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建築士になるにはどんな資格が必要?おすすめの通信講座も紹介

建築士

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投稿日:2024年2月2日 | 更新日:2024年02月02日

建築や街づくりで社会に大きく貢献する建築士になるには、どのような資格が必要かご存じでしょうか。

複数の種類の資格があるため、悩んでしまう方もいるかもしれません。

この記事では、建築士資格の種類や受験資格要件を解説

さらに、建築学歴のない社会人が建築士になるにはどのようなルートがあるかを紹介します。

※この記事は2023年9月現在の情報となっております。

建築士になるために必要な資格

建築士として仕事をするのに必要なのが、国家資格「一級・二級・木造建築士」です。

これらの資格を取得することで、建築物の設計・監理を行えるようになります。

ここでは、建築士資格の種類と、取得しなければ扱えない建築物をみていきましょう。

一級建築士

一級建築士は、建築士資格のうち最上位の資格です。

一級建築士を取得すれば、どんな規模の建物でも設計・監理を行うことができます。

二級建築士で扱える建物は制限が厳しいので、小規模建築物しか扱わない会社でないかぎり、取得が必須といえるでしょう。

しかし、試験の難易度は非常に高く、毎年受験生を苦しめているのが実情です。

相応の覚悟を持って試験準備をしましょう。

二級建築士

二級建築士は、主に戸建て住宅などの小規模建築物を扱うのに必要な資格です。

扱える建物には階数・高さ・延床面積の上限があるのが特徴。

二級建築士でなければ扱えない建築物は下記のとおりです。

  • 平屋建ての木造一般建築物
  • 延床面積が1000㎡以下の木造一般建築物
  • 延床面積が500㎡以下の木造特殊建築物
  • 延床面積が300㎡以下の木造以外の建築物

木造建築士

木造建築士は、木造住宅が主な対象となる資格です。

木造住宅を得意とする工務店に勤める場合に必要になるでしょう。

木造建築士でなければ扱えない建築物は下記のとおりです。

  • 高さが13m以下かつ軒の高さが9m以下で、延べ面積が300㎡以下かつ階数が2以下の木造建築物

参考:建築関係法の概要、P.22(国土交通省)

建築士試験の受験資格

建築士資格を取得するには、建築士試験に合格する必要があります。

そのためには、まず受験資格要件を満たさなければいけません。

ここでは、建築学歴に応じた受験資格要件について解説します。

ご自身の学歴と照らし合わせながらご覧になってみてください。

指定科目を修めて大学・短期大学などを卒業した場合

指定科目を修めて大学・短期大学・高等専門学校などを卒業した場合、卒業後すぐに一級・二級・木造建築士の試験を受験できます。

ただし、卒業後すぐに試験に合格しても、建築士になるには資格と学歴に応じた実務経験が必要であることに留意してください。

建築に関する学歴がない場合

建築に関する学歴がない場合、7年以上の実務経験を積むことで二級・木造建築士の試験を受験できます。

残念ながら、建築学歴がないまま、いきなり一級建築士を受験することはできません。

ただし、二級建築士を取得することで、一級建築士の試験を受験できるようになります。

その場合、試験に合格し、二級建築士として4年以上の実務経験を積むことで一級建築士になれます。

最短でも計11年の長い道のりですが、建築学歴がなくても一級建築士になることは可能です。

建築設備士を取得している場合

「建築設備士」の資格を取得している方は、一級建築士の試験を受験できます。

また、試験に合格し、建築設備士として4年以上の実務経験を積むことで一級建築士として免許登録が可能です。

建築設備に携わっている方には現実的な受験資格要件になります。

参考:令和2年から建築士試験の受験要件が変わり、新しい建築士制度がスタートします!(国土交通省住宅局建築指導課)

