投稿日：2024年6月13日 | 更新日：2024年06月13日

ワイン好きの方や芸能人の方まで趣味・仕事の枠を超えて取得することも多いソムリエの資格。

ソムリエは、ワインの知識や扱い方に関するエキスパートであるため、勉強し取得しておくと一流ホテルや独立して店舗を構える際にも有効に活用できます。

また、ワイン好きであるが故に独学で資格を勉強してしまう方も多く存在しています。

今回は、そんなソムリエ資格の勉強方法や試験合格のコツを徹底解説していきます。

ソムリエ資格とは？

ソムリエについての基本情報を大きく4つに分けてご紹介していきます。

ソムリエ資格は2種類あり勉強法が異なる

ソムリエの資格は実は一種類ではなく認定しているが異なります。

日本ソムリエ協会認定資格は、一般社団法人ソムリエ協会(JSA)が認定しています。

試験の受験には条件があり、｢ワインに関連する職業に通算3年以上従事ていながら一次試験日に現職である｣ことが必須となります。

引用元；https://www.sommelier.jp/exam/

日本ソムリエ協会のソムリエは、試験条件が厳しく誰でも取得できるわけではありません。

ワインに関連する業界の累計勤続年数は、一見の受験者を篩にかけることで、より信頼性や権威性が高くなるためでしょう。

ワイン業界の威厳や信頼性を保つため、こうした制限が設けられていると考察できます。

より専門性・信頼性・権威性があり認知度が高いソムリエになりたい方は、JSAの認定試験を受験すると良いでしょう。

全日本ソムリエ連盟認定資格は、NPO法人FBO(料飲専門家団体連合会)団体である全日本ソムリエ連盟(ANSA)が　認定している資格です。

JSAが認定しているソムリエの資格とは異なり、受験に関する条件は｢試験申込時に満20歳以上である｣ことが必須条件となります。

ANSAのソムリエは、ワインに関連する職業の累計年数の条件がないため、気軽に試験を受けられます。

しかし、どちらの”ソムリエ”も公に認められていますが就職やキャリアアップ等で有利になる資格は、条件が定められているJSAといえるでしょう。

ワインが好きで趣味の延長線上でソムリエの資格を取得は、ANSA認定の試験で十分といえます。

試験勉強内容と合格率

ソムリエの試験内容と合格率を解説していきます。

1.一次試験

・マーク式の筆記試験

・日本ソムリエ協会の教本を元にして出題されます。

・ワインの製造方法・銘柄や名前など、基礎知識が問われる。

・”ワイン好き”程度では知識不足入念な試験対策をする必要がある。

2.二次試験

・テイスティング試験。

・3つのテーマから論述試験もある。

・ワインを含むアルコール類をテイスティングし、銘柄・産地・品種・表現方法などを答える。

・ワイン3種類・ブランデーやリキュールなどを2種類、計5種類の酒類をテイスティングする。

3.三次試験

・実技試験

・ワインの開栓・デカンタージュ

・飲食店でのサービスを模した実技試験

ソムリエの試験は、一次試験が不合格になる受験者が多いといわれています。

そのため、膨大な範囲から出題される筆記試験を合格してしまうと基本的には安定圏でしょう。

また、ソムリエの合格率は以下のとおりです。

引用元：https://www.sommelier.jp/exam/pdf/qualifiedholders.pdf

2016年度に比べると試験合格者の割合は、高くなっているというデータがあります。

合格者が増えている一方で、試験の難易度は右肩上がりに難しくなっているとの声もあるため、しっかりと対策して挑みましょう。

“超”がつく高級ホテルでも仕事可能

資格を取得していると、プロ・専門家としての立ち位置からワインに関する職業に就けます。

独立してワイン工房を開く方やデパートに就職する方など取得後の道はかなり選択肢が広いでしょう。

