択可能です。
準1級以下であれば、試験を開催している会場をサイトで探し、Web上で申し込むことで受験できます。
統計検定は、1級以外任意のタイミングで受験できるため、合格しやすい資格試験と言えるでしょう。
また、1級以外の検定では学割がある点も統計検定の特徴です。
受験料は級ごとに異なり、一般受験の場合、5,000〜10,000円で受験可能です。
学割が適用される級では、一般受験の方より2,000円安く受験できます。
級ごとの詳しい受験料や出題される問題に関しては、統計検定公式サイトのページで詳しく解説されているので、ぜひ参考にしてください。
学生の方はお得に試験を受験できるので、受験を検討してみてはいかがでしょうか。
級ごとに得られるスキルや知識
この項目では、統計検定の級ごとに得られるスキルや知識について解説します。
統計検定(4級〜1級)
統計検定は、1級・準1級・2級・3級・4級の5種類あり、レベルごとに分かれています。
4級や3級では、中学・高校レベルの数学的な知識や、データや表に関する問題が出題されます。
学生時代に見たことがあるような問題も多く出題されるため、初学者の方でも合格を狙いやすいレベルです。
2級では、統計的推測や標本調査法などの問題が出題範囲です。
業務で使用できるレベルは2級以上と言われているため、就活で役立てたい方は、2級以上の取得がおすすめです。
準1級以上は、実務で役立つ統計学に関する問題が出題されます。
専門的な内容が多くなるので、初学者の方はスクールに通わなければいきなり取得は厳しいレベルです。
データサイエンティストを目指している方は、準1級以上の取得を目標に学習を進めましょう。
統計調査士・専門統計調査士
統計調査士・専門統計調査士検定とは、統計検定の中でも統計調査に特化した資格のことです。
公的統計に関する正確な知識と、データを活用して仮説を立てる能力が問われます。
統計学の知識を職場で活かしたい方や、データサイエンティストへのキャリアチェンジを狙っている方は、統計調査士・専門統計調査士の取得がおすすめです。
データサイエンス(基礎〜エキスパート)
データサイエンス検定とは、データサイエンティストに必須の分析・実装能力を証明するための資格のことです。
基礎・発展・エキスパートの3種類があり、レベルごとに分かれています。
問題の出題傾向としては、ExcelやPythonを活用したデータ分析スキルが問われるケースが多いです。
取得すると、ExcelやPythonを使用したデータ分析を利用して仮説を立てる能力を得られます。
データサイエンティストを目指している方や、データ分析業務に携わっている方におすすめの資格です。
級ごとの合格率
統計検定準1級以下の正確な合格率は、2021年が最新データとなっているので、2021年時点での合格率を記載しております。
※2021年以降の合格率は公開されていません
級 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
統計検定1級(統計数理) 統計検定1級(統計応用) | 1,364 1,283 | 998 911 | 224 188 | 22.4% 20.6% |
統計検定準1級 | 1,061 | 704 | 166 | 23.6% |
統計検定2級 | 979 | 731 | 249 | 34.1% |
統計検定3級 | 380 | 320 | 242 | 75.6% |
統計検定4級 | 172 | 147 | 107 | 72.8% |
統計検定 統計調査士 | 148 | 128 | 37 | 28.9% |
統計検定 専門統計調査士 | 87 | 74 | 19 | 25.7% |
参考:統計検定合格率
※統計検定データサイエンスの正確な合格者情報は存在しないため、記載しておりません。
統計検定1級は、統計数理と統計応用を取得しなければ1級取得とみなされません。
科目ごとの合格率は統計検定準1級とあまり差はありませんが、2つの科目を取得しなければいけないため、実質合格率は1番低いと言えるでしょう。
統計検定を取得するメリットは?
