PR
投稿日:2024年3月26日 | 更新日:2024年04月22日
英検®(実用英語技能検定)は年間420万人もの受験者がいる人気の英語資格。
4級受験を検討していて、次のような疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「英検®4級に合格するには、どのくらいの英語レベルが必要?」
「効率的に勉強を進めるコツは?」
英検®4級からは、過去形や比較級など英語学習者がつまずきやすい文法が加わります。
英単語の意味だけでは不十分で、熟語や文法の理解が合格のカギになります。
大切なのは、つまずきやすいポイントを一つひとつ丁寧に学んでいくことです。
学んだことを定着させるためにも、学習の継続が欠かせません。
こちらの記事では、英検®4級に必要な英語レベルや効果的な学習方法を具体的に解説しています。
また、楽しく勉強を継続させるコツも紹介するので、英検®4級にチャレンジしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
※この記事は2023年9月現在の情報となっております。
編集部おすすめ
英語 通信講座
英検®4級とは|レベルと合格率
英検®5級に合格すると「次は4級を受けてみようかな」と考えるもの。
英検®の受験が初めての方も、中学生なら、4級からの受験を検討することもあるでしょう。
こちらでは、英検®4級に必要な英語力や合格率、合格点について解説します。
受験級に迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
英検®4級のレベル|中学生中級レベル
英検®4級のレベルは、中学校中級(中学2年生)程度。
必要語彙数は1,300語程度と言われています。
英検®5級の必要語彙(600語)を学習済みの方は、新たに700語を覚える必要があります。
英検®協会は、英検®4級の審査基準を次のように定めています。
審査基準:簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。
英検®「各級の審査基準」
- 読む⋯簡単な文章を理解することができる。
- 聞く⋯簡単な内容を理解することができる。
- 話す⋯簡単な内容についてやりとりすることができる。
- 書く⋯簡単な文を書くことができる。
英検®4級で測られるのは「簡単な文章や内容」を理解したりやり取りしたりする力です。
つまり、単語の意味がわかるだけでなく、文章単位の学習が必要となります。
英検®4級の合格点|バランスよく8割ほどの正解率が必要
英検®4級の配点は1技能あたり500点。
合格するには、2技能(読む・聞く)についてバランスよく得点する必要があります。
英検®協会は合格点についても、次のように明らかにしています。
5級の合格点 | 622点/1,000点( 約62%) |
上記の割合をみると、問題数に対し6割強の問題で正解する必要がありそうです。
65問中40問以上の正解、間違えるなら15問までと考えても良いですね。
合否に関わりはありませんが、任意でスピーキングテストも受験できます。(合格点は500点中324点)
合格率|1次試験70%ほど
日本英語検定協会は2016年以降、合格率の発表を行っていません。
過去のデータを見ると、合格率は65〜70%ほど。
以降、合格率が大幅に変わっているとも考えらないため、ある程度は参考になる数字と言えるでしょう。
合格率を見ると、しっかりと対策をすれば合格困難な試験内容ではないと分かります。
英検®4級|試験概要(日程・会場・費用)
英検®4級の試験会場は、次の2つから選べます。
一次試験のみで二次試験はなく、英検®S-CBTでの受験はできません。
検定料や日程についても、それぞれ紹介するので参考にしてください。
選択肢①:本会場で受験する
海外4都市、全国47都道府県の主要約230都市・400会場で実施する公開会場
場所 | 英検®協会が指定する会場 |
検定料 | 4,500円 |
日程 | 年3回(英検®協会が決めた日:日曜) |
スピーキングテスト | 任意の人のみオンラインにて受験可能 |
参照元:英検®|試験日程・受験案内
本会場は、住所のある都道府県の大学や高校で開催されます。
初めての場所で見知らぬ人と一緒に試験を受けるため、緊張感のある雰囲気が特徴。
高校受験や大学受験と近い環境で、試験慣れしたいという方におすすめです。
選択肢②:準会場で受験する
学校・企業などの団体受験申込を対象とし、申込団体が設置した試験会場のこと。
場所 | 申込団体が指定した場所 |
検定料 | 2,900円 |
日程 | 年3回(団体が決めた日:金・土・日曜いずれか) |
スピーキングテスト | 任意の人のみオンラインにて受験可能 |
参照元:英検®|試験日程・受験案内
多くの場合、準会場は所属している塾や学校で10名以上の受験者を集めて開催されます。
受験会場に馴染みがあり、周りの受験者も顔見知りであることが多く、リラックスして受験したい方におすすめです。
英検®4級の試験内容
英検®4級では、1回の試験で「読む、聞く」の2技能が出題されます。
合否発表の翌日から、合否に関わらず「スピーキングテスト」も受験可能。
つまり、英検®4級の受験で、3技能(読む、聞く、話す)を測れます。
英検®4級の試験時間は、筆記35分とリスニング30分。
問題構成は次のとおりです。
【リーディング】マークシート選択
空欄に合う英単語を選ぶ問題⋯15問
(例)Jhon only had three ( ) today, so he got home at two o’clock.