建築学歴のない社会人が建築士を目指せるルート

建築の分野は間口が広いため、建築以外の業界から建築に携わるようになる方も多いでしょう。

なかには、建築学歴要件がネックとなり、資格を取得できずに困ってしまう方がいるかもしれません。

ここでは、社会人がゼロから建築士を目指す方法を解説します。

ルート①:建築学科・学部がある学校に通う

最短で建築士資格を取得できるのは、改めて学校に通うルートです。

会社に勤めながら学校に通うのは大きな負担になりますが、建築を基礎から学ぶ機会を得る意味でもおすすめといえるでしょう。

短期大学であれば学校に通う期間は2年程度ですし、一部の大学では社会人向けの夜間コースを用意しています。

短期大学であれば、2年で大学を卒業し、試験の合格に加えて4年以上の実務経験を積むことで一級建築士になれます。

二級建築士の登録には実務経験が必要ないため、大学卒業後、試験に合格すればすぐに資格を取得可能です。

学校に通い直すのは遠回りのようですが、建築の教養を身に付けながら最短で資格を取得できるルートです。

ルート②:実務経験要件を満たして二級建築士を取得する

学校に通い直すことを考えない場合、実務経験要件を満たして二級・木造建築士を取得するルートを進むことになります。

ここでハードルになるのが、実務経験を積める環境に身を置くことです。

実務経験にカウントされる業務は決まっているため、その業務に携われる会社に入社・出向する必要があります。

そのような環境に恵まれることが前提条件であり、なかにはこのルートを選択するのが難しい方もいるかもしれません。

このルートのメリットは、実務に集中できることです。

7年以上の実務経験が必要ですが、着実に業務をこなすことで二級・木造建築士への道が開けます。

とにかく仕事を楽しみたい方におすすめのルートです。

優れた建築士になるには

ここまでは、建築士になるための前提条件である資格の取得について解説しました。

ここでは、“優れた”建築士になるためのポイントを紹介します。

ワンランク上の建築士を目指したい方は参考にしてみてください。

常に建築を学ぶ心をもつ

建築は工場製品とは異なり、一品生産のものづくりです。

その土地の歴史や気候風土を読み取り、建築主の要望に対するベストな解答を用意しなければいけません。

有名建築家の名作には、さまざまな課題に対する答えがつまっています。

時代を問わず建築を広く学び、自分の設計に生かすことで、優れた建築士に近づけるでしょう。

常に建築以外のことを学ぶ心を持つ

建築にはさまざまな知識や経験が役に立ちます。

例えば、駅舎の設計や駅周辺の再開発には電車に関する知識が必要ですし、サッカーに関する知識は観客が喜ぶサッカースタジアムの設計に繋がるでしょう。

建物用途に関する建築以外の雑学を持っていた方がクライアントは安心するものです。

逆に、設計する建物の用途に関する知識がない場合は、調べて学ばなければいけません。

公私問わず何ごとにも興味を持ち、学ぶ心を持つことが、優れた建築士への近道です。

建築士に役立つその他の資格

建築士には、建築士資格のほかに、取得していると他の建築士と差を付けられる資格があります。

ここでは、各専門で役立つ資格をみていきましょう。

自分のステータスになるだけでなく、勉強過程で深い知識を得られるため、ぜひ取得を目指してみてください。

インテリアデザイナー

意匠設計者におすすめな資格は、「インテリアデザイナー」です。

インテリアデザインは、建物の内装や家具などの室内空間を総合的にデザインする技能で、認定試験に合格することで資格を取得できます。

特に、華やかな空間を演出する高級ホテルやマンション、フリーアドレス型のオフィスなどを設計するときに役に立つでしょう。

他にも、「インテリアコーディネーター」「インテリアプランナー」「カラーコーディネーター」といった資格・検定があります。

構造設計一級建築士

構造設計者は、国家資格「構造設計一級建築士」が一級建築士の次の目標になります。

構造設計一級建築士とは、一定規模以上の建築物の構造計算において関与が求められる資格者です。

この資格を持っていないと大規模な建築物の構造設計を全うすることができないため、構造設計者として活躍するためには必須な資格といえます。

