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スパイスに関する資格・検定試験攻略法!香辛料の世界を極める

食・栄養

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投稿日:2024年6月13日 | 更新日:2024年06月13日

私たちの食卓に香りと彩りを添えてくれる香辛料。

健康によい優れた食材でもあり、食の多様化や健康志向の広がりを受けて、関心が高まっています。

香辛料に関する認定資格・検定試験はいくつかあり、合格を目指して勉強する人が増えてきました。

本記事は、人気のある3つの資格「スパイス&ハーブ検定」「スパイス香辛料ソムリエ資格認定試験」「スパイス&ハーブコンサルタント」を紹介し、合格への道を解説するものです。

香辛料に関する基礎知識と3つの資格・検定試験

香辛料 資格 検定

本記事は、「スパイスは好きでよく使うけど知識はあまりない」「でも、これから勉強して検定試験なども受けてみたい」といった初心者の方向けに書いています。

香辛料に関する資格・検定の合格を目指す意義

料理の深化と多様性の理解

スパイスは、様々な風味と色彩を加えることで、料理の味わいを豊かにし、多彩なバリエーションを生み出します。

料理人や食品開発者にとって、より創造的で質の高い料理や商品を提供するためには、スパイスに関する知識の深化は必須です。

健康的な食生活の維持・普及

近年、健康への関心が高まっています。

スパイスには、健康促進や病気予防に役立つ成分が含まれていることが多いため、スパイスを学ぶことは、健康的な食生活の充実につながります。

さらには、その知識を有資格者として広めることで、より良い食生活の普及に貢献できるのです。

文化的背景の理解

スパイスは、それぞれが独自の歴史や文化的背景を持っています。

よって、スパイスに関する豊富な知識は、異文化理解や国際交流の機会で役立ちます。

専門性の証明

資格を持っていれば、専門的知見を有するという点で、就職・転職時あるいは社内評価におけるアドバンテージとなります。

スパイスの知識は、飲食店業界、食品メーカー、医薬品メーカーなどで活かされることでしょう。

検定試験で問われる基礎知識

各スパイスやハーブの特徴を簡単にまとめておきますね。

次章で紹介する「スパイス&ハーブ検定試験」の3級・2級試験で、単品知識としてあげられているスパイスの一部です。

クミン
強い香りと独特の苦味が特徴です。
インド料理や中東料理に多用され、カレーやタジン料理に欠かせないスパイスです。

コリアンダー
種子と葉(シラントロ)が使用され、柑橘系のさわやかな香りが特徴です。
アジア料理、メキシコ料理で広く使われます。

ターメリック
鮮やかな黄色が特徴で、抗炎症作用があるとされます。
カレー粉の主要成分の一つで、インド料理に不可欠です。

バジル
甘く香り高いハーブです。
イタリア料理で多用され、ペストソースやトマト料理に欠かせません。

ローズマリー
木質で芳香が強いハーブです。
肉料理やポテト料理によく合い、地中海料理に頻繁に使用されます。

タイム
強い芳香と若干の辛味が特徴です。
スープや煮込み料理に加えられ、ヨーロッパ料理に広く使われます。

カルダモン
甘くスパイシーな香りが特徴です。
スカンジナビアのベーキングやインドのチャイに使用されます。

シナモン(肉桂)
甘く温かみのある香りがします。
デザートからカレーまで幅広い料理に使われます。

クローブ
強烈でピリッとした香りがします。
チャイやスパイスケーキ、肉料理に使用されます。

セージ
木質で苦味のある香りです。
スタッフィングやポーク料理によく使われます。

オレガノ
ピリッとした香りと苦味が特徴です。
イタリア料理やギリシャ料理に不可欠です。

パプリカ
甘くてフルーティな香りがします。
ハンガリー料理やスペイン料理に多用される食材です。

サフラン
芳香が強く、色付けにも使われます。
パエリアやリゾットで存在感を放ちます。

フェンネル
アニスに似た甘い香りです。
魚料理やイタリアのソーセージに使われます。

スパイス&ハーブ検定の概要と対策

スパイス ハーブ 検定

スパイス&ハーブ検定試験の概要

試験の内容(範囲)以外の情報をまとめました。

公式サイトスパイス&ハーブ検定試験
認定団体 公益財団法人山崎香辛料振興財団
目的 スパイスやハーブの魅力、正しい知識を知って頂くきっかけとなり、より豊かな食生活や暮らしの発展に貢献したいとのことです。
等級スパイスやハーブの知識について、以下のような3段階に等級分けされています。 3級:基礎的な知識を持ち、料理や日々の生活の中に取り入れられる 2級:幅広い知識を持ち、料理や日々の生活の中で使いこなせる 1級:幅広い知識を持ち、周囲の人にもわかりやすくアドバイスできる