- bicycles 2 classes. 3. walls 4. umbrellas
(答え)2
空欄に合う英文を選ぶ問題⋯5問
(例)Girl1:I got this magazine yesterday. ( ) Girl2: Yeah! Thanks.
- How much is it? 2. Is this yours? 3. Do you want to read it? 4. When will you get here?
(答え)1
英単語を並べ替えて英作文をする問題⋯5問
(例)(マイクは久美と英語で話していました)
Mike( )( 2番目 )( )( 4番目 )( )English.
① was ② Kumi ③ talking ④ in ⑤ with
- ③ ー ① 2. ③ ー④ 3. ③ー② 4. ①ー⑤
(答え)3
英語の長文を読んで、質問に合う答えを選ぶ問題
長文の形式は、以下の3つにわかれています。
- 身近なイベントの掲示(60語程度)⋯2問
- Eメールや手紙(150語程度)⋯3問
- 説明文(170語程度)⋯5問
【リスニング】マークシート選択
イラストを参考にしながら、会話文を聞き、最も適切な応答を選ぶ⋯10問
(例)女性:What do you want for breakfast?
男性: Eggs.
女性:Would you like cheese on them?
男性:( )
- Yes, please. 2. No, I don’t like eggs. 3. They’re not mine.
(答え)1
対話を聞き、質問に対して適当なものを選ぶ⋯5問
(例)女性:I’m home, Dad.
男性:It’s raining. Where is your umbrella, Jill?
女性:It’s school.
男性:OK, I’ll get a towel for you.
Question:Where is Jill’s umbrella?
- At the bus stop. 2. At school. 3. In her room 4. In the bathroom.
(答え)2
英文と質問を聞き、答えとして適切なものを選ぶ⋯10問
Thank you for shopping at Jackson’s. Today, all bicycles are 20 perscent off. We also check bike tires for free.
Question:Where is the man talking?
- At an airport. 2. At a restaurant. 3. At a station. 4. At a store.
(答え)4
【スピーキング】合否に関係なく受験可能
英検®4級の試験内容は「読む・聞く」の2技能のみの出題ですが、オンラインでスピーキングの力も測れます。
合否発表の翌日から、合否に関わらず受験が可能です。
4分ほどのPC画面を使った録音型の面接で、結果にはCSEスコアが示されます。
- 音読:25語程度の英文を読む
- 英文についての質問:音読した英文についての質問に答える(2問)
- 受験者について:身近な事柄についての質問に答える(1問)
4級のスピーキングテストは任意であり、直接の合否には関わりません。
しかし、英検®の上級を目指すなら、面接試験(3級〜)は避けて通れません。
さらに上級を目指したい方は、スピーキング試験も受けて、今のうちから面接に慣れておくのがおすすめです。
英検®4級|効果的な試験対策4つ
英検®4級では、長文問題が加わり文法も複雑さを増します。
どこから手をつければよいかわからないと悩む方も多いでしょう。
こちらでは、効果的な勉強方法を技能別に解説します。
1. 英検®4級の熟語の意味も網羅する
英検®4級の学習では、英単語の意味だけでなく熟語の知識も欠かせません。
熟語とは、複数の英単語のまとまりのことで特定の意味を表します。
たとえば、stay with〜は直訳すると「〜と泊まる」となりますが、熟語では「〜のところに泊まる」という意味になります。
2023年6月の問題では、大問1(空欄補助問題)の15問中、熟語の知識が必要な問題は4問でした。
【具体的な問題構成】
- 単語の意味だけで答えられる問題⋯8問
- 熟語の知識が必要な問題⋯4問
- 文法の知識が必要な問題⋯3問
