投稿日：2023年9月28日 | 更新日：2024年03月22日

高校や大学の受験で問われる英語力には、英語4技能を測定できる「GTEC」が役立ちます。

合格・不合格ではなくスコアで結果が出るGTECでは、英語力を数字で確認でき、スコアアップが学習モチベーションの向上にもつながると期待できます。

中には

「GTECスコアはどの程度の英語レベルを指すのだろう？」

「GTECスコアは英検®やTOEICではどのくらいなの？」

といった疑問を持つ人もいるでしょう。

本記事では、GTECスコアの平均値や英語レベルの目安、他の英語試験・資格との比較などについて解説します。

記事の後半では、GTEC対策に役立つおすすめの通信講座も紹介します。

自分の今の英語レベルを知り、さらなるスコアアップを目指すためにぜひご覧ください。

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GTECとは？

GTEC（ジーテック）とは、ベネッセコーポレーションが実施する英語4技能検定です。

「読む・書く・聞く・話す」という4技能すべてを測ることができ、受験で英語力を見るために利用する高校や大学が増えています。

そのため、入試を視野に入れてGTECを受験する学生や、学校の推薦で受ける学生も多く見られます。

また、GTECの試験結果は合格・不合格ではなく、スコア（点数）で通知されるため、数値が高いほど評価が上がる点も特徴です。

GTEC試験は、大きく以下の3つに分けられています。

上記それぞれで、更に異なるレベルの問題タイプが用意されています。

GTEC Juniorは、小学校〜中学1年生向けとされますが、英語初学者向けの試験内容です。

GTECは、中学生から高校生向けの試験と、大学生・社会人向けの試験の2タイプがあります。

一般的なGTECと呼ばれる試験は、中学生・高校生向けの試験にあたります。

GTECスコア別の英語レベルの目安

GTECスコアごとに、どの程度の英語レベルを目安としているのかを見ていきましょう。

GTECでは、試験によって点数配分や上限スコアが異なるため、同じスコアでも英語力の目安は変わる可能性があります。

自分のレベルを把握するために参考にしてください。

Junior（小学生〜中学1年生向け）

小学生〜中学1年生向けの「GTEC Junior」は、「Junior1・Junior2・Junior Plus」という3つの問題タイプに分かれます。

それぞれの上限スコアと活用目安時期は、以下の通りです。

参照：GTEC

GTEC Juniorのスコアによって、5つのグレードに振り分けられます。グレードごとの目安となる英語力の特徴を以下表にまとめました。

参照：GTEC

中学生・高校生向け

中学生・高校生向けGTECは、アセスメント版・検定版（学校受験型）・CBT版という3つの種類があります。

アセスメント版・検定版はさらに「Core・Basic・Advanced」という問題タイプに分かれています。

なお、アセスメント版のみ、Listening・Reading・Writingの3技能だけでの受験が可能です。

Core・Basic・Advanced、そしてCBT版の4つでは出題範囲が異っており、上限スコアも以下のように変わります。

参照：GTEC｜GTECスコア・CEFRレベル

中学生・高校生向けGTEC各試験のスコアと英語力の目安は、以下の通りです。

参照：GTEC｜GTECスコア・CEFRレベル

大学生・社会人向け

大学生・社会人向けのGTECは、大学生向けの「Academic」と社会人向けの「Business」の2種類に分けられます。

英語のレベルではなく、活用シーンや用途などの内容による分類です。

そのため、就職活動中の大学4年生が仕事での英語使用を見据えて、Businessを受験するケースもあります。

いずれでも上限スコアは1,000点で、スコアごとの英語力の目安は以下の通りです。

参照：GTEC｜「GTEC」のテスト、どれを選べばよい？

GTECスコアと英語試験・資格のレベルを比較

続いて、GTECスコアと他の英語試験・資格とのレベルを比較してみましょう。

国際基準の1つであるCEFRや日本の英検®、TOEIC L&Rではどの程度の英語力を示すのかを換算表にまとめましたので、参考にしてください。

CEFRレベルとの換算表

CEFRは「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠（Common European Framework of Reference for Languages）」と言います。

