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投稿日:2024年7月26日 | 更新日:2024年07月30日
この記事を監修した専門家
これからプログラミング言語の学習をスタートしようとしている人は、以下のような悩みをお持ちではないでしょうか。
- どの言語を学習すればよいかわからない
- トレンドの言語を知りたい
そこで今回はトレンドのプログラミング言語ランキングをさまざまな形式で解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
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プログラミング言語の選び方
まずは、初めてプログラミング言語を学ぶ前に、プログラミング言語の選び方をおさえましょう。
主なプログラミング言語の選び方は次のとおりです。
開発したいものでプログラミング言語を選ぶ
一口にプログラミング言語といっても、何を開発したいかによって選ぶべき言語が異なります。
プログラミング言語を利用すれば、様々なものを開発できます。
主な「開発したいもの」とそれぞれに適しているプログラミング言語は以下のとおりです。
開発対象 | 適したプログラミング言語 |
---|---|
Webサイト・Webアプリケーション(フロントエンド) | ・JavaScript |
Webサイト・Webアプリケーション(バックエンド) | ・Java ・PHP ・Python ・Ruby |
Windowsデスクトップアプリケーション | ・C# |
iPhoneなどのアプリ | ・Swift |
Androidなどのアプリ | ・Java |
AI開発 | ・Python |
組み込みソフトウェア開発 | ・C++ ・Java |
そのため、初心者の人は学習対象のプログラミング言語を選ぶ前に、開発したいものを考えてみることをおすすめします。
学習コストでプログラミング言語を選ぶ
プログラミング言語によって学習コストは異なります。
例えば次のとおりです。
- シンプルな構文でも処理できるようにつくられているもの
- 言語仕様は複雑ではあるものの柔軟性が高いもの
- ある言語を理解していれば容易に習得が可能なもの
なお、一般的にはPythonやPHPなどの言語は学びやすく、JavaやC++は学習コストが高いといわれています。
初心者の方が、最初に難易度が高いプログラミング言語を選んでしまうと、理解が追い付かず学習の途中で挫折してしまうこともあります。
そのような事態に陥らないためにも、まずは学習コストが低くマスターしやすいプログラミング言語を学ぶとよいでしょう。
人気の言語から選ぶ
プログラミング言語の人気は時代とともに移り変わっていくものです。
一時期は隆盛を極めた言語も、新たな言語の登場をきっかけに急激に衰退していきます。
以下は、オランダのソフトウェア会社であるTIOBE Software BVが発表しているプログラミング言語人気ランキングです。
画像出典:TIOBE Index
こちらによれば、ここ20年でも人気のプログラミング言語ランキングにさまざまな動きがある様子がわかります。
例えば2000年代はJavaが多くの人気を獲得していましたが、ここ最近はPythonが1位の座を獲得しています。
また、ランキング外ではありますが2010年代前半にiOS用の開発言語として人気を獲得していたObjective-Cというプログラミング言語は、2014年に登場したSwiftの影響を受けた結果、現在ではほとんど利用されなくなったのです。
このように、人気のプログラミング言語は時代によって異なるため、これから需要が高まっていく言語を学習するようにしましょう。
【2023年10月版】TIOBE プログラミング人気ランキング Top20
プログラミング言語のトレンドを把握するために、いくつかの言語ランキングを確認しましょう。
まずはオランダのTIOBE Software社が毎月発表している「TIOBE Index」を紹介します。
このTIOBE Indexは、エンジニアの数や検索エンジンの結果などを元に算出されており、人気のプログラミング言語を表す指標です。
2023年10月の調査結果は次のとおりです。
画像出典:TIOBE Index
- 1位.Python
- 2位.C言語
- 3位.C++
- 4位.Java
- 5位.C#
- 6位.JavaScript
- 7位.Visual Basic
- 8位.PHP
- 9位.SQL
- 10位.Assembly言語
- 11位.Go言語
- 12位.Scratch
- 13位.Delphi/Object Pascal
- 14位.MATLAB
- 15位.Swift
- 16位.Fortran
- 17位.R言語
- 18位.Kotlin
- 19位.Ruby
