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投稿日:2024年7月26日 | 更新日:2024年07月26日
海外での留学や就職を考えている方にとって必要不可欠なIELTS試験のスコア。
英語力を証明するため、英語圏での移住・ビザ申請にもスコアの提出が必要となります。
今回は、IELTSの基礎知識や他の英語検定との比較、その目安・基準を解説します。
目標達成のための実践的な対策法を知り、英語力を向上させましょう。
※この記事は2023年9月現在の情報となっております。
初心者向け!IELTSバンドスコアの仕組みと目安
IELTS (International English Language Testing System)は、英語4技能の運用能力を検定する英語試験です。
日本では、「アイエルツ」と呼ばれています。
30年以上の歴史を持ち、今では世界で1万以上の機関・企業がIELTSを英語力の証明書として認定しています。
世界で毎年350万以上の人がIELTSを受験し、英語圏での移住・留学・就労のために活用されています。
テストの概要と2種類のモジュール
IELTSテストは、「IDP: IELTS Australia」、「Cambridge Assessment English」、「British Council」の3つの団体により共同開発・運営されています。
現在も、アメリカやイギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどの大学・企業・移民局・専門機関においてIELTSを英語力の証明書として認定する機関が増えており、国際的な英語能力試験としてIELTSスコアが広く評価されています。
IELTSでは、スコアを提出する目的(留学か、海外移住か、仕事か)によって、受験するモジュール(アカデミックかジェネラル・トレーニング)を選びます。
それぞれのIELTS試験で、英語技能の4種類のスキル(ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング)が測定され、それぞれセクションごとに分かれて受験します。
受験前に確認!スコアアップに必要な対策のまとめ
IELTSでは、各スキルのスコアが算出されますが、各技能のスコアの平均値によってoverallのスコアが算出される仕組みです。
そのため、IELTS試験で目標スコアを獲得するためには、全てのセクションでバランス良く得点を取る必要があります。
各スキルのバンドスコア平均値の小数点が0.5以上なら切り上げ、0.5未満なら切り捨てられます。
「リーディング」と「リスニング」では、効率の良い時間配分と長時間の集中力が求められ、「ライティング」では論理的な英文を作成する対策が必要になります。
「スピーキング」はネイティブスピーカーの試験官と対面・対話する形式であるため、日頃から英語を話す時間を増やすことでIELTSスコアを伸ばすことができます。
IELTS対策には時間がかかるため、早めに勉強を開始することをおすすめします。
難易度の高いとされるIELTSですが、書き方、解き方、話し方のポイントをおさえることでスコアアップが望めます。
TOEIC・TOEFL・英検のレベルと比較!スコア点数換算の基準
IELTSと他のメジャーな英語検定であるTOEFLやTOEICの大きな違いは、受験の目的と試験内容にあります。
その他、受験料や国別の認知度も大きく変わります。
自分が達成したい目標を改めて明確にし、どのテストが適切か確認しましょう。
IELTS
受験目的:海外大学への留学・大学院進学、ヨーロッパ圏内やオセアニアの移住を考えている方向け。
試験内容:英語4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)で、それぞれのIELTSのバンドスコア(スコア1.0~9.0)を平均値化しoverallスコアが換算されます。
スピーキングテストはネイティブスピーカーと対面式の面接。
国内でのIELTS受験者は5~6万人ほどですが、世界レベルで見るとメジャーな英語力検定のひとつと言えます。
イギリスやオーストラリアなど英国系の国々の大学留学の際にIELTSスコアの提出が求められます。
また、海外へ移住をしたい方は、ビザ取得のため英語力の証明書としてIELTSスコアの提出が有効的です。
IELTS試験の受験料は2万5千円程度です。
TOEIC
受験目的:日本での仕事・転職活動、ビジネス英語能力を証明したい方向け。
試験内容:リスティングとリーディング(それぞれ、100問ずつの選択問題。10点~990点のスコア)。
日本の約70の企業がTOEICのスコアを採用基準として取り入れています。
日本で年間200万人が受験しています。
費用は1万円未満と受験しやすいですが、海外では認知度が低く、採用・入学の採用基準として認めている機関は少ないため、英語圏の大学留学・就職を考えている方は要注意です。
TOEFL
受験目的:海外(主に北米)の大学・大学院進学、特にアカデミックな英語力を測定したい方。
試験内容:英語4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)、各スキル30点満点で合計120点。
