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電気主任技術者と電気工事士の違いは?仕事や難易度や勉強法を紹介

電気主任技術者

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投稿日:2024年3月7日 | 更新日:2024年04月22日

電気主任技術者と電気工事士は電気を扱う仕事ですが、多くの点において違いがあります。電気主任技術者と電気工事士の仕事内容や資格試験の難易度などの違いを紹介しています。

電気主任技術者と電気工事士を目指せるおすすめの勉強法もピックアップしているので参考にしてください。

※この記事は2024年3月現在の情報となっております。

電気主任技術者と電気工事士の違いとは?仕事内容や携われる業務範囲を紹介

比較している男性

電気主任技術者と電気工事士は電気を取り扱う仕事という点では共通していますが、仕事内容に大きな違いがあります。さらに、電気主任技術者は第1種から3種までの3種類、電気工事士は第1種と2種の2種類と資格の種類が分かれています。

それぞれの仕事内容にどのような違いがあるか紹介しています。

違いを確認!電気主任技術者の仕事内容

電気主任技術者は、電気設備の保安や点検をおこないます。

だれでも就ける仕事ではなく、電気主任技術者として働くにはいくつか方法があります。まず、電気主任技術者は第1種、2種、3種にわけられます。

それぞれ保有している資格によって対応してよい仕事が異なるので注意が必要です。取り扱える電圧によってわけられており、以下のとおり。

  • 第1種:すべての事業用電気工作物
  • 第2種:電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物
  • 第3種:電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く)

第1種、2種、3種の順で取り扱える電圧の幅が広くなり、それにともない3種よりも2種、2種よりも1種の方が必要な知識やスキルも広く高くなります。さらに、資格の種類ごとに電気主任技術者のなり方にも違いがあります。

電気主任技術者の資格取得は試験合格以外では、実務経験や経験年数など必要なものも異なるため条件を満たしているものや目指せそうな種類の資格取得から始めるとよいです。

参照元:【電気主任技術者って何だろう?】

違いを確認!電気工事士の仕事内容

電気工事士は第1種と2種の資格からなりますが、第1種の方が2種よりも難易度が高く必要な知識や求められるレベルが高い仕事です。第1種電気工事士と2種がおこなう業務内容は以下のとおり。

  • 第1種:一般用電気工作物等及び自家用電気工作物(最大電力500 キロワット未満の需要設備に限る)の作業
  • 第2種:一般用電気工作物等の作業

参照元:【電気工事士の資格】

第2種電気工事士は一般用電気工作物等の作業で、第1種電気工事士はそれと併せて自家用電気工作物の作業が加わります。電気工事の欠陥による災害の発生を防止するために専門的な知識を活かし仕事をしていることから、電気主任技術者同様電気工事士も人々の生活を守るために欠かせない仕事といえます。

電気主任技術者は電気設備の保安や点検などを担当する保安監督で、電気工事士は電気設備の工事をおこなう点が大きな違いです。

認定条件を満たす人以外は試験が必要!電気主任技術者と電気工事士の資格試験はどちらが難易度が高い?

両手に?マークを持った男性

電気主任技術者は実務経験履歴がある場合以外は、資格試験を受けずに免状が得られます。それらの人を除き電気主任技術者と電気工事士を目指す人は資格試験の合格に向けて試験勉強が必須です。

電気主任技術者と電気工事士では試験の難易度による違いがあるかどうかを紹介します。

第2種電気主任技術者試験と1種の合格率と難易度

第2種と1種の電気主任技術者試験を受験するには、試験の難易度の把握がおすすめです。直近の試験の合格者数は以下のとおり。

【第2種電気主任技術者試験合格率】

  • 平成28年度:19.4%
  • 平成29年度:13.5%
  • 平成30年度:14.5%
  • 令和元年度:22.8%
  • 令和  2年度:27.9%
  • 令和  3年度:17.2%
  • 令和  4年度:24.0%

参照元:【第二種 電気主任技術者試験受験者数・合格者数・合格率の推移】【第二種 電気主任技術者試験受験者数・合格者数・合格率の推移】

【第1種電気主任技術者試験合格率】

  • 平成30年度:13.7%
  • 令和元年度:17.2%
  • 令和2年度  :14.4%
  • 令和3年度  :  8.0%
  • 令和4年度  :20.9%

参照元:【令和4年度第一種及び第二種電気主任技術者二次試験の結果について】

第1種と2種どちらにおいても電気主任技術者試験の合格率は低く難易度が高い資格試験とわかります。第1種電気主任技術者の方が2種よりも多くの業務をおこなえるレベルが高い資格なので、1種電気主任技術者の方がさらに合格率も低く難易度が高い結果に。

