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投稿日:2024年7月24日 | 更新日:2024年07月24日
賃貸不動産経営管理士と宅建士の仕事は、不動産に携わる仕事という点で共通しています。
この記事では、賃貸不動産経営管理士と宅建士の違いを紹介しています。
不動産分野で活躍したいと考えている人は、賃貸不動産経営管理士資格と宅建士資格のダブルライセンスがあるとメリットが多いです。難易度が高めの試験だからこそ十分な試験対策が必要です。
また、合格が狙えるおすすめの勉強方法も紹介しています。
※この記事は2023年9月現在の情報となっております。
賃貸不動産経営管理士試験と宅建士試験の出題範囲と試験内容の違い
ここでは、賃貸不動産経営管理士と宅建士の試験内容を紹介しています。
2つの試験は出題範囲や試験内容にどのような違いがあるのか確認してください。
賃貸不動産経営管理士試験
賃貸不動産経営管理士の試験内容は以下のとおりです。
賃貸不動産経営管理士試験出題範囲と試験内容
- 管理受託契約に関する事項
- 管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項
- 家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項
- 賃貸住宅の賃貸借に関する事項
- 法に関する事項
- 管理業務その他の賃貸住宅の管理の実務に関する事項
- 試験の方法:50問・四肢択一(試験一部免除あり)
- 受験資格:日本国内居住者はだれでも受験可能
- 試験日:毎年1回、11月の第3日曜日
- 受験手数料:12,000円
賃貸不動産経営管理士試験は賃貸住宅における管理業務や契約関連、管理業務などからの出題で、業務に直結した内容となっています。
受験資格等の制限はないので年齢などに関わらずだれでも受験できるのが特徴です。
試験実施は毎年1回のみなので、一発合格を狙えるように入念な試験対策が必要です。
参照元:【令和6年度賃貸不動産経営管理士試験実施要領(国土交通大臣登録試験)】
宅建士試験
宅建士試験の試験内容は以下のとおりです。
宅建士試験出題範囲と試験内容
- 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。
- 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。
- 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。
- 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。
- 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。
- 宅地及び建物の価格の評定に関すること。
- 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。
- 試験の方法:50問・四肢択一式による筆記試験(試験一部免除あり)
- 受験資格:日本国内居住者はだれでも受験可能(合格後、資格登録にあたっては一定の条件あり)
- 試験日:毎年1回、10月の第3日曜日
- 受験手数料:8,200円
宅建士試験は土地や宅地、建物の法令関連などの分野からの出題。賃貸不動産経営管理士試験と同様、宅建士の試験も宅建士の業務内容に直結する内容です。
どちらの試験も出題数は50問(一部免除あり)で、年に1回の試験など共通する部分も多いです。試験内容に関しては、それぞれの専門分野で、出題範囲も広く専門性が高い試験となっています。
賃貸不動産経営管理士試験も宅建士試験も難易度は高めなので、合格を目指せるような試験勉強の選択と勉強時間の確保が重要です。
参照元:【宅建試験の概要】
賃貸不動産経営管理士試験と宅建士試験の難易度は?
