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投稿日:2024年7月4日 | 更新日:2024年07月04日
海外留学や移住のためスコア送付が必要となるIELTS試験。結果スコアは、これまで勉強に励んだ成果です。しかし、送付期間が迫っていたり、締切期限に遅れないか、結果が出ないとそわそわしてしまいますね。IELTSスコアはいつ・どうやって開示されるのでしょうか?
本記事では、IELTS試験の結果通知の日程、スコアの解釈方法、成績に疑問を持った際の再採点依頼のポイントを解説します。
IELTS結果の確認方法と見方
IELTSは世界各国で「英語力の証明書」として広く認められている英語検定です。
英語圏での留学(大学・大学院受験)や移住、就職を目的としている人にとって、IELTS試験は最適なテストです。
留学・移住・就職などの際、送付が求められるのがIELTSの結果(成績スコア)です。
これが基準以上に到達していなければなりません。
IELTS結果は、どのような方法で発表されるのでしょうか?
日本で実施されるIELTS試験の結果発表の方法は、試験を主催する団体によって異なります。
本記事では、日本英検協会(British Council)とIDP (JSAF [Japan Study Abroad Foundation]・北九州予備校)について解説します。
試験内容や採点基準などは統一されていますが、IELTSテスト結果発表の日程・成績証明書(Test Report Form-TRF)の入手方法が違いますので、IELTS受験申し込みの段階から確認しておきましょう。
日本英語検定協会(British Council)
日本英語検定協会(British Council)で運営されている会場でIELTSを受験した場合は、バンドスコアの結果は受験した日から13日後(13時)に、マイページにログインしオンラインで確認できます。
IELTSスコア結果の原本となる成績証明書(Test Report Form-TRF)は、試験日の20日後に指定の住所へ発送されます。
指定住所へ到着まで、7日間程度かかりますので、IELTSバンドスコアの提出期限から逆算し、余裕をもって受験の日程を確認しておきましょう。
引用(参照):日本英語検定協会ウェブサイト(日本英語検定協会 採点方法・テスト結果)
IDP (JSAF・北九州予備校)
IDPが主催するIELTS試験を受験した場合の結果発表の日程は、ペーパー版で受験したか、コンピュータ版で受験したかで異なります。
IELTSのペーパー版で受験した場合は、試験日から13日後(13時)に公表されます。
一方、IELTSコンピューター版を受験した場合は、IELTS試験日から3~5営業日に発表されます。
IDP主催のIELTS成績証明書(Test Report Form-TRF)は、それぞれ結果発表と同じ日程で発行され、自宅に郵送されます。
また、結果スコアについてはIDPテストセンターに取りに行くことも可能です(13時~17時の間に受領可能、原則本人のみでパスポート持参)。
引用(参照):IDPウェブサイト(IDP 試験結果について)
IELTSスコアの詳細と解釈の仕方
IELTS試験の結果を確認する際、成績の解釈が重要となります。
まず、IELTS結果「バンドスコア」について解釈の仕方を理解しましょう。
IELTS結果の成績は、0から9までのバンドスコアで表示されます。
バンドスコアは、それぞれのセクション(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)で評価されます。
各スコアを平均値化し、全体的な英語能力をオーバーオールスコアとして示されます。
IELTSでは、高成績を得るためには、各セクションで均一に高得点を取得ことが重要です。
試験結果の解釈を正しく行い、自分の英語力を正確に把握することで、今後の学習計画を立てましょう。
IELTS結果の解釈の仕方
以下にIELTSバンドスコアの目安と、他の英語検定(TOEFLやTOEIC、英検)との比較をまとめました。
他の英語検定との比較に関連しては、テストの技能や評価する基準が異なりますので一概には言えません。参考程度で比較してください。
【IELTSバンドスコア9.0:エキスパート・ユーザー】
英語を自由自在に使いこなす能力を有するエキスパート・ユーザーは、適切で正確な英語運用力と理解力があると評価できます。
IELTS全技能で、ネイティブと同等の英語力を持つことを証明できます。