第2種電気主任技術者試験は13%台の合格率、第1種電気主任技術者試験は8%台の合格率のときもあり他の資格試験と比較しても難易度が高い試験といえます。

第2種電気工事士試験と1種の合格率と難易度

電気工事士を考えている人は第2種と第1種電気工事士試験の難易度から確かめましょう。それぞれの直近の合格率は以下のとおり。

【第2種電気工事士上期学科試験合格率】

  • 令和3年度:60.4%
  • 令和4年度:58.2%
  • 令和5年度:59.9%

参照元:【令和5年度第二種電気工事士上期学科試験の結果について】

【第2種電気工事士上期技能試験合格率】

  • 令和3年度:74.2%
  • 令和4年度:74.3%
  • 令和5年度:73.2%

参照元:【令和5年度第二種電気工事士上期技能試験の結果について】

【第1種電気工事士技能試験合格率】

  • 令和2年度:64.1%
  • 令和3年度:67.0%
  • 令和4年度:62.7%

参照元:【令和4年度第一種電気工事士技能試験の結果について】

第2種電気工事士の学科試験の合格率は60%前後、技能試験は70%台で、第1種技能試験においては60%台の合格率となっています。どちらも6割から7割程度の合格率で合格しやすい試験といえます。

電気主任技術者試験の合格率と比べても大きく差があり、電気工事士よりも電気主任技術者の資格試験の方が難易度が高いです。電気関係の仕事をしたいと思っている人は、まずは手がつけやすい電気工事士の試験から挑戦するのも1つの方法です。

第2種電気主任技術者の資格試験対策ができる通信講座3選!講座ごとの違いや特徴を解説

通信講座で勉強する女性

第2種電気主任技術者になるには、実務経験履歴がある場合以外は試験を合格することが条件ですが専門的な知識を必要とするため勉強法が重要です。第2種電気主任技術者試験の対策ができる勉強法は複数ありますが、とくにおすすめする勉強法は通信講座での学習です。

通信講座のなかでも以下の3つの講座がおすすめ。

  • TAC
  • SAT
  • JTEX

それぞれの通信講座の特徴を紹介するので、自分に合っていると感じるものを選ぶとよいでしょう。

資格の学校TAC

資格の学校TACで学べる第2種電気主任技術者の受講コースは種類も多いので、目的に合わせて必要なコースを選択できます。資格の学校TACで受講できる第2種電気主任技術者の試験受講コースや特徴は以下のとおり。

【電験二種 2024年合格目標コース】

  • ストレート合格コース Web通信講座:180,000円+入会金10,000円
  • ストレート合格コース DVD通信講座:220,000円+入会金10,000円
  • 1次合格コース Web通信講座:84,000円+入会金10,000円
  • 1次合格コース DVD通信講座:94,000円+入会金10,000円
  • 1次対策 単科生・セット生・コース生限定単科生 1次対策 数学・理論 Web通信講座:48,000円+入会金10,000円
  • 1次対策 単科生・セット生・コース生限定単科生 1次対策 数学・理論 DVD通信講座:58,000円+入会金10,000円
  • 2次合格コース Web通信講座:148,000円(~12月20日早割128,000円)+入会金10,000円
  • 2次合格コース DVD通信講座:178,000円(~12月20日早割158,000円)+入会金10,000円
  • 2次総まとめセット Web通信講座:45,000円+入会金10,000円
  • 2次総まとめセット DVD通信講座:55,000円+入会金10,000円

【資格の学校TACの特徴】

  • 選べるコースが充実している
  • 複数の質問制度でわからないが解決できる
  • フルカラーテキストで重要度も一目でわかる

資格の学校TACの第2種電気主任技術者コースでは、受講できるコースが充実しているから無駄なく必要なものをチョイスできます。試験範囲を全体的に効率よく学習したい人、1次試験特化型のコース、2次試験に向けた対策など自分の置かれた状況などに合わせて選べるといううれしいメリットも。

第2種電気主任技術者試験の内容は専門的な内容でわからないところもあると思います。そんなときは、質問制度を利用してわからないをなくせます。

メールや電話、郵送、オンラインなどから質問できるので、利用しやすい方法を使って苦手解消も。

また、テキストはフルカラーで見やすく、図なども使われているから内容もイメージしやすいです。テーマごとに重要度がわかるようになっているので、何を重点的に勉強すればよいかも一目瞭然。

SAT

SATの第2種電気主任技術者の試験対策ができるコースは、試験内容をしっかり網羅できる内容です。テキスト、過去問題集、計算ドリルなどの教材も充実しています。

SATで受講できる第2種電気主任技術者のコースと特徴は以下のとおり。

【第二種電気主任技術者コース】

  • Eラーニング講座            :195,800円
  • DVD講座                           :217,800円
  • Eラーニング + DVD講座:239,800円