資格を取得しているとホテルのディナーやランチのワインをお客様に提供する仕事の休診サイトなども存在しています。

ソムリエの中には、インターコンチネンタルホテル・ホテルニューオータニ・コンラッド東京など超高級ホテルで活躍している方もいるのです。

キャリアアップや転職等を考えている方は、ソムリエの資格を取得し自身の勉強・努力次第では想像もできないような就職先が見つかる可能性もあります。

ワインの専門的な勉強ができる

ソムリエの試験は、一次・二次・三次と3つの段階に分けられています。

一般的な資格のような筆記試験はもちろんですが、論述試験やテイスティング・実技試験まで存在している点が特徴的といえるでしょう。

試験勉強や対策をしている中で、ワインなどの酒類またチーズの知識など、さまざまな知見が広がります。

資格を取得する方は、就職やキャリアアップを目的にしている方だけではなく、趣味の延長線上でワインの知見を広げるために勉強し始める方も多く存在しています。

しかし、ソムリエの資格は少々のワイン好きの方が試験を受験しても受からないほど難易度は高くなっているのです。

そのため、試験勉強をしている期間・時間に今まで知らなかったワインの知識や細かい内容まで豊富に得られる魅力があります。

ワインの専門的な勉強ができる点も大きな強みといえるでしょう。

ソムリエ資格がおすすめな理由

ソムリエ資格がおすすめな理由を6つに分けて解説します。

ソムリエの資格を取得しようとしている方は、ぜひ参考にしてください。

ソムリエはビジネスシーンでの教養が得られる

ソムリエの資格がおすすめな理由1つ目は、ビジネスシーンでの”教養”が得られる点です。

資格を勉強範囲は、ワインの知識だけではありません。

｢ワインは教養である｣という言葉があるほど、ソムリエになるためには社交性やマナー等の要素が求められます。

特にビジネスシーンでは、有名な経営者が集まるパーティーなどの場では教養があるかどうかも見られているのです。

実際に、三次試験では実技試験で自身の立ち振る舞いも評価されるため、資格を勉強し取得する中で人間としての教養も磨かれます。

ソムリエの資格は、人として恥をかかないだけではなく周りと差をつけられる魅力があります。

ソムリエの資格は専門性が非常に高い

ソムリエの資格がおすすめな理由2つ目は、専門性が非常に高い点です。

就職や転職などのキャリアアップを視野に入れている方が重視する点は、自身のアピールポイントでしょう。

自己PRやアピールポイントとして一番効力があり有力な要素が、”資格”ではないでしょうか。

資格を取得していると、その人の人物像や過去の経験値を語らなくとも実力を示す指標となります。

また、世間から認められていて試験の難易度が高いほど、その人物の努力量や精神力などをアピールできるのです。

ソムリエの資格は、非常に専門性が高く同時に権威性も高いため、取得していると非常に有力な強みになるでしょう。

ワインや飲食店で働く目的がなくても、保有しておくことで十分なアピールポイントとなります。

日本だけでなく世界的に活躍できる可能性がある

ソムリエの資格がおすすめな理由3つ目は、日本だけでなく世界的に活躍できる可能性がある点です。

ソムリエ資格の大きな利点は、”ワイン”を扱っているため、世界中がマーケットになることでしょう。

ワインの世界三大国はイタリア・スペイン・フランスです。

つまり、ソムリエの資格を保有していると日本に留まらず世界的に活躍の場があるのです。

自身がキャリアや信用をつけていくとより大きな企業やホテルに推薦される可能性もあります。

リッツカールトンホテルやペニンシュラホテル・ウェスティンホテルなどの世界的に有名なホテルも顧客に満足してもらうことを第一としているため、優秀なソムリエを常に探し求めているでしょう。

