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投稿日:2022年1月24日 | 更新日:2024年09月24日
「簿記3級の難易度はどのくらいなの?」
「簿記3級は難しいらしいけど、それって本当?」
そんな疑問を持っている方に向けて、簿記3級の難易度について解説していきます!
となります。
この記事を読むと
- そもそも簿記とは何か
- 試験の難易度
- 初心者がつまずくポイント
- 簿記3級の勉強方法
これら全部がわかります!
簿記3級の勉強をやってみようと考えている方、便利な資格を取ろうと考えている方。
そんな方にとって、この記事がお役に立てば幸いです。
簿記3級とは?
1・簿記は「会社の帳簿を付ける技術」である!
2・すべての社会人に役立つ知識がつまっている!
3.経理・会計の入門資格である!
簿記3級は誰でも聞いたことがある有名な資格です。しかし、その簿記3級の具体的な内容を知らない方も多いのではないでしょうか?
ここでは簿記3級がどのような資格なのか解説していきます。
そもそも簿記って何?
簿記とはお金やものの出入りを記録するための方法
簿記とは「お金やものの出入りを記録するための方法」のことです。
誰がみてもわかるお金の記録を取る技術を「簿記」とよびます。
簿記を理解すると、会社の帳簿が読めるようになります。
会社がどのように利益を出しているかわかるようになるのです。
会社では経理・会計部門の従業員が担当している分野です。
そのため一般的に経理職・会計職の人だけが身に着ければよいと考えられています。
しかし、そんなことはありません!
経理・会計分野ではない、他の分野の社会人にとっても重要な知識です。
すべての社会人に必要な知識!
簿記を理解すると、
- 会社がどのように利益を上げたのか
- 会社の財産がどれくらいあるか
といった情報がわかるようになります。
すると、
- 新聞の経済欄や経済ニュースが理解できるように
- 株式投資の判断もより的確に
- 起業するときも、会社の業績を客観的に把握できるように
このようなメリットがあるのです。
私は大学入学後、公認会計士試験に挑む準備段階として簿記3級から勉強を始めました。
当時は会計の知識はゼロからスタートしましたが、簿記3級の内容は小さな商店が行うような商品の仕入や売上といった取引から始まるため、前提知識がなくても理解でき、ハードルは高くなく誰でも取り掛かりやすいように思います。
簿記に関する詳しい説明はこちらから!
簿記3級について解説
簿記3級というと、一般的に日商簿記検定3級のことを指します。
日商簿記検定には5種類あり、
- 1級
- 2級
- 3級
- 簿記初級
- 原価計算初級
が日商簿記検定として扱われています。
本記事では日商簿記検定3級について解説していきます。
簿記3級は経理・会計の入門資格!
簿記3級は経理・会計の入門資格です。
株式会社の経営にかかわる、「商業簿記」の基本知識を問われます。
商業簿記は会社のお金の流れを、数字で把握するための技能です。
簿記3級では、小さな株式会社の運営に必要な簿記の知識を身に着けます。
小規模な会社において、
- 決算書類の作成
- 損益計算書の作成
- 各種取引の処理
などの業務がこなせる力を証明する資格なのです。
簿記3級は初心者がとる資格
簿記3級は初心者がまず初めに取る資格です。
これまで経理・会計に全く触れたことのない人が挑戦します。
受験する人は様々です。
- 経理職や会計職を目指す人
- 就活で資格を強みにしたい大学生
- キャリアアップを目指す社会人
など、簿記の知識を身に着けたい人が挑戦しています。
2021年度は延べ、12万人以上が受験しました。
受験者数の多さからも、簿記3級の受験者層が幅広いことがわかります。
簿記3級の上位資格はどんな資格?
簿記3級は経理・会計の入門資格です。では、それよりも上位の資格である、簿記2級や簿記1級はどのような資格なのでしょうか?
