スクールセレクト

衛生管理者の試験とは?試験内容や勉強方法について徹底解説

衛生管理者の試験とは?試験内容や勉強方法について徹底解説衛生管理者

 PR 

投稿日:2024年7月22日 | 更新日:2024年07月22日

衛生管理者の試験とは?試験内容や勉強方法について徹底解説

衛生管理者試験は、労働環境の安全と衛生保持のためには必須の資格です。

職場において、労働者の健康障害が起きないために常時50人以上が働いている企業では、専属の衛生管理者を選任しなくてはいけません。

企業にとって大事な存在である衛生管理者は、ただ名乗るだけではなくきちんとした資格取得が必要になります。

衛生管理者は、労働安全衛生法で定められた国家資格のため、持っていると自身の仕事の幅を広げられるでしょう。

今回は、衛生管理者試験の内容や勉強方法について解説します。

編集部おすすめ

衛生管理者試験
おすすめ通信講座

アガルート

アガルートアカデミーのオンライン講座で
短期間で費用を抑えて衛生管理者試験合格へ一直線!

ユーキャン

開講30年越えの実績!
スマホでも!動画やWebテストが充実しており
学びやすい工夫が満載!

衛生管理者試験内容と範囲

試験内容と範囲を説明している女性

衛生管理者の試験内容と範囲を解説します。

衛生管理者の試験時間は、約3時間で出題範囲が多い分長いです。

マークシート形式なので、つけ間違いが起きないように注意しましょう。

衛生管理者試験は、それぞれの試験科目配点の40%以上、全科目の合計点が満点の60%以上といった2つの要件を満たした場合、合格です。

以下では、試験日程や受験資格など試験について詳しく解説します。

試験日程や受験資格

衛生管理者の試験日程は、各エリアごとに毎月日程が決められています。

1ヶ月の間に2〜5日程度指定されており、具体的な日程は「安全衛生技術試験協会」で公開されているので確認しましょう。

受験資格は、以下の3つのいずれかに該当すれば良いです。

  1. 最終学歴が大学・短大・高等専門学校卒業、かつ労働衛生の実務経験1年以上
  2. 最終学歴が高校・中学校卒業、かつ労働衛生の実務経験3年以上
  3. 労働衛生の実務経験10年以上

資格上でいう「労働衛生の実務経験」としてみなされる業務内容は、衛生上の調査改善の仕事や看護師・准看護師の業務、健康診断の企画や実施・結果処理などの業務が含まれます。