そのため、自身の能力や勉強量が認められ挑戦し続けていると世界のビックネームからオファーがくる可能性もあるのです。

ソムリエは、ウェイターやホテルマンよりも専門性が高いため、活躍できる期間や規模が広がると考察できます。

ワインを扱う大人の魅力が得られる

ソムリエの資格がおすすめな理由4つ目は、ワインを扱う大人の魅力が得られる点です。

ソムリエの資格を取得する勉強期間において、大人の素養や教養も身につくため、人としての魅力が非常に高まります。

業態も”接客業”なので、1つ1つの言葉使いや人との対応力が豊かになります。

また、ホテルや一流の飲食店に勤務するとなった場合はソムリエとしてだけではなく、”品格”も求められるでしょう。

そのため、ソムリエになることは自身の人間力・魅力をつけることに繋がるのです。

また、30代・40代になった際にワインの知識や教養が身についていると、ソムリエとしてでけでなく”大人としての魅力”が付き周りから一目置かれる存在となるでしょう。

勉強をする過程でさまざまな困難がある

ソムリエの資格がおすすめな理由5つ目は、勉強をする過程でさまざまな困難があるため、基礎体力がつく点です。

ソムリエ資格の試験を勉強し合格するには、並大抵の努力では不可能といえるでしょう。

独学で本などを読み、ソムリエの試験を合格するとなれば尚更難易度は上がります。

ソムリエの試験を受験する中で、何から勉強をしてどのようなスケジュールを組むかといった方法を自身で見つけなければなりません。

2023年現在は、サイトから勉強するなどのソムリエオンラインスクールといったツールも存在ていますが、適当に受講していても合格はほど遠くなるばかりです。

ソムリエオンラインスクールを受講するにせよ、自身のスケジュール管理や本などでの勉強は欠かせません。

また、三次試験までの試験を合格するまでには、勉強だけではなく精神力や集中力が必要となるため、困難を乗り越えなければならないのです。

ソムリエ試験を合格する中で得た勉強量・努力は素晴らしい経験となるでしょう。

ワインを勉強すると世界が広がる

ソムリエの資格がおすすめな理由6つ目は、ワインを勉強すると世界が広がる点です。

ソムリエは、ワインの基礎知識だけでなく文化等も接客の際に、お客様に質問された際に答えられるようにすると非常にスマートです。

そのため、一流のソムリエはワインに付随する世界の歴史も勉強する必要があるでしょう。

｢世界史裏の主役はワインである｣と言われるほど、ワインの歴史は勉強すると世界市場との結びつきがあるのです。

ソムリエになるため・なってからもワインについて勉強すると、教養だけでなく世界市場に目を向けられるのです。

ワインは日本発祥ではないため、イタリア・スペイン・フランスの食文化や人間とワインのつながりなどの勉強も必須となります。

ソムリエは、試験勉強をする中で非常に自身の人間力や魅力・並外れた努力などさまざまな恩恵を受けられる資格といえるでしょう。

ソムリエに向いている人の特徴

ソムリエに向いている人の特徴を大きく5つに分けてご紹介します。

ソムリエの資格を取得しようと興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください。

接客業が好きな方

ソムリエに向いている人の特徴1つ目は、接客業が好きな方です。

ソムリエの方は、多くの場合取得後飲食店やホテル等の”接客業”が主な業務内容となるでしょう。

コミュニケーション能力が高く、仕事としてではなく接客が好きな方は、ソムリエに向いているといえます。

ソムリエの試験内容に実技の項目はありますが、コミュニケーション能力は勉強して得られるというよりも個人の性格や生活環境に依存している場合が多くありあます。

そのため、元からコミュニケーションが好きな方はソムリエなどの接客業で輝くことができるのです。

