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建築士の仕事内容を解説!活躍できる職場や1日の流れを紹介

建築士

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投稿日:2024年2月5日 | 更新日:2024年02月05日

建築士は、建築物や街をつくることで多くの方の夢を叶える素敵な仕事です。

一方で、仕事内容は高度な知識を要求される難易度の高いものであるため、建築士になることに不安を感じている方もいるかもしれません。

この記事では、建築士の具体的な仕事内容について解説します。

ぜひご覧になりながら、高度な仕事内容をこなし、建築士として活躍している姿をイメージしてみてください。

「※この記事は2023年9月現在の情報となっております。」

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建築士資格の種類による設計範囲の違い

まずは建築士が扱える建築物をみていきましょう。

建築士資格によって設計できる建築物の規模が異なります。

自分が入りたい会社や携わりたいプロジェクトにあわせて目指す資格を決めましょう。

一級建築士

一級建築士はすべての規模の建築物を扱えます。

組織設計事務所やゼネコンで働く場合は、中~大規模の建築物を扱う機会が多いので、ぜひ取得を目指しましょう。

二級建築士

二級建築士でなければ扱えない建築物は下記のとおりです。

  • 平屋建ての木造一般建築物
  • 延床面積が1000㎡以下の木造一般建築物
  • 延床面積が500㎡以下の木造特殊建築物
  • 延床面積が300㎡以下の木造以外の建築物

ここで、特殊建築物とは、学校、病院、映画館、観覧場、公会堂、オーディトリアムを有する集会場、百貨店を指します。

二級建築士は、主に戸建て住宅を扱う資格といえます。

小規模の建築物を扱う設計事務所や地域の工務店で活躍する資格です。

木造建築士

木造建築士でなければ扱えない建築物は、以下のとおりです。

  • 高さが13m以下かつ軒の高さが9m以下で、延べ面積が300㎡以下かつ階数が2以下の木造建築物

主に木造住宅を扱う資格です。

参考:建築関係法の概要、P.22(国土交通省)

