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食品表示検定は難しい?試験内容や勉強方法を「級別」に詳しく解説

食・栄養

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投稿日:2024年1月31日 | 更新日:2024年01月31日

食品表示は「産地」「原材料」「添加物」「栄養成分」など、食の安全性に関する重要な情報を伝える役割を果たしており、生産者と消費者との信頼関係を築くために不可欠です。

もし、食品表示に関する資格を取得して、就職や転職、あるいは今の仕事のキャリアアップに活かしたいと考えているのであれば、「食品表示検定」の受験をおすすめします。

食品表示検定は、初級・中級・上級に分かれており、3階級合わせると、毎年1万人以上が受験している人気の資格試験です。

この記事では、食品表示検定の試験内容難易度勉強方法などにつあいて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

食品表示検定ってどんな資格試験なの?

食品表示がされているビン

食品表示検定とは、食品表示を正しく読み取る力作成する力を見るための資格試験であり、一般社団法人食品表示検定協会が主催しています。

食品表示検定試験は、初級・中級・上級の3つに階級が分かれており、初級・中級は6月と11月年2回、上級は11月年1回の日程で実施されています。

初級と中級に関しては受験資格の規約はありませんが、上級に関しては、中級に合格していないと受験資格を得ることができません。

各級のレベルとしては、初級は一般の消費者が個人で受験できるレベルで、中級・上級は食に関する仕事に携わっている人が受験するレベルです。

特に上級に関しては、実際に食品表示の作成を担当するレベルの人が多く受験しています。

そして、各級の食品表示検定試験に合格することで、初級・中級・上級の「食品表示診断士」資格を取得できるのです。

食品表示検定試験のweb申込の流れとしては、まず「一般社団法人食品表示検定協会」のHPから登録申請し、アカウントを作成します。

漢字や生年月日を間違えて登録してしまうと、検定試験当日に本人確認できない場合があるので注意してください。

アカウント作成後に、ログインIDとパスワードを入力すると、受験者my pageにログインできますので、必要な情報や書類の申込、書籍予約、合否結果の確認等は、受験者my pageから行います。

プライバシーポリシーや個人情報に関する規約等の確認もしておきましょう。

ただし、メンテナンス時は受験者my pageへのログインができなくなります。

食品表示検定に合格するメリットは?

グッドサインを出している女性

食品表示検定試験に合格し申請すると、合格した級に応じて、それぞれ「初級食品表示診断士」「中級食品表示診断士」「上級食品表示診断士」の資格が与えられます。

そして、食品表示の専門家として仕事の幅が広がり、就職や転職の際に有利になるのです。

中級・上級の食品表示診断士を取得していれば、より専門的な知識とスキルを有していると評価され、採用確率が上がり、給料なども優遇される可能性が高くなります。

特に、上級の食品表示検定試験に合格するのは難しく、合格者数も少ないため、上級食品表示診断士の資格を有している場合には大きなアピールポイントとなり、大手食品メーカーなどへ就職や転職できるチャンスも広がるでしょう。

また、現在、食品業界で働いている人などにとっても、さまざまなメリットがあります。

例えば、食品販売の仕事をしている人であれば、中級試験に合格することで、お客様から食品表示に関する質問をされても、的確に答えられるようになるでしょう。

あるいは、食品の品質管理の仕事をしている人であれば、上級試験に合格することで、食品表示を正しく作成できるようになり、問題が発生した場合でも、的確な対応が取れるようになります。

食品表示検定「初級」の試験内容や勉強方法は?

初心者マークのついたキーボード

それでは、食品表示検定「初級」の試験内容や勉強方法の概要について解説します。

初級検定の主な対象者は、食品表示に関心の高い一般の消費者や、食品業界で働いてまだ経験が浅い人初めて食品表示について勉強する人などです。

例えば、主婦や主夫、学生、食品販売員、食品販売のパートやアルバイトなど。

初級の試験内容

初級の食品表示検定試験は「マークシート方式」であり、記述式の問題は出題されません。

初級のマークシート試験では、選択問題穴埋め問題表示チェック問題などが出題されます。

問題数は全部で75問あり、検定試験時間は90分間です。

初級の検定試験は、全てCBT方式(コンピューター上で実施される試験)となります。

初級の受験が可能な会場は「受験者専用サイトcbts」から確認できます。

初級の検定試験内容は、「食品表示検定認定テキスト・初級」からの出題となっており、食品表示に関する基礎知識とそれを理解した上での応用問題が出題されます。

例えば、「アレルギーの特定原材料の7品について」「表示ラベルに書いてある項目について」「賞味期限と消費期限の違いについて」の問題など。

初級検定の合格点は、100点満点中70点以上です。

なお、初級検定試験の受験申込料は5,280円となっています。

上記情報は、2023年11月現在のお知らせです。

詳細は、「一般社団法人食品表示検定協会」のHPにてご確認ください。

初級の難易度

初級の食品表示検定試験は、食品表示に関する基礎知識を見るための試験であるため、難易度は低く「一般社団法人食品表示検定協会」発表の初級合格率は、2023年前期60.7%・2022年後期61.3%・2022年後期63.6%となっています。