また、ワインの知識が豊富でも接客が苦手であれば評価に繋がらず、評判が落ちてしまうこともあるでしょう。

接客業が好き・得意という方は、ソムリエの資格を取得すると世界的に活躍するワインソムリエになれる可能性があるのです。

ワインに情熱的な愛を注げる方

ソムリエに向いている人の特徴2つ目は、ワインに情熱的な愛を注げる方です。

ソムリエは、ワインを主に扱う資格のため、どれだけ情熱を注げるかも重要となってきます。

仕事・職業の一環としてワインソムリエになる人よりも、ワインに情熱的な愛や探究心がある方が将来的に成功するでしょう。

勉強内容や量が非常に多いため、ソムリエ試験に合格した後も努力し続けなければならず、一過性の方は脱落してしまう場合もあるでしょう。

また、ワインの歴史や銘柄は膨大な数存在しており、単純な勉強だけで網羅できる量ではありません。

ワインやソムリエの仕事から、情熱的な探究心ややりがいを得られる一部分の方にとっては天職といえるでしょう。

勉強が好きな方

ソムリエに向いている人の特徴3つ目は、勉強が好きな方です。

ソムリエ資格の試験に合格するには、非常に多くの勉強が必要です。

しかし、ソムリエの始まりは試験合格後からといえるでしょう。

ソムリエの試験は、参考書やサイトに載っている内容を勉強すると合格できますが、一流を目指す方は、膨大なワインに関連する情報を独学で学んでいかなければなりません。

そこで、勉強が好き・何かを学ぶ時間が好きという方にとっては、ソムリエは適任といえるでしょう。

ソムリエは、ワインだけでなく文化や・他の酒類・チーズ・ワインにあう料理など学ぶ分野は無数に存在しています。

仕事の一環として、ソムリエになっている方は、それだけの勉強をするには骨が折れるでしょう。

一方で、勉強が好きという方は何かを極めたいと思う場合が多く、ソムリエとしての世界がより好きになると考察できます。

ソムリエは、勉強が好きだったり何かを学ぶことが得意な方にもおすすめです。

料理の知識も勉強し豊富に持ち合わせている方

ソムリエに向いている人の特徴4つ目は、料理の知識も勉強し豊富に持ち合わせている方です。

一流のソムリエは、ワインの知識だけ求められるわけではなく、接客をする中でワインに合うおすすめ料理も提示できるようになる必要があるのです。

高級料理が出るお店では、ペアリングといったサービスが存在しています。

ペアリングとは、お客様が好きなお酒を頼むのではなく料理に最適なワインをおすすめするサービスのことです。

特に一流のホテルでは、ペアリングなどのお客様とのコミュニケーションをとりながら酒類を選んでいく場合が多くあります。

そのため、ワインと同時に料理の基礎知識や合う合わない等の知見も具体的に知っておく必要があります。

ソムリエは、お客様の年齢や性別・食事のシーン・スケジュールに合わせて料理に合うワインを提供するため、食に関する豊富な勉強が必要になるのです。

前職が料亭などで働いている方は、ソムリエに適しているといえるでしょう。

料理の知識が豊富にあり、勉強熱心な方ほどワインソムリエの資格をおすすめします。

ソムリエは精神が安定している方も向いている

ソムリエに向いている人の特徴5つ目は、精神が安定している方です。

職業と精神状態は一見関わりがないと思われてしまいますが、実はかなり大切な点なのです。

接客業において、職場に自身の性格や気性を合わせる必要があります。

居酒屋・BARなどでは、店やお客様を盛り上げる必要があるため、気性が荒い方や元気が良い方が重宝される傾向にあります。

しかし、ソムリエが主に仕事をする場所はホテルや静かな料亭などが多いです。

ホテルや料亭では、落ち着いた雰囲気でリラックスできる音楽が流れており、同時にホテルにくるお客様の層も落ち着いた雰囲気の方が多いでしょう。

そのため、静かな場所やゆったりした空間が苦手な方は、ストレスが溜まってしまう可能性があるのでソムリエはおすすめできないといえます。