【SATの特徴】

  • オンライン上で学習できるEラーニングシステムがある
  • 学習状況が確認できる
  • 重要ポイントがまとめられたテキスト

SATは学習しやすい取り組みがされています。オンライン上で学習できるEラーニングシステムは、テキストが手元になくても手軽に勉強できるため交通機関などでの移動時間を利用しての勉強も可能です。

また、SATでは学習状況が一目で確認できるシステムを導入しているので、スケジュール管理も楽々です。試験日に向けてのペース配分なども確認でき、これまで勉強してきた経過を見れることでモチベーションアップにもつながります。

SATの教材は重要ポイントだけがすっきりまとめられているのが特徴です。試験勉強を仕事をしながらするなど忙しい人にとっても重要なところに絞って勉強できるスタイルは効率的です。

JTEX

JTEXの第2種電気主任技術者の受講コースは、出題範囲を総合的に学べるコースと科目別に学べるコースが用意されています。JTEXの選べるコースや特徴は以下のとおり。

【第2種電験(電気主任技術者)コース】

  • 電験二種受験合格講座:48,400円(特別受講料46,200円)
  • 電験二種受験講座(総合)+一次Web講義:114,400 円(特別受講料112,200 円)
  • 電験二種受験講座・科目別(法規)+一次Web講義:31,900 円(特別受講料29,700 円)
  • 電験二種受験講座・科目別(機械)+一次Web講義:34,100 円(特別受講料31,900 円)
  • 電験二種受験講座・科目別(電力)+一次Web講義:34,100 円(特別受講料31,900 円)
  • 電験二種受験講座・科目別(理論)+一次Web講義:34,100 円(特別受講料31,900 円)
  • 電験二種・一次Web講義<理論>:19,800 円
  • 電験二種・一次Web講義<電力>:19,800 円
  • 電験二種・一次Web講義<機械>:19,800 円
  • 電験二種・一次Web講義<法規>:17,600 円
  • 電験二種・一次Web講義<4科目>:77,000 円

【JTEXの特徴】

  • 状況に合わせて選べるコース
  • 試験傾向に合ったテキスト
  • 実力派講師による講義が受けられる

JTEXの第2種電気主任技術者試験対策のコースは総合的に試験範囲を学びたいか、科目別に絞って学びたいかなど自分がどの試験対策を必要としているかで選ぶとよいです。第2種電気主任技術者試験に初めて挑戦する人は、総合的な内容が学べるコースを選択し、科目合格を目指す人は受験する科目ごとのコースを選びます。

テキストは本文、例題、章末問題からなり段階的に学習できる内容です。内容を把握してから理解度を確かめられるため都度学習状況をチェックできます。

総復習しやすいようにまとめられたポイントは、出題傾向なども確認できます。さらに、試験を熟知した実力派講師による講義はわかりやすく身につきやすいように工夫されているので、効率的に着実に力が身につくのもメリット。

電気工事士より難易度高め!免除がなくても第3種電気主任技術者の合格を目指せる講座の違いをチェック

チェックリスト

電気主任技術者の資格試験に初めて挑戦する人は、第3種試験からの受験がおすすめです。電気主任技術者の基礎的な内容をしっかり学べるおすすめのものは、以下の3つの通信講座です。

  • ユーキャン
  • たのまな
  • アガルート

それぞれ第3種電気主任技術者の試験合格を目指せる魅力がある講座なので、特徴を押さえぴったりのものを見つけましょう。

ユーキャン

あらゆる資格取得が目指せることでも有名なユーキャン。名の知れたところを利用したい人はユーキャンがおすすめです。

第3種電気主任技術者試験対策ができるコースと特徴は以下のとおり。

【受講できるコース】

  • 電験三種講座:69,000円

【ユーキャンの特徴】

  • 数学が苦手な人向けのテキストがある
  • 過去試験を分析した教材で効率的な学習ができる
  • 最新情報で万全の対策ができる

電気主任技術者の試験では計算問題が多く数学が必要です。数学苦手意識がある人にとってうれしいのが、数学が学べるテキストです。

高校理系レベルの数学を復習できるので、苦手をなくして学習できます。ユーキャンでは基礎力をつけるメインテキストの他にも副教材も充実しています。

過去試験を徹底分析して作られた教材なので、必要な内容を効率的に学べるのです。電気主任技術者の試験では法改正がおこなわれることがあります。

法改正情報や試験の最新情報も知れるので、対策も万全で試験に臨めます。

たのまな

たのまなは支払い方法なども充実していて、費用が気になる人にもおすすめできる講座です。割引サポートなどを利用するとお得に講座受講もできます。

たのまなで受講できる第3種電気主任技術者のコースや特徴は以下のとおり。

【受講できるコース】

  • 電気主任技術者 電験三種受験講座:35,200円

【たのまなの特徴】

  • 学習のポイントで重要なところがわかる
  • 添削指導で苦手がわかる
  • 12ヵ月のサポート期間でじっくり学べる

たのまなでは各テキストごとに学習のポイントが掲げられているため、重要なところがわかります。頻繁に出題される問題を押さえた内容なので、実際の試験でも解ける力が身につきます。

