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建築士の専門学校とは?建築士を目指せる?

建築士

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投稿日:2024年2月14日 | 更新日:2024年02月14日

建築士として活躍するのに必要な「建築士資格」は、受験するために受験資格要件を満たさなければいけません。

受験資格要件のひとつである学歴要件は、大学や短期大学のほか、“専門学校”で満たすことができます。

専門学校は“実務に向けた準備”に特化した学校であり、扱う分野が限定的なので、学校選びが重要です。

この記事では、大学と専門学校の違いや、専門学校の選び方を解説します。

これから建築士に向けて学校を検討する方はぜひご覧になってみてください。

※この記事は2023年10月現在の情報となっております。

建築士になるには建築を学べる学校に通うのが近道

はじめに、建築士の学歴要件をみていきましょう。

学歴要件がない場合、二級建築士を取得するのに7年の実務経験が必要です。

そのため、建築士になるには学歴要件を満足するのが近道。

学校に通う期間を短くしたい方には、2年制の専門学校で二級建築士の受験資格を得るのがおすすめです。

一級建築士試験の学歴要件

建築士資格の特徴は、受験資格要件(主に学歴)と免許登録要件(実務経験)があることです。

学歴要件を満たして試験に合格しても、実務経験要件を満たして免許登録をしないと建築士として仕事をすることができません。

大学・短期大学・専門学校の場合、指定科目の必要単位数を満足して学校を卒業すれば、卒業後すぐに建築士試験を受験資格を得ることができます。

ただし、試験合格後、建築士の免許を登録するのに必要な実務の経験年数は、指定科目の取得単位数に応じて異なるので留意しておきましょう。

指定科目の取得単位数と免許登録に必要な実務経験年数をまとめたのが以下の表です。

 60単位50単位40単位
実務経験年数2年3年4年

なお、指定科目とは、建築設計製図・建築計画・建築環境工学・建築設備・構造力学・建築一般構造・建築材料・建築生産・建築法規・関連科目などを指します。

専門学校は2年制が一般的であり、その間に取得できる標準的な単位数は40単位です。

そのため、2年間の学校生活の後、4年間の実務を経験することで一級建築士になれます。

専門学校は3年制・4年制の学校もあり、取得できる単位数が学校によって異なります。

受験する際は取得可能単位数と必要な実務経験年数を問い合わせるようにしてみてください。

二級建築士試験の学歴要件

二級建築士になる場合の指定科目の取得単位数と必要な実務経験年数をまとめたのが以下の表です。

 40単位30単位20単位
実務経験年数0年1年2年

二級建築士は、必要な単位数と実務経験年数が一級建築士と比べて少ないのが特徴です。

2年制の専門学校でも40単位を取得できれば卒業後すぐに資格を取得できます。

社会人の場合、仕事をしながら2年間の通学で20単位を取得すれば、20単位と2年の実務経験を同時に達成可能です。

早く社会に出たい方には、専門学校卒業後、まずは二級建築士を取得してから一級建築士にステップアップするのがおすすめ。

一級建築士試験に合格し、二級建築士として4年の実務経験を積めば一級建築士になれます。

4年制の大学よりも早く実務に触れられるのがメリットです。

参考:一級建築士の受験・免許登録時の必要単位数(学校種類別)(公益財団法人建築技術教育普及センター)

参考:二級建築士・木造建築士の受験・免許登録時の必要単位数(学校種類別)(公益財団法人建築技術教育普及センター)

