PR
投稿日:2024年4月16日 | 更新日:2024年04月22日
ボイラー技士のキャリアアップを考えている方で、特級ボイラー技士試験を受けようとされていませんか?特級ボイラー技士は受験資格も一級、二級ボイラー技士と比べると厳しくなっています。そのため、勉強時間も含めて長期的な受験計画を立てていくことが必要です。
この記事では、特級ボイラー技士の受験を考えている方に向けて、難易度や取得方法について解説してきます。ボイラー技士のキャリアアップを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
編集部おすすめ
ボイラー技士
おすすめ通信講座
特級ボイラー技士の需要はある?年収や難易度をご紹介
特級ボイラー技士は、ボイラー技士の最上位の資格です。ボイラー技士でキャリアアップを考えている方にとっては、取得すべき資格です。ここでは、特級ボイラー技士の試験の概要について解説していきます。
特級ボイラー技士の需要はある?
特級ボイラー技士の需要は高いといえます。ボイラー技士は、二級、一級、特級の違いによって、担当できる仕事が変わります。違いとしてボイラーの取り扱い作業主任者になれる規模が変わります。
二級ボイラー技士は、伝熱面積が小さいボイラーしか取り扱い作業責任者になれません。しかし、特級であれば制限がなく、どのボイラーでも取り扱いできます。そのため、特級の方が取り扱い作業責任者になれる設備が多いため、需要があると言えます。
また、ボイラー技士全体としても需要はあります。厚生労働省が調べた、令和4年度の有効求人倍率は1.13倍となっています。有効求人倍率とは、求人数を求職者数で割った数値です。1倍を超えていると、求人の方が多いと言えます。そのため、1.13倍のボイラー技士の需要はあるといえるでしょう。
ボイラー技士の年収は?
ボイラー技士の年収は、令和4年度の厚生労働省の調査によると年収は432.9万円です。全体の年収平均は、男女計 311.8 万円、男性 342.0万円、女性 258.9 万円となっています。比較すると、ボイラー技士の年収は、平均年収と比べると高いと言えるでしょう。
特級ボイラー技士試験の難易度は?
二級、一級、特級ボイラー技士試験の令和4年度の合格率を掲載します。
試験区分 | 合格率(%) |
特級ボイラー技士 | 24.0 |
一級ボイラー技士 | 45.0 |
二級ボイラー技士 | 51.0 |
「引用:公益財団法人 安全衛生技術試験協会」
令和4年度の特級ボイラー技士の試験では、合格率は24%でした。二級ボイラー技士と比べると、合格率は半分になっています。難易度としては、高めと言えるでしょう。そのため、のちに1夜漬けではなく、計画的な勉強が必要となってきます。
特級ボイラー技士を取得する道は?四つの方法をご紹介
特級ボイラー技士免許を取得するには、四つの方法があります。以下は特級ボイラー技士の資格を取得できる四つの方法です。
- ボイラー技士一級に合格後、五年間の実務経験を積む。
- ボイラー・タービン主任技術者免許所持かつ500㎡以上のボイラー取扱経験者
- 海技士(機関一,二級)所持
- エネルギー管理士(熱)を有するものでニ年間の実地修習を経たもの
一番多くの人が選ぶ方法は一級を合格したのちに、五年間の実務経験を積む方法です。しかし、実務経験が五年も必要なため、エネルギー管理士を取得する方法で受験する方もいます。エネルギー管理士は、エネルギーを扱う工場やビルであれば設置が義務付けられているため、職場に活かせることが多くあります。興味がある方は、ぜひエネルギー管理士についても調べてみてください。
特級ボイラー技士の試験とは?試験日程や会場も紹介
特級ボイラー技士試験は、年に一回しか行われません。そのため、試験日を確認しながら計画的に勉強を進める必要があります。今回は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPから正式な試験の概要について紹介します。
受験資格
特級ボイラー技士は、受験資格が決められています。以下が特級ボイラー技士の試験を受けるのに必要な資格です。
