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投稿日:2024年5月28日 | 更新日:2024年05月28日
あなたは英検®受験に興味はありますか?
「英検®=小学生から大学生までの学生が受ける英語試験」というイメージをお持ちの人もいるかもしれません。
しかし、英検®は他の英語試験にはないメリットもあり、全世代の英語学習者におすすめできる資格です。
この記事では、英検®を受験するメリット、各級のレベル、他の英語資格試験のレベルとの比較、そして自分のレベルに合った級の見分け方などについて紹介します。
記事を読み終わる頃には、あなたが受験すべき英検®の級や英語のレベルが分かるでしょう。
※この記事は2023年9月現在の情報となっております。
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英検®とは?
英検®とは「実用英語技能検定」の略で、日本英語検定協会が行う英語資格試験のことです。英語レベルに合わせて5級から1級まで7つの級に分かれています。受験者は自由に受験する級を選ぶことができますが、他の英語資格試験とは異なり合否が出るため、自分の英語レベルに合った級を受験することがおすすめです。
出題される問題のジャンルは、日常生活など身近なものからビジネス、環境、科学、経済など多岐にわたります。
4級と5級ではリーディングとリスニングのみを測りますが、3級から1級までは、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングと英語の4技能全てが測られるため、英語の総合力を育成することが必要です。
toeicとの違いは?
主要な英語に関する試験として、英検®とtoeicの二つがあります。それらの違いはどのようなものなのでしょうか。
toeicは、仕事で英語を使う人を対象にした英語能力の試験で、リーディングとリスニングの2つのスキルを測ります。
一方、英検®は一般的な英語能力を測る試験であり、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つのスキルが問われます。
また、toeicは点数制であり、その点数によって英語力を評価します。一方、英検®は階級制であり、特定のレベルをクリアしたかどうかで合否が決まります。
toeicの特徴 | 英検®の特徴 | |
測るスキル | 2つのスキルを測定。 リーディング リスニング | 4つのスキルを測定。 リーディング リスニング ライティング スピーキング |
採点制度 | 点数制 | 階級制 |
英検®を受験するメリットは?
英検®を受験するメリットは下記の3つです。
- 英語の総合力を鍛えられる
- 一生ものの資格である
- 進学・就職・転職などあらゆる場面で優遇される
英語の総合力を鍛えられる
英検®は、基本的にどの級であっても英語の4つの技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)すべての力を測ります。試験対策は大変にはなりますが、英語の4技能をしっかりとバランスよく身につけることが可能です。
また、英検®は趣味や友達など身近な話題から、ビジネス、経済、環境、科学など幅広いトピックを扱っているため、英検®対策をしながらさまざまな分野の知識を広く浅く身につけることもできるでしょう。
一生ものの資格である
TOEICやIELTSなどの英語資格試験のスコアは有効期限が定められており、2年間であることが多いです。つまり、就職・転職活動などの場面でそれらのスコアを記載したい場合は、直近2年以内に受験した試験のスコアのみを記載することができます。
しかし、英検®の場合は有効期限がないため、一度取得できたら永久資格としていつでも履歴書の資格欄に掲載することが可能です。一生ものの資格であるため、再度受験をする手間やコストを抑えることにもつながりますね。
進学、就職、転職などあらゆる場面で優遇される
詳細は後述しますが、英検®は進学、就職、そして転職など人生のあらゆる場面で活用することができる便利な資格です。所持している級によっては、大学の単位が認定されたり、試験免除などの優遇措置を受けることができたりするため、結果として時間や労力の節約につながるでしょう。
英検®の各級のレベル
次に、5級から1級までの各級のレベルについて確認しましょう。それぞれの級のレベルを知ってもらうために、過去問のページへのリンクも貼り付けているため、興味がある人はそちらもご覧ください。
5級のレベル
英検®5級は中学1年生レベルの基礎的な英語力が求められ、英語の学習を始めてまもない人が目指すべきレベルです。英検®5級の対策や勉強を通じて英語の基礎固めができるでしょう。家族や友達、趣味など身近な題材が試験に取り上げられています。
スピーキングテストはありませんが、録音形式で実施することも可能です。
1次試験はおよそ45分(筆記試験: 25分、リスニングテスト: 20分)、スピーキングテストはおよそ3分で構成されています。
受験者は小学校中学年から中学生が多いです。
4級のレベル
英検®4級は中学2年生レベルの英語力が必要です。試験内容は身近な話題だけでなく、海外文化について触れており、5級と比べるとより実用的な内容になります。5級と同様にスピーキングテストはありませんが、録音形式で実施することも可能です。
1次試験はおよそ65分(筆記試験: 35分、リスニングテスト: 30分)、スピーキングテストはおよそ4分で構成されています。