自身が労働衛生業務に携わっているのか判断ができない場合は、安全技術試験協会へ問い合わせてください。

また、実務経験の部分は社長・人事部長・総務部長などの代表者が証明することが必須です。

申し込み方法や費用

衛生管理者試験への申し込み方法は、都道府県にある各センターで無料配布されている受験申請書を入手するもしくは、安全技術試験協会へ郵送で請求します。

郵送で請求する場合は、受験する試験・必要な部数をメモしたものと切手を貼った状態の返信用封筒を同封してください。

受験申請書を手に入れたら、申請書に記入し、必要な添付書類をつけて試験手数料・証明書写真を合わせて提出しましょう。

郵送でも持参でも受け付けてくれます。

試験の手数料は8,800円です。

申請書を提出した後、試験日の20日前には記載住所に受験票が届くため、忘れずに当日持参してください。

万一試験日の20日前を過ぎても何も届かないという場合は、申請先のセンターへ必ず問い合わせましょう。

試験の種類

衛生管理者には、第一種と第二種と種類があります。

第一種衛生管理者の場合は、全職種で衛生管理者として仕事ができますが、試験科目が幅広く出題される点が特徴です。

第二種衛生管理者の場合は、有害業務と呼ばれる職種を除いた職種において衛生管理者として仕事ができます。

第一種衛生管理者だと、身体的な健康被害のリスクの高い職種でも衛生管理者として勤務できるため、雇用の機会を増やせるでしょう。

一方で、試験の出題範囲が広いのでしっかりと勉強が必要です。

第二種衛生管理者だと、資格取得のために必要な試験範囲は狭いのでピンポイントで勉強ができます。

一方で、身体的な健康被害のリスクが低い職種での勤務ですが、メンタルヘルス問題を抱える従業員の対応が多くなる点が特徴です。

試験内容

衛生管理者試験の科目は、第一種・第二種で違う部分もありますが、主な試験科目は以下のとおりです。

  • 関係法令
  • 労働衛生
  • 労働生理

関係法令というのは、労働基準法・労働安全衛生法・作業環境測定法・じん肺法などになります。

仕事をする上で十分理解しておかなくてはいけない基本的な法律で、従業員の健康的な側面に大きく関わる部分なので衛生管理者を目指すのであれば必須といえるでしょう。

労働衛生は、衛生的で整った職場環境を整備する上で必要な事項について問われます。

労働生理は、身体的な面ではなくてメンタルヘルスの部分で労働環境が人間に与える影響について問われます。

第二種の場合は、就ける職種が限られているので有害業務に係る部分が除かれる点が違いです。

関係法令・労働衛生の中から、有害業務に係る出題は出ません。

衛生管理者試験合格に必要な期間

合格に必要な期間

衛生管理者試験に合格するための必要な期間というのは、個人差があります。

なぜなら、すでに関連する基礎知識がしっかりと備わっていて、十分に業務でも従事した経験がある人とそうでない人とでは勉強の効率が変わってくるからです。

また、毎日仕事をしながら勉強も家事もする人と集中して勉強する時間がある人とでも違うでしょう。

以下では、衛生管理者試験合格に必要な期間の目安とスケジュール例を解説します。

長くて半年を目処にする

衛生管理者としての知識が全くない方は、約100時間の勉強時間を確保する必要があると考えられています。

毎日継続したとしても4〜6ヶ月程度が必要となるため、長くても半年はかかるのだと見込んでおきましょう。

仕事をしながら、家事をしながらでは1日何時間もまとめて勉強ができるわけではありません。

ほとんどの人が少ない時間の中で、毎日コツコツと勉強を続けて合格しています。

合格に向けた勉強で大事なのは、勉強する総時間もそうですが試験の範囲を網羅できているのかという点です。

きちんと出題範囲を理解した上で、理解を深めて過去問の解説や模擬試験を通して試験回答になれることも大切だといえます。

一歩一歩、自分の進捗を評価しながら勉強していきましょう。

合格までのスケジュール例

効率的な合格までのスケジュールは、1ヶ月目・2〜3ヶ月目・4〜6ヶ月目で違います。

まず、1ヶ月目は受験する資格の種類を決めます。第一種と第二種で試験範囲が異なるため、まずは第二種から受けようという考えや従事している業種の兼ね合いで第一種を受けようなどさまざまあるでしょう。