外国語のスキルを測る1つの国際基準として浸透しています。

GTEC公式サイトで公開されているCEFRのレベルとGTECスコアのおおまかな換算は、以下の通りです。

参照：GTEC｜GTECスコア・CEFRレベル

英検®との換算表

GTECスコアと英検®（実用英語技能検定）との比較について、公式サイト上では公表されていません。

文部科学省が公開している英語試験・検定の対照表を元に、おおまかなGTECスコア換算表を作成しました。

参照：文部科学省｜各資格・検定試験とCEFRとの対照表

英検®の等級は合格・不合格で決まるため、スコア制のGTECと的確に比較することは難しいでしょう。

目安としては、英検®2級はGTECスコアで690〜1,189程度、英検®準1級ならGTECスコアは960〜1,349前後と言えます。

TOEICとの換算表

国内における代表的な英語資格の1つであるTOEICは、GTECと同じスコア制の英語資格です。

TOEICの一般的な試験（L&R）のスコアとGTECのスコアを換算した表を以下に示します。

参照：IiBC｜TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表

ただ、GTECが4技能すべてを測るのに対し、TOEIC L&Rは「聞く・読む」の2技能のみのため、スコアだけで比較することは難しい可能性があります。

GTECオフィシャルスコアの平均値は？

GTECオフィシャルスコアの平均値は公開されていません。

ただ、GTEC Juniorを学校などで実施した場合、教師用帳票には平均スコアなどのデータが掲載されます。

また、大学合格者のGTEC平均スコア一覧を使って、高校3年生時の平均スコアをおおまかに把握できます。

大学名と合格者の平均スコアの一例は以下の通りです。

参照：GTEC｜2023年度 大学別4技能 高3合格者平均スコア一覧

なお、大学生・社会人向けGTECの平均スコアも公開されていません。

ベネッセコーポレーションの資料（「英語脳」の持つ能力の特徴とその原因について）によると「受験者の6割程度は、スコアが440〜570前後である」と記載されています。

GTEC対策に役立つおすすめ通信講座3選は？

GTEC対策に役立つおすすめの通信講座は、以下の通りです。

GTEC対策に特化した講座もあるので、「独学ではスコアアップが難しそう」と不安な人はぜひチェックしてみましょう。

1. ベストティーチャー

ベストティーチャーは、4技能の中でも特に英作文を強化したい人におすすめの通信講座です。

「自分の英作文を講師に添削してもらい、その英文でスピーキングを練習する」という独自の学習方法を採用しています。

個別のテーマで4技能をバランスよく習得できるため、GTECのトータルスコアアップにも役立つでしょう。

パソコンだけでなくスマホでも利用でき、24時間対応なので好きな時間に勉強できます。

スピーキングレッスンは回数が無制限のため、集中的に会話スキルを向上させ、GTECスコアに反映させたい場合に便利です。

2. kiminiオンライン英会話

学研のkiminiオンライン英会話では、GTEC対策講座があり、中学生・高校生向けの「Basic・Advanced」対応のレッスンが受けられます。

GTECのスピーキングを中心に強化したい人に特におすすめです。

英語と教育に精通したプロの講師が1,500人以上在籍しており、初めての英会話レッスンでも丁寧なサポートが受けられます。

また、AI学習プログラム「Kimini Plus」が強み・弱みなどを細かく分析してくれ、より効率的に英語力アップを目指せます。

朝6時から夜0時までオンラインレッスンが受講可能で、回数プランなら月額1,210円（税込）からと格安です。

GTEC対策以外にも、目的やレベルに応じた150以上のコースが用意されているため、リーズナブルに英会話レッスンを継続できます。

3. 産経オンライン英会話Plus

産経オンライン英会話Plusでは、中学校の教科書に準拠したテキストを使って、自分のレベルや得意・不得意に合わせた勉強ができます。

また、フォニックス学習を採用しており、正しい発音で英語が使えるようにサポートしている点も特徴です。

発音の質が高まれば、GTECスピーキングのスコアアップにつながるでしょう。

家族割により1つのプランを兄弟や親子でシェアできるため、「部活が忙しいときに家族がレッスンを受ける」など柔軟な使い方が可能です。

また、1ヶ月集中など自分に合ったカスタマイズプラン選べます。

GTECスコアの目安を知り受験対策に役立てよう

GTECのスコアを通して、英語レベルを知ることができます。高校受験や大学受験でも英語4技能を重視する傾向にある現代、GTECスコアを効率的に高めることが大切です。

GTECスコアは、CEFRレベルや英検®、TOEICのスコアとも比較できます。自分が今どの英語レベルなのか確認してみてください。

今回紹介したおすすめ通信講座の中には、GTEC対策に特化したものもあります。参考にして、スコアアップを目指して学習を継続しましょう。

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※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

※このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。