まずは簿記3級の一つ上の資格、簿記2級について紹介していきます。
簿記2級は実務ができる
簿記2級を取得すると、会社の経理を任せられる人材として扱われます。
経理職、会計職として、お金の流れを管理する業務に携われるようになります。
簿記2級では「工業簿記」も試験範囲に追加されます。
工業簿記は工場や製造企業で使われる簿記です。
1つの商品が完成するまでにかかったコストを、記録するために必要な技術です。
商業簿記よりも複雑な簿記で、試験の難易度も上がります。
こちらの記事では簿記2級に関する詳しい説明をしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
簿記1級はスペシャリスト
簿記1級を取得すると、経理・会計のスペシャリストと認められます。
簿記1級に合格するためには、簿記の本質を理解しなければなりません。
作業として処理できるだけでなく、なぜその処理を行うのか把握している必要があります。
経営管理や分析を適切に行える人材として扱われるようになります。
合格率が10%ほどしかない難関資格のため、希少性が高いです。
簿記1級や2級を持っていると、会計に関して公認会計士と円滑にコミュニケーションがとれることが多く、会計実務を任せられる人材として評価されるように思います。
もちろん簿記検定の最高峰である1級を目指すのは素晴らしいことですが、理論的な内容や経営分析に関わる内容も出題されます。
よって、2級まで取得できれば、経理実務を担う上で資格としては十分なレベルに達しているケースもあるかと思います。
まずは2級取得を目指した上で、合格後にさらに広く深く理解して仕事の幅を広げたいといった思いなどがあれば1級を目指されると良いかと思います。
簿記3級は、はじめの一歩
ここまで簿記3級について解説してきました。
簿記はお金やものの出入りを記録する方法のことです。
これがなければ会社が成り立ちません。
簿記3級はその基礎知識を身に着ける資格です。
簿記3級の先には、簿記2級や簿記1級といった上位資格もあります。
経理・会計の専門家を目指す人にとってははじめの一歩。
一般の社会人にとっても役立つ資格。
そんな資格が簿記3級なのです!
簿記3級の取得がおすすめな人
簿記3級の取得がおすすめな人は、主に次のような方です。
・経理や会計の仕事に就きたい人
・営業職やマーケティング職に就きたい人
・個人事業主やフリーランス、副業をしている人
簿記3級は幅広い業種・職種の人にメリットのある資格です。キャリア形成を考える学生や社会人はもちろん、自営業をしている人も取得する価値が高い資格となっています。
次に、上記に当てはまる人がなぜ向いているのか、どのように活用できるかについて、詳しくご紹介していきます。
経理や会計の仕事に就きたい人
簿記3級は経理・会計の入門資格で、この分野で働くために必要な基礎知識が習得できます。
具体的には、企業の日々の取引を処理したり、財務諸表といった会計書類を作成したりするためのスキルが身につきます。
例えば、一般企業の経理職として入社した場合、簿記3級で学んだ知識がそのまま役立ちます。経費の支払いや売上の集金、月次決算といった基本的な仕事をこなせるようになります。
また、会計事務所での補助業務に就いた際も、簿記の資格があることで即戦力として活躍できます。具体的には、顧客企業の仕訳入力や財務諸表の作成補助など、会計実務全般をサポートできるでしょう。
このように、経理や会計の仕事に就きたい人にとって、簿記3級は採用条件をクリアできる最低限の資格といえます。
営業職やマーケティング職に就きたい人
営業職の場合、簿記の知識があると取引先企業の経営実態の把握がしやすくなります。
例えば、決算書類から売上や利益、負債などの状況を分析できるようになります。
そうすることで、取引先の信頼性や財務の安定性を判断する材料を得られます。
また、自社の商品やサービスを提案する際にも、具体的な数字を示すことで説得力を高められるでしょう。例えば、「弊社のサービスを導入することで、年間これだけのコスト削減効果が見込めます」といった提案ができるようになります。
一方、マーケティング職の場合は、広告宣伝費と売上の関係を把握しやすくなります。
例えば、100万円の広告費をかければ500万円の売上増加が見込めるといった判断が可能になります。効果的なマーケティング施策を立案する際に役立つ知見が得られるのです。
個人事業主やフリーランス、副業をしている人
簿記3級の知識があれば、自分のビジネスの収支を把握しやすくなります。
例えば、取引先から入金されたお金や仕入れにかかった費用を帳簿にしっかりと記録することができます。
そうすることで、期間ごとの売上や利益が一目でわかるようになります。これにより、自分の事業が本当に儲かっているのか、改善すべき点はないのかを判断する材料が得られるのです。
また、簿記のスキルがあれば確定申告もスムーズに進められます。必要な帳簿類を作成することが簿記3級の学習内容に含まれているので、申告に必要な資料を揃えることも簡単です。
例えば、「仕訳帳」や「出納帳」といった帳簿が簿記の知識を活かせば作成しやすくなります。これにより、税務署に提出する確定申告書の資料を揃えられるのです。
個人事業では、日々の業務管理と年1回の確定申告の中で、簿記3級で身につけた知識が活きてきます。自営業を成功させるためのスキルとしても重要な資格といえるでしょう。
経理や会計職以外の人が出て、意外だった方もいるのでは?