試験方法CBT方式(全国にある所定の会場にてパソコン上で受験) 3級:50問/ 択一方式 2級:60問/ 択一方式 1級:60問/ 択一・複数選択完全一致、単語記述式
受験手続き日販セグモのポータルサイトから手続きを行います。
試験日程CBT方式となって ここ2年は、10月~11月に実施されています。
受験資格 3級及び2級:制限なし 1級:2級合格者
受験料3級:4,900円 2級:4,900円 1級:5,900円
併願割引があります。 3級、2級同時申込み:8,800円 2級、1級同時申込み:9,800円
2級、1級の併願は可能ですが、1級は、2級合格者を対象としているため、2級試験の結果が合格基準に達しない場合、1級試験の採点はされませんのでご注意ください。
合格基準・合格者数合格基準:全級とも正答率80%以上 合格者数:直近5回分の合格者数です(全級の合計)。 第9回
2017年 第10回
2018年 第11回
2019年 第12回
2021年 第13回
2022年 323名 219名 250名 378名 398名

検定試験対策

各検定級で問われる内容

試験範囲は次の通りです、

単品知識については、公式の「試験概要について」のページに、当該の単品名が記載されていますので、ご確認ください。

3級歴史世界での歴史、日本での歴史
基礎知識定義、分類、保存法
料理料理における働き、使うタイミングと使用量、各国での料理・飲み物への利用(代表的なメニュー)
暮らしヘルス&ビューティーへの利用、ハウスキーピングへの利用、代表的なスパイス&ハーブクラフト
単品知識25種
2級3級全範囲 3級の項目を参照
ハーブティー ハーブティーのいれ方、ハーブティーによく使われるハーブ、代替コーヒー
栽培ハーブの定植、育て方、収穫、増殖
健康伝統医学での使われ方(アーユルヴェーダ、中国医学、ギリシャ伝統医学)、一般的に知られている効能、スパイス&ハーブ利用による減塩効果
単品知識20種
1級2級全範囲2級の項目を参照
具体的な楽しみ方手作り調味料(ハーブペースト、ドレッシング、オイル・ビネガー)
単品知識30種

公式テキスト「スパイス&ハーブの使いこなし事典 最新版」(1,650円)の情報は「認定テキスト」のページをご覧ください。

また、試験例題が公式ページに上がっています。ご参考にどうぞ。

\スパイス&ハーブ検定試験の教材はこちら/

基本的な勉強方法

公式テキストによるインプットと、実践によるアウトプットを同時並行的にやるのが効果的です。

特に単品知識にあがっている品種は入手しておきましょう。

料理での使用、美容・健康アイテムへの応用、栽培等の体験は、知識・理論の定着を容易にします。

更に効果を高める工夫1

スパイスの勉強では、憶えないといけない項目の分量は多いのですが、他の普通の検定と違って、取り組みやすい点があります。

それは、勉強の対象には味も香りも色もあるということです。

五感による体験を得やすいという特徴を利用してヒントを1つ。

味からでも、香りからでも、見た目からでも、あるいは、複数同時にでもよいのですが、それら五感体験と暗記すべき事柄とを、連想ゲームのようにつなげてストーリーを作ってしまうのです。

簡単な例をあげます。

公式の3級例題Q1(シナモンを選ぶ問題)をご覧ください。

この問題に対応するには、あらかじめ「シナモン:古代エジプトで、防腐作用をもつと考えられミイラ作りに使われた」という知識を仕入れておく必要があります。

そこで、私なら、「朽ちた木のような外見」⇔「ミイラ」⇔「シナモン≒死んだもん」などと連想して頭の中でイメージを作り、そのイメージを覚えるようにするのです。

更に効果を高める工夫2

知識の定着に有用なもう一つの手段は、SNSの利用です。

今日勉強したこと、スパイスに関して体験したことを日記風につづっていきます。

学んだことの振り返りによって、記憶に残りやすくなりますし、また、誰か興味をもってくれた人がコメントを残してくれるかもしれません。

他の人とのコミュニケーションで使った知識は、さらに頭に残りやすいものです。

記憶の定着には、インパクトの強さと回数が影響するとよくいわれます。

憶えないといけないことを、日常生活の中へ頻繁に引っ張り出せばよいのです。

スパイス香辛料ソムリエ資格認定試験の概要と対策

スパイス 香辛料 ソムリエ 試験

スパイス香辛料ソムリエ資格認定試験の概要

以下、試験の概要をまとめます。

公式サイトスパイス香辛料ソムリエ資格認定試験
認定団体 日本安全食料料理協会
目的スパイスの歴史やスパイスの種類を理解し、様々なスパイスを有効的に活用できる知識を持つ人材の育成
等級なし
試験方法在宅受験
受験手続き受験申込み」のページからお手続きください。
試験日程年に6回(偶数月)実施されています。 詳細は、公式のトップページでご確認ください。
受験資格特になし
受験料10,000円
合格基準・合格率合格喜寿:70%以上の評価 合格率:-
その他合格者は、資格認定証や認定カードの発行依頼(手数料は共に5,500円)が可能です。