- ボイラー技士一級に合格後、5年間の実務経験を積む。
- ボイラー・タービン主任技術者免許所持かつ500m2以上のボイラー取扱経験者
- 海技士(機関1,2級)所持
- エネルギー管理士(熱)を有するもので2年間の実地修習を経たもの
「引用:公益財団法人 労働衛生技術安全協会」
特級ボイラー技士は、実務経験が必要です。そのため、一級に合格したあとでも五年間は試験を受験できないので注意してください。
合格基準
合格基準は総得点60%以上、かつ以下の4つの範囲がそれぞれ40%以上の得点が必要です。過去問を見ると、マークシートだけでなく、記述式の問題もあります。そのため、二級や一級と比べると、難易度は高くなっています。ただし、前年・前々年で合格した科目も受験可能です。3年間で4つの範囲が合格基準を満たせば合格できます。
試験日程
令和5年度の特級ボイラー技士の試験日程は10月26日です。二級や一級と比べると、特級は一年に一回しか試験がありません。そのため、万全な準備をしておく必要があるでしょう。令和6年度の試験日程はまだ発表されていません。
試験会場
特級ボイラー技士試験が受けられる試験会場は全国で8か所あります。各会場の住所は以下のとおりです。自宅から一番近い試験会場で受けられるようにしましょう。
北海道安全衛生技術センター | 〒061-1407 北海道恵庭市黄金北3-13 |
東北安全衛生技術センター | 〒989-2427 宮城県岩沼市里の杜1-1-15 |
関東安全衛生技術センター | 〒290-0011 千葉県市原市能満2089 |
中部安全衛生技術センター | 〒477-0032 愛知県東海市加木屋町丑寅海戸51-5 |
近畿安全衛生技術センター | 〒675-0007 兵庫県加古川市神野町西之山字迎野 |
中四国安全衛生技術センター | 〒721-0955 広島県福山市新涯町2-29-36 |
九州安全衛生技術センター | 〒839-0809 福岡県久留米市東合川5-9-3 |
東京都(ベルサール神保町) | 〒101-0065 東京都千代田区西神田3丁目2−1 2F・3F |
申込方法
試験に申し込むには、労働安全衛生技術協会の手続きに従いましょう。特級ボイラー技士試験は以下の手続きで申込できます。
- 受験申請書を申請
- 受験申請書類の作成
- 受験申請書を提出
- 受験票を郵送で受け取り、各試験会場にて試験
受験日は1年に1回のため、早めの準備を心がけていきましょう。詳しくは、安全衛生技術試験協会のホームページをご覧ください。
特級ボイラー技士に合格できる|おすすめの勉強方法とは?
特級ボイラー技士は、目安の勉強時間が100時間ほどとなっています。そのため、独学でやる部分と通信講座などを利用して勉強を進めていくやり方がおすすめです。それぞれの勉強方法について解説していきます。
特学
特級ボイラー技士の過去問を調べて、独学で勉強するのは大切です。独学で進めていく上で、大切なのはテキストと過去問です。特級ボイラー技士試験の問題範囲は以下の4つに分類されています。
試験科目 | 範囲 |
---|---|
ボイラーの構造に関する知識 | 熱及び蒸気、種類及び型式、主要部分の構造及び強度,材料,工作、据付け、附属設備及び附属品の構造、自動制御装置 |
ボイラーの取扱いに関する知識 | 点火,使用中の留意事項,埋火,附属設備及び附属品の取扱い、ボイラー用水及びその処理、吹出し,損傷及びその防止方法、清浄作業、点検 |
燃料及び燃焼に関する知識 | 燃料の種類、燃焼理論,燃焼方式及び燃焼装置、通風及び通風装置、熱管理 |
関係法令 | 労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令及び労働安全衛生規則中の関係条項、ボイラー及び圧力容器安全規則、ボイラー構造規格 |
「引用:一般社団法人 日本ボイラ協会」
広い範囲を進めていくには、テキストと過去問がないと対策は難しいと言えるでしょう。テキストと過去問はどちらも一般社団法人 日本ボイラ協会が販売しています。そちらを参考にすると良いでしょう。また、過去問に関しては公益財団法人 安全衛生技術試験協会が最新2年分を発表していますので、そちらを参考にしてみてください。
