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大阪で食品衛生責任者になるには?資格の取得方法と講習の概要を解説

食・栄養

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投稿日:2024年6月11日 | 更新日:2024年06月11日

飲食店や食品メーカーなど食品を取り扱う業界では、食品衛生責任者の有資格者が必要です。

そのため、資格保持者の需要は高いといえるでしょう。

しかし、なかには下記のような疑問を感じている方もいます。

「どうやったら資格が取れるのか」

「大阪でも講習会は実施されているのか」

「資格を取得するメリットはあるのか」

そこで、本記事では大阪での食品衛生責任者の講習概要と資格取得するメリットを解説します。

大阪で食品衛生責任者の資格を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。

食品衛生責任者とは

食品衛生責任者が食品の衛生面を管理する様子

食品衛生責任者とは、飲食店など食品を取り扱う業界で営業する際に必要な資格です。

食品の製造や販売・飲食店の開業などでは、食品衛生責任者を設置する必要があり、有資格者がいない場合は営業することができません

食品衛生責任者の仕事は、次の通りです。

・お店や工事鵜の衛生状態が、食品衛生法に違反していないかの確認

・設備の衛生管理と衛生状況の改善

・食品の保存場所や加熱の仕方についての確認

・手洗いや清掃の確認表など、衛生管理表の作成

・従業員の体調管理

お店や工場の規模を問わず必ず1人は有資格者がいる必要があるため、食品を取り扱う業界では需要の高い資格です。

しかし、食品衛生責任者になるには条件があるので、資格取得を考えている方は取得条件についても確認しましょう。

大阪で食品衛生責任者になるには

大阪の街

大阪で食品衛生管理責任者になる方法は、次の2つです。

・資格を保有

・講習会を受講する

資格を保有していれば食品衛生責任者になれるため、食に関する資格を保有している方は自分が該当するか確認しましょう

資格を持っていない方は、講習会に参加する以外に資格を取得する方法がないので、食品衛生責任者を目指す方は必ず講習会に参加してください。

資格を保有

指定されている資格を保有すれば、試験や講習会を受講する必要がなく食品衛生責任者になれます

大阪では、次の資格が認められています。

・調理師

・栄養士

・製菓衛生士

・船舶料理士

・食品衛生監視員

・食品衛生管理者

・畜場法に規定する衛生管理責任者や作業衛生責任者

・食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律に規定する食鳥処理衛生管理者

出典:大阪府公式サイト「食品衛生責任者の資格要件」

上記以外にも、医師や薬剤師・獣医師・歯科医師などの有資格者も食品衛生管理者になれます

しかし、上記の資格は取得するまでに時間がかかるケースがほとんどです。

そのため、資格をもっていない方で食品衛生管理者を目指す方は、大阪で実施されている講習会に参加しましょう。

大阪の講習会を受講する

該当する資格を保有していない方は、講習会を受講することで食品衛生管理者の資格が取得可能です。

講習会は各都道府県で実施されており、大阪では公益社団法人大阪食品衛生協会が講習会を実施しています。

講習会では食品衛生学・公衆衛生学・食品衛生法の3つの科目を受講する必要があり、1日で食品衛生管理者の資格が取得できます。

なお、講習会で確認テストが実施されますが、合格点がないので講習会に参加すれば誰でも取得できるといえるでしょう。

他の資格取得を目指した場合かなりの時間がかかるため、資格を保有していない方は必ず講習会に参加しましょう。

もし不明点があれば、市に設置されている保健所の食品衛生課に問合せてください。

大阪で講習会を受けるには

女性が講習会を受ける様子

ここでは、大阪で食品衛生責任者の講習を受ける方法と講習の概要を紹介します。

講習会は公式のホームページからオンラインで申し込みが可能なため、手順を確認しておくとよいでしょう。

大阪の講習申し込みの手順について

大阪府では、公益社団法人大阪食品衛生会が講習会を実施しています。

講習会は公式サイトから申し込みができ、手順は次の通りです。

1公式サイトにアクセス

2新規申込(受講日選択)をクリック

3自分が受講する日程を選択

4仮登録をクリックしてメールアドレスを登録

5メールが届いたらURLをクリック

6名前や生年月日・電話番号などを入力

7支払方法を選択

8申込完了

申込が完了したら、メールを確認しましょう。

振込み期日までに入金されなかった場合は、自動でキャンセルになるため注意が必要です。

なお、申込み方法は公式サイトに解説動画があり、申し込む際に確認しながら進めるとよいでしょう。

また、郵送での申し込みも可能なので、郵送を希望する方は申込用紙を入手しましょう。

食品衛生責任者講習の概要

講習の概要は、次の通りです。

受付時間

9時30分~9時55分

講習時間

10時00分~17時00分

受講費用

10,500円(税込)