ここからは、なぜ役立つのかについて解説していきます。
簿記3級を取得するメリット
簿記は3級を取得するメリット
- 次の資格をとるための足がかりになる
- 営業活動に役立つ
- 就職・転職活動に役立つ
先ほど「簿記3級を取るべき人」を紹介しましたが、簿記3級はどのように役立つのでしょうか。
簿記3級を取るメリットを紹介していきます。
次の資格をとるための足がかりになる
簿記2級や簿記1級に進むための、足がかりになる資格が簿記3級です。
簿記3級は経理・会計の基礎知識を身に着ける資格。
簿記3級を持っているだけでは、専門的な仕事に就くことはできません。
経理職、会計職を目指す人は、簿記2級・簿記1級をとることになります。
簿記2級以上で問われる知識は、専門的です。
そして、その知識の土台となるのは簿記3級の内容です。
その上に専門的な経理・会計の知識を積み上げていくのです。
そういったことから、経理職や会計職を目指す人にとって、簿記3級は大切な資格であると言えます。
営業活動に役立つ
簿記3級は営業の仕事をする人にとっても重要な資格です。
営業は取引先の困りごとを解決するために、自社の製品を提案します。
そのためには、取引先の課題がどこにあるのかを分析しなければなりません。
簿記3級を取ると、財務の面から企業を分析できるようになります。
取引先へ具体的な数字のデータとともに、サービスの提案ができます。
営業活動の準備に役立つ資格が簿記3級です。
商談の際も、簿記3級の知識が活かされるでしょう。
商談に経理や会計の知識を組み込むと、営業トークの説得力が増します。
営業を行うビジネスパーソンにとって、簿記3級は強みになること間違いなしです。
就職・転職活動に役立つ
残念ながら、簿記3級の知識だけでは就活/転職活動のアピールにはなりません。
もっと強いアピールポイントが必要と言われています。
では簿記3級を取る必要はないのでしょうか?
そんなことはありません!
実は、簿記3級の力が発揮されるのは選考の場面ではないのです。
「企業を選ぶとき」こそ、簿記3級は大きな力を発揮します。
入る会社は「儲かっていて安定しているところ」がいいことは、どんな人にも当てはまるでしょう。
簿記3級の知識を使うと、そんな企業がわかるようになるのです。
簿記3級の知識を使うと、財務諸表を読み取れるようになります。
それにより、企業の営業成績や財務状況を詳しく把握できます。
例えば、損益計算書から営業成績を読み取ることができます。
その企業が、本当はどれだけ儲かっているのか分析できます。
売上高が高くでも、かかった費用が高ければ儲けているとは言えません。
簿記の知識を活かし、データを組み合わせることで本当の利益が見えてきます。
簿記の知識を持っているからこその視点から分析ができるのです。
数字で会社を分析できるようになる
簿記3級を取るべき人は数字で会社を分析することが重要な人たちです。
- 経理職、会計職を目指す人
- 営業のビジネスマン
- 就活をしている大学生
こんな方たちは、ぜひ簿記3級を取得してその知識を活かしましょう。
- 自分の仕事をより良いものにしたい
- より良い会社へ入りたい
そんな思いを叶える力が、簿記3級にはあるのです。
前述の通り、簿記3級は会計知識ゼロでもスタートできる簿記の入門資格であり、2級、1級と徐々に範囲や難易度も上がりステップアップしていけるため、会計知識を身に付けていくための入り口としては適した資格だと思います。
3級は小さな商店をイメージした内容なので取引レベルは単純なものが多いですが、ここで簿記の基礎をしっかりと吸収することが2級以上を目指す上での土台作りとして重要になります。
簿記3級の難易度・勉強時間はどのくらい?