IELTSバンドスコア9.0は、TOEFL iBTのスコアで118~120(満点)、TOEICや日本の英検では換算不可能なくらいの高レベルの英語力を持っています。
【IELTSバンドスコア8.0~8.5:非常に優秀なユーザー】
不慣れな状況では誤解が生ずるなど、多少の不正確さや不適切さがみられるものの、英語を自由自在に使いこなす能力と評価できます。
複雑な議論にも対応可能なレベルです。IELTSバンドスコア8.0は、TOEFL iBTのスコア換算で110~114相当と考えられます。
バンドスコア8.0も、日本の英検・TOEICに換算できない高レベルです。
【IELTSバンドスコア7.0~7.5:優秀なユーザー】
環境によっては誤解を生んだり間違った表現をすることもありますが、十分な英語運用能力・理解力を有するといえます。
複雑な言葉遣い、言い回しにも対応でき、詳細な論理を伝達・理解できるレベルです。
IELTSのオーバーオールスコア7.0は、TOEFL iBTのスコア94~101、英検1級、TOEICでは870~970点に相当します。
【IELTSバンドスコア6.0~6.5:有能なユーザー】
不正確さ、不適切さ、誤解もみられるが、概ね英語を使いこなせる英語力を有していると評価されます。
特に、慣れた状況下では、複雑な言い回しや文法を使ったり理解することができます。
IELTSのオーバーオールスコア6.0を持つ方は、英検準1級、TOEIC 740~820点、TOEFL iBTのスコア60~78と同等と判断されます。
【IELTSバンドスコア5.0~5.5:中程度のユーザー】
間違いや誤解が見受けられるなど不完全だが、ある程度の英語能力を有しています。
大体の意味を把握・伝達することできて、特に自身の専門分野では、基本的な意思疎通が可能です。
IELTSのオーバーオールスコア5.0は、日本人の平均的なレベルとされています。
英検2級(高校卒業程度)、TOEIC 550~600点、TOEFL iBTのスコア35~59に相当します。
【IELTSバンドスコア4.0~4.5:限定的なユーザー】
複雑な言葉遣い・理解はできないが、慣れた状況なら基本的な英語力で理解・伝達できるレベルです。
IELTSのオーバーオールスコア4.0は、英検準2級(高校1年生程度)、TOEIC 450~490点、TOEFL iBTのスコア31程度です。
【IELTSバンドスコア3.0~3.5:非常に限定的なユーザー】
非常に慣れた状況において、一般的な意味のみを伝え、理解することができるレベルです。
コミュニケーションの断絶が頻発する。英検3級、TOEIC 291~299点程度とされています。
【IELTSバンドスコア2.0~2.5:散発的ユーザー】
慣れた状況下で、最低限の情報を片言で伝える・理解できるレベルです。
単語ひとつひとつを使うレベルで、英語の文章を理解することは難しい場面もあります。
英検4級やTOEIC 260~269点相当です。
【IELTSバンドスコア1.0~1.5:非ユーザー】
限られた単語の羅列ができる程度で、基本的に英語でのコミュニケーションの能力は有していない状態です。
【IELTSバンドスコア0:試験放棄】
試験放棄した状態、情報が提供されていない状態です。
結果に疑問がある場合:再採点を申請しよう
IELTS試験の結果に疑問がある場合、再採点のシステム(Enquiry on Results, EOR)を利用できます。
特に、ライティングやスピーキングのスコアにおいては、1回目の結果よりもスコアアップする場合があります。
ただし、再採点の申請には、追加の費用や期限があります(英検協会:試験日から39日以内必着で郵送、IDP:試験日から6週間以内に申請)。
ですので、新たな結果開示まで時間がかかるといったデメリットもあります。
再採点の申請方法
IELTSスコアの再採点の申請方法として、British Council主催のIELTS受験の場合、試験終了後メールで問い合わせします。
申請書類が送られてきますので、期間内に対応しましょう。IDAP主催のIELTS受験の場合、すでにホームページで公開されている申請フォームなどを準備し、郵送によって申請をします。
詳細な申請方法は、主催団体のホームページに案内がありますので確認してみてください。
再採点の申し込み料金
IELTS試験の再採点の費用は、英検協会は9,000円、IDAPは11,000円を申請時に払う必要があります。
ただ、IELTSバンドスコアの結果が変更される場合に限り、返金されます。
IELTSのライティングテストやスピーキングテストの再採点を申請した場合、成績結果が下がることはなく、結果に変更なしかスコアアップになるようです。