一方で、精神が落ち着いている方は職場との方向性が似ているため、ワインソムリエがおすすめといえるでしょう。

また、ワインソムリエの試験合格は、難易度が高いため精神が安定している方はおすすめな資格です。

ソムリエを取得するための勉強法

ワインソムリエを取得するための勉強法を具体的に解説していきます。

ワインソムリエの試験に合格するための基本的な勉強法を徹底解説していきます。

ワインソムリエの試験に合格したい方は、ぜひ参考にしてください。

ソムリエに関する過去問を解く

ワインソムリエを取得するための勉強法1つ目は、過去問を解くことです。

過去問等の本を解いて勉強する方法は、ワインソムリエに限らず、大学の試験・高校受験等で一般的な試験対策法でしょう。

過去問等の本を購入し、実際にワインソムリエの試験で出題された問題を解くことが可能になります。

試験の合格は、ただ勉強すれば良いというわけではなく、試験当日の緊張感や時間・期間を設定して本番さながらに対策をする方法が効果的です。

ワインソムリエの過去問を解く方法は、多くの試験合格者が行なっている勉強法となっています。

試験当日までに、自身の弱点や得意な部分を具体的に洗い出しておくことをおすすめします。

＼ソムリエの過去問はこちら／

独学で参考書等の本を読む

ソムリエを取得するための勉強法2つ目は、独学で参考書等の本を読むことです。

参考書等の本を購入して試験勉強をする手法は、学校等の受験でも多く用いられるでしょう。

2023年現在、参考書等の本だけでなくインターネットのようなサイトなどでもワインソムリエについて学ぶことができます。

過去問を解くことは試験問題の対策に繋がりますが、ワインソムリエに対する深い知識は得られません。

そのため、過去問だけでなく参考書等のテキストを購入して同時に勉強すると試験対策だけではなく、知識の定着が期待できます。

＼ソムリエに関する参考書はこちら／

ワインスクールに通って学ぶ

ソムリエを取得するための勉強法3つ目は、ワインスクールに通って学ぶことです。

ワインソムリエは、参考書などでも学べますが、より実践的で独学で学ぶことが苦手な方はスクールに通う手法もおすすめです。

2023年現在では、ワインソムリエのオンラインスクール等もあるため、気軽に試験対策ができます。

ワインスクールの強みは、二次・三次試験のテイスティングや実技試験の対策も講義の中に組み込まれている点です。

独学では、補いきれない部分までの試験対策ができたり、過去問を元にした実践形式の小テストをしていたりするスクールも存在しています。

一次試験を本などの独学で勉強し、二次・三次試験をワインスクールに通って対策する方法もおすすめです。

自身が、最も学びやすい方法で試験対策をしましょう。

オンラインスクールで勉強する

ソムリエを取得するための勉強法4つ目は、オンラインスクールで勉強することです。

ワインソムリエの資格を取得したいが時間がない・リアルのスクールに一人で通うのは苦手という人は、オンラインスクールがおすすめでしょう。

オンラインスクールは、動画での試験対策・講師とのチャット質問・zoomなどで、試験対策を行なってくれます。

完全に在宅でソムリエ試験の対策が行えたり、マンツーマンで講師の方に教えてもらえるため、オンラインスクールで学ぶ方法もおすすめといえるでしょう。

また、ワインソムリエのオンラインスクールがおすすめの理由として、動画が配布される点です。

リアルのスクールには無い動画学習があるため、わからないところや自身の弱点部分を解説している動画を何度も見返して試験対策が可能となっています。

リアルのワインスクールとソムリエオンラインスクールは、どちらもメリット・デメリットがあるため、自身の性格や日常のスケジュールを加味して選択することをおすすめします。

