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Pythonとは?基本情報や初心者から学習する方法を丁寧に解説

コンピュータ・Web

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投稿日:2024年1月24日 | 更新日:2024年01月24日

Pythonは今注目されるプログラミング言語の1つで、多くのシチュエーションで利用されています。

Python初心者の中には「興味はあるものの詳しくは分からない」「概要を知った上で学習するか決めたい」と悩んでいる方がいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、Pythonとはどんなプログラミング言語なのか、特徴や作れるもの、学習ステップなどを丁寧に解説します。

Pythonに少しでも興味がある方は、ぜひご一読下さい。

Pythonの特徴とは?

まずはPythonの代表的な特徴として、次の3つがあります。

  1. シンプルな文法で作られている
  2. 汎用性が高いプログラミング言語
  3. ライブラリやフレームワークが豊富

Pythonの特徴から基本知識を把握していきましょう。

特徴①シンプルな文法で作られている

Pythonは他のプログラミング言語と比較して、シンプルさに重きを置いて作られたスクリプト言語で、プログラミング初心者でも理解しやすいのが特徴です。

例えば画面に文字を表示させる際、JavaやC言語なら4行のコードを実行する必要があるのに対して、Pythonなら1行で完結するので、簡単にプログラムを組むことができます。

文法がシンプルなプログラミング言語は、覚えやすい、エラーに気付きやすい、タイピング時間を減らせるなどのメリットがあります。

ちなみにPythonで用いる文法は、以下が一例なのでお目通し下さい。

for文ループ処理(繰り返し処理)
if文条件分岐(もし~なら)
as名前(モジュール名)を
変更する時に使う
or演算子どちらかを満たす
with文一定の期間だけ
オブジェクトを使用
re正規表現(文字列のマッチパターン)
の処理を行う

他にも文法について詳しく知りたい方は、Pythonの公式サイトを参考にして下さい。

特徴②汎用性が高いプログラミング言語

Pythonは汎用性が高いのが特徴で、色々なシーンで活躍するプログラミング言語です。

Pythonの活用方法はAI技術を活用したIoTの開発やロボット制御業務の効率化が可能なデータ収集・分析、さらにはWebアプリケーションやブロックチェーンの開発などあらゆる分野で活用することができます。

多くの活用方法があるプログラミング言語なので、Pythonの高いスキルを身に付ければ市場価値の高い人材になれるでしょう。

特徴③ライブラリやフレームワークが豊富

Pythonはライブラリやフレームワークが豊富なため、効率的に開発を進められます。

そもそもライブラリとは開発に使うコードをまとめている部品を指していて、実装に使えば1からコーディングする必要がなくなり開発の効率化が期待できます。

またフレームワークとは作りたい機能の骨組みを指し、使用することで設計・開発の工数削減やメンテナンスの効率化に役立つメリットがあります。

ライブラリやフレームワークは開発には必須となっていて、各々のプログラミング言語やそれぞれの開発内容によって、最適なものを選択します。

ライブラリやフレームワークは、以下が一例です。

ライブラリ活用ケース
Numpy数値計算
Scikit-learn機械学習
OpenCV画像処理
openpyxlExcel操作
pandasデータ解析、Excel自動化
フレームワーク活用ケース
Flask、Bottle、DjangoWebフレームワーク
Tornado非同期フレームワーク
web2Pyフルスタックフレームワーク

Pythonで何ができる?

Pythonでできることや作れるものについて、主に以下の3点があげられます。

  1. 機械学習や人工知能などのAI開発
  2. データ分析・処理の自動化
  3. Webアプリケーション開発

Pythonで何ができるのか何が作れるのか、具体的に把握していきましょう。

①機械学習・人工知能などのAI開発

Pythonでできることと聞いて真っ先に思いつくのが、機械学習や人工知能などのAI開発です。

Pythonは話題のChatGPTの開発にも使用されているなど、AIに関する技術として注目されています。

総務省のデータによると世界のAIに関するソフトウェアの市場規模は、2021年の600億円余りから、2025年には1200億円を超えると予想されていて、AI分野で高いスキルを身に付ければ多方面での活躍が期待できます。