建築士を目指す場合の大学と専門学校の違い

専門学校は大学と比べてあまりイメージが湧かない方もいるかもしれません。

どちらも社会人になるための準備をする場ですが、目的やカリキュラムが異なります。

ここでは、大学と専門学校の違いをみていきましょう。

学校の目的

まず、それぞれの学校の目的について解説します。

大学は、学術を中心に、専門の学芸を研究し教育する場です。

また、一般教養を教育する場でもあります。

一般教養の科目を扱っているほか、教授が学校の先生のように教育的なスタンスで学生と接しているのが特徴です。

一方、専門学校では、より実践的な職業教育が行われています。

社会のニーズの変化に対応してカリキュラムを組み、実務で活躍できる人材の育成が主な目的です。

カリキュラムの特徴

カリキュラムの特徴についても違いがあります。

大学は、学生が自分で科目を選択してカリキュラムを組みます。

卒業や資格の取得に必要な科目に加え、経済や言語などの一般教養科目を学びます。

建築以外の学問を学ぶことができるため、広く知識や技術を身に付け、応用の効く人間を目指しやすいのがメリットです。

学校によっては、大学在学中に進路を変えて別の分野に進む選択をすることもできます。

一方、専門学校では、共通のカリキュラムに選択授業を組み込む形式が一般的。

また、ホームクラスと担任の先生が決まっているのも大学にはない特徴です。

二級建築士に特化したカリキュラムなど、実務に直結するカリキュラムを用意していることが多く、効率よく建築士を目指したい方にぴったりといえるでしょう。

企業と連携した授業・実習・演習などが充実しているのも実践で生かせる技術を磨きたい方には見逃せないポイントです。

建築士として活躍するための就職サポート

大学は基本的に就職のサポートは行わないのが一般的です。

学生は研究室の卒業生などを頼りに自らOB訪問などを行って情報を収集し、志望する企業を決めて応募します。

専門学校は各専門分野の就職先と直結していることが多いのがメリットです。

企業説明会の実施や、キャリアコンサルタント資格を有するスタッフを置いたサポートセンターの設置など、充実したバックアップ体制で就職をサポートしています。

学費

学費は学校によってさまざまですが、私立大学は毎年150万円程度(4年で計600万円)、専門学校は毎年120万円程度(2年で計240万円程度)が相場です。

2年制であれば通学に通う期間が短い分、学費が安く済みます。

専門学校をおすすめできる方

ここまで解説した大学と専門学校の違いを踏まえ、専門学校をおすすめできるのは以下のような方です。

  • 建築の実務に生きる教育を受け、即戦力を目指したい
  • できるだけ短い在学期間で二級建築士の受験資格を得たい
  • 就職サポートを手厚く受けたい
  • 学費を抑えたい

参考:専門学校とは(文部科学省)

専門学校の選び方

前節では、専門学校の特徴を説明しました。

ここでは、数ある専門学校の中でぴったりの学校を選ぶためのポイントを紹介します。

専門学校は特定の分野に特化しているからこそ、学校選びが大切です。

自分が専門学校をを卒業した後、何をしたいかイメージしながらご覧になってみてください。

専門学校が自分が進みたい専門を扱っているか

はじめに、自分が学びたい専門について考えてみましょう。

建築のなかでも、意匠設計・構造設計・設備設計・施工管理・研究など、さまざまな専門があります。

限られた時間のなかで実践に特化して学ぶには、より具体的に専門を絞れていた方が効率的です。

専門学校を選ぶときは、これらの専門分野を扱うカリキュラムがあるかがひとつの基準になるでしょう。

建築士資格を取得できるか

次に、建築士資格の取得サポートをチェックしてみてください。

“卒業と同時に二級建築士を取得可能”、“独自のカリキュラムで建築士資格取得をサポート”など、資格取得を謳う学校が多く存在します。

建築士資格の取得はわかりやすく実務に直結するステータスなので、専門学校に通うのであれば、そのアドバンテージを存分に享受してぜひ取得を目指しましょう。

専門学校が就職したい業界・企業と繋がっているか

最後に確認すべきなので、就職サポートです。

専門学校の大きなメリットは、企業との繋がりが強いこと。

もし就職したい企業や業界が決まっているのであれば、その企業・業界との繋がりから専門学校を選ぶのもひとつの方法です。

また、とにかく卒業してすぐ就職したいという方は、高い就職率を謳っている学校を選択するのもよいでしょう。

建築士を目指す方におすすめの専門学校

この節では、建築士を目指す方におすすめの専門学校を紹介します。

ここで紹介できるのは数校に限られますが、それぞれの専門ですばらしい学校が多く存在します。

大切なのは、卒業後にやりたい仕事に就けることです。

前節の専門学校の選び方を参考に、ぴったりの学校を探してみてください。

専門学校東京テクニカルカレッジ

「設計分野への就職率No.1の実績」を謳っている専門学校。

東京新宿から4分の立地も魅力です。

二級建築士に必要な建築計画・建築法規・建築構造・建築施工の4分野に加え、製図・CAD・CG・プレゼンといった表現の技術を身に付けられるカリキュラムが組まれています。