※キャンセルした場合事務手数料として1,500(税込)が発生します。

養成講習(6時間)

・食品衛生学(2時間30分)

・公衆衛生学(30分)

・食品衛生法(3時間)

・確認テスト

受講当日は受付を済ませる必要があり、そこでテキストが支給されます。

受付が終了したら、トータルで6時間の講習を受講します。

講習は1日で完了し、講習が終わったら食品衛生責任者の資格が取得できます。

修了証書は、大阪府の場合、2022年8月以降ウェブ上からダウンロードする仕組みです。

終了したらウェブサイトからログインしてダウンロードしましょう。

修了証書は再発行できますが、手数料がかかるため注意が必要です。

また、講習はeラーニングでも受講できるので、気になる方はeラーニングも確認しましょう。

食品衛生責任者と食品衛生管理者との違い

食品衛生責任者が倉庫の食品衛生を管理する様子

食品衛生責任者に近い資格で、食品衛生管理者があります。

それぞれの違いを理解していない場合が多く、勘違いをして覚えている方もたくさんいるでしょう。

しかし、2つの資格は必要とされる場面や資格の取得方法が異なります

食品衛生管理者を目指す方は、食品衛生管理者との違いも押さえておきましょう。

仕事内容

食品衛生管理者は、特に衛生に気をつける必要がある食品を取り扱う工場や施設で求められる資格です。

次の食品を取り扱う工場や施設では、食品衛生管理者の有資格者が求められます。

・全粉乳(その容量が1,400グラム以下である缶に収められるものに限る)

・加糖粉乳

・調製粉乳

・食肉製品(ハム、ソーセージ、ベーコンその他これらに類するものをいう)

・魚肉ハム

・魚肉ソーセージ

・放射線照射食品

・食用油脂(脱色又は脱臭の過程を経て製造されるものに限る)

