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投稿日:2024年4月17日 | 更新日:2024年09月19日
近年の日本のマーケットの縮小に伴い、ビジネスのグローバル展開をする企業も珍しくなくなってきました。
それに伴い、英語の重要性はますます高まり、2020年に小学校3年生から英語の授業が必修化されました。
しかし、学んだ英語を活かすためにはただ英語ができる、ということではなく、実用的な英語を使えなければ意味がありません。
今回はビジネスで求められる実践的な英語力を測るテスト「GCAS」を提供する日本英語検定協会のNさんにご協力いただき、取材をさせていただきました。
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公益財団法人 日本英語検定協会が実施している「GCAS」とは?
Nさん、本日はよろしくお願いいたします!
Nさんは大手英会話スクールの教師としてのご経験がおありのようですね!
英検協会へ転向したきっかけはあったのですか??
もともと、英語教育に携わりたいというのは自分の一貫した軸として持っていました。
教師としての勤務の後に親会社に出向して、少し英語教育から離れてしまったので、もっとダイレクトに英語教育に関わっていきたいという想いがあったのが大きな理由です。
英検協会が主に扱うのは試験なので、直接現場で教える「教育」とは毛色が少し違うかもしれませんが、勉強の「目標」に携わることに大きな意味があると思っています。
学習者にとって、どこを目指して学習していくか、というのはすごく大切で、
目標さえ間違えなければ必ず正しい方向に進んでいくと思うんです。
GCASで言えば、GCASのための勉強をすること=グローバルな舞台で英語を使って活躍するビジネスパーソンになることに必ず繋がるようにできています。
目標の設定は大事ですよね。
GCASの特徴として、合格・不合格で結果がでるのではなく、スコア化された結果を得ることになると思うのですが、どのような目標設定になりますか?
「CEFR(読み方:セファール)」というグローバルスタンダードな基準があって、GCASはこのCEFRと、300点満点のGCASスコアで結果をお返ししています。
CEFRでは初心者から熟達者までA1、A2、B1、B2、C1、C2という風にレベルが上がっていきます。
どこのレベルを目指すのかは学習者によって異なると思いますが、多くの企業様で海外赴任や駐在の要件として設定されているのはB2レベルです。
CEFRは多言語なヨーロッパの中で言語を超えて測れるものをつくろうということで作られた評価指標で、このレベルなら何ができますよ、というのを定めたCan-Doリストが設けられているのも特徴です。
GCASでは評価観点それぞれについて、CEFRレベルをスコアレポートに示していますので、Can-Doリストと合わせて参照するとより自身の英語力を詳細に把握できます。
英語の試験はたくさんあると思いますが、CEFRで結果が返ってくるのがGCASの大きな特徴だと思います。
日本のビジネスパーソンの方にはCEFRで定められているレベルに関してしっくりきているものなのでしょうか・・・?
一般の方からは「CEFR?なにそれ?」となってしまうくらいの普及具合かも知れませんが、認知はどんどん広まってきていると思いますし、少しでも英語教育の業界に携わっている人で知らない人はいないと思います。
CEFRは世界的に言語の枠を超えて定められている指標です。
GCAS・Linguaskillのような社会人向けのテストだけではなくて、英検協会の扱う他のテスト(英検🄬、IELTSなど)も全てCEFRで結果が出るようになっています。
日本国内だと、英検🄬は多くの人に知っていただいていますが、海外では「英検🄬って何?どのくらい難しいの?」となってしまうかもしれません。
そんなときでも「自分はCEFRのB2レベル」というように伝えると共通認識で理解してもらえます。
そうすると、今後ますますCEFR基準でどれぐらい英語ができるかということが自分の英語スキルの証明になっていくということですね!
そうですね。
日本の中でアピールするときだけじゃなくて、海外の企業に応募したり留学したりというときに自分が「英語はCEFRでこのレベルのことができます」と言えることが大切だと思います。
なので、履歴書においてもCEFRに準拠したレベルを書けば基本的に伝わりますよ。
GCASの強みとは?