種類を決めたら、試験日程を確認し申し込みを行います。

申し込み後、勉強の計画を立てますが、わかりやすいのは試験日から逆算することです。

試験日までにどの程度勉強することで、無理なく合格できそうかを確認しテキストを用意しましょう。

2〜3ヶ月目は、テキストの読み込みと過去問を繰り返し解いていきます。

難しい用語も出てきますが、反復することで必ず覚えられますので繰り返しが重要です。

もしも、わからないことが出てきたらそのまま流さずに必ず解消してから次の勉強に進んでください。

1つ1つをクリアしていくことが合格への近道です。

4〜6ヶ月目は、各科目・総合それぞれ合格ラインに達しているのか確認しましょう。

未達の場合は、どこを間違えたのか理由や問題の特徴を調べて、今後は間違えないように理解を深めます。

試験日当日までは、この繰り返しが大事です。

テキスト選びのポイント

勉強する上で、テキスト選びは重要ですが以下の点がポイントです。

  • 重要な部分が赤字
  • 勉強の進み具合がわかる
  • アウトプットが速い

自身でノートにまとめるとその分時間がかかってしまうので、テキスト上で重要な部分が赤字になっているとわかりやすいです。

また、問題にチェック項目があると自身の得意・不得意項目がすぐに理解できるので、効率的な勉強ができます。

同時に1つの項目ごとに例題や過去問が載っていると勉強した点の理解度が深くなるので、勉強が頭に入ってきやすいでしょう。

このように、選ぶテキストは限られた時間の中でいかに効率的な勉強ができるのかを重点的に選ぶと良いです。

衛生管理者試験の勉強方法

衛生管理者

衛生管理者試験は、1年に複数回ありますが何度も受験すると手数料の負担が大きいのでなんとか1回で合格したいと思う方も多いのではないでしょうか。

勉強方法のコツをご紹介するので、自分に合った方法を見つけてみてください。

\資料請求・無料体験するなら「アガルート」がおすすめ!/

勉強を始める順番が大事

知識がある程度ある人ではない場合、勉強を始める順番が非常に大事です。

以下の順番で勉強を始めると効率的に進められます。

  1. 関係法令
  2. 労働衛生
  3. 労働生理

関係法令は、衛生管理者として働く以上基礎となる部分です。

そのため、まずは関係法令を理解することで以降に学ぶ労働衛生・労働生理についても把握しやすくなります。

法令を知ることは衛生管理者が求められること・仕事についても深く知れるので、効率的です。

次に労働衛生は、職場の労働環境を勉強するので、労働環境によってどのようなリスクが発生するのか、管理基準などがわかります。

従業員の健康は、労働環境によってもかなり左右されるので関係法令を理解した上で臨みましょう。

最後に労働生理は、人体の機能について勉強します。

昨今、メンタルヘルスが大きな社会問題にもなっているため、労働環境下においての心身異常や健康管理の重要性が学べます。

順番を大事にして勉強すると、全体がとらえやすく内容が理解しやすいです。

用語や数値の正しい理解

衛生管理者の試験では、数多くの専門用語や数値が出題されます。

そのため、用語・数値は必ず正しく理解しておきましょう。

誤って覚えると多くの問題を落としてしまうので、点数獲得のためにもしっかりと覚えておくと良いです。

難しいと思う場合は、特徴と繋がりを理解すると用語や数値がスッと覚えられます。

無理して詰め込もうとすると、モチベーションの低下にもつながるため、覚えやすい部分から覚えるというのも1つの方法です。

難しい、苦手だと思う部分のテキストページを折り曲げておくと復習すべき部分が一目でわかるのでおすすめです。

過去問を繰り返し勉強

勉強をスタートし始めた時はあまりしなくても良いですが、ある程度テキストを読み込み慣れたところで、過去問を繰り返し勉強しましょう。

過去問を知ることで問題の傾向がわかるため、対策も的確になります。

試験問題に慣れると、実際に試験をする際にもスムーズに解答できるのでしっかりと勉強してください。

過去問を繰り返し勉強すると、苦手科目が理解できるので、時間がかかる科目とそうではない科目の時間配分も考慮できます。

最初のうちは1問1問じっくりと解いていき、問題文を読むことに慣れてください。

何度も繰り返し解いていくことで、多くの問題に触れ、試験に慣れるでしょう。

講習会に参加するのも1つの方法

多くの関連業界で、試験対策の講習会が行われるケースがあるので参加するのも1つの方法です。

2〜3日かけて試験対策を行う講習会が多く、直接講師から教わることができるので自分で解消できなかった疑問点も質問できます。

テキストに載っていない最新情報や試験勉強のポイントなども教えてもらえるため、参加する意義はあるでしょう。

費用は発生しますが、独学では限界を感じている人や理解の進みに不安がある人は参加してみてください。

衛生管理者試験でよくある質問

試験

衛生管理者試験でよくある質問をまとめました。

試験内容や日程がわかったとしても、実際に衛生管理者試験を受ける時や合格後について気になる点も多くあります。

以下では、よくある質問と回答をご紹介するので参考にしてみてください。

\資料請求・無料体験するなら「アガルート」がおすすめ!/

1.一発合格は可能?

衛生管理者試験は、決して難易度が低いわけではありませんが、適切に準備を行えば一発合格も可能です。

ただ、衛生管理者試験は年に複数回行われるので、勉強に対するモチベーションを維持する必要があります。

一発合格を狙っているのであれば、合格へ向けたテキスト選びと計画を立てることが重要です。

綿密な準備と「一発で合格しよう」という継続的な努力を行えば、複数回受験することなく合格できるでしょう。

しっかりと勉強を継続すれば、問題なく合格できる可能性の高い試験のため、重要なことは自分のモチベーション継続だといえます。

コンスタントな勉強を続けるモチベーションは、一発で合格したいという強い気持ちです。

2.免許更新は必要?