統計検定を取得するメリットは、以下3つです。
- データを利用して仮説を立てる能力が身につく
- 大学入試で活かせる可能性がある
- 就職・転職で活かせる可能性がある
統計検定の受験を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
データを利用して仮説を立てる能力が身につく
統計検定を取得するメリットとして、データを利用して仮説を立てる能力が身につくことが挙げられます。
統計検定は、統計的な思考力がなければ合格が厳しいため、取得できるレベルに達する頃にはデータを利用して仮説を立てられる能力が身についています。
データを利用して仮説を立てる能力が身につくと、データ分析の適切なアプローチ方法がわかり、分析結果の解釈を効果的に行うことが可能です。
データを利用した分析は、さまざまな企業や分野で求められるスキルなので、仕事で成果を出してキャリアアップを狙えるでしょう。
また、データサイエンティストを目指している方も、統計検定を取得するメリットが大きいです。
データサイエンティストとは、さまざまな意思決定の局面において、データに基づいて判断できるように意思決定者をサポートする仕事のことです。
統計検定の資格を取得しておくと、より専門的な目線でデータサイエンティストの仕事を遂行できます。
データサイエンティストを目指している方や、仕事で統計データを扱う場面が多い方は、統計検定の資格を取得してみてはいかがでしょうか。
大学入試で活かせる可能性がある
大学入試で活かせる可能性があることも、統計検定の資格を取得するメリットの1つです。
2023年11月現在、大学や大学院でデータサイエンス系の学部は増加傾向にあります。
一部の大学では、統計検定合格者に入学優遇処置を設けていたり、成績評価対象に加えていたりするケースがあります。
統計検定を取得しておくと、優遇処置を設けている大学に進学しやすくなるため、大学入試で活かせる可能性は高いです。
また、大学院によっては入学条件に統計検定2級の合格を設けている場合もあり、データサイエンス系の学科の受験を考えている人は持っておくと有利かもしれません。
就職・転職で活かせる可能性がある
統計検定を取得すると、就職・転職で活かせる可能性もあります。
2023年11月現在、国内ではDX化を推進する企業が増えており、さまざまな企業でデータ分析を行える人材が求められています。
統計検定は、企業から求められるデータ分析のスキルを証明する資格なので、就職・転職活動で活かせる可能性が高いです。
また、企業が求めるデータサイエンティストの数に対して、市場にいるデータサイエンティストの数が不足している点も取得するメリットの1つです。
数が不足しているため、データサイエンティストの市場価値は高まっています。
市場価値が高まっているデータサイエンティストは、キャリアチェンジや就職先におすすめの職種です。
今後、さらに企業のDX化が進んでいくと希少価値が高まるスキルなので、取得しておいて損はない資格と言えるでしょう。
統計検定の勉強方法は?
統計検定のおすすめの勉強方法は、以下3つです。
- スクールに通う
- 公式テキストで学習する
- 公式テキスト以外の書籍や学習コンテンツを活用する
効率良く統計検定の学習を進めたい方や、自身に合う学習方法の選び方を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
スクールに通う
統計検定のおすすめの勉強方法として、スクールに通うことが挙げられます。
スクールでは、プロの講師に基礎から直接教えてもらえるため、初学者の方でも統計学に関する知識を身につけられます。
特に、統計検定2級以上の取得を目指す方は、スクールに通う方法がおすすめです。
2級以上では、統計学に関する専門的な知識を求められるため、初学者がいきなり取得を目指すのは難しいからです。
統計検定に短期間で合格したい方は、スクールでプロから直接指導を受けましょう。
また、プロからの指摘によって自身の苦手分野がわかり、効率よく学習を進められる点もスクールに通うメリットの1つです。
独学で学習する場合、テキストで基礎知識をインプットし、問題を繰り返し解いて初めて自身の苦手分野が把握できます。
しかし、スクールに通うと、基礎知識をインプットする段階で自身の苦手分野に気づくことが可能です。
インプットの段階で苦手分野を重点的に学習できるため、効率良く本試験の点数アップが狙えるでしょう。
公式テキストで学習する
公式テキストで学習する方法も、統計検定の取得を目指せる勉強方法です。
統計検定は、日本統計学会が公式テキストや問題集を販売しており、級ごとの試験範囲が網羅的に解説されています。
問題の傾向や必要な知識を身につけられるので、初学者の方でも3級以下であれば独学で合格できる勉強方法と言えるでしょう。
スクールに通う費用を抑えたい方や、試験に合格するための知識のみを重点的に学習したい方は、公式テキストで学習する方法がおすすめです。
\級ごと対応の日本統計学会公式認定テキストはこちら/
公式テキスト以外の書籍や学習コンテンツを活用する
公式テキスト以外の書籍や学習コンテンツを活用する方法も、統計検定の勉強方法の1つです。
統計検定は、公式テキスト以外の書籍を活用しても合格を狙えます。
特に、統計学について詳しく解説している書籍は合格に必要な知識だけでなく、実践で統計学を応用する方法についても学習可能です。
また、Web上の無料コンテンツでも、統計検定の試験対策について解説している動画が増加しています。
Web上の動画では、専門家や資格取得者が試験対策を解説しているため、書籍よりも視覚的にわかりやすく学習を進められるでしょう。
本を読むのが苦手な方や、スクールの費用が捻出できない方は、Web上の無料動画コンテンツを活用することをおすすめします。
統計検定に合格する鍵は自身に合う勉強方法の選び方を知ること
今回は、統計検定の試験概要や取得するメリット、勉強方法について詳しく解説しました。
統計検定に合格する鍵は、自身に合う勉強方法の選び方を知ることです。
自身に合う勉強方法の選び方を知ると、本番試験の対策がスムーズに行えるため、少ない学習時間でも合格を目指せるはずです。
統計検定の合格を狙っている方は、上記でご紹介した3つの学習方法の中から、自身に合うものを選択しましょう。
なお、初学者の方におすすめの学習方法は、スクールに通ってプロから直接学ぶことです。