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調剤薬局事務で覚えておくことは?仕事内容を丁寧に解説

調剤薬局事務

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投稿日:2024年5月29日 | 更新日:2024年05月29日

「調剤薬局事務で働くために覚えておくことはあるの?」
「未経験から調剤薬局事務に就職や転職するためには資格を勉強すべき?」
「調剤薬局事務の仕事内容や転職に成功するためのポイントはあるの?」

などの悩みや疑問があるのではないでしょうか?

特に未経験から調剤薬局事務に就職や転職をされる際、本当に経験がなくても大丈夫なのか心配になりますよね。

ということで、本記事では

  • 調剤薬局事務に転職するためのポイント
  • 調剤薬局事務で働くために覚えておくべきこと
  • 調剤薬局事務での働き方や仕事内容

などを紹介します。

本記事を見れば、調剤薬局事務で働くために必要なことが分かるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

それでは見ていきましょう。

調剤薬局事務で働くために覚えておくことはあるの?

調剤薬局事務で働くイメージ

結論から紹介しますと、調剤薬局事務で働くために資格や経験は必要なく、未経験からでも就職や転職できます。

つまり、覚えておくことはありません。

しかし、事前に仕事内容を覚えておくことで、以下のようなメリットがあります。

  • 就職や転職の際に有利になる
  • 即戦力として働けるようになる
  • 調剤薬局事務以外でも働きやすくなる

独学でもできることがありますので、すぐにできることから始めてみましょう。

就職や転職の際に有利になる

確かに、調剤薬局事務は未経験でも働くことができます。

しかし、同じ未経験の人材であっても、資格や実績によって優遇されることは十分にあり得ます。

調剤薬局事務は通常の薬局と比べると数が限られていますので、確実に転職したい場合は資格などスキルを証明できる方法があるのが理想です。

即戦力として働けるようになる

完全に仕事の経験がない状態で働き始めますと、最初は雑務やアルバイトのような仕事から始まることもあります。

特に、薬品の扱いやレセプトの作成は専門的なスキルが必要となりますので、知識がないと携われないかもしれません。

事前に調剤薬局事務に関する業務を覚えておくことで、やりがいをもって仕事に取り組めるようになります。

また、特定の資格を保有していることで、資格手当がもらえたり昇進につながりやすくなるなどのメリットもあります。

調剤薬局事務以外でも働きやすくなる

調剤薬局事務の資格は調剤薬局で働くこと以外でも役に立つことがあります。

調剤薬局事務からのキャリアアップとして、医薬品登録販売者や医療事務などがあります。

どちらも調剤薬局事務より専門的なスキルが必要な職業ですが、その際も資格が役に立つことがあります。

特に難しい資格は生涯役に立ちますので、未経験であっても事前に業務内容を覚えておくと良いでしょう。

調剤薬局事務の仕事内容3つ

調剤薬局事務の仕事内容イメージ

調剤薬局事務の主な仕事内容は以下の3つになります。

  • 患者さんの対応
  • レセプトの作成
  • 薬剤師のサポート

患者さんの対応

調剤薬局事務で働くと必ず行う仕事が、患者さんの対応です。

来客した患者さんからお薬手帳や保険証を受け取り、情報の確認や処方せんの有効期限を確認します。

その他にも電話や緊急時の対応もありますので、意外と業務内容が多く感じます。

また、患者さんと最初に対応するのが調剤薬局事務の仕事ですので、印象が悪くならないような明るい対応が求められます。

レセプトの作成

専門的な知識が身につくと、レセプトの作成ができるようになります。

レセプトは勤め先によって記入内容が変わりますが、調剤薬局で働く場合、薬に関する知識がある方が有利です。

また、レセプトは処方箋に基づいて調剤報酬を計算して作られますので、正確な記入が求められます。

最近は処方箋のバーコードを入力するだけで良いなど簡略化されていることもありますが、最終的な確認は必要です。

薬剤師のサポート

最後は薬剤師のサポートです。

薬袋や薬情の作成をしたり、薬剤師の指導のもとで薬の調達の補助を行うこともあります。

また、対応することは稀ですが、医薬品の発注・点検・入庫をする場合もあります。

しかし、どの仕事も勤め先によって左右されることが大きいことは覚えておきましょう。

仕事内容に不安がある人は、事前にスキルを覚えておいた方が、仕事中に困ることが少なくなりますよ。

調剤薬局事務で覚えておくこと7つを丁寧に解説

調剤薬局事務イメージ

ここでは調剤薬局事務で覚えておく仕事内容7つを解説します。

  • ジェネリックの説明
  • レセコンの使い方
  • 保険証の見方
  • 処方箋の見方
  • お薬手帳
  • 受付や会計業務
  • 専門用語