ここまで簿記3級のメリットについて解説してきました。
簿記3級はどのくらいの難易度なのか疑問に思った方もいるはずです。
ここからは、簿記3級の難易度や必要とされる勉強時間について解説していきます。
簿記3級の難易度は易しめ
簿記3級はしっかりと対策を行えば、合格できる難易度です。
難易度はあまり高くないと言えるでしょう。
しかし、初心者にとって難しい分野も出題されます。
後述する「仕訳」分野は、初心者がつまずきがちなポイントです。
勉強時間を確保し、本腰を入れて取り組む必要があります。
簿記3級の合格点は70点以上
簿記3級の合格点は、100点満点中70点以上です。
合格点を超えるためのポイントとして、まず第1問の仕訳問題でしっかり得点を取ることが重要になります。
この仕訳問題は全体の45点を占めるため、間違えると合格ラインを下回る可能性が高くなっています。
そのため、仕訳の処理方法や勘定科目の使い分けはしっかりと理解しておき、迷うことなく正確に解答できるよう勉強しておくことが重要です。取引内容から正しい勘定科目をすぐに判断できる感覚を身につけておきましょう。
次に、第2問と第3問では完答できなくても部分点がもらえることがあるため、諦めずに自分にできる範囲で解答を進め、1点でも多く部分点を取っていくことがポイントです。
少しでも確実に点数を取ることを心がけましょう。
また、試験時間内に解き切る問題数を意識することも重要です。自分がどの程度解けるかを把握した上で、まずは取り組みやすそうな問題から効率的に解いていきましょう。
時間管理をしながら点数を重ねていく意識が必要です。
簿記3級の合格率は40%~50%
日商簿記3級試験の合格率は、例年40~50%ほどです。(https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-dataから引用)
第156回~第161回(2020年2月~2022年6月)の合格率を参照すると、平均合格率は44.5%です。
単純計算で2人に1人が合格できる試験となっています。
しかし、回によっては合格率が3割を切っているところもあり、油断は禁物です。
回 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
第156回(2020.11) | 16,770名 | 47.4% |
第157回(2021.2) | 22,512名 | 67.2% |
第158回(2021.6) | 13,296名 | 28.9% |
第159回(2021.11) | 14,252名 | 27.1% |
第160回(2022.2) | 40,129名 | 50.9% |
第161回(2022.6) | 30,654名 | 45.8% |
(日本商工会議所HPから引用)
これらのことから、簿記3級は対策をしっかりと行えば合格できる資格といえます。
簿記3級合格に必要な勉強時間は100時間ほど
初めて簿記に触れる人は、100時間ほどの勉強が必要です。
1日1時間の勉強を、3か月間続ける計算です。
計画を立てて、きっちり実行すれば合格する力が十分につくでしょう。
基礎知識がある人はもっと短い勉強時間でも合格できるはずです。
経理・会計は慣れが影響する分野です。
商業高校出身の人や、データの管理を日常的に行っている人。
そんな人たちは、受け入れる下地があるため知識を身に着けやすいです。
逆に、数字が苦手な人、しばらく勉強から離れている人は気合を入れましょう。
余裕をもって計画を立て、多めの勉強時間を確保するべきです。
簿記3級の難易度は高くない!
簿記3級は経理・会計の入門資格なので、初心者が多く挑戦します。
しかし、合格率が50%近くあります。
初心者が多いのに、2人に1人は合格する資格。
十分に対策を行えば、あなたも合格する側の1人になれるはずです。
初めてだからと恐れずに、果敢にチャレンジしていきましょう!
私は簿記の勉強を始めて3か月目に受験した3級で一度落ちましたが、その後、弱点分野を何度も繰り返して学習したことで2回目には試験時間が余った上で合格しました。
簿記3級はとにかくテキストと問題集を繰り返して慣れることが重要です。
問題集や模擬試験を解いて、悩んだり時間がかかってしまう問題があれば、重点的に繰り返し学習するようにして克服するようにしましょう。
簿記3級の難しいポイント
簿記3級は難易度が高くないと紹介しましたが、Yahoo!知恵袋などでは「難しかった」「勉強が大変だった」という声も聞かれます。
一体何が初心者を困らせているのでしょうか?
ここからは、簿記3級を勉強していくときに苦労するポイントを解説していきます。
簿記3級は「仕訳」が難しい!