ソムリエの情報を発信しているYouTube等のサイトで勉強する

ソムリエを取得するための勉強法5つ目は、YouTube等のオンラインのサイトで勉強することです。

2023年現在、SNSなどのサイト等ツールが日常に普及しており、YouTubeからソムリエの試験対策をすることも可能となっています。

ソムリエの筆記試験や論述試験だけでなく、テイスティング・実技試験の注意点やワインの特徴などを解説しているYouTubeも存在しています。

YouTubeだけで3段階試験の合格は難しいですが、通勤や休憩中などの際にラジオ感覚で流し聴きながら学習ができるのです。

独学で本等を使用して勉強している方がずっと苦手・理解できなかった部分が、YouTubeの解説を見て、すぐに理解できる場合も少なくありません。

参考書等の本やワインソムリエのスクール・YouTubeなども駆使しながら試験対策をしていくと合格率が上がるため、おすすめです。

ソムリエ試験に合格するためのコツ

ソムリエ試験に合格するためのコツを5つご紹介します。

ワインソムリエの試験に息詰まってしまっていたり、一度不合格になって勉強のやる気が起こらなかったりしている方は、ぜひ参考にしてください。

ソムリエは一次試験が不合格になりやすい

ワインソムリエ試験に合格するためのコツ1つ目は、一次試験が不合格になりやすいことを理解しましょう。

ワインソムリエの試験は、一次・二次・三次の3段階で行われます。

受験者の中では、一次試験の勉強中にあまりの難しさに二次・三次の試験に対して絶望感を感じてしまう方も少なくありません。

しかし、ワインソムリエの試験は一次試験が不合格者が多く、次に二次試験・三次試験と合格者の確率は段階的に上がっていきます。

そのため、一次試験をしっかり勉強して対策して合格すると、後の二次・三次試験はスクール等で対策しておくと合格できるのです。

ワインソムリエの試験は、段階的に難しくなっていくのではなく、合格率が上がっていくため、リラックスして試験に挑みましょう。

満点取る必要はないためリラックスして挑む

ワインソムリエ試験に合格するためのコツ2つ目は、満点を取る必要はないため、リラックスして挑みましょう。

ワインソムリエ試験の合格ラインは、公式サイトには発表されていませんが、満点を取る必要はありません。

ワインソムリエ試験に限らず、何らかの試験を受験をする際にも応用できる考え方ですが、満点やより良い点を取ろうとすると緊張してしまい本来の力が出せません。

試験に挑むコツとして、｢満点を取る必要は無いから大丈夫｣と挑むとリラックスできるため、良い点が取れる可能性が上がります。

人間は緊張している時よりも、リラックスしている方が本来の力が出せるのです。

勉強や試験対策は得意でも本番で力を出せない方は、満点でなくても良いという考え方・方法をおすすめします。

ソムリエの過去問で何度も勉強する

ワインソムリエ試験に合格するためのコツ3つ目は、過去問などの本で何度も勉強する方法です。

多くの試験にも言えることですが、いくら参考書などの本を読み・理解を深めたとしても、勉強と試験は全く別物という考え方をおすすめします。

ワインソムリエに限らず試験等で出題される問題は、ひっかけ・普段とは違う言い回しなど、受験者を篩にかける策が存在します。

そのため、本やYouTube等のサイトのみで学習したとしても、知識・知見を広げる方法だけで試験対策にはならないのです。

しかし、ワインソムリエの試験対策を行う上でも効率的な方法は、過去問でしょう。

過去問は、ワインの知識・知見を広げるには、役不足ですが、試験対策を行う場合非常に有効的な方法です。

実際に試験で出題された問題を解くと対策がしやすく、在宅での独学も本番さながらの雰囲気を味わいながら勉強が可能です。

過去問の本を購入し、何度も解くうちにワインソムリエの勉強ができるだけでなく試験形態に慣れることもできるため、おすすめです。

忘却曲線を理解して勉強する

ワインソムリエ試験に合格するためのコツ4つ目は、忘却線を理解して効率的に勉強する方法です。

人間は忘却曲線と呼ばれる概念があり、勉強をする際に効率的に理解・知識を定着させるために多く認知されています。

忘却曲線とは、時間が経つにつれて曲線のように覚えた事柄を忘れていくことです。

忘却曲線の特徴は、時間が経つと忘れるスピード・量が比例して大きくなっていく点にあります。

ワインソムリエ試験は、筆記・テイスティング・実技など覚える事柄が非常に多いため、一度覚えたことも他の勉強をしている際に忘れてしまうことも多くあるのです。

忘却曲線を対策し緩やかにする方法は、“復習”しかありません。

復讐すると、忘却曲線が緩やかになり忘れるスピードも遅くなる性質があります。

つまり、ワインソムリエの試験勉強をしたとしても”復習”しなければ忘却するため、適度に前の勉強内容に戻る必要があります。