認定試験対策

公式サイトには、以下のような知識が必要であると書いてあります。

  • スパイスの歴史について
  • スパイスの種類とその特徴について
  • スパイスの保存方法や品質管理について
  • スパイスを料理に使用する場合のポイントと注意点
  • スパイスのブレンドについて

特にテキスト等の掲示もなく、詳細な内容は公式サイトには書いてありませんが、この資格取得のためのコースが用意してありますので、そちらを受講されることをおすすめします。

「スパイス香辛料ソムリエ®W資格取得講座」という名称で、「スパイス香辛料ソムリエ」及び「スパイスインストラクター」(日本インストラクター技術協会主催)の2つの資格に対応した講座です。

スパイスインストラクターについては本記事では解説しませんが、こちらのページで詳細は確認できます。

以下、当該講座について抜粋します。

詳細は、公式のトップページ(ほぼすべての情報が1枚に収まっています。)または、諒設計アーキテクトラーニングの「スパイス香辛料ソムリエW資格取得講座」のページでご確認ください。

スパイス香辛料ソムリエ®W資格取得講座

通信講座59,800円(分割可)添削課題提出後、それぞれの試験に合格することで資格取得
スペシャル講座79,800円(分割可)添削課題+卒業課題の提出のみで2資格取得

両方の講座とも受講期間は6ヶ月(最短2ヶ月)で、添削課題が5回分あります。

スペシャル講座の方は、さらに卒業課題が1回分ついています。

確実に取得したいという場合は、スペシャル講座がおすすめです。

スパイス香辛料ソムリエW資格取得講座」のページには、講座説明動画も置かれていますので、ぜひご覧になってください。

資料請求も可能です。

スパイス&ハーブコンサルタント試験の概要と対策

スパイス ハーブ コンサルタント 試験

スパイス&ハーブコンサルタント資格試験の概要

以下、スパイス&ハーブコンサルタント(旧称:スパイス&ハーブマイスター)資格試験の概要をまとめます。

公式サイトスパイス&ハーブコンサルタント資格試験
認定団体一般社団法人日本能力教育促進協会
目的スパイスおよびハーブに関する知識を深め、広く知識を授与する人材としての能力向上に寄与することを目的としています。
等級なし
試験方法在宅受験
受験手続き 講座登録から始まります。 フォーミーが運営する「スパイス&ハーブコンサルタント資格取得講座」のページからお申込みください。
試験日程 講座受講後、随時受験可能です。
受験資格「協会指定の認定機関が行う講座において、認定機関指定の方法で受験を申し込んだ者」となっています。 なお、ここでいう講座は、フォーミーが運営する「スパイス&ハーブコンサルタント資格取得講座」という名称のものです。
受験料受験料は講座料金に含まれます。 料金は次の通りです。 サブスク 3,980円/月 個別購入 34,100円
合格基準・合格率 合格基準・合格率ともに掲示がありません。

資格試験対策

すでに紹介したように、フォーミーの「スパイス&ハーブコンサルタント資格取得講座」が試験対策の全てになります。

教材は、全14章、87Lessonから構成され、上記リンク先にある「教材詳細を確認する」というボタンをクリックすると、一部の内容がポップアップにて確認できます。

スパイス/ハーブに関するさまざまな知識、医療・健康・美容分野への活用、スパイスの選び方、料理のアレンジ、パーティーレシピ及び開催方法などを、総合的に学べる講座となっています。

まとめ

スパイス

それぞれのスパイスが持つ独自の起源を学び、世界各地での使用法や文化への影響を学ぶことは、異文化理解に大きく寄与します。

資格や検定試験の勉強を通じたスパイスの勉強は、世界の多様な文化と歴史を理解することでもあるのです。

そして、食は普遍的な言語の一つですから、スパイスの話題は異なる背景を持つ人と人とをつなぐ媒体になってくれます。

私たち自身の視野を広げ、人生をより豊かにする手段の一つがスパイスの探求です。

さあ、一緒に頑張りましょう!

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