合計6回におよぶレポート提出をすると添削指導が受けられるので苦手なところや理解度を把握可能です。通信講座では学習の有効期間が定められていることがほとんどですが、たのまなでは12ヵ月のサポート期間が設けられています。

標準学習期間が6ヵ月で、倍の期間でサポートを受けられるので仕事をしながらなどの学習もおこなえます。

アガルート

アガルートは顧客満足度や年間合計者数などにおいて高い評価を得ている通信講座です。わかりやすく解説してくれる講師による質の高い講義にも定評があります。

アガルートで受講できる第3種電気主任技術者のコースや特徴は以下のとおり。

【第三種電気主任技術者コース】

  • 一括セット Eラーニング講座:119,680円
  • 一括セット DVD講座:141,680円
  • 一括セット Eラーニング+DVD講座:152,680円
  • 理論編 Eラーニング講座:32,780円
  • 理論編 DVD講座:38,280円
  • 理論編 Eラーニング+DVD講座:43,780円
  • 機械編 Eラーニング講座:32,780円
  • 機械編 DVD講座:38,280円
  • 機械編 Eラーニング+DVD講座:43,780円
  • 電力編 Eラーニング講座:32,780円
  • 電力編 DVD講座:38,280円
  • 電力編 Eラーニング+DVD講座:43,780円
  • 法規編 Eラーニング講座:32,780円
  • 法規編 DVD講座:38,280円
  • 法規編 Eラーニング+DVD講座:43,780円

【アガルートの特徴】

  • 選べるコースが豊富
  • 最新のEラーニングシステムで場所を問わずに勉強できる
  • フォローサポートが充実している

アガルートは、第3種電気主任技術者試験対策ができる講座が豊富なので自分に必要なものをチョイスできます。科目合格を目指す人に向いている各科目ごとのコースもあります。

パソコンやスマートフォンなどで勉強できる最新のEラーニングシステムを使えば、スキマ時間などを利用して勉強を進められるので机以外の場所でも学習可能。暗記や講義、復習、テストにいたるまでスマートフォンで勉強もできます。

30日間返金保証や不合格時のサポート期間延長サービスなどサポート体制も充実しているので、しっかりフォローしてもらいたい人は選んで間違いなしです。

電気工事士を目指すならユーキャンの通信講座がおすすめ

通信講座のおすすめ

電気関係の仕事をしたいと考える人や、電気主任技術者の資格は難易度が高そうと感じる人は電気工事士試験から挑戦するとよいです。電気工事士の試験対策ができる勉強法は複数ありますが、とくにおすすめできる勉強法はユーキャンの通信講座での学習です。

第2種電気工事士と第1種電気工事士のユーキャンで受講できる講座や特徴は以下のとおり。

【第2種電気工事士 受講できる講座】

  • 第二種電気工事士講座 本科コース  :63,000円
  • 第二種電気工事士講座 技能試験コース:39,000円

【第1種電気工事士 受講できる講座】

  • 第一種電気工事講座:69,000円

【ユーキャンの特徴】

  • 重要な用語やポイントが一目でわかる
  • Web学習ができる
  • 添削指導で技能試験対策もできる

ユーキャンの電気工事士講座は初めての学習の人でも勉強しやすいわかりやすいテキストが使われています。重要な用語やポイントがすぐにわかるようになっているので、効率的な学習が叶います。

理解度をチェックできるミニテストをスマートフォンやパソコンから勉強できるWeb学習も用意されており、手軽に学習できるのもうれしいポイント。交通機関での移動時などの隙間時間を利用して知識を入れることもできます。

電気工事士の資格試験は技能試験もありますが、ユーキャンでは技能試験対策もおこなえます。詳しく解説してもらえる添削指導でわからないをしっかりなくせるので、試験本番も慌てずに受験可能です。

多くの違いがある電気関連の資格はしたいことやレベルに合わせて資格試験合格を目指そう

ステップアップする男性

電気主任技術者と電気工事士は仕事内容においても多くの違いがあります。資格試験の内容や難易度も異なるため、自分が挑戦できそうな試験から挑むのもありです。

電気主任技術者と電気工事士資格取得にはそれぞれおすすめのものを紹介しましたが、自分に合っているものを選ぶことが重要です。資格を取得すると、現場で活躍して人々の暮らしを支えられます。

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