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投稿日:2024年3月28日 | 更新日:2024年03月28日
なぜ弁理士は理系の割合が多いのかと不思議に思う方は多いことでしょう。
弁理士に理系が多い理由は、発明などの分野において理工系の知識が求められる仕事内容だったり、資格試験に挑戦しやすかったりという理由があげられます。
しかし、文系の方でも弁理士の資格を目指せますし、年収についても理系の方が高いとは限りません。
本記事では、弁理士の資格を検討している方にとって、有益な情報をお伝えします。
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弁理士に理系が多いのはなぜ?
ここでは、なぜ弁理士に理系出身者が多い理由をお伝えします。
弁理士は理系の中でも難易度の高い国家資格
まず、弁理士が理系の中でも難易度の高い国家資格といわれている理由についてです。
弁理士試験を受験する人のほとんどが理系学部出身者であり、「理系の弁護士」といわれるほど難易度が高くなっています。
その合格率は例年6%~10%程度です。
受験資格に制限はないので誰でも受けられます。
とはいえ、合格するためには約3000時間の勉強が必要とされており、この難易度の高さが理系の中でも難易度の高い国家資格といわれる理由でしょう。
特許には理系学部の知識が必要
弁理士の主な仕事内容の中には、特許出願があります。
特許出願の多くは最先端の科学技術を駆使したものであるため、弁理士は理工系の知識を持っていないとその発明を理解することが難しいです。
もちろんクライアントは特許を取得したいと思っている最新技術を弁理士に伝えますが、理工系の知識を全く持たない場合はスムーズにコミュニケーションが取れず、弁理士としては不利になる可能性があるでしょう。
そのような理由から、特許取得の場面では、理系の弁理士が必要とされています。
受験内容が文系より有利
弁理士が理系出身者が多い理由の3つ目は、弁理士の試験内容です。
弁理士の論文式選択科目は、以下のものがあげられます。
- 理工I(機械・応用力学)
- 理工II(数学・物理)
- 理工III(化学)
- 理工IV(生物)
- 理工V(情報)
- 法律(弁理士の業務に関する法律)
このように、論文式試験の法律以外の選択科目はすべて理工学部で習う問題になっています。
そのため、理工系学部出身者に有利な試験内容といえるでしょう。
弁理士の仕事内容|理系と文系の違い
続いて、弁理士の中でも、理系出身者と文系出身者では、仕事内容はどのように変わってくるのかについてお伝えします。
理系
理系出身の弁理士の業務は、主に特許出願が多い傾向があります。
特許出願は、最先端技術の発明に関するものが多く、その発明の内容をきちんと理解しないと弁理士としての仕事が成り立ちません。
最先端の技術開発はさまざまですが、理工学部出身の発明者が多いので、同じく理系の弁理士のほうがと理解が深まり特許の権利化がしやすくなります。
このため、特許に関する業務は理系弁理士の得意分野であるといえるでしょう。
文系
理系弁理士が特許出願に関する業務が多いのに対し、文系弁理士は意匠や商標の権利化業務が多くなります。
意匠とは商品等のデザインであり、商標とは商品名やブランド名などのことです。
これらの意匠や商標に関する権利化は、特許とは違い理系の知識はあまり必要ありません。
一方で、弁理士として法律の部分にフォーカスした内容になっているため、法律に詳しい文系弁理士の腕の見せ所となるでしょう。
弁理士の年収は、理系の方が高い?