- 20位.Rust
注目したいのはJavaとC#です。
言語仕様的にも類似しているJavaとC#ですが、2023年10月の変化率ではJavaは-3.92%である一方で、C#は+3.29%と明暗を分ける形となりました。
今後もこの傾向は続くとみられ、長年にわたりこのランキングで1位に君臨していたJavaにも、陰りが見え始めています。
【2022年版】GitHub 最も使用されたプログラミング言語 Top10
続いて、GitHub社が調査及び発表した「The top programming languages」を紹介します。
このランキングは、GitHubのリポジトリ上で頻繁に使用されたプログラミング言語についてまとめたものです。
2023年10月の調査結果は次のとおりです。
画像出典:GitHub
- 1位.JavaScript
- 2位.Python
- 3位.Java
- 4位.TypeScript
- 5位.C#
- 6位.C++
- 7位.PHP
- 8位.Shell
- 9位.C言語
- 10位.Ruby
GitHubのランキングから昨今のトレンドをみてみると、TypeScriptとC#のランキング上昇に着目したいところです。
また、2019年あたりからPHPが大きくランクを落としていることがわかります。
【2022年版】 paiza 転職におけるプログラミング言語別の平均年収ランキング
プログラミング言語のトレンドを知るためには、それらの言語を利用するエンジニアの年収をチェックするという手もあります。
なぜならば、高年収を獲得しているプログラミング言語は、市場での需要も高めだからです。
プログラミング言語別の平均年収については、ITエンジニア向け国内最大の転職・就職・学習プラットフォームであるpaizaの「プログラミング言語に関する調査(2022年版)」をみてみます。
上記調査の1つである「転職における言語別の平均年収ランキング」の結果は次のとおりです。
画像出典:paiza
- 1位.Scala
- 2位.TypeScript
- 3位.Go言語
- 4位.Python
- 5位.Kotlin
- 6位.Ruby
- 7位.Swift
- 8位.C++
- 9位.JavaScript
- 10位.Java
- 11位.Sass
- 12位.PHP
- 13位.Objective-C
- 14位.C#
- 15位.C言語
- 16位.Perl
- 17位.Visual Basic
1~3位のScala、TypeScript、そしてGo言語は新しめなプログラミング言語です。
なお、対2020年比ではC言語およびC++の減少が目立ちます。
【独自】2023年に学びたい人気プログラミング言語ランキング
ここからは2023年に学びたい人気プログラミング言語をランキング形式で紹介します。
トレンド1位.Python
トレンド言語の1つ目は、Pythonです。
1990年代のはじめに登場したPythonは、「読みやすさ・わかりやすさ」を重視した言語仕様となっており、初心者でも学習しやすい点が特徴の1つです。
また、汎用性が高くWebアプリケーションや科学技術計算をはじめ、AI開発などを得意としています。
将来的にも高い需要が予測されるため、これから学ぶ初心者にはチェックしたい言語といえるでしょう。
トレンド2.JavaScript
トレンド言語の2つ目は、JavaScript (JS)です。
JavaScript (JS)は、フロントエンド(Webサイトなどでユーザーの目に触れる部分)の開発を得意とするプログラミング言語です。
HTML/CSSと並び、フロントエンドエンジニアになるために必須のスキルといえます。
学習しやすく、初心者にもおすすめです。
なお、先ほど紹介したJavaと名前が似ていますが、両者は全く別のプログラミング言語である点には注意しましょう。
トレンド3.TypeScript
トレンド言語の3つ目は、TypeScriptです。
TypeScriptはJavaと互換性を有している点が特徴の1つです。
また、規模が大きい開発に向いている点も特徴といえます。
トレンド4.Java
トレンド言語の4つ目は、Javaです。
Javaは1990年代中盤にかつて存在していたサン・マイクロシステムズによって開発されたプログラミング言語です。
その後、同社は2010年にオラクル社との吸収合併されたため、現在Javaはオラクル社が開発しています。
オラクル社の公式サイトによれば、Javaは510億を超えるJava Virtual Machine(Javaを動かす環境のようなもの)が実行されているという事実からも、市場に浸透している様子がわかるでしょう。
学習コストは高めであるものの、Webアプリケーションや組み込みソフトウェアなど高い汎用性を持っているため、習得できればITエンジニアとしても武器となるでしょう。
トレンド5.C++
トレンド言語の5個目は、C++です。
