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建築士試験の合格率はどれくらい?効率よく受かるには

建築士

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投稿日:2024年9月5日 | 更新日:2024年09月05日

建築士として活躍するのに欠かせないのが“建築士資格”。

一級・二級・木造の3種類があり、特に、一級は難関資格のひとつに数えられています。

この記事では、それぞれの資格の合格率を紹介します。

また、合格率を上げるための対策のポイントを説明するので、ぜひご覧になってみてください。

※この記事は2023年10月現在の情報となっております。

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建築士試験の受験者数と合格率

それではさっそく建築士試験の合格率をみていきましょう。

級数によって合格率と業務範囲が異なるので、扱う建築物の規模にあわせて資格取得を目指しましょう。

一級建築士試験の受験者数と合格率

一級建築士は、構造種別・建物規模に関わらず設計・監理を行えます。

一級建築士試験の直近5年間の試験結果は以下のとおりです。

※上段:実受験者数、中段:合格者数、下段:合格率

 平成30年令和元年令和2年令和3年令和4年
学科25,878人 4,742人 18.3%25,132人 5,729人 22.8%30,409人 6,295人 20.7%31,696人 4,832人 15.2%30,007人 6,289人 21.0%
設計製図9,251人 3,827人 41.4%10,151人 3,571人 35.2%11,035人 3,796人 34.4%10,499人 3,765人 35.9%10,509人 3,473人 33.0%
総合合格率12.5%12.0%10.6%9.9%9.9%

出典元:試験結果(公益財団法人建築技術教育普及センター)

令和2年に“大学卒業後、すぐに建築士試験に受験できる”ように受験資格要件の緩和が行われたため、この年を境に受験者数は増加傾向です。

一方、合格者数は緩和前と大きく変更していないため、相対的に合格率が下がっていることがわかります。

社会のニーズに合わせて合格者数が調整される可能性があるため、受験の際は傾向をチェックしてみてください。

二級建築士試験の受験者数と合格率

二級建築士は、主に戸建て住宅などの小規模な建築物を扱えます。

二級建築士試験の直近5年間の試験結果は以下のとおりです。

※上段:実受験者数、中段:合格者数、下段:合格率

 平成30年令和元年令和2年令和3年令和4年
学科19,557人 7,366人 37.7%19,389人 8,143人 42.0%18,258人 7,565人 41.4%19,596人 8,219人 41.9%18,893人 8,088人 42.8%
設計製図10,920人 5,997人 54.9%10,884人 5,037人 46.3%11,253人 5,979人 53.1%11,450人 5,559人 48.6%10,797人 5,670人 52.5%
総合合格率25.5%22.2%26.4%23.6%25.0%

出典元:試験結果(公益財団法人建築技術教育普及センター)

一級建築士の総合合格率が10%程度であるのに対し、二級建築士は25%前後です。

業務範囲が限定される分、取得しやすい資格といえるでしょう。

木造建築士試験の受験者数と合格率

木造建築士は、木造の戸建て住宅などを扱えます。

木造建築士試験の直近5年間の試験結果は以下のとおりです。

※上段:実受験者数、中段:合格者数、下段:合格率

 平成30年令和元年令和2年令和3年令和4年
学科544人 312人 57.4%595人 334人 56.1%589人 312人 53.0%706人 352人 49.9%688人 431人 62.6%
設計製図316人 205人 64.9%357人 212人 59.4%337人 243人 72.1%356人 241人 67.7%432人 255人 59.0%
総合合格率35.8%33.3%37.8%33.0%35.5%

出典元:試験結果(公益財団法人建築技術教育普及センター)

木造建築士は扱える建築物が限定的であり、また、取得しても一級建築士の受験資格を得られないことから、一級・二級建築士と比べると規模の小さい資格であることがわかります。

合格者の多くが大学卒業者

ここで、令和4年一級建築士試験「設計製図の試験」合格者の受験資格要件別の構成比をみてみましょう。

区分構成比
大学71.4%
二級建築士17.9%
専修学校5.0%
建築設備士1.2%
その他(短大、高専など)4.4%

出典元:試験結果(公益財団法人建築技術教育普及センター)