またPythonは機械学習や人工知能に関するライブラリが豊富で、本来AI分野での開発は複雑な計算が必要ですが、シンプルなコードで効率的に実装可能となります。

機械学習を活かして作れるものは、スマートフォンの顔認証(Face ID)自動車の自動運転株価の値動き予想などで、革新的な開発に携われます。

②データ分析・処理の自動化

Pythonでできることの1つにデータ分析やデータ処理の自動化があり、中でもWebスクレイピングを得意としています。

まずWebスクレイピングとはWeb上の情報を自動収集する方法で、業務効率化に役立つため多くの分野で応用されています。

Webスクレイピングを活用すればAmazon・楽天市場などから情報を集め、データに基づいた価格設定やトレンド調査が可能です。

他にも求人サイトから平均賃金を抽出したり不動産のポータルサイトから家賃の相場を把握したり、幅広くビジネスで活用されています。

さらにデータ分析・処理の自動化として、PythonからExcelを操作してグラフ作成やマクロの実行が可能です。

同じくExcelの自動化ができるVBAよりも、PythonはMacでも自動化しやすいメリットがあり利便性の高さに定評があります。

③Webアプリケーション開発

PythonはAIや機械学習のイメージが強いかもしれませんが、Webアプリケーション開発も可能です。

他のプログラミング言語と比べて、ライブラリやフレームワークが豊富で開発しやすい点でWebアプリケーション開発でも活躍します。

PythonはGoogleやYouTube、Instagramといった大規模アプリケーション開発にも活用されています。

Pythonの将来性や年収をチェック

Pythonの年収や将来性について、以下の3項目から確認していきましょう。

  • Pythonは人気のあるプログラミング言語
  • Pythonの平均年収と将来性
  • Pythonと他プログラミング言語の求人数を比較

Pythonが世の需要や将来性が高いプログラミング言語なのか、ぜひ参考にご一読ください。

Pythonは人気のあるプログラミング言語

TIOBEインデックスによると、Pythonは世界でも人気の高いプログラミング言語とされています。

順位プログラミング言語評価
1Python13.33%
2C11.41%
3C++10.63%
4Java10.33%
5C#7.04%

※2023年8月データ

Pythonは2022年8月にも1位を獲得した記録が残されていて、長い間高い人気を誇るプログラミング言語で、世界的トレンドはしばらく衰退することはないでしょう。

さらにITエンジニアの登竜門といわれる国家資格「基本情報技術者試験」では、2020年より選択言語の1つとしてPythonを追加しました。

Pythonの人気や重要性が国家資格にも表れていて、Pythonが日本にとって重要な技術であることが証明されています。

Pythonの平均年収と将来性

求人ボックスのデータによると、AIエンジニアの平均年収は598万円、日本の平均年収は443万円なので、つまりAIエンジニアは平均より155万円も高いことが分かります。

専門性の高いAI分野は高年収が期待でき、高いスキルを身に付ければ今後仕事に困る可能性は低いでしょう。

さらに人材不足については、経済産業省のデータによると2030年にIT人材は最大78.7万人が不足、AI人材は最大14.5万人が不足すると試算されていて、つまりAI分野で高い技術を身に付ければ需要が上がる。

Pythonと他プログラミング言語の求人数を比較

Pythonの市場価値を確かめるために、ここではPythonと他のプログラミング言語の求人数を比較していきます。

順位プログラミング言語求人数
1Java6,660件
2JavaScript4,607件
3Python4,434件
4PHP4,270件
5Ruby2,676件

※2023年9月時点

プログラミング言語ごとに検索をかけるとPythonの求人数は第3位で、汎用性が高く日本で人気の高いJavaScriptと170件程の差となっています。

AI分野の伸びしろや日本でも高い人気を誇るPythonは、この先さらなる求人数の増加が期待されます。

Pythonを学ぶ注意点・デメリットは?