ここでは、賃貸不動産経営管理士試験と宅建士試験を難易度で比較しています。不動産関連の資格という点では共通しているものの2つの試験では、難易度に違いがあるので要チェックです。
いずれにしても、賃貸不動産経営管理士資格試験も宅建士試験どちらも難易度が高めの試験ということです。独学での勉強よりも通信講座などでの勉強法が向いているとわかる結果になっています。
賃貸不動産経営管理士試験の難易度
賃貸不動産経営管理士試験の直近2年分の合格率は以下のとおり。
- 令和5年 :28.2%
- 令和5年(男性):28.4%
- 令和5年(女性):27.6%
- 令和4年 :27.7%
賃貸不動産経営管理士試験の合格率は30%弱とわかります。そのため、しっかりとした試験勉強ができなければ合格は難しいでしょう。
難易度は高めですが、近年国家資格の仲間入りを果たした資格試験なので取得する意義はあるでしょう。
宅建士試験の難易度
宅建士試験の過去10年間の合格率を示しています。
- 令和5年度:17.2%
- 令和4年度:17.0%
- 令和3年度(12月):15.6%
- 令和3年度(10月)17.9%
- 令和2年度(12月):13.1%
- 令和2年度(10月):17.6%
- 令和元年度:17.0%
- 平成30年度:15.6%
- 平成29年度:15.6%
- 平成28年度:15.4%
- 平成27年度:15.4%
- 平成26年度:17.5%
宅建士資格試験の合格率は、15%前後という結果です。賃貸不動産経営管理士資格試験も難易度が易しいわけではなかったものの宅建士試験はさらに難易度が高いとわかります。
賃貸不動産経営管理士資格試験の合格率が30%前後だったのに対し、15%前後という結果から宅建士試験の合格者の割合はさらに半分低いといえます。比較すると宅建士試験の方が明らかに難易度が高いです。
参照元:【試験実施概況(過去10年間)】
賃貸不動産経営管理士資格と宅建士資格のダブルライセンスをおすすめする理由4つとは?
不動産関連の仕事で活躍したいなら、賃貸不動産経営管理士資格と宅建士資格の2つの資格を取得するダブルライセンスをおすすめします。ダブルライセンスを推奨する理由は主に4つです。
- 試験内容が重なる
- 仕事の幅が広がる
- 年収アップが目指せる
- 業務管理者として活躍できる
ダブルライセンスだと働くうえでもメリットが増えるので、同時取得を目指すとよいです。
試験内容が重なる
賃貸不動産経営管理士資格試験と宅建士資格試験は同じ不動産分野の資格なので、試験の内容で重なる部分があります。
1から勉強する資格と比べると、もう片方で勉強した知識が活かせる試験なのでまとめて取得するのもありです。
試験内容が重なると新たに知識を入れる必要はなく、復習の意味も込めて勉強できます。
ダブルライセンス取得後は不動産業界の仕事をする際にも、試験で覚えた2つの資格の知識を使えるので、片方の資格のみを取得しているときより知識量も増えます。
仕事の幅が広がる
ダブルライセンスがあると仕事の幅が広がるメリットも。
賃貸不動産経営管理士と宅建士ではそれぞれ携われる業務が違い、どちらかしかできない仕事があります。
しかし、ダブルライセンスでどちらの資格も取得すると2つの仕事に携われます。
今までできなかった仕事ができるようになり、活躍できる機会も増えるでしょう。
できる仕事の範囲が増えることで不動産業界での仕事を多く請け負えるわけです。
年収アップが目指せる
先ほどの仕事の幅が広がるという点とも重なりますが、できる仕事が増えることで必然的に給料アップが見込めます。
賃貸不動産経営管理士の資格と宅建士の資格を持っているので、どちらの資格に対しても資格手当を支給されると年収アップも夢ではありません。
資格手当に関しては、企業によって手当の支給有無や金額に違いがあるのでダブルライセンスを利用して転職を考えている人は事前確認をおこないましょう。
ダブルライセンスで独立を目指すというのも1つの手段です。
業務管理者として活躍できる
管理受託契約の契約内容の明確性や入居者の居住の安定や賃貸住宅の賃貸に係る事業などを、円滑に進めるために管理や監督をおこなう業務管理者というものがあります。
この業務管理者になるには2つの要件があります。
- 管理業務に関し2年以上の実務経験を有する者で(賃貸不動産経営管理士の)登録試験に合格し登録した者(第1号)
- 管理業務に関し2年以上の実務経験を有する者で宅地建物取引士で「指定講習」を修了した者(第2号)
要件を見てもわかるとおり、業務管理者になれるのは賃貸不動産経営管理士と宅建士のみです。
業務管理者に関する法律である、賃貸住宅管理業法は、賃貸住宅におけるさまざまなトラブルなどを解消すべく近年制定されたものなので、業務管理者に対する期待も大きいです。
業務管理者として活躍できる現代だからこそ、業務管理者になれる賃貸不動産経営管理士資格と宅建士資格を持っている両者の活躍の場は広がるといえます。
賃貸不動産経営管理士と宅建士のダブルライセンスを目指す人におすすめの通信講座3選は?