上表から、一級建築士に合格した受験生の7割程度は大学に通っていることがわかります。

“学歴”が重要な要素である建築士資格ですが、“二級建築士”を受験資格要件として一級建築士にステップアップしている方が2割弱いることも重要なデータです。

二級建築士は実務のみ”での受験が可能なので、社会人になってから建築の世界に飛び込んだ方でも、実務ベースで一級建築士を目指せるといえるでしょう。

独学でも合格可能

建築士試験はいずれも独学で合格できます。

しかし、資格学校や通信講座を利用することで効率的に学習を進められるので、後述の「おすすめの通信講座」を参考に検討してみてください。

建築士試験の合格率を上げるポイント

前節では、建築士試験の合格率について解説しました。

ここでは、合格に近づくためのポイントを紹介します。

建築士試験の合格率を上げるポイント:学科試験の対策

建築士試験の一次試験は、学科試験です。

まずは学科試験通過を目指しましょう。

テキストを読んで全体像を掴む

学科試験対策では、まず全科目のテキストを一通り読みましょう。

ここで大切なことは、各科目でどんな内容を扱っているかを知ることと、全体のボリュームを把握することです。

はじめに学科試験の全体像を掴むことで、勉強のスケジュールを立てやすくなります。

苦手な科目には多くの時間を割けるように計画をしてみてください。

問題集で出題形式に慣れる

学科試験は四・五肢択一のマークシート形式です。

基本的には、“最も不適当なものはどれか”という問いなので、消去法などの効率的な答えの導き方を身に付けましょう。

あわせて、最後の見直しの仕方や、マークシートの扱いなど、試験の出題形式に慣れることを意識してみてください。

過去問で“知っている問題”を増やし、平均点を上げる

学科試験通過の近道は、過去問で“知っている問題”を増やし、平均点を上げることです。

例えば、一級建築士試験では、全125問中90問程度が過去問から出題される傾向があります。

学科試験通過の目安が90点前後であることを考えると、既出問題を正解することがいかに重要かがわかります。

建築の高度化に伴い初出題の問題が増えることが考えられますが、依然として過去問対策は欠かせないといえます。

建築士試験の合格率を上げるポイント:設計製図の試験の対策

学科試験を通過すると、設計製図の試験です。

多くの受験生が苦手とする試験ですが、正しい手順を身に付け、精度の高い作図を心がけましょう。

課題文の読解方法を身に付ける

製図試験で大切なことは、課題文で問われていることをしっかりと読み取ることです。

いくらきれいな図面を作図しても、課題文の要求に応えられていなければ減点がかさみ、合格はできないでしょう。

まずは、要求されていることを漏れなく把握できるように、メモの取り方などを身に付けるのが大切です。

それに加え、エスキス(製図前のプランニング)への要求の落とし込み方、プランのまとめ方を練習してみてください。

漏れのないチェックの仕方を身に付ける

課題文の読み取り、エスキス、製図の作業が終わったら、作図内容が課題文の要求とずれていないことをチェックする必要があります。

ここでいかに漏れなくチェックできるかが合否の命運を握るといっても過言ではありません。

課題文の用紙をうまく使って効率的にチェックできる方法を身に付けておきましょう。

計画の要点の定型文を増やす

設計製図の試験では、製図の他に、“計画の要点”に関する問いへの回答が求められます。

自由記述形式ではありますが、回答を使いまわせる問いも多いので、定型文を増やしてしっかりと記述できるようにしましょう。

製図演習では、製図に気を取られるあまり、計画の要点が疎かになる受験生が多いのが実情です。

演習の段階からしっかりと取り組み、短時間で的確に回答できるようにすることで、製図に割ける時間を増やせます。

一級建築士の総合合格率はわずか10%程度、落ちたときに持つべきマインドセット

建築士試験は簡単な試験ではありません。

特に、一級建築士試験は総合合格率が10%程度の難関資格試験です。

ここでは、落ちてしまったときに持つべきマインドセットを紹介します。

くじけずに努力を続けてみてください。

学科試験は過去問をやればやるほど力になる