世界で80万人が受験しており、世界的な認知度を誇っています。受験料は3万円程度。
以上をまとめると、日本での英語力証明にはTOEIC、海外大学への留学・就職には、IELTSかTOEFLが有効です。
提出先が必要とするテストの種類とスコアの目安を確認しておきましょう。
アカデミックとジェネラル・モジュールの難易度とポイント
IELTS試験では、提出の目的によって「アカデミック」か「ジェネラル・トレーニング」を選択して受験します。
海外大学・大学院への留学なら「アカデミック」、仕事や移住なら「ジェネラル・トレーニング」を選ぶと良いでしょう。
提出する機関がどのIELTSモジュールを求めているか確認しましょう。
「アカデミック」、「ジェネラル・トレーニング」どちらのIELTSモジュールでも、ライティング・リーディング・リスニングスピーキングの英語4技能が測定されます。
IELTSリスニングとスピーキングは両モジュールで共通ですが、IELTSライティングとリーディングでは設問が異なります。
IELTSアカデミック・モジュール
IELTSのアカデミック・モジュールは、海外大学の受験や専門機関での登録申請をする際、一定の英語力を持つことを示すためにIELTSスコアの提出が必要となります。
IELTSアカデミックの内容としては、フォーマルなシーンでの会話や高等教育を受けるため科学や経済などといった学術的なお題が含まれます。
IELTSジェネラル・トレーニング・モジュール
IELTSのジェネラル・トレーニング・モジュールは、実生活での基本的な英語能力を検定します。
ビザや移住の申請でIELTSスコア提出が必要になります。
基準以上のスコアレベルを証明できれば移住・永住の申請が可能になります(オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど)。
IELTSジェネラルテストの内容は日常的なコミュニケーションを想定した設問が多く含まれます。
専門的な内容が含まれるIELTSアカデミックは、ジェネラルと比較して難しい問題が多く、より長時間の勉強・ハイレベルな英語力を身に付ける対策が必要とされています。
海外大学の留学・移住のスコアの目標は?結果の見方
IELTSの試験の結果発表は、バンドスコアと呼ばれる、1から9までの数字で表記されます。
バンドスコアは0.5刻みで表され、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング、それぞれのセクションにおいて受験者のスキルを反映しています。
IELTSのoverallスコアは、各スキルの平均が計算されたものです。
IELTSのバンドスコアは段階評価で、レベルの1は非英語話者、レベルの9はネイティブスピーカー相当を指します。
目標とするIELTSスコアを確認し、自分の現在の英語力を理解しつつスコアアップのために必要なスキルを磨く必要があります。
IELTSバンドスコアは、正解した問題数によって計算されます。
それぞれ40問中40点満点で示されるリスニングとリーディングは、1問正解するごとに1点獲得します。
下にIELTSのoverallバンドスコアの目安をまとめましたので、参考にしてみてください。
【IELTSバンドスコア9.0:エキスパート・ユーザー】
英語を自由自在に使いこなす能力を有するエキスパート・ユーザーは、適切で正確な英語運用力と理解力があると評価できます。
TOEFL iBTのスコアで118~120(満点)、TOEICや日本の英検では換算不可能な高レベルの英語力です。
【IELTSバンドスコア8.0~8.5:非常に優秀なユーザー】
不慣れな状況では誤解が生ずるなど、多少の不正確さや不適切さがみられるものの、英語を自由自在に使いこなす能力と評価できます。
IELTSバンドスコア8.0は、TOEFL iBTのスコア換算で110~114相当、日本の英検・TOEICに換算できないレベルです。
【IELTSバンドスコア7.0~7.5:優秀なユーザー】
環境によっては誤解を生んだり間違った表現をすることもありますが、十分な英語運用能力・理解力を有するといえます。
IELTSのoverallスコア7.0は、TOEFL iBTのスコア94~101、英検1級、TOEICでは870~970点に相当します。
【IELTSバンドスコア6.0~6.5:有能なユーザー】
不正確さ、不適切さ、誤解もみられるが、概ね英語を使いこなせる英語力を有していると評価されます。
IELTSのオーバーオールスコア6.0を持つ方は、英検準1級、TOEIC 740~820点、TOEFL iBTのスコア60~78と同等と判断されます。
【IELTSバンドスコア5.0~5.5:中程度のユーザー】
間違いや誤解が見受けられるなど不完全だが、ある程度の英語能力を有しています。
大体の意味を把握・伝達することできて、特に自身の専門分野では、基本的な意思疎通が可能です。
日本人の平均的なレベルとされています。
【IELTSバンドスコア4.0~4.5:限定的なユーザー】
複雑な言葉遣い・理解はできないが、慣れた状況なら基本的な英語力で理解・伝達できるレベルです。
【IELTSバンドスコア3.0~3.5:非常に限定的なユーザー】