資格の勉強をするなら、意味のない勉強をする時間を作らないことが重要です。
賃貸不動産経営管理士と宅建士の試験は難易度が高めで、試験内容は専門的で覚えることも多いです。
時間を無駄にしないためにも、必要なことをしっかり学べる勉強法の選択をしましょう。
ここでは、賃貸不動産経営管理士資格試験に特化した内容を紹介しています。
意味ない時間を作らない!試験対策ができる通信講座とは
賃貸不動産経営管理士の試験勉強は独学と通信講座が主ですが、おすすめは通信講座での勉強です。
通信講座で学ぶと以下のようなメリットがあります。
- わからないをなくせる
- 意味ない勉強をしなくてよい
- 勉強しやすい工夫がある
わからない問題があっても通信講座なら確認する術があります。
学ばないといけない内容が明確だから意味ない勉強に時間を費やさずに済むのもメリットです。
さらに、勉強しやすい工夫がされているから勉強が苦にならずに続けられます。
通信講座ごとにそれぞれ特徴があるので確認してください。
特におすすめする通信講座は、以下の3つです。
- アガルート
- スタディング
- LEC東京リーガルマインド
通信講座ごとの特徴やおすすめポイントを紹介していきます。
賃貸不動産経営管理士試験に特化した内容になっていますが、アガルート、スタディング、LEC東京リーガルマインドはすべて宅建士資格試験の講座もあるので要チェックです。
アガルート
アガルートは、お得な割引制度や合格特典などがあるから通信講座での勉強を迷っていても決断しやすいです。試験を知り尽くした講師の講義はわかりやすいからしっかり理解できます。
アガルートで学べる講座
- 【2024年合格目標】賃貸不動産経営管理士試験総合カリキュラム/フル:79,800円
- 【2024年合格目標】賃貸不動産経営管理士試験総合カリキュラム/ライト:59,800円
- 【2024年合格目標】賃貸不動産経営管理士試験総合講義:39,800円
アガルートのおすすめポイント
- すぐに学習できるスケジュールが組まれている
- オリジナルテキストはフルカラーで読みやすい
- 過去問集が頻出度によってランク付けされている
独学で勉強すると、賃貸不動産経営管理士の試験勉強を始める前にスケジュール立てをおこなわなければなりません。しかし、アガルートではすぐに学習可能なスケジュールが組まれているので、教材が届くとその日から勉強をスタートできます。少しでも早く勉強を始めたい人にぴったりです。
また、オリジナルテキストはフルカラーで読みやすいから内容を理解するのにも役立ちます。
過去問集はどれから解けばよいか迷いますが、アガルートの過去問集は頻出度ごとにランク付けされています。そのため、一目で何を優先させればよいかが把握可能です。
スタディング
スタディングでは、オンライン講座を今すぐ無料で試せるから実際の講座での勉強がどのようなものか理解できます。講義を体験してから選べるので、納得してから申し込みをするとよいです。
スタディングで学べる講座
- 賃貸不動産経営管理士 合格コース[2024年度試験対応]:19,800円
- 【2024年度更新版】賃貸不動産経営管理士 合格コース:9,000円(2024年度再チャレンジされる人への再受講割引)
スタディングのおすすめポイント
- 机以外でも勉強できる
- オリジナルテキストは合格に的が絞られている
- リーズナブルな料金設定で受講しやすい
試験勉強というと机での勉強を想像しがちですが、スタディングは机以外でも勉強できるという特徴があります。
スマートフォンなどを使って学べるので、通勤時間や休憩時間など隙間時間を利用した学習が可能です。
オリジナルテキストには合格のノウハウが集約されており、合格に的を絞っているから試験で必要な知識を効率的に勉強できます。
ビデオ講座ともリンクしたテキストなので、ビデオ講座とダブルで使えば理解するペースもあがるでしょう。
運営のコストを大幅に下げることで、リーズナブルな料金で講座受講できるのもうれしいポイント。費用を抑えて賢く勉強したい人は必見です。
LEC東京リーガルマインド
LEC東京リーガルマインドは、Web動画やスマートフォン、音声ダウンロードなどさまざまな勉強方法があるから飽きずに学習できます。移動中などにも勉強可能です。
LEC東京リーガルマインドで学べる講座