初級検定では毎回60%程度が合格していますので、「食品表示検定認定テキスト・初級」を使ってしっかり勉強すれば、十分に合格できるでしょう。

初級の勉強方法

初級の食品表示検定試験に合格するためには、とにかく、「食品表示検定認定テキスト・初級」を繰り返し覚えることが基本の勉強法です。

重要なポイントはノートに書き出しておき、定期的に何度も見るようにすると良いでしょう。

ただし、テキストには「改訂◯版」と表記されていますので、協会のホームページや関連サイトなどで、試験対象となる書籍の版を確認してから予約購入するようにしてください。

年度ごとに「改訂◯版から」と試験範囲が指定されるため、違う版のテキストを購入してしまうと、内容が合わない部分が出てきてしまうので注意しましょう。

どんなテキストなのかどうか知りたい方は下のボタンから確認できるので、ぜひ見てみてください。

また、食品表示検定協会HP内の「試験問題例」には、過去の問題から抜粋された初級用試験対策問題が掲載されていますので、一通り解いて、出題傾向とよく狙われるポイントを確認しておくことも必要です。

なお、食品表示検定試験を受けるに当たっては、仕事の現場や個人で、商品に貼ってある実際のラベルを注視して、食品表示に多く触れる機会を作ることも大切になってきます。

食品表示検定協会HP等で、合格者の声を参考にすると良いでしょう。

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食品表示検定「中級」の試験内容や勉強方法は?

勉強をしている女性

続いて、食品表示検定「中級」の試験内容や勉強方法の概要について解説します。

中級検定の主な対象者は、食品業界で働いている人で、食品表示に関するより専門的な知識を身に付けて、仕事に活かしたい人などです。

例えば、食品業界における品質管理の担当者や販売部門の担当者など。

中級の試験内容

中級の食品表示検定試験も「マークシート方式」であり、記述式の問題は出題されません。

中級のマークシート試験では、選択問題穴埋め問題表示チェック問題などが出題されます。

ただし、初級よりも問題数が多く、全部で100問あり、試験時間は90分間です。

中級の検定試験は、全てCBT方式(コンピューター上で実施される試験)となります。

中級の受験が可能な会場は「受験者専用サイトcbts」から確認できます。

中級の検定試験内容は、「食品表示検定認定テキスト・中級」からの出題となっており、食品表示に関する基礎知識とそれを理解した上での応用問題が出題されます。

例えば、「JAS表示について」「生鮮食品の調整と加工の違いについて」「生鮮食品と加工食品で記載表示するべき項目の違いについて」の問題など。

中級検定の合格点は、100点満点中70点以上です。

なお、中級検定試験の受験申込料は8,800円となっています。

上記情報は、2023年11月現在のお知らせです。

詳細は、「一般社団法人食品表示検定協会」のHPにてご確認ください。

中級の難易度

中級の食品表示検定試験では、仕事に活かすための食品表示の知識が問われるため、初級よりも難易度が高くなり、食品表示を初めて勉強する人にとっては難しい問題だと感じるでしょう。

「一般社団法人食品表示検定協会」発表の中級合格率は、2023年前期45.7%・2022年後期48.9%・2022年後期55.0%となっています。

中級検定になると合格率が50%以下の時もあり、決して簡単な試験ではありません。

中級検定に合格するためには、しっかりとした対策を取ることが必要になってきます。

中級の勉強方法

中級の食品表示検定試験に合格するためには、まずは、「食品表示検定認定テキスト・中級」を繰り返し勉強することが大切です。

覚えにくいポイントはノートに書き出しておき、定期的に見て頭に入れるようにしましょう。

2022年度から「中級用の問題集」が販売されていますので、こちらの問題集もぜひ購入して、ひと通り解いておくことをおすすめします。

「食品表示検定認定テキスト・中級」がどんなテキストなのかどうか知りたい方は下のボタンから確認できるので、ぜひ見てみてください。

また、食品表示検定協会HP内の「試験問題例」には、過去の問題から抜粋された中級用の試験対策問題が掲載されていますので、必ず全部解いて、出題傾向をつかむと共に、不正解であった問題をやり直し、できるようにしておくことも必要です。