参考:カリキュラム(専門学校 東京テクニカルカレッジ)

読売理工医療福祉専門学校

少人数のスタジオ制が特徴の専門学校。

一級建築士が豊富な講師陣のもと、10人程度のグループでやりたいことに合わせて学べます。

1年次には建築全般を学び、2年次で“設計コース”と“施工コース”に分かれるため、2年制ながら専門を決める猶予期間を得られるのがメリットです。

参考:建築学科(学校法人 読売理工学院 読売理工医療福祉専門学校)

青山製図専門学校

建築・インテリア業界への就職率99.2%を謳っている専門学校。

クラスの担任が就職課と連携して就職活動をサポートしています。

求人情報の提供や、面接指導、エントリーシートの添削など、充実したサポート体制が魅力です。

「3年コース学科」には二級建築士の対策カリキュラムが組まれており、受験の準備を進められます。

参考:建築学部(青山製図専門学校)

社会人から建築士を目指す方には夜間コースを扱う大学もおすすめ

社会人から建築士を目指す方にとっては、昼間に学校に通うのは難しいかもしれません。

そのようなときは、夜間コースの利用を検討してみてください。

例えば、前述の青山製図専門学校には、18時30分からスタートする「2年コース(夜間)」があります。

会社の勤務時間を避けてカリキュラムを組めるので、社会人でも通いやすい学校といえます。

専門学校に限らず、大学などでも夜間コースを扱っている学校はあるので、自分の学びたいこととスケジュールにあわせて学校を選びましょう。

おすすめの通信講座

専門学校では建築士資格の取得を手厚くサポートするカリキュラムがありますが、それに加え、通信講座を使うことでより効率的に合格に近づけます。

通学・通勤時間で学べる通信講座をうまく利用し、空いた時間は学業などで有効に使いましょう。

ここでは、建築士試験に向けた勉強の仕方や、おすすめの通信講座を紹介します。

建築士試験の勉強の仕方

建築士試験に合格するのに平均的に必要な時間は、一級建築士で700~1,500時間、二級建築士で500~700時間といわれています。したがって、建築士資格を取得するには、「多くの時間を確保すること」と「効率よく学習すること」の2点が大切です。

多くの時間を確保するには、日々の隙間時間を無駄にしない意識が重要。通勤中や休憩の間、入浴時など、短い時間を有効に使いながら勉強に取り組みましょう。

スマートフォンなどのデバイスで受講する「e-ラーニング講座」は、隙間時間を有効活用できる手段のひとつです。

効率よく学習するには、インプット(教材を読んで学ぶ)とアウトプット(問題を解く)を繰り返すスパイラル学習が効果的。知識を着実に定着させることができます。

建築士試験では過去問が多く出題されるのが特徴。そのため、過去問に集中して取り組める時間を増やすのが大切です。

そのためには、隙間時間にインプットを行い、机に向かって過去問を解く時間を増やしましょう。さらに、間違えた問題はしっかり学び直し、過去問の内容を定着させていくのが重要です。知っている過去問が増えれば増えるほど、合格に近づけます。

おすすめの通信講座:スタディング

隙間時間を有効に活用できるe-ラーニング講座には、「スタディング」がおすすめ。一級建築士と二級建築士の講座が用意されています。

スタディングの特徴は、紙媒体を使用せず、オンライン学習で講座が完結すること。「最小限の学習を極める」ことをコンセプトに掲げており、効率的に学習できる教材とシステムがメリットです。

インプットに使う講義動画やテキスト、アウトプットに使う問題集や過去問をスマートフォンなどでオンライン視聴できます。ちょっとした時間に気軽に取り組めるのがポイント。インプットとアウトプットの繰り返し回数を増やし、効率的な知識の定着を図れます。

また、リーズナブルな価格設定も魅力です。革新的なIT活用と運営コストの削減により、他の通信講座と比べても低い価格設定を実現しています。

効率的に学習できる教材をできるだけ安く手に入れたい方におすすめなのが、「スタディング」です。

建築士の実務に向けてしっかり準備をできる専門学校

専門学校の大きな特徴は、建築士の実務に向けた準備をできることです。

企業と連携した授業や演習で実践を学べる機会が多いのは、専門学校ならではのメリット。

建築に特化した知識と技術を身に付けたい方におすすめの学校です。

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