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格フルコース【通信】通信Web・音声DL可・スマホ視聴可 模試のみ会場受験:82,500円
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格フルコース【通信】通信Web・音声DL可・スマホ視聴可 模試自宅受験:82,500円
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格フルコース【通信】通信DVD 模試のみ会場受験:93,500円
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格フルコース【通信】通信DVD 模試自宅受験:93,500円
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格スタンダードコース【通信】通信Web・音声DL可・スマホ視聴可 模試のみ会場受験:71,500円
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格スタンダードコース【通信】通信Web・音声DL可・スマホ視聴可 模試自宅受験:71,500円
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格スタンダードコース【通信】 通信DVD 模試のみ会場受験:82,500円
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格スタンダードコース【通信】 通信DVD 模試自宅受験:82,500円
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格プライムコース【通信】通信Web・音声DL可・スマホ視聴可 模試会場受験:52,800円
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格プライムコース【通信】通信Web・音声DL可・スマホ視聴可 模試自宅受験:52,800円
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格プライムコース【通信】通信DVD 模試会場受験:63,800円
- 2024年合格目標賃貸管理士 合格プライムコース【通信】通信DVD 模試自宅受験:63,800円
※時期により期間限定割引あり
LEC東京リーガルマインドのおすすめポイント
- 選べるコースが豊富
- 過去問対策もバッチリできる
- ベテラン講師陣がノウハウを伝授
LEC東京リーガルマインドは、賃貸不動産経営管理士の講座が豊富に用意されています。
同じパック内容であっても、模試をどのような形式でおこなうかなどによってコースが分かれています。自分に合ったコースを選択できるのはうれしいポイントでしょう。
また、過去数年分の過去問から出題予想を踏まえたものが作られているため、必要な知識をしっかり習得できます。
さらに、LEC東京リーガルマインドにはノウハウを伝えるベテラン講師陣が多数揃っており、満足度が高い試験対策がおこなえます。
通信講座は時間を有効に使って学べる勉強法
賃貸不動産経営管理士の資格試験は難易度も高めで専門的知識が求められるので、通信講座での勉強をおすすめします。
通信講座は独学よりも合格率が高く、経験豊富な講師による講義も受けられます。
さまざまなサポートを受けながら、賢く効率的に学ぶとよいです。気になる通信講座があれば比較して自分に合った方を選びましょう。
賃貸不動産経営管理士試験合格に向けてまずは資料請求の申し込みから始めましょう。
賃貸不動産経営管理士資格と宅建士資格のダブル取得は通信講座がおすすめ
賃貸不動産経営管理士資格と宅建士資格は不動産関連の資格で、今後も安定した需要が期待できる職業です。
不動産分野においてさらなる活躍をしたいなら、賃貸不動産経営管理士資格と宅建士資格のダブルライセンスを目指すとよいです。
賃貸不動産経営管理士試験も宅建士試験も難易度は高めなので万全な試験対策が必要となります。わからないところも聞けて、効率的な勉強ができる通信講座がおすすめです。
ダブル受験は難しいと感じるかもしれませんが、勉強する内容や範囲が重なる2つの試験だと相乗効果で理解度もアップするでしょう。
年収アップも目指せるダブルライセンスに向けて対策をたてましょう。