GCASは、主にビジネスパーソン向けの英語試験として注力されていると思いますが他のビジネスパーソン向けの英語の検定試験と差別化できる、GCASならではの強みを教えてください。
ビジネスの場面で求められる、実践的なスピーキングの力を正確に測れるのがGCASの特徴であり、大きな強みでもあります。
GCASでは英語スピーキング力(English Language Skills [ELS])とビジネススキル(Business Performance Skills [BPS])の両方の観点で評価が行われます。
ただの英会話力、つまり、英語でおしゃべりができる力だけではGCASでハイスコアをとることはなかなか難しいんです。
ビジネスの場面で求められるスキルを英語でちゃんと発揮できるのか、ということまでも測れるのがGCASです。
もう1つ大きな特徴なのは、人間の面接官を相手にしたリアルな試験ということです。
もともとは対面で面接試験を行っていたのですが、コロナ禍以降はZoomを用いたリモート受験形式も取り入れました。
今ではリモート受験形式が主流になっています。
生身の面接官を相手に自分の意見を伝え、自分の主張に対して突っ込みが返ってきて、それにうまく対応できるか、というようなやり取りが発生するのが、非常に実践的ですし、臨場感があります。
リアルなシチュエーションの中で能力が判定されるというのが、他の試験にはない特徴だと思います。
受験者の方には、GCASを受けること自体がすごく良い経験になる、と言っていただくことが多いです。
英語でビジネスをする、その感じを味わえるし、いい練習になるとおっしゃってくださる方もいました。
同じ「英会話」といっても日常会話ができるのと、ビジネス英会話ができるのとで異なり、GCASはビジネス英会話を測ることに特化している、ということですね。
そうですね。
「なんでもいいからしゃべれる」のと「仕事で使える英語をしゃべれる」のとではやっぱり話が違います。
GCASは「タスク型の試験」と言っているのですが、一般的にビジネスにおいてはそれぞれの場面でやらなければならないタスクが与えられますよね。
GCASではきちんとタスクを理解し、達成しているのかどうかが評価における一つの大きなポイントになっています。
例えばすごくペラペラしゃべっていたとしても、全くずれたことを話していたらやはり「仕事で使える英語」とは言い難いですし、タスクを達成しているとは見なされません。
普通にしゃべることができる人と、GCASでハイスコアを出せる人というのは
英語力っていう観点でいうと、どこが違うと思いますか?
ビジネススキル(Business Performance Skills [BPS])をうまく発揮できているかというのが大きいかな、と思います。
細かく言うと、これは言語能力だけではなく、ビジネスパーソンとして求められる「発表力」「分析力」「交渉力」を有しているかがポイントになるということです。
例えば、試験の中にはグラフをもとにプレゼンテーションを行ってください、というパートがあるのですが、このパートでは、限られた時間の中で二つのグラフを見比べて、最も重要な情報は何かを分析して、抽出して、どの順番で話そうか考えて、論理的な展開で話す、というようなことが求められます。
日常的な英語はペラペラしゃべれるけども、そういうことを苦手とされる方もいらっしゃいますし、英語力自体がそこまで高くなくてもタスクが達成できる方もいらっしゃいます。
GCASは英語スピーキング力(English Language Skills [ELS])とビジネススキル(Business Performance Skills [BPS])の両方を測っているので、
受験することで自分が英語でビジネスをするにあたって、優れている力は何か、不足している力は何かを把握することができます。
私が想像していたGCASはビジネスで使う英語力を測るだけだと思っていましたが、
GCAS受験のために学習をすることで、ビジネスで使えそうな考え方も一緒に学べる、ということですね!
GCAS受験者の方の声や反響は?
受験者の方の実際のお声としてはどうですか??
受験者から直接お声を伺う機会は多くないのですが、時々、企業担当者様から受験者のお声を間接的に伺うことはあります。
面接試験ですので「緊張しました」みたいな声は当然出てくるのですが、「楽しかったです」という声もあります。
「楽しかった」、ですか・・・?