非常に慣れた状況において、一般的な意味のみを伝え、理解することができる。
コミュニケーションの断絶が頻発します。
【IELTSバンドスコア2.0~2.5:散発的ユーザー】
慣れた状況下で、最低限の情報を片言で伝える・理解できるレベルです。
単語ひとつひとつを使うレベルで、英語の文章を理解することは難しい。
【IELTSバンドスコア1.0~1.5:非ユーザー】
限られた単語の羅列ができる程度で、基本的に英語でのコミュニケーションの能力は有していない状態です。
【IELTSバンドスコア0:試験放棄】
試験放棄した状態、情報が提供されていない。
以下に、IELTSリーディステストおよびリスニングテストにおいて、目標のバンドスコアを獲得するため、40点満点中どのくらいの点数が必要なのかまとめました。
【リーディングテスト】
モジュール | バンドスコア | 必要得点数(/40点満点中) |
アカデミック | 8.0 | 35点 |
7.0 | 30点 | |
6.0 | 23点 | |
5.0 | 15点 | |
ジェネラル・トレーニング | 8.0 | 38点 |
7.0 | 34点 | |
6.0 | 30点 | |
5.0 | 23点 | |
4.0 | 15点 |
【リスニングテスト】
モジュール | バンドスコア | 必要得点数(/40点満点中) |
アカデミック・ジェネラル(共通) | 8.0 | 35点 |
7.0 | 30点 | |
6.0 | 23点 | |
5.0 | 16点 |
企業や職種によって異なりますが、overallバンドスコア6.0以上など、就職の場合ビザの基準以上のIELTSスコアが必要となることが多いです。
外資系企業といったケースだと8.0以上を取得したほうが安全でしょう。
英語圏の大学進学を目指す場合も、国別・機関によって異なります。
大体の大学では、アカデミック・モジュール受験で、IELTSバンドスコア6.0以上が必要でしょう。
また、結果発表後にスコアの採点方法に疑問を持った場合に、IELTSでは再採点の申請を受け付けています。
主に、IELTSスピーキングテストおよびライティングテストに関してですが、再採点により、スコアがアップするケースもあります。
IELTSスコアアップにおすすめの講座
IELTSを独学で勉強する際、使えるサイトやテキストはたくさんあります。
むしろたくさんあり過ぎて、迷ってしまうくらいですよね。
そして色々と手を出してしまった結果
- 「教材を選ぶのが面倒くさい…」
- 「自分の英語力が上がっているのかわからない」
- 「わからないことを質問したい」
などと不満と不安に陥ってしまいませんか。
そんなあなたには、IELTS専用の対策講座がおすすめです。
ここからは、おすすめのIELTS対策講座を紹介していきますね。
IELTS対策講座を受けるメリット
IELTS対策講座のメリットはなんといっても「やることが決まっている」ことです。
忙しい現代、教材選びや勉強方法の模索で時間を無駄にしている暇はありませんよね。
必要な知識と技術をしっかりとしたサポートを受けながら効率的に勉強する。
これが目標達成への近道です。
講座はテキスト、問題集、模擬試験など、必要なものが全て揃っています。
先生からのフィードバックやアドバイスをもらえるので、わからない部分があっても安心。
IELTSで目標スコアを目指すとき、IELTS対策講座はあなたの強い味方になりますよ。
【バークレーハウス(BERKELEY HOUSE)】
IELTSスコアアップにおすすめの講座、一つ目はバークレーハウスです。
バークレーハウスは東京にある語学スクールで、IELTSの公式テストセンターでもあります。
このスクールではIELTS専用の講座を提供していて、プライベートレッスン・グループレッスンの2種類から選ぶことができます。
プライベートレッスンは、カリキュラムを柔軟に変えられ、講師を独占できるので短期間でもしっかり学べるメリットがあります。
講師は日本人・ネイティブを組み合わせて受講もでき、スピーキング対策にはネイティブ講師を…などと使い分けができて便利ですよ。
一方グループレッスンでは、目標のスコアに応じたクラスに入ることができ、IELTSに必要な4技能をバランスよく学べます。
リスニングとリーディング対策はIELTS8.0以上の日本人講師が担当し、講義動画視聴という形で学ぶので、何度も繰り返し動画を見ながら自分のペースで理解を深められます。
スピーキング・ライティング対策は、オンライン授業と個別の添削課題がセット。
こちらもIELTS8.0以上の日本人講師が担当するので、高品質なレッスンやフィードバックを受けられるでしょう。
この講座の受講料金は以下のとおりです。
コース | 料金 | 備考 |
プライベート(対面/オンライン) | 1回2時間 26,400円(税込)〜 | 弱点克服、テスト直前対策など幅広い目的で使えるレッスン。 入会金22,000円(税込)は別途かかる。 |
グループ(オンライン)4技能総合コース | 4週 55,000円(税込) | テキスト代は別途かかる。 |
自分のIELTS学習の目的に応じてコースを選んでくださいね。
価格に見合ったレッスンが受けられるか不安な場合、無料体験も受けられるので、ぜひレッスンを試してから検討してみてください!