簿記3級の勉強において、特に難しいと言われている分野が「仕訳」です。
聞きなれない言葉ですよね。
簿記3級の受験をする人は、経理・会計の初心者です。
それらの知識を持っている人はほとんどいません。
そんな人たちが、この「仕訳」の問題を解くときに難しいと感じるのです。
では「仕訳」の何が難しいのでしょうか?
仕訳は取引の分類をして記録する作業
「仕訳」は毎日の取引を分類して記録する作業です。
ルールに従って、商品の販売や給与の支払いなどを記録する作業が「仕訳」なのです。
企業行う取引を記録するために、仕訳について理解する必要があります。
簿記は「誰でもわかるお金の記録」をつけるための技術であると紹介しました。
会計には統一されたルールが存在していて、簿記3級ではそのルールを勉強します。
なぜ仕訳は難しいの?
ではなぜ仕訳は受験者を悩ませるのでしょうか?難しさの原因を探っていきましょう。
記入の仕方が独特で、直感的ではない
簿記はお金の出入りを記録します。
その時に「貸方」と「借方」の2つに分けて書き入れます。
初心者は言葉のイメージだけで「貸方」はいいもの、「借方」は悪いものととらえがちです。
その認識が間違っているため、勉強につまずいてしまうのです。
貸方と借方は2つで1つ。
記入するときは両方同時に行います。
下の図のように、貸方は左側、借方は右側に書くのが原則です。
繰り返し問題を解いて、このフォーマットを頭にしみこませましょう。
勘定科目の暗記が大変
「勘定科目」とはお金の内容を表す「ラベル」のこと。
このラベルの種類が大量にあるので、初心者は困ってしまいます。
会社では、設備の購入や品物の販売などによって、お金が流れています。
その流れを見るときに、そのお金に名前がついていないと不便でわかりにくいです。
そこで、「勘定科目」というラベルをつけます。
「何に使ったのか」「なぜ入金があったのか」を表すのです。
例えば、「消耗品」という勘定科目についてみていきましょう。
ペンを買ったとき、会社からお金が出ていきます。
その出ていったお金は何に使ったのか?を示さなければなりません。
このお金に「消耗品」というラベルをペタッと貼り付けます。
この作業によってお金の流れが見やすくなりました。
このような作業を行い、貸借対照表や損益計算書などの書類を作成するのです。
簿記3級の難しい原因は「仕訳」!頑張って乗り越えよう!
ここまで簿記3級の難しいポイントについて解説してきました。
こんなに難しそうな部分があるとわかり、不安になった人もいるでしょう。
そんな人のために、次からはおすすめの勉強法を紹介していきます。
テキストや講座を上手に使い、「仕訳」の壁を乗り越えてしまいましょう!
私自身も簿記3級を学習し始めた当初は、様々な種類の勘定科目や仕訳が次から次へと登場するため、混乱してしまうことがよくありました。
勘定科目の字面だけを見ても漢字の羅列のように感じてしまってなかなか覚えにくいと思います。
テキストや問題に出てくる仕訳を実際の取引として具体的にイメージすると理解しやすいと思います。
勘定科目は頭の中でイラストや画像に置き換えてイメージしても良いかもしれません。
簿記3級を独学で合格するためのおすすめサイト
簿記3級は独学でも合格できる資格であり、多くの人が受験する人気資格です。
そのため、無料で勉強できるサイトも充実しています。
合格のためには、初心者には難しい「仕訳」の攻略がカギになります。
ここからは、簿記3級の独学合格を目指す人に向けて、おすすめのサイトを紹介していきます。
Study Pro
Sudy Proは、簿記3球の学習に特化したサイトです。
すべての教材が無料で提供されています。
おすすめポイントは、この2つ!
- 学習データの保存機能
- 理解度を記録するふせん機能
Sudy Proでは学習データの保存機能がついています。
それぞれの単元ごとに、進捗率がわかります。
進捗状況が見える化されることで、モチベーション維持ができるのです。
ふせん機能も便利です。理解度に合わせて、付箋の色を変えられます。
よくわからなかったら、赤色。完璧にわかれば青色。
というように、ふせんで理解度を示すのです。
復習が大事な資格勉強に役立つ機能です。
犬でもわかる!無料簿記講座
犬でもわかる!無料簿記講座は、簿記3級と簿記2級の勉強用サイトです。
イラストを多く使っていて、頭にイメージが残りやすいと評判です。
おすすめポイントは、この2つ!