会話なので、実際に自分の想いを英語で話してそれが伝わったという達成感があるのだと思います。
自身の話や主張に対して生きた反応が返ってくるので、英語でコミュニケーションをすること自体の楽しさを味わえるのだと思います。
もちろん、もともとそういう機会が日常に豊富にある方もいらっしゃると思いますが、そういった環境に身を置くために今頑張っている方が大半なんですよね。
そのような方にとっては、実際にネイティブの面接官に自分の英語力を全部出して話してみたら面接官にしっかり伝わって「なるほど、面白い考えだね。でもここはどう?」みたいなやり取りができるのって実際のコミュニケーションとかなり近いと思います。
そういった理由もあってか、何度も受けられる方がたくさんいて、企業経由で申し込みをされて、自分でももっと頑張りたいということで、個人でも申し込みをされる方もいらっしゃいます。
それってすごくいいことですよね!
自分が言葉にしたことがちゃんとリアルに返ってきた、自分がしゃべったことが伝わった、ということが、大きな成功体験になるのかな、ということをすごく思いました。
あとは、度胸もつきます。
「度胸」、ですか・・・?
実際にリアルな人間を目の前にして、プレゼンテーションをしている間相手がずっとこっちを見て聞いているわけですから、機械を相手に回答を吹き込むのとは緊張感が違うと思います。
一定のプレッシャーが試験中ずっとある、ということですね・・・!
それは度胸もつきそうですね。
GCASはZoom受験のみ?
受験の形式に関して、今はZoomで実施しているとお伺いしたのですが、対面での受験は一切受け付けていないのでしょうか。
個人でお申し込みの方はZoomを用いたリモート受験形式のみ承っています。
企業様経由でのお申し込みの場合はお求めがあれば対面での受験も実施可能ですが、現在はほぼ全てのお客様がリモート受験形式で実施しています。
リアルなコミュニケーションの場がどんどんオンラインになってきているので、海外の企業と商談をするにしても、現地に行くよりもWeb会議で話す機会が増えています。
そういう意味でもZoomを用いたリモート受験はニーズに合っているのかな、と思いますね。
Zoomでの受験が多いけれども、企業経由でお申し込みの方は対面でも受験は可能、ということですね。
GCASで目指す、「ビジネスを動かす英語力」とは?
GCASでは、「「ビジネスを動かす英語力」を測定するテスト」と掲げていると思いますが、どういうことでしょうか?
グローバルビジネスではいかに相手を上手く説得して自分に優位な形に話を持っていけるかが問われます。
それを可能にする力を「ビジネスを動かす英語力」と呼んで、世界に通用するビジネスパーソンに必要なスキルだと我々は考えています。
GCASはこうした考えをもとに開発された試験です。
自分に優位と言っても、もちろん自己中心的になっていいわけではありません。
相手に対してリスペクトを払いながらも自分の意見を臆することなく主張していく、ということが必要になると思います。
そのうえで相手の気持ちを動かすことができるのかというのが大事で、GCASではこうした部分も問われています。
ビジネスっていう観点で考えたら「これはこうです。」って言うだけではだめですよね。
そうですね。
それに、例えばの話ですが、GCASをまるまる日本語でやってみたとして、全員が簡単にハイスコアを出せるかは分からないんですよ。
と言うのも、ビジネススキル(Business Performance Skills [BPS])の方でちゃんと良い点が出せるかどうかはその人自身のビジネススキルによるからです。
相手が言ったことを正しく理解したうえで、論理的に反論して打ち返す力も問われている、ということです。
英語力だけでなく、ビジネスパーソンとしてのスキルを測るというところにすごく注力されているのですね。
そうですね。両方細かい観点別で評価をお返ししています。
スコアレポートではEnglish Language SkillsとBusiness Performance SkillsそれぞれのCEFRレベルだけでなくパートごとの観点別のCEFRレベル、という詳細な結果まで分かるようになっています。
総合的な評価に関しても、一つのCEFRレベルを3つに分けたうえで自分がどの位置にいるのかが分かるようになっています。
また、Study Tipsの欄には今後のための学習アドバイスも書かれています。
具体的なアドバイスをもらえるのはいいですね!
