PR
投稿日:2024年2月21日 | 更新日:2024年04月22日
「ワインが好きだけど、味の違いはなんとなくしかわからないから違いがわかるようになりたい。」
「知識や味の違いなどがわかるようになって関連業界で働きたい。」
そうした方におすすめなのがワインエキスパートの資格です。
ワインエキスパートの難易度は高く難しいと言われていますが、スクールに通うとなるとお金もかかり独学で合格できないのか気になりますよね。
どうやったら独学で合格できるのでしょうか?合格するのは難しいのでしょうか?
この記事では難しいワインエキスパートを独学で合格するための試験の詳細と勉強方法を解説します。
ワインエキスパート試験の概要と難易度
結論から言うとワインエキスパートの試験の合格率は低めで難易度が高めであると言えるでしょう。
ここではワインエキスパート試験の概要と難易度について詳しく解説します。
ワインエキスパート試験とは?難しい?
ワインエキスパートとは一般社団法人日本ソムリエ協会が認定する呼称資格です。
ワインエキスパートとは酒類、飲料、食全般の専門的知識・テイスティング能力を有する者を言う。 プロフェッショナルな資格ではないので職業は問わず、むしろ愛好家が主な対象となる。我が国においてはJ.S.A.が、ここで 言う定義・役割・求められる能力に適うと認められた者に対してワインエキスパートの資格を認定している。
呼称資格認定試験│一般社団法人日本ソムリエ協会
つまり、プロフェッショナルではないワイン愛好家がワインや食全般についての知識やテイスティングがあることを認めるための試験です。
受験資格は基準日に満20歳以上で日本国内の書類送付先がある方であればどなたでも受験可能です。
プロになるわけではないけれども、知識を深めたり味の違いをわかるようになりたかったり食とワインのマリアージュをより楽しみたいという人にとっていただきたい資格です。
ワインエキスパートの一次・二次試験の違いは?難しい?
ワインエキスパートの認定を得るためには二次試験まで突破しなければいけません。
ここでは、一次試験と二次試験について詳細を解説します。
一次試験の内容
一次試験はワインに関する知識全般を試される試験と言えるでしょう。
一次試験の試験内容はCBT試験で最新の日本ソムリエ協会教本記載事項より出題されます。
日本ソムリエ協会教本とは、呼称資格試験認定試験の勉強から最新のワイン情報を確認するなど幅広く活用できる教本。
ワインの産出国や主要ブドウ品種、品質分類などを系統的に学べるワインの基礎知識を学べます。
CBT試験とはComputer Based Testingの頭文字をとったもの。
受験者は試験会場まで行き、設置されているコンピュータから出題される問題に解答していきます。
受験日は広く設定されており、2024年度は7月20日〜8月31日までの間で最寄りの会場を選択。
枠が設定されている受験日時を予約し受験を行う形式です。
日本ソムリエ協会教本について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。↓
二次試験の内容
二次試験は実際にワインをテイスティングし、どのワインなのかを当てていきます。
公式には詳細な試験内容は公開されてはいません。
しかし、単にそのワインがどの銘柄なのを当てるだけではないようです。
過去に受験した人の話では生産国や外観の色合いや香り、味わいなどの表現もテストされるようです。
また、ワインだけでなく日本酒やテキーラなどのワイン以外のお酒も出題範囲となります。
ですから、普段から様々なワインをはじめとしたお酒を飲み込み、味の違いや香りなどの表現についても覚えておく必要があるようです。
普段からどれ位ワインについて知ろうとしているか?を試される試験と言えるでしょう。
受験資格は一次試験を合格した人はもちろん、2020〜2023年度に受験し一次試験を通過した方は、翌5年間から3回は一次試験が免除され二次試験から受けることができます。
ワインエキスパートの資格試験の合格率と難易度は?独学での合格は難しい?