衛生管理者試験に合格後は、有効期限がないので免許の更新は必要ありません。

そのため、一度取得してしまえば無期限にどの地域にいても活用できる資格です。

ただし、免許取得後も法律の改正や法令の変更など、新しい決まりが発表されることはかなり多いといえます。

そのため、衛生管理を行う業務上、しっかりと知識や情報をアップデートしましょう。

衛生管理者は免許更新がないので、定期的な講習などはありません。

企業側で研修・セミナーを開催するケースもありますが、なかなかない場合は業界が主催のセミナーを受講すると良いです。

自身で情報を更新しよう、最新の情報を得ようという姿勢が衛生管理者には大切です。

3.職場へ伝える必要はある?

衛生管理者試験に合格したことを職場に伝えたくないと思う方もいますが、基本的には伝えましょう。

申し込みの際に、労働衛生の実務経験を事業所の代表者に証明してもらう必要があるので隠すこと自体が難しいです。

もし隠して受験し、合格後も秘密にしておくことも可能ですが、きちんと職場へ伝えることで企業としては力になる人材だと認められるきっかけになります。

企業によっては数少ない衛生管理者のために、資格手当を支給するケースもあるので隠さずに伝えるようにしましょう。

自身にとってもメリットがある資格なので、合格したことで不都合が生じる可能性は極めて低いです。

自分の実力をアピールできる資格なので、気兼ねなく伝えてください。

\資料請求・無料体験するなら「アガルート」がおすすめ!/

4.合格後は勉強しなくても良い?

衛生管理者の資格は、合格後に有効期限は存在しません。

そのため、一生涯の資格といえますが合格後全く勉強しなくていいわけではなく、定期的な情報の更新は必要です。

衛生管理者を取り巻く環境、情報・ルールなどは時代に合わせて変化します。新型コロナウイルスの流行や季節性の病気に関しては、その都度変化があり、情報も変わるものです。

古い知識・情報のままでいると、正しい予防策を提案できないため、従業員の健康を脅かします。

適切な対策・提案を行えるように、自身の情報を更新していく必要があるのです。

現場で役立つ衛生管理者として働くためにも、合格後も勉強は続けましょう。

5.種類ごとで活躍できる仕事は違う?

衛生管理者、第一種・第二種で活躍できる仕事は違います。

第一種の場合、職種の制限なく全ての業種で働くことができるので、やりがいを求めるためには有害業務に従事する業種を選択すると良いです。

身体的なリスクを抱えて業務にあたっている従業員のサポート、健康相談を受けることは衛生管理者として非常にやりがいを得られますし、活躍ができるでしょう。

一方、第二種の場合は有害業務に係る業種では働けないので、デスクワークメインの業種で活躍できます。

デスクワークメインの場合は、メンタルヘルス的な問題が多いため、労働環境の改善・従業員1人1人の意識改革など踏み込んだ業務が可能です。

どちらの種類でも職場の衛生管理上、どのような危険があるのかを把握して、適切な対応を行うように努めてください。

まとめ

まとめをしている男性

衛生管理者試験について解説しました。

都道府県にある各センターで年に数回試験が行われていますが、勉強スケジュールの組み方やモチベーションの維持で一発合格も夢ではありません。

自分に合ったテキストを選び、効率的な勉強方法を見つけて合格を目指してください。

編集部おすすめ

衛生管理者
おすすめ通信講座

アガルート

アガルートアカデミーのオンライン講座で
短期間で費用を抑えて衛生管理者試験合格へ一直線!

ユーキャン

開講30年越えの実績!
スマホでも!動画やWebテストが充実しており
学びやすい工夫が満載!

株式会社All Adsが運用する「スクールセレクト」では、新しいことを学びたい方やキャリアアップしたい方に向けて資格に関する役立つ情報をご紹介しています。
2021年に運営開始以来、累計40万人以上のユーザーにお読みいただいております。
みなさんの学びのお手伝いをするため、日々コンテンツを製作中です!

スクールセレクト編集部をフォローする
衛生管理者
通信講座・おすすめ資格の情報サイト|スクールセレクト
タイトルとURLをコピーしました