建築士の仕事内容

ここでは、建築士がプロジェクトの設計を進めるときの流れを詳しく解説します。

大まかな基本計画、意匠・構造・設備の基本・詳細設計、さらには設計どおりに施工されていることを確認するまでが建築士の仕事です。

プロジェクトによっては数年にわたって携わることになります。

基本計画

建築主からプロジェクトの依頼を受けたら、まずは“基本計画”を行います。

基本計画とは、設計条件をもとに、建物の配置計画・ボリューム構成・平面計画・要求性能・工期・予算などを整理する作業です。

設計条件は、企画書や建築主のヒアリング、気候風土、法基準から得られる内容をまとめて設定します。

建築は、同じ用途でも設計条件や建築主の思いによってあるべき姿が変わるのがポイントです。

そのため、基本計画段階で建築主としっかりとイメージを共有するのが大切

法基準や気候風土を読み解く技術的な能力だけでなく、コミュニケーション能力が建築士には欠かせない能力なのです。

基本設計

基本計画で方針が決まると、“基本設計”に進みます。

基本設計とは、基本計画で定まった方針に基づき、配置図・平面図・立面図・断面図などを作成する作業です。

また、構造設計者は、地盤調査などを行い、構造概要を検討します。

設備設計者は、電気やガスの条件をまとめ、建築主が望む快適性を満足できるように設備概要の検討を進めます。

上記の内容をもとに作成した“基本設計図”で、材料費と工事費の“概算見積もり”を行うのも基本設計段階の大切な作業です。

基本設計の内容とコストをあわせて建築主に提示し、現実的な計画を進める必要があります。

詳細設計

基本設計がまとまると、“詳細(実施)設計”に入ります。

詳細設計とは、基本設計図をもとに機能や性能の検討を進め、“設計図書”“計算書”を完成させる作業です。

意匠設計者は、基本設計図の内容に加え、詳細図や矩計図を作成し、工事施工者が部材の取り合いを読み取れるように“意匠図”をまとめます。

構造設計者は、構造計算を行い、構造体の内容をまとめた“構造図”“構造計算書”を作成。

設備設計者は、空調性能や換気量などの計算を行い、スペックや配管計画をまとめた“設備図”を作成します。

また、これらの意匠・構造・設備図をもとにコストを積み上げるのが“明細見積もり”です。

契約する金額が決まる見積もりなので、工事計画や材料の時価を適切に定め、精度よく行う必要があります。

詳細設計と明細見積もりの内容を建築主と合意できれば、契約を結び、工事へと進みます。

工事着手前には、行政庁などに“建築確認申請”を行い、法的な問題がないことを認めてもらうのも大切な作業です。

工事監理

工事が始まると、建築士は“工事監理”を行います。

工事監理とは、設計図書どおりに施工されていることを確認する作業です。

図面と現物を照合する目視確認をはじめ、材料の強度試験、メーカーの工場で行う製品検査など、さまざまな検査を行いながら、適正に工事が進められていることを確認します。

その他の事務的な業務

上記の仕事の他に、社内外打ち合わせの資料の用意や、雑誌や論文の記事の執筆など、事務的な業務をこなす必要があります。

特に、建築に詳しくない建築主との打ち合わせにおいては、わかりやすい資料でイメージを共有しなければならず、大きな労力がかかるケースも珍しくありません。

建築士の1日の流れ

ここでは、建築士がプロジェクトの設計を行っている時期の1日の流れを紹介します。

イレギュラーな業務が多い職業なので、実際には日によってさまざまですが、ごく一般的なケースとして参考にしてみてください。

8:30~9:00出社、メール確認
9:00~10:00メールで届いた現場からの質疑に対する回答
10:00~12:00設計作業(検討・図面作成など)
12:00~13:00昼休憩
13:00~14:00打ち合わせ資料作成
14:00~16:00打ち合わせ(建築主・メーカー・行政庁など)
16:00~17:30打ち合わせの議事録作成、社内打ち合わせ
17:30退社

建築士の職場

ここでは、建築士が設計に携わることができる職場を紹介します。

組織によって扱う建物の規模や用途に特徴があるので、自分のやりたいことにあわせて選びましょう。

また、会社によって仕事内容だけでなくデザインの趣向が異なります。

その会社が手掛けた建物が自分のセンスに合っているかで決めるのもひとつの選び方といえるでしょう。

組織設計事務所

組織設計事務所とは、建物や街の設計を行うことを主な業務とする企業です。

意匠・構造・設備の設計及び監理の能力を持ち、自社だけで設計者の立場から一貫して建物に携われるのが特徴。

組織設計事務所の規模により、小~大規模のさまざまな建物を扱います。

官庁施設をはじめとした国や都道府県の施設の設計が得意であることもポイントです。

例:日建設計、日本設計、安井建築設計事務所

アトリエ事務所

アトリエ事務所とは、建築士が独立して開業した設計事務所です。

少人数で運営している事務所が一般的ですが、有名建築家の事務所は巨大な組織として機能しているケースもあります。

組織の長である建築家の趣向が設計に色濃く反映されているのが特徴。

師匠としたい建築家がいる場合におすすめです。

例:安藤忠雄建築研究所、隈研吾建築都市設計事務所、金箱構造設計事務所

ゼネコン

ゼネコンとは、建設工事を主な業務としながら、設計・施工・研究といった建設関連の業務を総合的に扱う企業です。

設計者の立場からみたゼネコンのメリットは、自分の設計した建物を、自分の会社の施工者がつくるということ。

設計事務所での設計と比べて施工性やコストへの配慮が必要で、リアリティのある設計が求められます。

工事に着手してからも施工者と密な調整を行いながら建物と付き合うので、ものづくりの真髄を味わえます。

大型商業ビルやタワーマンションなど、大規模な建物に携わりたい方におすすめです。

例:鹿島建設、大林組、戸田建設

ハウスメーカー

ハウスメーカーとは、広範なエリアを対象に住宅を設計・施工する企業です。

規格品を使った低コスト・短工期の工事を得意とします。

近年は、規格品や独自の流通経路を生かした低コストの工場や倉庫を扱い、ゼネコンと競い合う大手ハウスメーカーもあります。

例:大和ハウス工業、セキスイハイム、アイ工務店

女性は働きにくい?