結論から言うとワインエキスパートは難易度が高い試験です。
公開されている過去7年間の資料によるとワインエキスパート呼称資格試験の平均合格率は37.8%。
最も高い年でも44.2%と受ければ誰でも受かるというような試験ではなく、半数以上は落ちる難易度の高い試験です。
利用する教材は日本ソムリエ協会教本であり、これはプロフェッショナル資格であるソムリエと同様の教材。
ですから、プロと同等かそれに近いレベルの基礎知識が要求されると言ってもいいでしょう。
二次試験のテイスティングも味や外観の違い、味わいの表現などを判別することが必要なため、本で読むだけでなく実際にワインや出題範囲のお酒を多く飲み込み学ぶ必要があるでしょう。
\ワインエキスパートのスクールを見てみる/
ソムリエとの比較
ソムリエとワインエキスパートの大きな違いはプロフェッショナルか愛好家かの違いです。
ここではソムリエとワインエキスパートの違いについて詳しく解説します。
ソムリエ呼称資格の定義
日本ソムリエ協会のHPによるとソムリエ呼称資格の定義は
ソムリエとは飲食、酒類・飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関、酒類製造のいずれかの分類に属し、酒類、飲料、食全般の専門的知識・テイスティング能力を有するプロフェッショナルを言う。ソムリエの役割は、飲食店もしくは酒類・飲料を販売する施設におけるそれらの提供、ならびに商品の適切な紹介とサービスを中心に、啓蒙・普及・研究・教育を目的とした専門的なアドバイスや清潔で衛生的な食事環境の維持など広範に及ぶ。ソムリエの資格はここで言う定義・役割・求められる能力に適うと認められた者に対して、然るべき機関(我が国においてはJ.S.A.)により認定される。
日本ソムリエ協会
つまり知識やテイスティング能力だけでなくワインをサービスとして提供し対価をいただく人のことをソムリエということができるでしょう。
受験資格
ワインエキスパートは20歳以上で日本に書類送付先があるのであれば誰でも受験できるのに対して、ソムリエはソムリエとして収入の60%以上を得ており、一定以上の職務や勤務時間がなければ受験することができません。
つまり、現在ソムリエとして実際に働いているものでなければ、ソムリエ呼称資格は受験することができません。
ワインエキスパート 試験内容は?
ワインエキスパートは二次試験のテイスティングまでで合否が決まりますが、ソムリエは三次試験まで実施します。
三次試験の内容はサービス実技試験。
ワインの開栓およびデカンタージュを実施します。
ですからワインを実際にお客様に提供するまでのサービスの質を見るテストとなっています。
以上の様に、ワインエキスパートは実際にサービスの提供までは考えられておらず、ソムリエはお客様を相手にサービスを提供するプロフェッショナルであることを証明するものになります。
キャリアを詰むのは難しい?ワインエキスパートのメリットと活躍フィールド
ワインエキスパートを取得したとして、どんなメリットがあってどんな場面で活躍できるのでしょうか?
ここではワインエキスパート取得のメリットとその後に活躍できるフィールドなどについて解説します。
ワインエキスパート取得のメリット
取得した際のメリットは以下の2つが挙げられます。
- ワインに関する幅広い知識が身につく
- ワインなどの味の違いがわかる舌が身につく
一緒に見ていきましょう。
ワインに関する幅広い知識が身につく
ワインエキスパート資格を取ることのメリットはワインに関する幅広い知識が身につくこと。
一次試験ではワインの品種や味わいについてのみ学ぶのではなく、産出国のプロフィールや地方毎のワインの特徴や歴史、気候、果ては気候やチーズについてなど、ワインに関する幅広い知識を学ぶことを要求されます。
ですから、これらを勉強することでいままでなんとなくしかわからなかったワインの違いやより美味しい飲み方や楽しみ方を身につけることができ、ワインをもっと楽しむことができるようになります。
ワインなどの味の違いがわかる舌が身につく
ワインエキスパート試験を受けることでワインなどの味の違いがわかる舌が身につきます。
テイスティング試験は実際にワインを飲んで、味の評価や味わいの表現、見た目の特徴などを判別します。
ですから、普段からワインなどのお酒を飲み、どのような特徴があるのか?他との違いはなんなのかを注意深く探らなければ合格できません。
この実践を通じることで味の違いや特徴などを感じられるようになり、ワインをより楽しめるようになります。
独学で難しい試験を通過した後に活躍するフィールド
愛好家として楽しむ
特別に仕事などで資格を活かすことはせず、ワインを知ってさらにワインを楽しむ手段として資格取得をする方もいらっしゃるようです。
ワインは好きだけど、ソムリエなどのように味の違いもなんとなくしかわからないし、どんな食品と合わせたら良いのかわからない。
しかし、資格取得にむけて学ぶ過程でワインの様々な歴史を知り味の違いがわかる舌を身につけることができます。
関連業界での活躍
ワインエキスパートの資格を取ることでワイン関連業界で活躍することができるかもしれません。
例えば、ソムリエまでは求めていないけれどもお店の食事に合うワインを求めている飲食店などで活躍することが可能かもしれませんし、ワイン販売店や酒屋さんでお客様の求めているワインへのアドバイスをすることができるかもしれません。
ワインエキスパートで得た知識を活かし、お客様にワインをより楽しんでいただける仕事につくことに有利になります。
ライターとして活躍する
ワインエキスパートで培った技術や知識を活かし、雑誌・WEBメディアなどで記事執筆をするワインライターとして活躍することもできます。
ワインエキスパート試験はプロフェッショナル資格であるソムリエと同じ教本を利用するため、プロ資格であるソムリエに近い知識とテイスティングができる能力があることを証明できます。
その知識を活かし、ワイン関連の記事執筆をしメディアに寄稿するなどすることができます。
独学で合格する方法は?難しい?
