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投稿日:2024年3月18日 | 更新日:2024年03月18日
建築士試験を受けるためには、指定科目を修めて大学などを卒業するのが一番の近道です。しかし、建築学科がある大学は数多くあり、どこにするか悩んでしまう方もいるかもしれません。
この記事では、自分にぴったりの大学を選ぶためのポイントや、建築士を目指す方におすすめの大学を解説。
また、建築士試験の学校別の合格者数をランキング形式で紹介します。
学校の選択は建築士への第一歩です。ぜひ参考にしてみてください。
※この記事は2023年9月現在の情報となっております。
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自分にぴったりの大学を見つけて優れた建築士になるには
さっそく、自分にぴったりの大学を見つけるためのポイントをみていきましょう。
大学での学びは優れた建築士として活躍していく上でのベースとなります。
自分が建築士として何を成し遂げたいか、そのために何を学びたいかを念頭においてご覧になってみてください。
建築士試験の受験資格を満足できる学部や学科がある
大前提として、建築士試験の受験資格に必要な指定科目を扱う建築学科がある大学を選びましょう。
なかには、「建築学部」、「建築士コース」といった独自の部門で建築を扱っている大学もあります。
大学のホームページやパンフレットで指定科目を履修できることを確認してみてください。
大学の教育方針とカリキュラム
大学はそれぞれの教育方針に基づいてカリキュラムを組んでいます。
大学がどのような人材の育成に力を入れているかを読み取れるので、目を通すようにしてみてください。
他校との設計課題を通じた交流や、海外留学などの国際交流、建築物の見学会など、大学によってさまざまな活動がカリキュラムに取り込まれています。
自分が大学で何をやりたいかをイメージしてみましょう。
教授の顔ぶれ
教授はそれぞれの専門に特化したスペシャリストです。
学生は研究室の教授に指導を受けながら研究及び卒業論文の執筆などを行うため、どの教授に教わるかは今後の建築士人生に大きな影響を与えます。
建築の専門分野は細分化が進んでおり、教授の顔ぶれはそのまま大学の個性に繋がります。
なかには業界を代表する有名な教授が教鞭をとっている大学もあり、そのような教授の最先端の研究で身に付く知見や考え方は、実務においても役立つことが多いでしょう。
卒業生の有名建築士
その大学で学んだ結果どのような建築士になれるかをイメージするには、卒業生の有名建築士を見るのがおすすめです。
また、卒業生の有名建築士が非常勤講師として設計課題の指導を行っているケースもあります。
憧れの建築士がいる場合はチェックしてみてください。
伊東豊雄 氏 : 東京大学
乾久美子 氏 : 東京藝術大学
隈研吾 氏 : 東京大学
妹島和世 氏 : 日本女子大学
仙田満氏 : 東京工業大学
高松伸 氏 : 京都大学
手塚由比 氏 : 武蔵工業大学(現:東京都市大学)
内藤廣 氏 : 早稲田大学
西沢立衛 氏 : 横浜国立大学
長谷川逸子 氏 : 関東学院大学
建築士を目指す方におすすめの大学
ここでは、建築士を目指す方におすすめの大学を紹介します。
大学は、“国公立”と“私立”に分かれます。
それぞれのメリットとおすすめの大学をみていきましょう。
国公立大学のメリット
国公立大学のメリットは、学費が安いことです。
大学にもよりますが、私立大学は国公立大学の3倍ほどの学費が必要になるケースが一般的。
学費を抑えて優れた教育を受けるには、国公立大学がおすすめです。
また、一般社団法人日本建築学会の各種指針の主査を務めるような権威ある教授が揃っています。
このような教授の最先端の研究を間近で見られるのは非常に貴重な経験でしょう。
一方、入学試験の難易度が高いのがデメリット。
私立大学に比べて選択肢が少ないため、熾烈な競争を勝ち抜く必要があります。