そうですね。その方の試験中のパフォーマンスに合わせてこのフィードバックも変わってきます。
ビジネスパーソンとしてのスキルを伸ばすには??
特にビジネスパーソンとしてのスキルって抽象的な概念なので、伸ばすことが難しく感じます。
御社ではどのような伸ばし方を推奨していますか。
実は、そういったお声はよくいただきます。
「どうやってGCASに向けて勉強していったらよいですか。」と。
一つには、「自分のアウトプットを振り返る癖をつけること」をお勧めしたいです。英語を話す機会があったときに、自分の発言を後から振り返り、選択した語彙やトーンはビジネス場面に適切なものだったのか、自分の意図は漏れなく伝わっていて、誤解の余地はなかったかなどを考えながら反芻することで、より適切な対応が身についていきます。
理想的には実際に英語でビジネスを行う場に身を置き、実践を通じて英語スピーキング力とビジネススキルを同時に鍛えていくのが最も効率的です。ですが、そういった環境をご自身で望んで用意することはなかなか難しいと思います。
そこで、我々は受験者の皆様のための学習サポートを提供しています。
我々が開発したオリジナルの教材を使って「ビジネス英語スキルアップ研修(Drive Your Business Speaking Course)」という、ネイティブの講師が教える少人数制のオンラインレッスンを開講しています。
GCASに完全準拠したカリキュラムなので、自分が何者であるかを話す、といったところから、グラフの描写や、相手の意見への賛成・反対の仕方を学ぶといった内容までカバーするような内容の講座になっています。
この講座はGCAS受験者のみを対象にした講座でしょうか。
いえ、GCASを受験されない方も対象としています。
この研修のカリキュラムはGCASに準拠していますが、テスト対策のみの講座ではありません。
テストのためだけの勉強にはあまり意味がないと私は考えています。
テストに向けた勉強が必ずリアルな場で使える力に繋がるべきなんです。
皆様、実際に英語を使って仕事ができるようになりたい、英語を使って活躍したいから英語を勉強しているわけであって、テストで良い点を取りたいから英語を勉強していますっていう人はあんまりいないと思います。
テストで良い点を取ることは1つの目標・通過点ではあると思いますが、そこがゴールではないですよね。
その点、このコースはGCASの対策をするというよりも、GCASのフォーマットに則ってビジネスで求められる英語力を身につけるようなコースになっています。
あくまでレッスンを受講すること自体で力がつくので、仮にGCASを受験しなかったとしても十分に意味があるコースだと思います。
せっかくの機会なのでこのコースの受講前と受講後にGCASを無料受験できる特典がついています。
価格設定もリーズナブルなのでぜひご検討いただけたらと思います。
GCASの方よりメッセージ
最後にGCASの受験を検討している方に向けてメッセージをお願い致します!
GCASを知っていただき、また受験を検討していただきありがとうございます。
GCASご受験に向けて学習をすることは、きっと皆様の英語力の向上に繋がります。
将来的に英語でビジネスをするときに「あのときGCASに向けて学習しておいて良かったな」と振り返る日が来ると思います。
実際にGCAS受験を通じて英語力をつけ、海外でご活躍されている方も多くいらっしゃいますので安心して目標設定・学習していただけたらと思います。
学習を進める中で、どれだけ英語力が伸びたかな、といった効果測定にもぜひ活用していただきたいです。
職員一同で皆様の英語学習を応援しています。
GCASはビジネスパーソンに必須な「ビジネスを動かす英語力」を向上させるのに有用な試験だということがよくわかりました!
Nさん、この度は取材にご協力いただきありがとうございます。
国際基準での英語レベルを測りたい方はぜひ受験をご検討くださいね!