C++はC言語をベースにして開発されたプログラミング言語です。
言語仕様はかなり難しく初心者にはハードルが高いといえます。
しかし、大規模アプリケーションやOSに加えて、IoTなどの組み込み系では高い需要をもつプログラミング言語であるため、マスターしておいて損はない言語といえるでしょう。
トレンド6.C#
トレンド言語の6つ目は、C# (Unity)です。
C#はMicrosoft社が開発したプログラミング言語であり、同社の製品と高い親和性をもっています。
C++やJavaの影響を受けており、それらの言語を利用したことがある人はスムーズに習得可能です。
なお、ゲームエンジンとして高い人気を集めているUnityは、C#に対応しています。
このUnityを利用すれば、あまり労力をかけずにゲームを開発できます。
トレンド7.C言語
トレンド言語の7つ目は、C言語です。
C言語は1972年に登場した長い歴史を持つプログラミング言語です。
登場後50年が経過している現在もなお、C言語はさまざまなシーンで利用されている点が特徴といえます。
トレンド8.Scala
トレンド言語の8つ目は、Scalaです。
Scalaとは「オブジェクト指向型」と「関数型」の両方を使える数少ないプログラミング言語です。
Javaの影響を受けており、Javaを習得した人であれば学習コストは低めといえます。
トレンド9.Go
トレンド言語の9つ目は、GO言語(Golang)です。
GO言語(Golang)とは、Googleが開発したプログラミング言語です。
言語仕様がシンプルでありながらも、高速処理や並行処理を得意としており、下記のとおり大規模なアプリケーション開発に利用されています。
これからさらに伸びていく可能性を秘めたプログラミング言語といえるでしょう。
トレンド10.PHP
トレンド言語の10個目は、PHPです。
PHPはWebアプリケーションの開発を得意とするプログラミング言語です。
シンプルでわかりやすい言語仕様となっており、記述したプログラムをすぐに確認できるため、初心者も学習しやすい点が特徴です。
世界中にあるWebの43%で利用されているWordPressというCMSはPHPで実装されているため、カスタマイズ案件などが豊富にあります。
近年では、PHPのWebアプリケーションであるLaravelが高い人気を獲得しているところも注目したいポイントといえるでしょう。
プログラミング言語の学習方法
最後にプログラミング言語の学習方法として、次の5つを紹介します。
書籍(本)で学ぶ
1つ目は、書籍(本)で学ぶ方法です。
書籍(本)は、プログラミングを体系的に学習できる点が特徴です。
また、必要なときにすぐに確認できる点、すきま時間を有効活用できる点も書籍ならではの魅力といえます。
独学でじっくりと学びたい人にはおすすめの方法です。
動画で学ぶ
2つ目は、動画で勉強する方法です。
動画は、目でテキストを追うだけではなく耳を使いながら学べるため、内容を理解しやすい点が最大の特徴です。
また、倍速再生が可能なメディアであれば、わずかな時間でも効率よく学べるでしょう。
まとまった学習時間を確保できない人にはおすすめの方法です。
Webサイトやアプリで学ぶ
3つ目は、Webサイトやアプリ勉強する方法です。
Webサイトやアプリは、アニメーションやイラストなどが豊富であり、飽きることなく学習を進められます。
また、実際のパソコンやスマートフォンでプログラミングしながら学べるものも多いため、効率的なスキル習得が可能です。
楽しみながら学習したい人にはおすすめの方法といえます。
通学形式のプログラミングスクールで学ぶ
4つ目は通学形式のプログラミングスクールで学ぶ方法です。
通学形式のスクールは、1つの教室で講師や受講生とともにプログラミングを学習します。
そのため、不明点は講師にすぐ質問できることや、学習に対するモチベーションを維持しやすい点が特徴といえるでしょう。
プログラミング仲間を作りたい人にはおすすめの方法です。
オンライン形式のプログラミングスクールで学ぶ
5つ目はオンライン形式のスクールで学ぶ方法です。
オンライン形式のスクールは、インターネットにつながるパソコンさえあれば好きな時に好きな場所で学習可能です。
自分のペースで効率的に学習したい人にはおすすめの方法です。
複数の言語を学んでITエンジニアになろう
今回はトレンドのプログラミング言語をランキング形式で解説しました。
世界には200を超えるプログラミング言語が存在しています。
その中から学習対象の言語を1つ身につけるのは難しいことです。
そのため、今回紹介した各種のランキングをもとに複数の言語を学習し、ITエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
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