\独学の対策でスコアが伸びない方は「バークレーハウス」がおすすめ!/
【リバティ(Liberty English Academy)】
IELTSスコアアップにおすすめの講座、最後にご紹介するのはリバティです。
授業の特徴は、日本では唯一リバティだけで教えられる「グラマーテーブル」という英語本来のルールを使って行われること。
今までバラバラだった英語の知識を体系的に学ぶことができるので、ある程度英語の勉強をしてきた人には特におすすめです。
リバティの「IELTS対策コース」は、多くの海外大学に進学可能なスコア「IELTS7.0」超えの生徒を多数輩出している確かな実績がある講座です。
また、単にIELTSの目標スコア達成だけでなく、ネイティブでも到達が難しい高いレベルの英語力が習得できます。
この講座の受講料金は以下のとおりです。
コース | 料金 | 備考 |
ショート(受講回数24回) | 13,200円(税込)/回 | 入会金55,000(税込)は別途かかる。 1回の受講時間は90分。 |
ベーシック(受講回数48回) | 11,000円(税込)/回 | 入会金55,000(税込)は別途かかる。 1回の受講時間は90分。 |
アドバンス(受講回数72回) | 10,780円(税込)/回 | 入会金55,000(税込)は別途かかる。 1回の受講時間は90分。 |
リバティでは無料カウンセリングが受けられるため、授業の内容や活用方法など疑問や不安は気軽に解消できますよ。
無理な勧誘はないので、気になる方はぜひお問合せを!
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【ブリティッシュカウンシル(British Council)】
IELTSスコアアップにおすすめの講座、二つ目はブリティッシュカウンシルです。
こちらはIELTSの共同運営機関で、IELTSを受験する人なら一度は名前を聞いたことがあるでしょう。
実はブリティッシュカウンシルでも、独自のIELTS講座「IELTS試験対策コース」を開講しているのです。
レベル別に分かれたクラス(グループレッスン)で4技能を楽しく効率的に学べ、さらに本番に向けた模擬試験にもチャレンジできます。
また、講師が一人一人にフィードバックをくれるのも嬉しいポイント。
自分がどれだけの学習進捗なのか、的確に教えてもらえますよ。
この講座の受講料金は以下のとおりです。
コース | 料金 | 備考 |
グループ(中級、中級上、上級) | 158,400円(税込)/週3時間・12週間 | ブリティッシュカウンシルで初めて英語コースを受講する場合、入学金27,500円(税込)は別途かかる |
こちらは東京(飯田橋)で開講されるコースです。
お近くの方・対面の方がやる気が出るという方は、ぜひチェックしてみてください。
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IELTSスコアについて:まとめ
本記事では、TOEICやTOEFLなどのスコアとの比較、各スコアの目安や海外留学・移住・就職に必要なIELTSスコアを紹介しました。
日本人の平均IELTSスコア:5.0~5.5
英語圏移住のために必要なスコア:ジェネラル・トレーニング・モジュールで6.0以上
海外の大学・大学院進学:アカデミック・モジュールで6.0~7.0以上
海外企業への就職:6.0以上
自分の目的に合ったIELTSスコアは見極められたでしょうか。
目標のIELTSスコアに向かって、がんばってくださいね!