なお、中級受験者には、食品表示検定協会が主催する「中級セミナー」もおすすめです。

担当講師が認定テキストをもとに重要なポイントを関連させて解説してくれますし、実力診断テストを受けることもできるので、中級試験に向けて実力アップが図れるでしょう。

なお、食品表示検定試験は、初級を飛ばして中級から受験することもできます。

中級試験は初級試験よりも難易度が高くなりますが、テキストや問題集を利用してしっかり対策勉強をすれば、いきなり中級に合格することも可能です。

ただし、中級になるとテキストや問題がかなり難しくなり、合格率も下がってきますので、資格試験に慣れていない方は、初級からステップアップしていった方が良いでしょう。

初級で勉強した内容は、そのまま中級内容になりますので、無駄なことはひとつもありません。

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食品表示検定「上級」の試験内容や勉強方法は?

問題を解いている人

では次に、食品表示検定「上級」の試験内容や勉強方法の概要について解説します。

上級の主な対象者は、食品業界で働いている人の中でも、より高度な知識とスキルを必要とする環境にいる人たちです。

例えば、食品業界における品質管理の責任者や販売部門の責任者など、食品表示を自分で作成したり、食品表示の作成を指導したりするレベルの能力を必要とする人たちが中心となります。

上級の試験内容

上級の食品表示検定試験は、マークシート問題に加えて記述式問題も出題されます。

上級の試験時間は150分間で、前半45分がマークシート問題後半105分が記述問題です。

前半と後半の間には、15分間の休憩があります。

上級の検定試験は当日会場での実施となり、試験会場は、札幌仙台東京名古屋大阪広島福岡7会場です。

上級のマークシート試験では基礎知識に関連した問題が出題され、記述試験では専門知識に関連した問題が出題されます。

また、上級試験では、消費者庁HPで紹介されている食品表示法や食品表示基準に関する内容からも出題されるため、食品表示に関する幅広い専門知識の習得が必要です。

上級試験の配点は、マークシート方式が35点記述式が65点となっており、合格点は、100点満点中80点以上です。

なお、上級検定試験の受験申込料は22,000円となっています。

上記情報は、2023年11月現在のお知らせです。

詳細は、「一般社団法人食品表示検定協会」のHPにてご確認ください。

上級の難易度

上級の食品表示検定試験では、高度な専門スキルを要する食品表示の作成能力や指導能力等まで見られますので、初級・中級よりもかなり難易度は高くなります。

「一般社団法人食品表示検定協会」発表の上級合格率は、2023年前期18.7%・2022年後期16.0%・2022年後期18.1%となっています。

上級の食品表示検定試験は、そもそも中級合格者でなければ受験申込ができず、その上、合格率も例年10%台と非常に低いため、合格者数が少ないのです。

上級の勉強方法

上級の食品表示検定試験では、記述式の問題も出題されるため、必要な知識を覚えた上で、問題内容に合わせて正しく記述できる力が合否を左右します。

上級の対策としては、「食品表示検定認定テキスト・初級 / 中級」に書いてあることを、説明文ごと暗唱できるくらいまで日々繰り返し覚えることが大切です。

さらには、食品表示検定協会HP「試験内容」の「POINT」ボタンを押して表示される内容や、消費者庁HPに掲載されている食品表示法や食品表示基準に関する内容も、しっかりと頭に入れておかなければなりません。

食品表示検定協会HPの試験問題例を解いて、出題形式に慣れておく必要もあります。

上級の食品表示検定試験は、食品表示のスペシャリストを目指すための試験なので、時間をかけて日々しっかりと準備し、専門知識とスキルを試験で使えるようにしておくことが重要です。

まとめ / 食品表示検定にチャレンジしよう!

食品表示に関する正しい知識を習得し、食品情報を正しく読み取ることを目的としている「食品表示検定」は、食に関わる仕事を目指す人にとっても、あるいは現在携わっている人にとっても、大変意義のある資格試験です。

まずは、「初級」「中級」まで合格しておけば、就職や転職の際にかなり有利であり、専門知識を活かして仕事も始めやすくなります。

その上で、更なるキャリアアップを目指すのであれば、「上級」に挑戦するのも良いでしょう。

食品表示に対する日本の人々の意識は、今後ますます高まっていくと予想されます。

それに伴い、食品表示診断士への企業からの求人も増えていくでしょう。

食品表示検定試験の受験を検討されている方は、しっかりと準備して合格を目指してください。

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