職場によっては女性が働きにくい環境なのではないかと不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

実際には、近年の意識改革により女性が働きやすい環境の整備が進み、女性建築士が増えています。

昇進や収入の面でも不利を被ることはないでしょう。

官民が一体となって環境整備を進めているので、女性が活躍できる状況がますます期待できるといえます。

建築士のやりがいとは

建築士は高度な知識と技術が要求され、ときには強いプレッシャーやストレスにさらされる職業です。

ここでは、それでも建築士を続けたくなるやりがいを紹介します。

人・会社・地域の将来に貢献できる

建築士が設計した建物は、数十年にわたってその土地に残ります。

その建物によって、人が快適に過ごせたり、会社が成長したり、地域が発展したりするでしょう。

建物や街の設計を通して、人・会社・地域の将来に貢献できるのが建築士のやりがいのひとつです。

点検などで数年ごとに建物を訪れる機会があります。

その度に建物の貢献を目の当たりにできるのはよいモチベーションになるものです。

喜びを分かちあえる

もうひとつのやりがいは、多くの人と喜びを分かちあえることです。

建物の設計・施工には、建築主・施工者管理者・職人・メーカーなど、さまざまな立場の人が関わります。

設計者はそれらの関係者のバランサーとなり、調整をしながらプロジェクトを進めます。

調整は困難を極めますが、建築士として中心的な役割を果たすことで、竣工時にはさまざまな方面から喜びや感謝を伝えられることでしょう。

大きなプロジェクトの中心で喜びを分かちあえることは自信に繋がり、次へのステップになります。

おすすめの通信講座

建築士として仕事をするには、建築士資格の取得が欠かせません。

しかし、建築に携わる職業は多忙であることが多く、なかなか十分な勉強時間を確保できないのが実情です。

ここでは、仕事をしながら勉強を進めるポイントとおすすめの通信講座を紹介します。

仕事に追われて勉強が進まない方は参考にしてみてください。

建築士試験の勉強の仕方

建築士試験に合格するのに必要な平均時間は、1級建築士で700~1,500時間、2級建築士で500~1,000時間といわれています。したがって、建築士資格を取得するには、「多くの時間を確保すること」と「効率よく学習すること」の2点が大切です。

多くの時間を確保するためには、日々の隙間時間を無駄にしないことが効果的。通勤中や休憩の間、入浴時など、短い時間を有効に使い、勉強に取り組みましょう。

スマートフォンなどのデバイスで受講する「e-ラーニング講座」は、隙間時間を有効活用できる手段のひとつです。

効率よく学習するには、インプット(教材を読んで学ぶ)とアウトプット(問題を解く)を繰り返すスパイラル学習をするのが効果的。知識を着実に定着させることができます。

建築士試験では過去問が多く出題されるのが特徴。そのため、過去問に集中して取り組める時間を増やすのが大切です。

隙間時間にインプットを行い、机に向かって過去問を解く時間を増やしましょう。さらに、間違えた問題はしっかり学び直し、過去問の内容を定着させてみてください。知っている過去問が増えれば増えるほど、合格に近づくことができます。

おすすめの通信講座:スタディング

隙間時間を有効に活用できる「e-ラーニング講座」には、「スタディング」がおすすめ。1級建築士と2級建築士の講座が用意されています。

スタディングの特徴は、紙媒体を使用せず、オンライン学習で講座が完結すること。「最小限の学習を極める」ことをコンセプトに掲げ、効率的に学習できる教材とシステムがメリットです。

インプットに使う講義動画やテキスト、アウトプットに使う問題集や過去問をスマートフォンなどでオンライン視聴できます。ちょっとした時間に気軽に取り組めるのがポイント。インプットとアウトプットの繰り返し回数を増やし、効率的な知識の定着を図れます。

リーズナブルな価格設定も魅力です。革新的なIT活用と運営コストの削減により、他の通信講座と比べても低価格を実現しています。

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簡単ではない分、やりがいある建築士の仕事

建築士の仕事内容や働ける職場、やりがいについて詳しく解説しました。

高度な知識や技術が要求されるだけでなく、コミュニケーション能力が求められる難しい仕事といえるでしょう。

しかし、その分やりがいがあり、大きな達成感を得られる仕事です。

建築や街づくりに興味のある方はぜひ目指してみてください。

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