受験者は小学校高学年から中学生が多いです。
3級のレベル
英検®3級は中学卒業レベルの英語力が求められます。3級から2次試験が加わり、スピーキングテストが行われます。
1次試験はおよそ75分(筆記試験: 50分、リスニングテスト: 25分)、2次試験はおよそ5分です。
小中学生が英検®3級を取得していると、中学・高校入試で優遇されるケースもあります。
準2級のレベル
英検®準2級は高校中級レベルです。試験では、教育や科学など幅広い題材が扱われ、長文の穴埋め問題が加わります。
英検®準2級を取得していると、高校・大学入試で優遇措置を受けられるケースもあります。
1次試験はおよそ100分(筆記試験: 75分、リスニングテスト: 25分)、2次試験はおよそ6分です。
中学生から高校生が主に受験します。
>> 英検®準2級のレベルをさらに詳しく知りたい人はこちらへ
2級のレベル
英検®2級は高校卒業レベルの英語力が求められます。英検®2級を取得していると、下記のようにさまざまなメリットがあるため、英語学習者に取得してもらいたい資格の1つです。
- 履歴書で評価される
- 大学入試で優遇措置を受けられる
- 大学の英語の授業の単位認定がされる
- 海外留学できる大学がある
試験でライティングの問題が加わるため、自分の意見や考えを筋道を立てて説明できることが必要です。
1次試験はおよそ110分(筆記試験: 85分、リスニングテスト: 25分)、2次試験はおよそ7分で構成されています。
中学生から高校生が主に受験する級です。
準1級のレベル
英検®準1級は大学中級レベルの英語力です。エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。英検®準1級を取得すると、「英語でのコミュニメーション能力が高い」と評価されて、大学で単位認定されたり、公務員試験で加点されたりと、学業や仕事などさまざまな場面で役立つでしょう。留学などの英語環境であっても大きな問題なく生活できるレベルだと言えます。
1次試験はおよそ120分(筆記試験: 90分、リスニングテスト: 30分)、2次試験はおよそ8分です。
高校生から社会人まで幅広い世代の人が受験しています。
>> 英検®準1級のレベルをさらに詳しく知りたい人はこちらへ
英検®1級のレベル
英検®1級は大学上級レベルの試験ですが、難易度が高い英語資格の1つです。
2次試験では2分間のスピーチをする必要があり、合格するためには、英語の知識だけでなく、表現力や発信力も求められます。
英検®1級に合格すれば、海外出張や海外赴任も問題なくこなせるでしょう。
1次試験はおよそ135分(筆記試験: 100分、リスニングテスト: 35分)、2次試験はおよそ10分です。
英検®1級を取得すると通訳案内士試験の筆記試験免除や、教員採用試験での学科試験の免除など、英語を専門にした仕事で優遇される可能性があります。
大学生から社会人が主な受験層です。
英検®のレベルとその他英語資格試験の比較
下記の図は英検®を筆頭に、各資格・検定試験とCEFRを比べた表です。
これらの英語資格試験を受験したことがある場合は、あなたの英検®レベルの目安や参考になるでしょう。
しかし、それぞれの英語資格試験で測る力が異なります。例えば、英検®では4技能のレベルを測りますが、TOEICではリーディングとリスニングだけです。そのため、ここで紹介する比較はあくまで「目安」であって、そのスコアがあれば必ずしも該当する英検®の級に合格するとは限らないので気をつけてください。
自分の英検®レベルをチェックする方法
英検®以外の英語資格試験のスコアや級で自分の英検®のレベルの目安を知ることもできますが、他にも自分の英検®レベルをチェックする方法は、下記の通りいくつかあります。
- 過去問にトライしてみる
- オンライン上で英検®のレベルチェックを受けてみる
上記にもありますが、英検®協会は5級から1級まで全ての級の過去1年分の過去問データをPDF形式で公開しています。それらに取り組んでみて、正答率で判断することが可能です。英検®は2016年以降合格点を発表していませんが、2015年までの合格点を見ると、65%前後の正答率であれば合格する可能性が高いことが分かっています。その正答率を大きく超えるようであれば、確実に合格できるため、次の級を目指すことがおすすめです。逆に、正答率が65%に全く届かない場合は、1つ級を落として受験するのが良いでしょう。
また、オンライン上で「英検® レベルチェック」と検索すると、5-10分ほどの短時間で英検®のレベルをチェックできるサイトが見つかります。これらを利用するのも手です。
【級別】レベルに合わせた英検®対策方法
ここでは5級から1級まで、各級の対策方法を簡単に紹介します。
5級
英検®5級に合格するためには、薄い参考書や問題集で構わないので、中学1年生レベルの英単語や文法をマスターしましょう。1冊のテキストを理解するまで何度も繰り返し解くことがポイントです。そして、5級の過去問に取り組み、問題形式を把握してから本番に臨みましょう。
4級
英検®4級に合格するためには中学1〜2年生レベルの英単語と文法をマスターすることが大切です。5級と同様に薄い参考書や問題集で構わないので何度も取り組みましょう。
4級から長文読解問題が出題されます。まとまった量の英文を読めるように普段から英文を読む習慣をつけておくことが望ましいです。
そして、過去問を使いながら、時間配分や問題の傾向と対策を把握した上で本番に臨むようにしましょう。