※stay with〜「〜のところに泊まる」/ have a idea「考えがある、思いつく」 / slow down「スピードを落とす」 / just a minute「ちょっと待つ」
上記の問題であれば、withやhave、down、muniteなどが空欄になっています。
意味と選択肢が結びつきにくく、熟語の知識がなければ答えられません。
このような問題に対応するためにも、英単語だけでなく熟語もセットで覚えるようにしましょう。
単語や熟語を覚えるのに、おすすめの教材は次の2点です。
2. 英検®4級の文法を一つずつ定着させる
英検®4級では、文法の知識が合格のカギとなります。
文法の知識が絶対的に必要なのは、大問1(空欄補充問題)の2割ほど、大問3(語順並べ替え問題)のすべての問題です。
出題の頻度が高い文法事項は、次の6つです。
- 過去形
- 未来形
- 疑問文
- 比較の文
- 命令文
- 否定文
上記は、多くの英語学習者にとってつまずきやすい文法です。
とくに、過去形は不規則動詞も覚える必要があり、大変と感じるでしょう。
ポイントは「過去のこと=動詞+ed」のルールを理解して、問題を何度も解いて定着させることです。
ルールに則さない不規則動詞も、頻出のものから少しずつ覚えていくと良いでしょう。
頻出単語の見当がつかない場合は、不規則動詞の表を作っておき、問題で出てきたものに✔️をつけていきます。
複数の✔️がある不規則動詞から覚えていくと効率的です。
文法教材は次の2点がおすすめです。
英検®4級にはライティング(英作文)のパートはありませんが、3級から出題されます。
ライティングでは、文法知識がカギとなるため、上級を目指す方は英作文できるレベルの文法理解を目指しましょう。
3. 長文対策|400語ほどの英文に慣れる
英検®4級から、長文読解が加わります。
長文問題は3つのパートに分かれており、合計400語ほどで構成されています。
まとまった英文を読むことに慣れていないと、必要以上に読解に時間がかかることも。
よくあるのは、わからない単語に出会うと先に進めないというパターンです。
長文パートで必要なのは、答えのカギとなる単語や英文を「抽出する力」です。
日本語に訳す必要はなく、わからない単語があったとしても飛ばし読みしたり答えを推測したりするのも可能です。
長文問題を読み解く力をつけるには、次の方法を試してみましょう。
- 400語ほどの英文を音読する
- 音声を聞きながら、文章を指でなぞる
- ポイントになる語や数字を丸で囲みながら読む
上記の方法を続けると、語順通りに意味を理解できるようになります。
また、細かい英単語にこだわらず内容把握するには、ポイントを探しながら読み進める方法が有効です。
長文対策には、公式サイトの過去問をダウンロードしたり、以下の教材を利用したりするのがおすすめです。
「2023年度版 英検®4級 過去6回全問題集 (旺文社)」
4. リスニング対策|要点を聞き取る
英検®4級では、長い問題で25語ほどの英文を聞き取る必要があります。
英文はすべて2回読み上げられ、スピードはかなりゆっくりです。
英検®公式サイトで実際の音源を確認してみましょう。
英検®4級のリスニング問題の対策としては、要点を聞き取る練習が有効です。
問題集や過去問のリスニング問題を使って、次の練習方法を試してみてください。
- 聞こえた英単語をすべてメモする
- Question の最初の1〜2語を聞き取る(メモする)
- 聞こえたままに真似して発音する
英語では「大切な単語を強めて発音する」という特徴があります。
強く聞こえた単語をメモするだけでも、要点を掴むには有効です。
何の単語かわからなくても、聞こえたままにカタカナでメモしておきましょう。
知っている単語でも、ネイティブが発音すると違って聞こえることがあります。
自分の思っていた発音との違いに気付けば、リスニング力アップにつながります。
リスニング対策には、公式サイトで過去問題のダウンロードや音源の利用が可能。
次の教材を利用するのもおすすめです。
「2023年度版 英検®4級 過去6回全問題集 (旺文社)」
英検®4級合格には継続が鍵|楽しく勉強を続けるコツ
英検®4級では、複雑な文法事項も加わり、モチベーションを保つのが難しいと感じることも。
こちらでは、楽しく英検®の学習を継続させるためのコツを紹介します。
アプリを使ってゲーム感覚で学習を楽しむ