これまで、理系弁理士の文系弁理士の業務内容の違いについてて解説しました。
その中でも、理系弁理士と文系弁理士の年収に差があるのか気になる方は多いことでしょう。
結論からお伝えすると、理系だからメリットがあり、文系出身者がダメだということはありません。
年収は、どちらかというと、資格を取った後のキャリア形成によって差が出ると考えられます。
実は、一般企業に勤める知財部の弁理士だと、その企業の社員の平均年収になる場合が多いです。
とはいえ、弁理士の資格を取ることで昇給や昇進につながり管理職になったり、転職できたり、また企業に勤めている間に人脈を作り独立したりすることで、大きな年収アップにつながる可能性が出てきます。
理系最高峰といわれる弁理士ではありますが、文系出身者でも資格を取れば、仕事の活躍の場を大きく広げられるでしょう。
弁理士の難易度にみられる出身大学ランキング
ここまで、弁理士の仕事内容や年収についてお伝えしてきました。
ここからは、弁理士の難易度や弁理士資格合格者の出身大学ランキングについて詳しく解説いたします。
試験合格の難易度は
弁理士試験の難易度は高く、合格率は例年6%~10%です。
また、合格するために必要な勉強時間は約3000時間といわれています。
試験は短答式試験、論文式試験、口述式試験と3つに分かれ、それぞれの順番で合格しなければなりません。
受験資格に制限がなく、誰でも受けられますが非常に難易度が高い資格なのは間違いないでしょう。
合格者出身大学ランキング
ここでは、令和4年度弁理士試験統計からみた合格者の出身大学ランキングを1位から順番に記載します。
- 東京大学 21人
- 京都大学 16人
- 東京工業大学 11人
- 大阪大学 8人
- 東北大学 6人
- 早稲田大学 5人
- 東京理科大学 5人
- 名古屋大学 5人
- 神戸大学 5人
- 筑波大学 5人
1位から10位の出身大学ランキングはこのようになっています。
どの大学も難関といわれる有名大学ばかりですので、弁理士の合格難易度が高さがうかがえることでしょう。
参照:令和4年度弁理士試験統計
文系出身者でも弁理士を目指せる理由
弁理士は理系の中でも難易度の高い国家資格といわれるため、文系出身者の方が資格を取ることに躊躇してしまうこともあるでしょう。
しかし、文系出身者でも十分に弁理士を目指せます。
それは、すべての試験内容が理系の問題だけではないからです。
確かに、論文式試験の選択科目においては理系の分野が多く、文系で選択する場合は法律に関する問題だけになってしまいます。
しかし、はじめに受からなければならない短答式試験においては主に法律に関する問題となり、法学系出身者の方に有利な形式です。
また口述式試験も法律についての内容と主となります。
選択科目でも文系の場合は法律を選べるので、文系でも法律に強い方は十分実力を発揮できます。
先ほどの年収でもお伝えしたように、文系だからという理由で弁理士になるのをあきらめるのはナンセンスです。
効率よく弁理士になるためのオススメ通信講座4選
先ほどもお伝えした通り、弁理士は受験資格に制限がなく誰でも受けられます。
合格すれば、理系出身や文系出身に関係なく、キャリアアップを狙ったり、独立を目指したりと夢が広がる資格です。
とはいえ、合格率は毎年6%~10%と資格取得は難しく、合格者の平均合計勉強時間は約3000時間ともいわれています。
特に、独学で合格を目指す場合は、どうしても勉強効率が落ちるため、3000時間程度の勉強時間をかけても試験をクリアするのは難しいことでしょう。
独学で難しいと感じたら、通信講座を使うのがおすすめです、
ここでは、弁理士資格取得の合格率に定評がある、おすすめの通信講座を4つ紹介します。
資格スクエア
まず、1つ目におすすめの通信講座は「資格スクエア」です。
資格スクエアは、一般の大手予備校と比べても優れた講師陣をそろえているのにオンラインで受講できるメリットがあり、価格も安いのが特徴です。
また、資格スクエアでは、初学者でも仕事や学校と両立しながら合格を目指せる講座を用意しており、3種類の講座の中でどれが自分に適しているのかを受講前にメールで相談できます。
通信講座にありがちな、教材を売ったら終わりということはなく、講師陣やスタッフが責任をもって勉強に取り組めるようサポートしているため安心して任せられます。
講義を受講するパソコンなどの画面上からワンクリックしただけで、すぐに質問が送れるシステムを導入しており、その手軽さは非常に魅力的です。