すぐに覚えるのは難しいですが、ポイントを絞って基礎知識だけでも覚えておくと良いでしょう。

ジェネリックの説明

まずは、ジェネリックとはどのようなものか覚えておきましょう。

ジェネリックとは、「特定の製薬会社が作った薬を同じ組成で作った後発の薬」と言うものになります。

ジェネリックの特徴としては、新薬を開発するための臨床試験がいらないため、費用を安く抑えられることです。

調剤薬局としてもできるだけジェネリックを使用した方が費用を抑えることができるため、ジェネリックの使用率を上げる必要があります。

しかし、最終的に処方する薬を決めるのは患者さんですので、調剤薬局事務としてはジェネリックの説明ができる方が良いです。

レセコンの使い方

次はレセコンの使い方です。

レセコンとは、レセプトを作るための専用の機器のことです。

処方箋の内容をレセコンに入力することでレセプトは簡単に作れますが、使い方が分からなければ入力内容にミスが生れます。

レセコンは便利ですが、使用したり確認するのは調剤薬局事務の仕事ですので、事前に使い方を覚えておくことでスムーズに仕事ができます。

保険証の見方

保険証も正確に確認できなければいけません。

番号・記号・家族・本人の情報などに間違いがないかチェックできるようになりましょう。

また、最近では保険証の代わりにマイナンバーカードが利用されることがあります。

その場合は業務が簡潔になっていることがありますので、臨機応変に対応しましょう。

処方箋の見方

処方箋の見方も覚えておくと良いでしょう。

処方箋とは、患者の治療に必要な薬の量や種類が記載されたものになります。

処方箋は患者さんから受け取るだけでなく、調剤薬局事務は発行日を確認しなければいけません。

なぜなら処方箋の有効期間が4日間だからです。

4日よりも遅くなると、薬を患者に自費で払ってもらわなければならないため、処方箋の制約は頭に入れておきましょう。

また、場合によっては処方箋に記載されている薬が調剤薬局にあるか確認しなければいけません。

その時はより薬の知識が必要となることを覚えておきましょう。

お薬手帳

お薬手帳についての知識も必要です。

お薬手帳は患者さんが服用している薬やアレルギーなどの情報が記載されたものです。

患者さんによって内容が異なりますので、覚えることは少ないですが、お薬手帳に関する改定は知っておく方が良いです。

たとえば、以前は6ヵ月以内に同じ薬局で薬をもらう場合に薬代が安くなりましたが、2020年以降は3ヵ月に短縮されました。

昔の知識が役に立たないことがありますので、最新の情報を追うようにするのが良いでしょう。

受付や会計業務

受付や会計業務は必ず行いますので、優先的に覚えておきたい内容です。

患者さんの対応やお金の受け渡しなど、基本的なことですが、それゆえにミスは許されません。

働く場所によってやり方も変わりますので、調剤薬局事務ではどのような対応が求められるのか、把握しておくと良いでしょう。

専門用語

調剤薬局事務は薬を扱う仕事ですので、普段使わないような専門用語が多いです。

下記のような専門用語は調剤薬局事務でよく使われますので、事前に知っておくと役に立ちます。

  • ピッキング
  • 投薬
  • 薬歴
  • 門前薬局
  • 一包化
  • 疑義照会

ピッキング

薬を取りそろえること。

具体的には、処方箋に記された医薬品を棚から取り出し、必要な個数だけ集めることです。

ピッキングは働く場所によっては全くかかわらないこともありますし、全てすることもあります。

投薬

患者さんへの薬の説明や、症状を聞き取ることです。

患者さんと密にコミュニケーションを取り、不安や疑問はないかなどを確認することもあります。

投薬は薬剤師が行う場合もありますので、必ず調剤薬局事務の人がするとは限りません。

薬歴

薬剤師が行う調剤や服薬指導、患者の情報などの内容を記入したものが薬歴です。

薬剤師は、処方した薬は適正であるか、患者のアレルギー情報やこれまで服用した薬に問題はないかなどを確認します。

門前薬局

病院やクリニックの外部にある薬局のことを指します。

総合病院の門前薬局の場合、門前から交付される処方箋を扱うことが多くなります。

一方、クリニックの門前薬局の場合、周囲のさまざまなクリニックから処方箋を受け付けることもありますので、同じ門前薬局でも違いがあります。

一包化

1回に複数の錠剤を服用する場合に、それらの薬をまとめて1袋にすることです。

1つの袋にまとめることで、年配の方や手が不自由な方にとって便利になります。

疑義照会

処方箋の内容に疑問を持ったり、問題がありそうなときに医師に確認することです。

医師が誤った薬を出している場合がありますので、その際に疑義照会を行います。

基礎的な仕事内容は独学でも覚えることができます

転職してから迷惑をかけないためにも、最低限の仕事に関する知識は身に付けておきましょう。

調剤薬局事務に向いている人の特徴5つ

調剤薬局事務に向いている人イメージ

調剤薬局事務に向ている人の特徴5つは以下のようになります。

  • パソコンスキルがある人