「机に向かう学習ばかりでは飽きてしまう」という方は、スマートフォンで学習できるアプリもおすすめです。
クイズ形式で○×で答えられ習熟度でランクアップしていけば、ゲーム感覚で単語を覚えられます。
「出る順パス単シリーズ」なら、本とアプリとの併用が効率的です。
まずは、本で新出単語を勉強して、夕食前や就寝前などのスキマ時間にアプリを立ち上げて学習すると良いでしょう。
アニメやYoutube動画で英語を学ぶ
サブ学習として、アニメやYouTube動画で英語を学ぶのもおすすめです。
動画内の8割程度が中学英語なら、内容理解も難しくありません。
単語は知っていてもスピードが早すぎる場合は、速度を遅くしたり字幕に頼ったりしても良いでしょう。
2〜3回視聴して、最初は「字幕付き」次に「英語字幕」最後に「英語音声のみ」など、変化をつけて視聴しましょう。
アニメやYouTubeで英語を学ぶメリットは次のとおりです。
- 英語学習とストーリーを一緒に楽しめる
- 英語表現と場面が一緒に身に付く
- 自然と、要点や文脈を掴むようになる
おすすめのアニメはジブリ映画です。
販売レンタルされているDVDなら、音声や字幕を英語か日本語に切り替えられます。
ジブリ映画は9割ほどが中学英語で話されており、日本文化の中でのストーリー展開のため、内容理解もしやすいでしょう。
YouTube動画なら「おさるのジョージ」がおすすめです。
主人公のジョージは英語を話しませんが「黄色い帽子のおじさん」は、易しい英語でジョージに語りかけます。
ストーリーもほっこりするものが多く、見ていて飽きません。
同じ目標の仲間を見つける
同じ目標を持った仲間がいると、勉強へのモチベーションが高められます。
たとえば、学校や塾が開催する準会場なら、クラスメイトの中には英検®に申し込む人もいるでしょう。
受験本番にむけて、授業の休み時間に、単語帳や問題集で勉強している姿を見かけることも。
そのような環境に身を置くことで「自分も負けていられない、勉強しないと。」とモチベーションの維持につながります。
SNSで仲間を見つける方法もあります。
X(旧Twitter)で「#英検®勉強中」と検索したり、勉強の進捗を発信したりすれば、同様に英検®合格に向けて勉強している人とつながることも可能です。
お互いに応援しあって、モチベーションを維持できるでしょう。
小さな目標達成で自分を褒める
モチベーションを維持して勉強を継続するには「簡単に達成できる、小さな目標を設定する」ことが有効です。
小さな目標とは、具体的には次のようなものです。
- 1日で単語を30個覚える
- 1週間で単語を100個覚える
- 過去形の作り方を説明できるようになる
- 過去問を解いて、前回より正解率を上げる
さらには、これらの目標を「見える可」しておきましょう。
カレンダーやスケジュール帳に目標を書いて、できたら✔️をつけます。
小さな目標をいくつも達成して、自分を褒めてあげるのがモチベーションアップのコツです。
まとめ|英検®4級合格に向けて楽しみながら学習を継続しよう
英検®4級のレベルは、中学生中級(中学2年生)程度です。
高校受験に有利なのは3級ですが、4級はステップアップのための大切な級でもあります。
しかし、多くの小学生や中学生にとって、どのように勉強すれば良いかわからず、モチベーションの維持が難しいと感じることも。
英検®4級に合格するには、次の勉強方法がおすすめです。
- 単語だけでなく熟語の意味も覚える
- 文法は混乱しないよう、一つずつ定着させる
- 400語ほどの長文を音読する習慣をつける
- リスニングでは、要点を聞き取る訓練をする
知識の定着には、学習の継続が欠かせません。勉強のモチベーションを維持するには、次の方法を試してみてみましょう。
- アプリを使ってゲーム感覚で勉強する
- アニメやYouTube動画で英語を学ぶ
- 同じ目標の仲間を見つける
- 小さな目標達成で自分を褒める
英検®4級の英単語や文法事項を習得しておくと、3級へのステップアップが容易になります。
ギリギリでなく、できるだけ高い点数(CSEスコア)での4級合格を目標にしましょう。
英検®4級受験に向けて勉強を始める方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
※このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
編集部おすすめ
英語 通信講座