3級
英検®3級は中学卒業レベルの英語力が求められます。中学生で学ぶ単語や文法事項の総復習が必要です。
また、英検®3級から2次試験、スピーキングテストがあることから、面接対策をする必要もあります。まずは英検®協会が公開している「バーチャル2次試験 3級」を視聴して、どのような試験であるのか具体的にイメージするようにしましょう。そのあとは実践練習あるのみです。面接練習は1人では難しいことから、学校、塾、英会話スクールなどの英語の先生に模擬面接や指導をお願いするのをおすすめします。
準2級
5級から3級までは緩やかにレベルが上がる英検®ではありますが、準2級以降は各級で大きなレベルの差が出てくるため、しっかりと対策をして試験に臨むことが大切です。
まず、単語や熟語をしっかりと勉強しましょう。英検®準2級に合格するのに必要な単語数は2,600〜3,600語であると言われています。英検®3級合格に必要な単語数が1,250〜2,100語であることから、英検®3級レベルの英単語におよそ1,000語追加で覚えることが必要です。
しっかりと語彙力をつけてから過去問に取り組み、問題傾向や自分の苦手分野を知りましょう。そして自分の苦手分野を中心に勉強することで合格に少しずつ近づけるようになります。
2級
英検®2級は高校卒業レベルの英語力が求められ、また試験内容も科学やビジネスなど多岐にわたります。語彙力を強化しながら、さまざまなジャンルの英文に対応できるように普段から英文を読む習慣をつけておくことがおすすめです。
また、ライティング対策もしっかりとしておきましょう。2次試験対策と同様に、塾・学校・英会話スクールの先生に依頼して添削指導してもらうのがベストです。普段から英語の日記を書くなどして英語の文章を書くことに慣れるように心がけてください。
準1級
英検®準1級は2級と比較すると必要な単語力が急激に増えるため、語彙力の強化に力を注ぐことがおすすめです。英検®準1級に特化した英単語帳を使って勉強することはもちろん、過去問を解きながら分からない単語やフレーズを見つけた場合はそれらも覚えるようにしましょう。
また、長文読解の英文のボリュームも増大することから、速読力も求められます。過去問や長文読解問題に取り組む際には、しっかりと時間を測って、制限時間内に問題を解き終えることを意識するように心がけてください。
1級
英検®1級は難易度が非常に高いことから、1度で合格するのはかなり難しいです。1級取得を目指す場合は、時間をかけて計画的に学習を進めることをおすすめします。
上記にもありますが、1級は英語の知識だけでなく、英語の発信力も重視されています。スピーキングとライティングの部分では論理性を意識することが大切です。論理的に話をすることで相手を納得させやすくなるでしょう。普段から自分の意見や考えを述べる際には、論理的に伝えるように心がけてください。
また、2次試験の面接では2分間のスピーチがあります。制限時間目一杯使って自分の意見や考えを英語で伝えられるようなトレーニングをする必要もあります。
どのレベルの英検®対策にもおすすめの通信講座
英検®は1級から5級まで7つの級がありますが、いずれの級の対策であってもスタディサプリが提供する「英検®講座」がおすすめです。
リーディングやリスニングの対策から、自力で対策が難しいライティングやスピーキングの対策まで総合的に英検®対策をすることができます。
下記は、スタディサプリの「英検®講座」のメリットです。
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それぞれのメリットについて詳しく解説します。
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英検®2級と3級の講座を担当する肘井学先生の講座は授業アンケートで常にトップレベルの満足度を誇ります。これまで多くの受講生の英語の成績を上げてきました。
英検®準2級対策講座担当の竹内健先生は、毎年入試問題を徹底的に分析して志望校への合格者を数多く輩出してきた名物講師です。英検®も同様に過去問をしっかりと研究し、傾向と対策をバッチリと押さえた指導を行っているため、数多くの高得点合格者や満点合格者を輩出しています。
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理解できなかったところや苦手な箇所を重点的に聞くことができるため、自分の理解度に合わせて学習ができるでしょう。効率的に学習を進められます。
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まとめ:自分のレベルに合った英検®の級を受験しよう!
英検®は5級から1級まで7つの級を持つ英語資格試験です。自分のレベルに合った英検®の級を受験することをおすすめします。自分のレベルに合った級を判断するための方法は下記の通りです。
- TOEICやTOEFLなど他の英語資格試験を受験している場合は、そのスコアと英検®のどの級が同じくらいのレベルなのかを調べる
- 過去問にトライしてみる
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自分に合った級を探し、この記事で紹介した各級の対策方法を参考にしながら英検®合格に向けて学習を進めてください。
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