そもそも合格率の低いワインエキスパート試験。しかし、独学で合格した人も多くいます。
ここでは独学で合格した事例を紹介しつつ、合格するまでの効果的な勉強法について解説します。
独学での挑戦と成功事例
結論から言えば独学での合格の難易度は高いですが、可能であるといえます。
そもそも独学でなくとも、平均合格率40%前後の試験ですから難しい試験。全く一人での独学だとさらに難易度は上がると考えられます。
しかし、独学でも合格した人は多数おります。
例えば、庶民のワイン研究所・庶民の晩酌を運営されている井原大賀さんは独学でワインエキスパートに合格され、日本ソムリエ協会主催講座の講師をされているケースがあったり、個人のSNSなどでも独学で合格された報告やノウハウをシェアされていたりするケースがあります。
そのため、難しくはなるが全くの不可能ではないと言うことはできるでしょう。
効果的な独学の勉強法
日本ソムリエ協会の教本を学ぶ
基本となるのが日本ソムリエ協会の教本。
試験はこの教本に準拠して出題されます。
ですから、まずはこの教本を頭にたたき込むことが大切になります。
教本は受験申し込みをしたら最新版が送られてきます。
しかし、翌年度以降の受験を考えている人は過去の教本を購入してあらかじめ普遍的な部分を学び、受験する年に最新版で新たに更新された部分のみ学ぶのも良いでしょう。
日本ソムリエ協会教本について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。↓
練習問題集を解く
教本を一通り読み込んだら、一般の団体が作成しているワインエキスパート合格のために行っている練習問題集を行うのも良いでしょう。
ワインエキスパートの過去問題は公開されていません。
しかし、過去の受験者のアンケートをとり、練習問題集としてまとめ上げている会社・団体があります。
教本を1度読み切ったら、そういった練習問題集を一通り解いてみて自分自身の苦手なパートを把握、再度その部分を教本で勉強するという勉強方法が効率的だと考えられます。
自宅でワインテイスティングを行う。
自宅でワインテイスティングを練習するのも大切。
ワインテイスティングはただ単に味の分別をつけることではなく、見た目や香り、後味などを感じて表現しなければいけません。
また、試験では銘柄や産地などを当てることも要求されるため、その銘柄や産地はどんな特徴があるのか?を覚えて正確に回答できるようになる必要があります。
そのためには、ただ本を見て暗記するだけではなく、実際に飲んで味わい分けられるようになっておく必要があります。
ですから多くの種類のワインとお酒を飲み込んで、テイスティング能力を高めるようにしましょう。
ブラインド・テイスティングを行う
最初の内は良いですが、自宅でただワインテイスティングを行っていると、伸び悩みが起きます。
なぜなら銘柄がわかっているワインの味を当てるだけのため、常に正解がわかっている状態だからです。
それを解決するためにはどの銘柄か隠して行うブラインド・テイスティングを行う必要があります。
自宅でブラインド・テイスティングを行う場合は複数のワインを複数の小瓶に詰め替え、一見銘柄がわからないようにして当てる方法などが効果的。
より正確にブラインド・テイスティングを行いたいのであれば、一般企業が開催しているブラインド・テイスティングイベントに参加することもおすすめです。
スクールが開催しているセミナーなどに参加する。
ワインスクールが開催しているセミナーなどに参加するのも良いでしょう。
どれだけ自分一人で教本や練習問題集を行ったりテイスティング練習をしていると、右も左もわからないため効率の悪い勉強方法になってしまったり、理解が浅いまま勉強を進めてしまうことがあります。
しかし、受験対策を熟知した講師・団体が開催しているセミナーを受験することで勉強するべきポイントが絞れたり、理解が浅い部分の理解を深めることができます。
自分では気づけない部分に気づくためにもセミナーなどに参加し、参考にすることはとてもおすすめです。
まとめ:ワインエキスパート試験に独学で受かるために
ワインエキスパート試験は合格率が低く、簡単に合格できるような試験ではありません。
また、知識だけ暗記するのではなく、テイスティングで実際にワインの味わいを見分ける能力も要求されるため普段からどれだけワインのことを考えているかが要求されます。
試験対策をすることはとても大切ですが、普段からワインについて深く考えていることがとても重要です。
ワインのことをもっと深く知り、独学でワインエキスパートに合格できるように頑張りましょう。
\ワインエキスパートのスクールを見てみる/