Pythonを学ぶなら、魅力ばかりでなく注意点も把握しておきたいもの。

ここからはPythonを学ぶ上での注意点やデメリットとして、次の2点を解説します。

  1. 日本語のサポートが少ない
  2. スマホアプリ開発には正直向いていない

デメリットも把握した上で、学習するプログラミング言語を決めていきましょう。

注意点①日本語のサポートが少ない

Pythonは日本でメジャーになってから日が浅く、日本語のサポートが少ないと言われています。

実際、Pythonは世界的人気が1位である一方で、日本の求人数は飛びぬけて多いわけではなく、日本では海外ほど普及率は高くはありません

したがってJavaやJavaScriptなど他のプログラミング言語と比べると英語の情報が多く、学習途中でのエラー解決や疑問点の調査に苦労する可能性があります。

注意点②スマホアプリ開発には正直向いていない

PythonはWebアプリ開発が可能であると説明しましたが、スマホアプリ開発には正直向いていません。

Pythonでスマホアプリ開発をするための主要なライブラリがないため、スマホアプリを作るためにPythonを学ぶことは推奨できません。

スマホアプリ開発には、JavaやC#、Swiftなどのプログラミング言語が適しています。

初心者がPythonを学習する4ステップ

Pythonについての基本情報を紹介してきましたが、ここからは初心者がPythonを学習する手順を、以下の4ステップから解説します。

ステップ① 本を活用してプログラムの基礎を固める

ステップ② オンライン学習サイトや本でコーディングを学ぶ

ステップ③ 学習した知識を活かして成果物を作る

ステップ④ プログラミングスクールを受講する

手軽にはじめられる方法を紹介しているので、ぜひステップ①から試してみて下さい。

ステップ①本を活用してプログラムの基礎を固める

プログラミング初心者の場合、まずは本を活用してPythonやIT業界についての基礎を固めましょう。

本は体系的に学べて情報の信ぴょう性が高いため、隙間時間を活かして読んでいきましょう。

Pythonのコーディングに入る前に概念を把握しておかないと、学習が非効率になってしまいます。

ステップ②オンライン学習サイトや本でコーディングを学ぶ

プログラミングに関する基礎をある程度理解したら、学習サイトや本でHTML/CSSやPythonについて学び始めましょう。

コーディングの基礎は独学でも進められるので、最初は高いお金をかけずに学習を始めて下さい。

オンライン学習サイトの1つProgateは、テキストを読んだ後に問題に挑戦する流れがあり入門編として重宝されています。

他にもオンライン学習サイトのドットインストールは、動画形式の教材が映像と音声で学べて理解しやすく、こちらも入門者にピッタリです。

オンライン学習サイトは他にもPython特化型のPyQもおすすめで、教材のみ利用とサポートの付いたプランの2種類が展開されています。

オンライン学習サイト教材は低価格で活用できるものが多いので、ぜひ色々と試してみて下さい。

ステップ③学習した知識を活かして成果物を作る

Pythonの基礎を学んだら、思い切って成果物を作りましょう。

成果物を作る過程で一連の流れや起きやすいミスなどにも気付けるため、基礎を理解しきっていなくても、適宜調べながら進めていきましょう。

初心者が作る成果物には、データを抽出するWebスクレイピングや、データをExcelに取り込む自動化プログラムなどが適しています。

まずは本や動画サイトなどを活用して、手順通りに作成していきましょう。

ステップ④プログラミングスクールを受講する

「確実にスキルアップしたい」「時間短縮で学びたい」と考える方は、プログラミングスクールの受講が適しています。

プログラミングスクールなら、Pythonのスキルが早期に身に付くルートが整っています。

プログラミングスクールによってサポート内容やカリキュラムは大きく異なるので、複数のプログラミングスクールを比較しあなたの目標が達成できる1校に絞ってください。

まとめ:Pythonはこれからの成長が期待できるプログラミング言語!

Pythonは世界でも人気のあるプログラミング言語で、AI分野の需要拡大により日本の求人も増加傾向にあります。

加えてPythonは文法がシンプルなため、初心者でも理解しやすく、これからプログラミングを学ぶ方にも適しています。

仕事内容やデメリットも把握した上でPythonに興味が湧いた方は、今回紹介した4ステップで学習を始めてみて下さい。

いきなりプログラミングスクールに申し込まずに、「プログラム自体を楽しいと思えるのか」「Pythonを追求していきたいのか」を独学で確かめてはいかがでしょうか。

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