安い学費で最先端の研究に触れられるとあって、国公立大学は毎年人気を集めています。
ここからは、おすすめの国公立大学を紹介します。
東京大学
東京大学の建築学科は、「住まいから都市までを築く創造力」と「建築・都市の設計を行う人材を育みます」をコンセプトに掲げています。
建築と社会・経済・心理・造形・芸術との関係性を学び、建築・都市の設計を行う人材を育てることを目的としているのが特徴です。
東京工業大学
東京工業大学は、最先端の技術を駆使して、未来にどのような文明・文化を創造するべきかを研究・教育することを目的としています。
学生は、建築史・都市史から建築意匠・建築設計・都市計画などを学ぶことを基礎とし、それらに必要な建築構造・建築材料・建築環境・建築設備・建築防災・建築生産・建築経営などを学習します。
参考:学士過程案内(東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系)
京都大学
京都大学の建築学科のコンセプトは、「ヒューマンな技術を追求」です。
建築が人間生活のあらゆる面に密接に係わっていることから“ヒューマンな技術”と捉え、自然科学だけでなく、人文科学・社会科学といった分野の能力を伸ばせる教育が実施されています。
計画・構造・環境の専門分野をバランスよく備えた建築士の育成ができるようにカリキュラムを組んでいるのが特徴です。
参考:学科の特徴およびアドミッションポリシー(京都大学 工学部建築学科)
私立大学のメリット
私立大学のメリットは、選択肢が豊富なことです。
大学はそれぞれの思想に基づき独自のカリキュラムを持っています。
多くの選択肢の中から、自分にぴったりの大学を選びやすいのはうれしいポイントです。
デメリットは、前述のとおり、学費が高いこと。
金銭的な不安がある方は、奨学金の利用を検討するのがひとつの方法です。
ここからは、おすすめの私立大学を紹介します。
早稲田大学
早稲田大学は、私立大学の建築学科として最古の歴史を持ちます。
「建築デザイン教育」を重視する姿勢が特徴的です。
建築学を“建築芸術分野”と“建築工学分野”に分けて考え、それぞれの研究や教育が建築の実践において統合されることを理想としています。
参考:建築学科の概要(早稲田大学創造理工学部・研究科 建築学科/建築学専攻)
東京理科大学
東京理科大学は、「人々の暮らしの基盤となる建築を通して社会に貢献」をコンセプトに掲げています。
“技術者の根幹となる基礎教育”と“計画・環境・構造の専門教育”でカリキュラムを構成しているのが特徴です。
学界で活躍する専任教師や、設計事務所などで活動する建築士を教育スタッフに揃えており、生きた学びを得られるのが学生にとってのメリットといえるでしょう。
立命館大学
立命館大学の建築都市デザイン学科は、「建築と都市が掛け算のように魅力を増すデザインの探求」がコンセプト。
建築を魅力的に設計するだけでなく、人々を支える建築都市をつくるため、建築と都市の両方の知識と技能を教育しています。
教員と国内外の建築都市を見たり、自身の設計をリアルスケールでつくったりする機会があるのがメリットです。
建築士試験の結果からみた大学
国土交通省は一級建築士試験の合格者数を公表しています。
ここでは、学校別の合格者数ランキングという観点で学校を分析していきましょう。
令和4年一級建築士試験「設計製図の試験」学校別合格者ランキング(トップ20)
令和4年の一級建築士試験「設計製図の試験」の学校別合格者数※は以下のとおりです。
※「学歴」を受験資格として申し込んだ者のみの人数です。したがって、「二級建築士」等を受験資格とした者は、上記学校の出身者であっても含まれていません。
・日本大学(149人)
・東京理科大学(123人)
・芝浦工業大学(123人)
・早稲田大学(79人)
・近畿大学(74人)
・工学院大学(63人)
・明治大学(60人)
・法政大学(56人)
・神戸大学(55人)
・千葉大学(52人)
・九州大学(48人)
・京都工芸繊維大学(46人)
・大阪工業大学(42人)
・関西大学(40人)
・熊本大学(39人)