IELTSのリーディングやリスニングは、明確な解答が存在するため再採点を依頼してもIELTS成績を上げることは望めません。
結果スコアを大学に送る方法と注意点
留学先の大学担当部署や移民局など、自宅以外に追加でIELTSの成績証明書を送付してもらうことも可能です。
予めIELTS結果を提出先が分かっている場合は、IELTS試験の申込時に登録しておくことをおすすめします。
IELTS結果を登録した機関の住所へ直送する場合は、結果発表から5日程度かかります。
提出期限がある場合は注意しておきましょう。
申込後や試験の後に追加送付を申請することも可能です。
その場合は、インターネットで申請フォームを記入し提出します。
申請受付の自動メールが届き、5日以内に送付されます。
トラブルを避けるため、送付完了メールを受領したら、提出機関にIELTS成績証明書が到着したかどうかを確認しておきましょう。
IELTSの成績証明書は、1回の受験に付き5住所まで無料で送付してくれます。
電子送信を除き、紙媒体の6通目以降は有料で発行されます(発行手数料1,200円/通)。
British Council・IDPどちらに関しても、追加でIELTS成績証明書の発行を依頼する場合は、認定された機関として登録のある住所宛のみ発行が可能です。
再試験を考える:IELTSスコアアップのために必要な対策
IELTS結果が思うような成績ではなかった…再試験を考えている…そんな人は、まずIELTSの結果をしっかりと確認し、成績結果を解釈することが重要です。
各セクションの結果がどのように算出され、どの部分で失点したのかを理解しましょう。
これにより、どのセクションで改善が必要か、または特定の問題が存在するかを特定することができます。
自分のIELTS結果を詳細に分析することで、次回のIELTS試験に向けた準備がスムーズに進むでしょう。
次に、これらの欠点を改善するための具体的な学習戦略を立てましょう。
以下に、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの各セクションについて、得点範囲ごとの解釈と対策をまとめます。
一部分だけに偏らないよう、全体的なバランスを重視しましょう。
- リーディングセクションでは、試験の時間配分や文脈理解が鍵となりますので、対策法をもう一度確認しましょう。
- ライティングでは、語彙力とコヒーレンス、コヒージョンの向上が求められます。対策法としては、英語で日記を書いたり、オンラインでの言語交換がおすすめです。
- リスニングとスピーキングでは、ネイティブスピーカーの発音やイントネーションの理解力強化で対策しましょう。
- リスニングセクションで問題があった場合、より多くの英語のオーディオを聴くことや、ノートにメモをとりながら聞くことなどが役立つかもしれません。
次回のIELTS試験に向けて、スコアが低かった部分を重点的に改善することが重要です。
どのセクションで、どのようなミスがあったのか、どのような準備すべきか、自分の弱点を明確にすることがIELTSスコアアップの第一歩です。
十分な準備ができたらIELTSの再試験の申し込みをしましょう。
IELTSスコアアップにおすすめの講座
勉強していく中で、下記のような悩みがある方もいるでしょう。
- 「自分の英語力が上がっているのかわからない」
- 「わからないことを質問したい」
などと不満と不安に陥ってしまいませんか。
そんなあなたには、IELTS専用の対策講座がおすすめです。
ここからは、おすすめのIELTS対策講座を紹介していきますね。
IELTS対策講座を受けるメリット
IELTS対策講座のメリットはなんといっても「やることが決まっている」ことです。
忙しい現代、教材選びや勉強方法の模索で時間を無駄にしている暇はありませんよね。
必要な知識と技術をしっかりとしたサポートを受けながら効率的に勉強する。
これが目標達成への近道です。
講座はテキスト、問題集、模擬試験など、必要なものが全て揃っています。
先生からのフィードバックやアドバイスをもらえるので、わからない部分があっても安心。
IELTSで目標スコアを目指すとき、IELTS対策講座はあなたの強い味方になりますよ。
【バークレーハウス(BERKELEY HOUSE)】
IELTSスコアアップにおすすめの講座、一つ目はバークレーハウスです。
バークレーハウスは東京にある語学スクールで、IELTSの公式テストセンターでもあります。