構造設計一級建築士の試験に受験するには、一級建築士として構造設計の業務に5年以上携わる必要があります。

難易度が高い資格だけあり、取得できれば強力なステータスになるでしょう。

設備設計一級建築士

設備設計者にとっては、国家資格「設備設計一級建築士」が一流の証です。

構造設計一級建築士と並び、専門性を示す強力な資格といえます。

構造設計と同様に、大規模な建築物の設備設計を完了するには、設備設計一級建築士の関与が必要です。

設備設計一級建築士を取得することで大規模プロジェクトで活躍できる設備設計者になれるでしょう。

設備設計一級建築士についても、試験に受験するには一級建築士として設備設計の業務に5年以上携わる必要があります。

建築施工管理技士

施工管理者は、国家資格「一級・二級建築施工管理技士」を取得するのが一般的です。

建築施工管理技士の資格を取得することで、現場の「監理技術者」「主任技術者」になれます。

監理技術者や主任技術者とは、一定規模以上の工事において配置しなければいけない技術者です。

現場において重要な役割を担えるようになるので、施工管理の仕事で活躍したい方には必須の資格といえるでしょう。

級数によって扱える建物の規模や、担当できる役割が異なるので、扱う建物の規模にあわせて取得する資格を決めてみてください。

おすすめの通信講座

建築士試験に合格するハードルは非常に高く、何年も受け続ける方も少なくありません。

ここでは、効果的に勉強を進めるポイントとおすすめの通信講座を紹介します。

できるだけ資格取得の負担を減らし、仕事に集中したい方は参考にしてみてください。

建築士試験の勉強の仕方

建築士試験に合格するのに必要な平均時間は、1級建築士で700~1,500時間、2級建築士で500~1,000時間といわれています。したがって、建築士資格を取得するには、「多くの時間を確保すること」と「効率よく学習すること」の2点が大切です。

多くの時間を確保するためには、日々の隙間時間を無駄にしないことが効果的。通勤中や休憩の間、入浴時など、短い時間を有効に使い、勉強に取り組みましょう。

スマートフォンなどのデバイスで受講する「e-ラーニング講座」は、隙間時間を有効活用できる手段のひとつです。

効率よく学習するには、インプット(教材を読んで学ぶ)とアウトプット(問題を解く)を繰り返すスパイラル学習をするのが効果的。知識を着実に定着させることができます。

建築士試験では過去問が多く出題されるのが特徴。そのため、過去問に集中して取り組める時間を増やすのが大切です。

隙間時間にインプットを行い、机に向かって過去問を解く時間を増やしましょう。さらに、間違えた問題はしっかり学び直し、過去問の内容を定着させてみてください。知っている過去問が増えれば増えるほど、合格に近づくことができます。

おすすめの通信講座:スタディング

隙間時間を有効に活用できる「e-ラーニング講座」には、「スタディング」がおすすめ。1級建築士と2級建築士の講座が用意されています。

スタディングの特徴は、紙媒体を使用せず、オンライン学習で講座が完結すること。「最小限の学習を極める」ことをコンセプトに掲げ、効率的に学習できる教材とシステムがメリットです。

インプットに使う講義動画やテキスト、アウトプットに使う問題集や過去問をスマートフォンなどでオンライン視聴できます。ちょっとした時間に気軽に取り組めるのがポイント。インプットとアウトプットの繰り返し回数を増やし、効率的な知識の定着を図れます。

リーズナブルな価格設定も魅力です。革新的なIT活用と運営コストの削減により、他の通信講座と比べても低価格を実現しています。

効率的に学習できる教材をできるだけ安く手に入れたい方におすすめなのが、「スタディング」です。

優れた建築士になるには広く学ぶことが大切

建築士になるには、建築士資格の取得が欠かせません。

非常にハードルの高い資格ですが、大きな力になるため、ぜひ取得を目指してみてください。

さらに、“優れた”建築士になるには、建築に限らず、幅広い知識と技術を身に付ける必要があります。

建築士として活躍するためには、常に広く興味を持ち、学び続けることが大切といえるでしょう。

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