・東京都市大学(武蔵工業大学)(38人)
・名城大学(38人)
・京都大学(36人)
・金沢工業大学(36人)
・横浜国立大学(35人)
参考:令和4年一級建築士試験「設計製図の試験」の合格者を決定(国土交通省)
偏差値との関係性
ランキングトップ3の偏差値をみると、日本大学工学部建築学科が52.5程度、東京理科大学工学部建築学科が60.0程度、芝浦工業大学建築学部が57.5程度です。
必ずしも学校の偏差値と合格者数がリンクしているわけではないことがわかります。
無理に偏差値の高い学校を目指すよりも、自分のやりたいことができそうな学校や、学びたい教授がいる学校を目指す方がよいでしょう。
人数との関係性
ランキングトップ3の建築学科の学生数(すべて2023年度5月1日現在)をみると、日本大学工学部建築学科が799人、東京理科大学工学部建築学科が524人、芝浦工業大学建築学部が1040人です。
大きい建築学科を持つ学校は、一級建築士を取得して活躍している卒業生が多いことがわかります。
自分が建築士として活動するときに、同じ学校の仲間が多くなるため、心強いことでしょう。
おすすめの通信講座
建築士資格を取得するには、指定科目を修めて大学を卒業したあと、建築士試験に合格する必要があります。
そこで、建築士資格の取得に向けた勉強の仕方とおすすめの通信講座を紹介します。
建築士試験の勉強の仕方
建築士試験に合格するのに平均的に必要な時間は、一級建築士で700~1,500時間、二級建築士で500~700時間といわれています。したがって、建築士資格を取得するには、「多くの時間を確保すること」と「効率よく学習すること」の2点が大切です。
多くの時間を確保するには、日々の隙間時間を無駄にしない意識が重要。通勤中や休憩の間、入浴時など、短い時間を有効に使いながら勉強に取り組みましょう。
スマートフォンなどのデバイスで受講する「e-ラーニング講座」は、隙間時間を有効活用できる手段のひとつです。
効率よく学習するには、インプット(教材を読んで学ぶ)とアウトプット(問題を解く)を繰り返すスパイラル学習が効果的。知識を着実に定着させることができます。
建築士試験では過去問が多く出題されるのが特徴。そのため、過去問に集中して取り組める時間を増やすのが大切です。
そのためには、隙間時間にインプットを行い、机に向かって過去問を解く時間を増やしましょう。さらに、間違えた問題はしっかり学び直し、過去問の内容を定着させていくのが重要です。知っている過去問が増えれば増えるほど、合格に近づけます。
おすすめの通信講座:スタディング
隙間時間を有効に活用できるe-ラーニング講座には、「スタディング」がおすすめ。一級建築士と二級建築士の講座が用意されています。
スタディングの特徴は、紙媒体を使用せず、オンライン学習で講座が完結すること。「最小限の学習を極める」ことをコンセプトに掲げており、効率的に学習できる教材とシステムがメリットです。
インプットに使う講義動画やテキスト、アウトプットに使う問題集や過去問をスマートフォンなどでオンライン視聴できます。ちょっとした時間に気軽に取り組めるのがポイント。インプットとアウトプットの繰り返し回数を増やし、効率的な知識の定着を図れます。
また、リーズナブルな価格設定も魅力です。革新的なIT活用と運営コストの削減により、他の通信講座と比べても低い価格設定を実現しています。
効率的に学習できる教材をできるだけ安く手に入れたい方におすすめなのが、「スタディング」です。
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大切なのはあなたにぴったりの大学を見つけること
建築士を目指すための大学を選ぶポイントや、おすすめの大学を紹介しました。
国公立・私立ともに個性豊かなすばらしい大学が揃っています。
また、短期大学や高等専門学校でも建築士の受験資格に必要な指定科目を修めることができます。
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