- わかりやすいイラスト解説
- 初心者目線の説明
このサイトは、画像がとにかく豊富です。
1ページに3枚以上イラストが載っています。
簿記の勉強では、お金の流れ把握が重要。
図の中で矢印を使っていて、お金の流れがはっきりわかります。
初心者目線の説明も魅力的です。
犬の「ぼきたろー」と一緒に簿記の勉強をしていきます。
ぼきたろーが初心者の立場に立って質問をしてくれます。
つまずきがちな分野に、適切なフォロー。
この丁寧さが特徴です。
簿記3級を独学で合格するためのおすすめテキスト
簿記3級の勉強用に様々なテキストがあり、独学で合格を目指すのであればテキストを使うのもいいでしょう。
簿記3級の資格試験に向けて、初心者向けのテキストが多く販売されています。
自分に合った教材を使うことが合格への近道ですが、数多くあるテキストの中で選びきれない方に向けて、特におすすめのテキストを1つご紹介します。
スッキリわかる日商簿記3級
出版社:TAC出版
価格:1,100円(税込)
スッキリわかる日商3級は、猫のキャラクター「ゴエモン」と一緒に簿記の勉強をしていきます。
堅苦しくなく、最後まで楽しく勉強できる一冊です。
出版社はTAC出版。資格学校として有名なTACが作成しているテキストです。
TACの持つノウハウが、このテキストにも活かされています。
おすすめのポイントはこの2つ!
- わかりやすい説明で、サクサク勉強
- テキストと問題がセット
このテキストは、簡潔でわかりやすい説明が評判です。
簿記は専門用語が多い試験です。
なるべくやさしい一般的な用語を使っています。
初心者にも理解しやすい説明になっています。
テキストと問題がセットな点も便利です。
読んだ後、すぐ問題を解けるのです。
すぐに解くことで、忘れる前に内容を覚えられます。
簿記3級を受験する簿記初心者にとっては、慣れない仕訳や取っつきづらい部分もあるかと思います。
特に独学のときはテキストを読んでも理解できない場合に、悶々と時間ばかり過ぎてしまってももったいないです。
そんなときは、周りにいる友人などに質問したり、SNSなどで疑問点を投稿してみても良いかもしれません。
また、最近は会計処理を解説するウェブサイトや動画もインターネット上にたくさんあるため、つまずいたポイントを検索してみても良いでしょう。
簿記3級の独学が難しいと感じた時におすすめの通信講座3選
簿記3級の独学では、自分で適切な教材を選び、勉強計画を立てることが求められます。しかし、初めて簿記を学ぶ人にとってこれは大変な作業になるため、計画も勉強も難しいと感じてしまうことも多いのです。
「自分で計画を立てるのが苦手」「わからないところを質問したい」など、簿記3級の独学に不安を感じる人におすすめなのが通信講座です。
通信講座のメリットは、勉強環境が整っていること、サポート体制が充実していることの2点です。必要なテキストや問題集がそろっているので、何を学習すべきか迷うことがありません。
不明点は担任の講師や添削指導で解決できるうえ、学習の進捗状況をフィードバックしてもらえます。
ここでは、簿記3級の独学が難しいと感じる方向けに、おすすめの通信講座を3つピックアップしました。
1つ目は「クレアール」です。
合格に必要なことだけをコンパクトにまとめたカリキュラムが魅力的です。個別での質問も無制限なので、疑問点を随時解決できます。
2つ目は「スタディング」です。
講義やテストがスマートフォンで視聴・受験できるのが特徴。移動中などのスキマ時間を有効活用できます。
3つ目は「ユーキャン」です。
初心者向けに丁寧な解説がなされているほか、添削指導で理解度を確認できる点が評価の高い講座です。
これらの通信講座を利用することで、簿記3級を独学で勉強する時の課題を補完できるようになっています。特に、質問しやすい体制や効率的に学習できるカリキュラムは大きなメリットであるため、簿記3級の合格を目指す方は必見の講座であると言えます。
次に、それぞれの講座について、詳しくご紹介していきます。
クレアール
受講料:14,800円(税込)
クレアールの3級パックは、これまで簿記に触れたことがない方に向けて作られています。
教材の特徴は、この2つ!