・マーガリン

・ショートニング

・添加物

参考:厚生労働省「食品衛生管理責任者について」

上記の食材は特に取り扱いに気をつけなければならず、消費者が食中毒などを引き起こさないように細心の注意が必要です。

そのため、食品衛生管理者には従業員への指導など求められることが多く、責任も重大な仕事といえるでしょう。

資格の取得方法

食品衛生管理者になるには、食品衛生責任者と同様に資格の保有もしくは講習を受けることが必要です。

次のいずれかを満たせば、食品衛生管理者になれます。

1.医師・歯科医師・薬剤師・獣医師

2.医学・歯学・薬学・獣医学・畜産学・水産学・農芸化学の課程を修めて卒業した者

3.食品衛生管理者の養成施設において所定の課程を修了した者

上記を満たしていない場合は講習を受ける必要がありますが、食品衛生責任者と違い食品衛生管理者が必要とされる職場で3年以上の実務経験が求められます

そのため、食品衛生責任者よりも食品管理責任者になる方が難しいといえるでしょう。

食品衛生責任者を取得するメリット

プラスマークを持つ女性

食品衛生責任者の資格を取得するメリットは、次の3つです。

・就職や転職に有利

・衛生管理の知識が身につく

・自分が開業する際にも役に立つ

食品衛生責任者の資格は1日で取得できますが、メリットがたくさんあります。

就職や転職・スキルアップ・キャリアアップなど様々な面で役に立つ資格なので、興味がある方はぜひ挑戦しましょう。

大阪でも就職や転職に有利

食品衛生責任者の資格を取得するメリットは、就職や転職に有利になる点です。

飲食店や食品メーカーなど、食品を扱う業界では食品衛生責任者の有資格者が必要であり、飲食業界や食品業界への就職や転職に有利になるでしょう。

実際に大阪府内でも食品衛生責任者の有資格者を優遇している求人があるため、気になる方はぜひ有資格者を募集している求人を確認してください。

飲食業界や食品業界では食品衛生責任者の需要が高いので、就職や転職を希望している方は資格取得を検討しましょう。

衛生管理の知識が身につく

衛生管理の知識が身につく点も、資格取得する大きなメリットといえるでしょう。

食品衛生責任者になるには講習会に参加する必要がありますが、講習会では食品衛生学・公衆衛生学・食品衛生法の3つの科目を受講しなければなりません。

そのため、衛生管理に関する基礎知識が身につき仕事でも役立てるでしょう。

また、身につけた知識は自分だけでなく、他の従業員への指導などでも活用できるため食品業界の管理職の方にもおすすめです。

衛生管理の知識を身につけたい方は、ぜひ講習会に参加して資格取得に挑戦しましょう。

自分が大阪で開業する際にも役に立つ

食品衛生責任者の資格は、自分が飲食店を開業する際にも役に立つでしょう。

飲食店も規模を問わず有資格者が必要であり、自分が取得すれば飲食店の営業が可能です。

なお、食品衛生管理者の資格は有効期限がなく更新する必要がないため、一度自分が取得すればずっと飲食店の営業が続けられます。

また、自分が食品衛生管理者の資格を持っていれば、有資格者を雇う必要がなく採用コストが抑えられるメリットもあります。

さらに、資格取得を通じて衛生管理の知識が身につくため、お店の経営や従業員へ指導することもできるでしょう。

食品衛生責任者の資格は1日で資格を取得できるので、飲食店を開業する方はぜひ自分で資格を取得しましょう。

食品衛生責任者に関連する資格

調理師が調理をする様子

食品衛生責任者に関する資格は、次の3つです。

・調理師

・栄養士

・製菓衛生士

上記3つの資格は求められる知識や活躍できる職場が異なりますが、取得すれば食品衛生管理者に申請可能です。

ただし、資格を取得するには試験に合格しなければならず、受験資格を得るためにも実務経験や学校への通学が求められるケースがあります。

そのため、キャリアアップなど明確な目的を持っている方におすすめです。

調理師

調理師は、飲食店などで調理を行う際に必要な技術や知識が身につけられる資格です。

調理師の資格を持っていない方も調理場で働けますが、名称独占資格のため資格保有者以外は調理師を名乗ることができません。

調理師の仕事は調理以外にも存在し、職場によって異なりますが新メニューの開発や食材の調達・衛生管理など様々な業務があります。

また、調理のプロであるので常に技術を磨き続ける必要があり、食材の知識やトレンドを取り入れて柔軟に対応するスキルが求められます

調理師免許があれば、レストランやカフェなど活躍できる場面が広がるため、キャリアパスを広げたい方におすすめです。

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栄養士

栄養士は健康的な献立を考えたり、栄養に関する指導を実施したりする専門職です。

学校や病院・福祉施設・高齢者施設など、公的な職場で働くケースが多いでしょう。

なかには、一般企業で勤務している方やフィットネスジムなどでスポーツ選手に栄養指導をしている栄養士もいます。

栄養士は独学で取得ができず、資格を取得するには専門学校や短期大学・4年生大学などで栄養学に関する授業を受けたり実習を行ったりしなければなりません。

また、関連する資格として管理栄養士がありますが、こちらは栄養士の資格を持っていないと受験できず、場合によっては実務経験が必要です。

そのため、栄養士は社会人から目指すのは難しい資格といえるでしょう。

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製菓衛生師

製菓衛生師は、製菓衛生師法で定められている国家資格です。

資格取得を通じて和菓子・洋菓子を問わず調理できる技術が習得可能で、衛生師と名前がついているように製菓造りに必要な衛生の知識も身につきます

パティシエとして仕事をする際に資格取得は必須ではありませんが、資格があればアピールしやすく就職活動の際にも採用されやすいでしょう。

資格を取得するには試験を受けなければならず、受験するには2年以上の実務経験もしくは1年以上養成施設に通学しなければなりません。

そのため、すべての方が受験できるわけではありませんが、製菓に関する業界で勤めている方は、食品衛生責任者への申請が可能なので製菓衛生師を目指してもよいでしょう。

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大阪の食品衛生責任者まとめ

食品衛生責任者がデータを確認する様子

食品衛生責任者とは、飲食店や食品メーカーが営業する際に必要な資格です。

大阪だけでなく全国の飲食店や食品メーカー・コンビニなどでも設置義務があり、有資格者の需要は高いといえるでしょう。

資格を取得するには都道府県が実施している講習会に参加しなければならず、大阪府では公益社団法人大阪食品衛生協会が実施しています。

受講の会場や日程などは開催の都度変更するため、受講を考えている方は事前に確認しましょう。

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