このスクールではIELTS専用の講座を提供していて、プライベートレッスン・グループレッスンの2種類から選ぶことができます。
プライベートレッスンは、カリキュラムを柔軟に変えられ、講師を独占できるので短期間でもしっかり学べるメリットがあります。
講師は日本人・ネイティブを組み合わせて受講もでき、スピーキング対策にはネイティブ講師を…などと使い分けができて便利ですよ。
一方グループレッスンでは、目標のスコアに応じたクラスに入ることができ、IELTSに必要な4技能をバランスよく学べます。
リスニングとリーディング対策はIELTS8.0以上の日本人講師が担当し、講義動画視聴という形で学ぶので、何度も繰り返し動画を見ながら自分のペースで理解を深められます。
スピーキング・ライティング対策は、オンライン授業と個別の添削課題がセット。
こちらもIELTS8.0以上の日本人講師が担当するので、高品質なレッスンやフィードバックを受けられるでしょう。
この講座の受講料金は以下のとおりです。
コース | 料金 | 備考 |
プライベート(対面/オンライン) | 1回2時間 26,400円(税込)〜 | 弱点克服、テスト直前対策など幅広い目的で使えるレッスン。 入会金22,000円(税込)は別途かかる。 |
グループ(オンライン)4技能総合コース | 4週 55,000円(税込) | テキスト代は別途かかる。 |
自分のIELTS学習の目的に応じてコースを選んでくださいね。
価格に見合ったレッスンが受けられるか不安な場合、無料体験も受けられるので、ぜひレッスンを試してから検討してみてください!
\バークレーハウスのIELTS対策講座をチェック/
【ブリティッシュカウンシル(British Council)】
IELTSスコアアップにおすすめの講座、二つ目はブリティッシュカウンシルです。
こちらはIELTSの共同運営機関で、IELTSを受験する人なら一度は名前を聞いたことがあるでしょう。
実はブリティッシュカウンシルでも、独自のIELTS講座「IELTS試験対策コース」を開講しているのです。
レベル別に分かれたクラス(グループレッスン)で4技能を楽しく効率的に学べ、さらに本番に向けた模擬試験にもチャレンジできます。
また、講師が一人一人にフィードバックをくれるのも嬉しいポイント。自分がどれだけの学習進捗なのか、的確に教えてもらえますよ。
この講座の受講料金は以下のとおりです。
コース | 料金 | 備考 |
グループ(中級、中級上、上級) | 158,400円(税込)/週3時間・12週間 | ブリティッシュカウンシルで初めて英語コースを受講する場合、入学金27,500円(税込)は別途かかる |
こちらは東京(飯田橋)で開講されるコースです。
お近くの方・対面の方がやる気が出るという方は、ぜひチェックしてみてください。
個別の無料受講説明会や英語力診断もしてくれます。
【リバティ(Liberty English Academy)】
IELTSスコアアップにおすすめの講座、最後にご紹介するのはリバティです。
授業の特徴は、日本では唯一リバティだけで教えられる「グラマーテーブル」という英語本来のルールを使って行われること。
今までバラバラだった英語の知識を体系的に学ぶことができるので、ある程度英語の勉強をしてきた人には特におすすめです。
リバティの「IELTS対策コース」は、多くの海外大学に進学可能なスコア「IELTS7.0」超えの生徒を多数輩出している確かな実績がある講座です。
また、単にIELTSの目標スコア達成だけでなく、ネイティブでも到達が難しい高いレベルの英語力が習得できます。
この講座の受講料金は以下のとおりです。
コース | 料金 | 備考 |
ショート(受講回数24回) | 13,200円(税込)/回 | 入会金55,000(税込)は別途かかる。 1回の受講時間は90分。 |
ベーシック(受講回数48回) | 11,000円(税込)/回 | 入会金55,000(税込)は別途かかる。 1回の受講時間は90分。 |
アドバンス(受講回数72回) | 10,780円(税込)/回 | 入会金55,000(税込)は別途かかる。 1回の受講時間は90分。 |
リバティでは無料カウンセリングが受けられるため、授業の内容や活用方法など疑問や不安は気軽に解消できますよ。
無理な勧誘はないので、気になる方はぜひお問合せを!
まとめ
本記事では、IELTS結果の発表方法、スコアの解釈の仕方、再採点の申請について解説しました。
IELTS結果について正しく理解し、試験本番でベストパフォーマンスを発揮できるよう対策していきましょう。
目標とするスコアを獲得できるよう応援しています。