・合理的な取り組みにより、どなたでも短期間で合格スキルを習得できる「非常識合格法」
・迷ったり悩んだらいつでも相談できる担任制
非常識合格法は、合格に最低限必要な範囲を徹底学習するメソッド。
無駄を省いたコンパクトなカリキュラムが人気です。
テキストやオリジナル問題集など必要な教材がすべて準備されています。
オンデマンド講義は、1単元30分と短く、集中が保てます。
また、クレアールは担任制を導入しています。
学習の進捗管理や、進め方をアドバイスしてくれます。
とても頼りになる存在ですね。
個別質問が無制限で、メールやビデオ通話を使ってわからない部分を解消できます。
スタディング
受講料:3,850円(税込)
スタディングの簿記3級合格コースは、オンライン学習に特化しています。
教材の特徴は、この2つ!
・忙しい人に向けた教材
・すべてのコンテンツがオンラインで利用できる
- 忙しい人に向けた教材
- すべてのコンテンツがオンラインで利用できる
スタディングの通信講座は、忙しい人に向けた作りになっています。
ビデオ/音声講座は1.5倍速、2倍速に対応。
基本講義と、スマート問題集がセットになっています。
講義を受けて、すぐに理解度チェックができます。
インプットとアウトプットのサイクルを、とにかく速く回す教材なのです。
すべてのコンテンツをオンラインで利用できるため、どこでも勉強ができます。
スマホで講義動画やウェブテストなどを受けられます。
通勤、通学をする電車の中。会社でのお昼休み。
などなど、スキマ時間を勉強に使えるのです。
スキマ時間を有効活用、合格を狙う人にぴったりの講座と言えます。
ユーキャン
受講料:34,540円(税込)
ユーキャンの簿記3級講座は、初めて簿記を学ぶ人に向けた教材です。
知識ゼロから、3か月での合格を目指すことができます。
教材の特徴は、この2つ!
・充実した添削指導
ユーキャンのテキストは、初歩の初歩から丁寧に解説しています。
簿記の知識が全くない人に向けて、イラストや図解も多く使われています。
簿記の仕組みがイメージしやすくなり、理解が進みます。
添削指導が丁寧な点も魅力的です。
ユーキャンでは、5回の添削指導が受けられます。
学んだことがどのくらい身についているか、確認できます。
自分では気づかない弱みも、添削指導で指摘してもらえます。
メールや郵送で質問も可能です。
サポート体制が充実していますね。
下記あるような通信講座では、簿記を教えるプロである講師に質問できたり、スマホで手軽にどこでも講義動画を視聴できたりします。
独学では一人でテキストを読み進めて学習しなければならないため、挫折しやすいです。
その点、こういった通信講座を利用することで、納得できるまで講師に質問したり、分かりやすい講義を観ながら場所を選ばずに学習をどんどん進められたりします。
こうした通信講座の利用は合格への近道になるはずです。
簿記3級難しさのまとめ
この記事では、簿記3級について解説してきました。
簿記3級の取得は、経理・会計職への第一歩です。
また、社会人に必要な会計書類を読むスキルを身に着けられます。
簿記3級の難易度は高くないです。
簿記の初心者が受ける試験にもかかわらず、2人に1人が合格しています。
難しい「仕訳」の問題を対策がカギ。
しっかりと対策を行いましょう。
簿記3級は独学でも合格できます。
無料サイトや、市販のテキストを使いコツコツと勉強をしてください。
独学が不安な人は、通信講座を使うのもおすすめです。
サポート体制が充実している通信講座ならば、あなたの合格を後押ししてくれるはずです。
簿記3級の知識は、今後のあなたの人生をきっと豊かにします!
あなたの資格勉強を応援しています!
公認会計士試験にも合格した後だからこそ言えますが、簿記3級は簿記の初心者にはわかりづらい部分もあるため、人によっては3級でつまずいて簿記にアレルギーを感じてしまう方もいるかもしれません。
しかし、それを乗り越えて2級でさらに大きな企業の様々な活動をどう仕訳で表現するのかを学んでいけば、簿記・会計の面白さに気付くはずです。
独学では疑問点が解消できなかったり、学習のペースがつかめなかったりといったことがあれば、上記のような通信講座を利用するのも良いと思います。
簿記の入門である3級の合格をまず勝ち取って、次のステップへ前進されることを祈っています!
こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。