前述のとおり、学科試験は過去問で既出の問題を落とさず正解すれば、通過がぐっと近づきます。

2回目の受験であれば、各科目の対策に必要な時間が少なくなるはずです。

過去問で誤答しやすい範囲に多くの時間を割き、苦手分野をなくすことを意識しながら勉強してみてください。

学科試験は過去問をやればやるほど力が付きます。

2年目は他の受験生より有利な立場であることを自覚し、前向きに取り組みましょう。

設計製図の試験は“平均的なプラン”で合格できる

設計製図の試験は、正解・不正解ではないため、何が原因で落ちたのかがわかりづらく、次へのモチベーションを上げにくいかもしれません。

しかし、設計製図の試験にも合格の指標があります。

それが、“課題文の要求への応え”です。

受験生のなかには、天才建築家のようなプランニングで解こうとする方もいますが、そのような必要はありません。

正しいプロセスで課題文の読み取りとエスキスを行い、要求にしっかりと応えている“平均的なプラン”を描ければ合格できます。

毎回同じ手順で進められるように意識して取り組みましょう。

なお、設計製図の試験は落ちても2回まで学科試験が免除されます。

初受験の受験生が学科試験対策を行っている間にも設計製図の試験対策を行えるので、時間の有利を生かして基本に忠実なプロセスを身に付けてみてください。

おすすめの通信講座

建築士試験に臨む上で課題となるのが、“勉強時間を確保する方法”。

仕事や学業をこなしながら勉強を進めるのは誰にとっても難しいものです。

ここでは、隙間時間を生かして効率よく勉強する方法を紹介します。

資格学校や通信講座の教材を使うことでより効率的に対策できるので、検討してみてください。

建築士試験の勉強の仕方

建築士試験に合格するのに平均的に必要な時間は、一級建築士で700~1,500時間、二級建築士で500~700時間といわれています。したがって、建築士資格を取得するには、「多くの時間を確保すること」と「効率よく学習すること」の2点が大切です。

多くの時間を確保するには、日々の隙間時間を無駄にしない意識が重要。通勤中や休憩の間、入浴時など、短い時間を有効に使いながら勉強に取り組みましょう。

スマートフォンなどのデバイスで受講する「e-ラーニング講座」は、隙間時間を有効活用できる手段のひとつです。

効率よく学習するには、インプット(教材を読んで学ぶ)とアウトプット(問題を解く)を繰り返すスパイラル学習が効果的。知識を着実に定着させることができます。

建築士試験では過去問が多く出題されるのが特徴。そのため、過去問に集中して取り組める時間を増やすのが大切です。

そのためには、隙間時間にインプットを行い、机に向かって過去問を解く時間を増やしましょう。さらに、間違えた問題はしっかり学び直し、過去問の内容を定着させていくのが重要です。知っている過去問が増えれば増えるほど、合格に近づけます。

おすすめの通信講座:スタディング

隙間時間を有効に活用できるe-ラーニング講座には、「スタディング」がおすすめ。一級建築士と二級建築士の講座が用意されています。

スタディングの特徴は、紙媒体を使用せず、オンライン学習で講座が完結すること。「最小限の学習を極める」ことをコンセプトに掲げており、効率的に学習できる教材とシステムがメリットです。

インプットに使う講義動画やテキスト、アウトプットに使う問題集や過去問をスマートフォンなどでオンライン視聴できます。ちょっとした時間に気軽に取り組めるのがポイント。インプットとアウトプットの繰り返し回数を増やし、効率的な知識の定着を図れます。

また、リーズナブルな価格設定も魅力です。革新的なIT活用と運営コストの削減により、他の通信講座と比べても低い価格設定を実現しています。

効率的に学習できる教材をできるだけ安く手に入れたい方におすすめなのが、「スタディング」です。

難易度が高く合格率が低い分、価値のある国家資格

建築士試験は難易度が高く、合格率が低いのが特徴です。

しかし、取得することができれば建築士として責任のあるポジションを担うことができ、活躍の場を広げられます。

建築士として建築や街づくりに携わりたい方は、ぜひ取得を目指してみてください。

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