二級の復習には通信講座を
二級の復習をするために、通信講座を利用していくことはおすすめです。
「特級ボイラー技士なのに、二級の復習なんていらないでしょ?」
と思った方が多いかと思います。しかし、実際に過去問を見てみると難解な部分が多く勉強が進みません。その難解な部分をサポートしてくれるのが、通信講座です。
通信講座は動画や図解を使った解説もあり、分かりやすく教えてくれます。また、試験の練習として模擬試験や添削も実施しています。自分一人だと、習熟度が分からない部分もありますよね。人に見てもらうことで、現在の自分の習熟度を正確に測れます。そのため、復習には通信講座がおすすめです。
特級ボイラー技士は過去問と復習の併用を
過去問を見ていただくと、特級ボイラー技士の難易度が分かるかと思います。そのため、二級までの基礎の復習と過去問を解いていくことがおすすめの勉強方法です。併用していくことで、難易度が高い特級ボイラー技士の合格率を高められます。次では、口コミが高いボイラー技士のおすすめ通信講座について解説しますので、そちらもご覧になってください。
合格率を上げたい方に必要!おすすめの通信講座とは?
特級ボイラー技士は誰でも三年間で四つの範囲を合格できれば良い資格ですが、
「独学で勉強しても、途中で挫折してしまう」
「思っているよりも難易度が難しいから、確実に合格したい」
と、勉強していると感じる方もいらっしゃるかと思います。合格率を上げるためには、ぜひ通信講座を使ってみてください。ここでは、おすすめの通信講座3社をご紹介します。
ユーキャン
ユーキャンは開講して30年以上の老舗の通信講座サイト。誰でもCMを一度見たことがある方はいらっしゃるのではないでしょうか。ユーキャンでも二級ボイラー技士講座は開講しています。
二級ボイラー技士講座
一括払い39,000円
充実しているポイントは、テキストの充実度。イラストや図解も多くあるため、ボイラー業界で働いたことがない方でも、分かりやすいように作られています。テキストだけでなく、模擬試験やWEB学習サイトもあるため、飽きずに目標を常に立てながら勉強できます。
また、6か月という長めの期間で合格するスケジュールが立てられるのもポイント。ユーキャンは分からないところがあれば、メールや郵便で質問できるので独学より安心ですね。サポート期間を12か月まで伸ばして、サポートを受けられるのもメリットです。
JTEX
JTEXは公益目的のために認可された職業訓練法人。二級のボイラー技士だけでなく、一級のボイラー技士の講座もあります。
二級ボイラー技士講座
一般受講料:25,300円
また値段が安いのも特徴的。無駄な広告費や販売コストを減らしたことにより、講座を受けやすい価格となっています。安い価格で、レポートや添削を受けられるのは安心ですね。
また、JTEXでは4か月の短期間で合格を目指しているのも特徴です。1か月ごと学習範囲が定められており、レポートを提出します。レポートの点数によって、学習の到達度が分かるため、効率よく資格勉強を進められます。
たのまな
二級ボイラー技士講座
25,300円
たのまなはヒューマンアカデミーの通信講座。就職・転職サポートや、試験だけでなく、ボイラー技士免許を取得した後のことを考えられたサポートが便利です。
テキストはボイラー技士の試験傾向を分析して造られた独自テキスト。1つの範囲の学習時間の目安は16時間。そのため、働いている方でも無理なく試験対策ができます。
こちらも、4か月と短期間で対策ができます。もし期間が延びてしまった場合でも、8か月までサポートが受けられます。仕事をしながらでも、ボイラー技士資格のための勉強は進めやすくなっています。
まとめ
特級ボイラー技士の試験概要について解説してきました。特級ボイラー技士は、合格率は24%と難易度は高くなっています。難易度は高い分、所有していれば希少性は高く、必要とされる施設は多くなります。ぜひ、勉強の計画を立てていき、特級ボイラー技士の取得を目指してみてください。
編集部おすすめ
ボイラー技士
おすすめ通信講座