  • 丁寧な仕事ができる人
  • 清潔感がある人
  • 気配りができる人
  • 明るく元気な人

仕事には向き不向きが必ずあります。

不向きな仕事ですと、働くことがストレスになりますので、向いているかどうかは必ずよく考えるようにしましょう。

パソコンのスキルがある人

調剤薬局事務で働くためには、パソコンスキルがあったほうが良いです。

調剤録・レセプト作成・薬の発注など業務内にパソコンを使う仕事がありますので、パソコンスキルがあればすぐに活かすことができます。

特別なスキルは必要ないですが、ある程度基本的な操作はできるようにしておく方が仕事で役に立ちます。

丁寧な仕事ができる人

調剤薬局事務での仕事は、薬の管理や患者さんの相談を聞いたりと、丁寧な仕事が求められます。

特に薬に関する誤りは大きな問題につながりますので、丁寧な仕事ができる人が向いています。

逆に、ミスする頻度が高い人や、うっかり忘れものをしてしまう人は向いていない可能性があります。

清潔感がある人

調剤薬局事務は調剤薬局の看板的な存在です。

患者さんや来客の対応をするのは、基本的に調剤薬局事務の仕事ですので、見た目に気を配ることは大切です。

働く場所が薬を扱う場所ですので、清潔感がある人が向いています。

気配りができる人

調剤薬局で働く場合、薬剤師や登録販売者など、たくさんの人と仕事をすることになります。

それぞれできる業務内容が異なりますので、調剤薬局事務としては他の方の仕事をサポートできることが理想です。

また、患者さんの対応もあることから、気配りができる人が向いていると言えます。

明るく元気な人

清潔感と同様に、明るく元気な人も向いています。

調剤薬局事務に接客の仕事がある以上、明るくて損することはありません。

表情が暗かったり、元気がないと、話しにくかったり嫌な思いをする患者さんも出てきます。

特に患者さんの対応をするときは、明るく接することを意識したいです。

調剤薬局事務に転職するためのポイント3つ

調剤薬局事務に転職するポイントイメージ

調剤薬局事務に転職するためのポイントは以下の3つになります。

  • 調剤薬局に行ってみる
  • 調剤薬局事務の勉強や資格を取得する
  • 調剤薬局事務専用の面接対策をする

調剤薬局に行ってみる

まず、調剤薬局がどういうものか分からない人は、調剤薬局に行ってみましょう。

薬局数は全国に6万施設以上ありますので、自宅の周りにもあるはずです。
(出典:厚生労働省 薬局薬剤師に関する基礎資料(概要)

調剤薬局の仕事内容を見ることで、どのような働き方をするのか分かるようになります。

想像と現実が乖離しないためにも、必ず一度は確認するようにしましょう。

調剤薬局事務の勉強や資格を取得する

調剤薬局事務で働くことが決まったら、勉強や資格の取得をするようにしましょう。

特に、未経験からの転職ですとスキルを証明することができないため、資格が役に立ちます

以下のような調剤薬局事務に関する資格を取得することで、有利に転職活動に臨むことができます。

  • 調剤薬局事務検定試験
  • 調剤事務管理士
  • 調剤報酬請求事務専門士
  • 調剤報酬請求事務技能認定
  • 調剤薬局事務資格
  • 調剤情報実務能力認定試験(調剤事務実務士(R))
  • 医療保険調剤報酬事務士

取得方法や難易度は資格ごとに大きく異なりますので、受験をする際は、余裕をもって事前に確認しておくと良いでしょう。

調剤薬局事務専用の面接対策をする

調剤薬局事務専用の面接対策をしておきましょう。

調剤薬局事務として働くために、資格や経験は必ずしも必要ではありません。

つまり、未経験から転職する際、重要になるのは人柄や性格の部分です。

調剤薬局事務は患者さんやお客さんなど人とかかわる仕事ですので、コミュニケーション能力が重要視されます。

  • 分かりやすく伝えることができるか
  • 優しく丁寧に話すことができるか
  • ハキハキと元気で明るい性格か

上記のようなことはすぐには改善しませんが、練習すれば徐々に良くなります。

練習の段階から意識して取り組むと、本番も高評価を得られやすくなりますよ。

すぐにできることから始めよう

できることから始める女性イメージ

本記事では、「調剤薬局事務で覚えておくことは何か」ということについて仕事内容などを紹介してきました。

結論、調剤薬局事務で働くために資格や経験は必要ないため、覚えておくことはありません。

しかし、転職の成功率を上げたり、キャリアアップを目指すためには、事前に勉強したり資格を取得する方が良いです。

  • 調剤薬局事務の仕事内容
  • 調剤薬局事務で使う専門用語
  • レセプト作成や薬の基礎知識

上記などは事前に覚えておくことで、スムーズに仕事ができるようになります。

独学でもスクールでも調剤薬局事務の勉強をすることはできますので、今すぐにできることから始めましょう。

後々、「頑張って良かったな」と思えるときが来ますよ。

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