- 実績のある講師をそろえながらオンライン受講で価格が安い
- 仕事や学業と両立しながら合格を目指せるおすすめ講座を用意している
- 講義画面からワンクリックですぐに質問できる手軽さが魅力
アガルートアカデミー
2つ目におすすめの通信講座は「アガルートアカデミー」です。
アガルートアカデミーは、受講生の弁理士資格受験の合格率が40%を超えており、弁理士を目指す方の中では有名な通信講座の一つです。
膨大な法律をすべて勉強して網羅していくというよりも、試験合格のためにだけに現前された内容の講義とテキストで、効率的に学習できます。
はじめて弁理士の資格学習する方に向けた「総合カリキュラム」や、短答や論文が苦手という方に向けた「苦手科目だけを集中的に学習するプログラム」があり、それぞれのレベルに合わせた学習方法が選べるのが特徴です。
カリキュラムを選ぶ前に、電話やメール、zoomを使って相談できるので利用しましょう。
また、弁理士試験に合格した際にはお祝い金がもらえる特典や割引サービスがついています。
もちろん、すべての講義はオンラインなので、通学の手間がなく、好きな時間に勉強できるのが魅力です。
- 合格率が40パーセント超える実績
- 膨大な民法の中から試験合格に特化した講座で効率的に学習ができる
- 短答、論文の苦手科目だけ勉強できる講座を用意
スタディング
3つ目におすすめの通信講座は「スタディング」です。
スタディングの特徴は、動画講義、テキスト、問題集までのすべての対策がパソコンやタブレットだけでなく、スマートフォンひとつで完結するところです。
また、弁理士の試験を知り尽くした大手予備校の講師陣がオンラインで講義するため、通学の必要がなく、スキマ時間に学習できます。
テキストや講座が充実しているのに、受講料が安いのも魅力です。
実際の弁理士オンライン講座やセミナーを無料で配信しているので、まずは視聴してみるとよいでしょう。
通勤電車の中でもスマホを使って学習でき、スキマ時間を利用することで初学者の方も合格を目指せる内容となっています。
- 動画講義、テキスト、問題集まで全ての対策がスマートフォンひとつで完結する
- 初学習者にも分かりやすい講義内容とテキストで合格率アップ
- 実際のオンライン講座を無料で試せる
Lec東京リーガルマインド
4つ目におすすめの通信講座は「Lec東京リーガルマインド」です。
Lec東京リーガルマインドは法律に特化した講座を扱う企業のため、法律に関する分かりやすいテキストを使用し、Lecの専任講師のみ在籍するのが特徴です。
そのため、一般的に3年~4年間かけて受験して取得する弁理士資格を、こちらの講座を利用すると見事1回目の試験で合格できたり、または短期間での勉強時間で合格したりする方を多数輩出している実績があります。
受講形態は通学と自宅受講の両方を選べますが、オンライン通信講座でも通学講義を録画した映像を見ながら自分のペースで勉強できるのでおすすめです。
特に、通信Web講座では、PCやスマホを使ってスキマ時間にいつでも学習できるため時間をフルに活用できます。
初学者でも1発で試験に合格したいという方にとっては、Lecの講座は短期間合格メソッドが詰まっており、フォローも万全なので安心して任せられるでしょう。
- 弁理士試験の受験指導が30年と長いため短期合格メソッドがある
- 初回受験合格者の5人に4人がLec初学者コースの受講生という驚異の実績
- 実際の講義を録画した動画をPCやスマホにダウンロードし、スキマ時間にフル活用して勉強できる
弁理士合格には理系・文系で判断しないことが大事
弁理士合格の道は理系・文系に限らず、それぞれの能力や経験を活用することが重要です。
理系学部の方が弁理士に多い理由は、特許法の知識や科学的な理解が求められるためですが、とはいえ、文系の学部の方でもコミュニケーション能力や論理的思考力を活用すれば、理系弁理士と同様に成功することが可能です。
また、弁理士の年収が理系の方が高いという認識がありますが、これは弁理士のスキルと経験により大きく影響されます。
弁理士は出身大学や学部で決まるものではなく、最終的には自身の努力と能力です。
弁理士の資格取得を検討している方は、理系・文系という枠にとらわれず、自身のキャリアパスを考えながら進路を決めていくとよい結果が生まれるでしょう。
※この記事は2023年10月現在の情報となっております。
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