忘却曲線を無視して常に新たな知識を勉強し続けても、試験合格はおろか対策できなくなってしまうのです。

一度正解した問題も、適度に解くことで忘却曲線が緩やかになり、記憶が定着するという勉強方法です。

ワインソムリエ試験だけでなく、大学の試験等でも活用できるおすすめの勉強方法といえるでしょう。

“勉強”ではなく楽しむことも大切

ワインソムリエ試験に合格するためのコツ5つ目は、”勉強”ではなく楽しむことを忘れず学習しましょう。

ワインソムリエ試験の一次試験は筆記試験のため、どこか受験のような気だるさがあるでしょう。

しかし、ワインのソムリエの試験勉強は、学校で学ぶような形式的な内容では無いため、新たな発見・将来に役立つ知識が得られます。

試験の問題を勉強するという考え方ではなく、自身が知らなかった知識を取り入れるといったポジティブな気持ちで楽しんで学習する方法がおすすめです。

ワインソムリエ試験に合格するために勉強していると、気持ちが折れてしまったり続かなかったり勉強している時間・期間が苦になってしまいます。

ワインソムリエの資格を取得した後の仕事においても、業務として行うのではなく好きな業種に就けていると楽しみながら行うことをおすすめします。

ワインソムリエの資格に限らず、勉強は考え方や方法一つで全く違った印象となるため、自身のスケジュールに合った無理のない方法で行いましょう。

ソムリエ2次・3次試験の勉強方法

ワインソムリエ二次試験・三次試験の勉強方法や試験内容を5つに分けてご紹介します。

ワインソムリエの一次試験を合格した方は、ぜひ参考にしてください。

ワイン6品種の特徴を勉強し理解する

ワインソムリエ二次試験の勉強法やコツの1つ目は、ワイン6品種の特徴を勉強し理解することが必須です。

ワインソムリエ二次試験では、テイスティング問題が出題されますが、ワインの主なタイプや特徴を知っておきましょう。

特徴は、大きく4つの分野で判断します。

・外観

外観は、主に6つのカテゴリーの中からワインの特徴を測ります。

輝き・色調・清澄度・濃淡・粘性・印象の6つです。

ワインを飲む前から試験は始まっており、外観からの印象を選択肢の中から適切なものを選択していきます。

・香り

ワインソムリエテイステイングにおいて、外観の次は”香り”のカテゴリーです。

第一印象・ハーブ・花・フルーツなどの項目の中から適切な物を選択します。

・味わい

3段階目にして初めて”味わい”のカテゴリーが出題されます。

甘味・酸味・アルコールの度数・苦味・渋み・余韻・ミネラル感などの選択肢から記入します。

・総合評価

外観・香り・味わいで選択した項目を加味して年度・品種・産地を解く試験となっています。

ワインソムリエ二次試験のテイスティング問題を解くコツをご紹介します。

白ワインと赤ワインそれぞれ3種類ずつの特徴を押さえておくことをおすすめします。

白ワイン3品種｢シャルドネ｣・｢ソーヴィニヨン・ブラン｣・｢リースリング｣の特徴をまずは、勉強しておきましょう。

1.シャルドネ

・ぶどうの特徴的な要素はないワイン

・樽香の香りが特徴的

2.ソーヴィニヨン・ブラン

・ハーブのような爽やかな香りが特徴のワイン

・他のワインと比べ、特徴的な品種

3.リースリング

・ワインソムリエ二次試験での出題率が非常に多い

・ミネラル感が強い味わいのワイン

・キリッとしたような酸味も特徴

赤ワイン3品種｢カベルネ・ソーヴィニヨン｣・｢ピノ・ノワール｣・｢シラー｣の特徴も同時に勉強しておくと良いです。

1.カベルネ・ソーヴィニヨン

・ワインソムリエテイスティング試験において、出題回数が多いワインの一つ

・深みのある濃い外観

・樽熟成から感じる強い香りが特徴のワイン

2.ピノ・ノワール

・出題率が高い

・透明感のある赤い外見

3.シラー

・濃い赤い色調が特徴

・スパイシーな風味

上記のように、自身が理解できる特徴をそれぞれの品種によって分類して勉強すると良いでしょう。

テイスティングに自身の感想は必要ない

ワインソムリエ二次試験の勉強法やコツの2つ目は、テイスティングに自身の感想は必要ないと言うことを理解すると良いでしょう。

ワインソムリエ二次試験の主な内容は、テイスティングです。

しかし、世間一般に認知されているテイスティングとは認識が異なっています。

一般的にテイスティングとは、自身がワインを飲んだ際、感じたことを表現する方法をいいます。

自身が感じた事柄を他者に伝える際の共通的な言語なのです。

そのため、表現は自由で飲食店でワインを飲んだ際に、自身が表現したい共通の言葉で他者に味や風味などを表すことも可能になります。

よく映画やドラマで用いられるテイスティングは、こちらの自身の感じた事柄をそのまま表現すると言う意味です。

一方で、ワインソムリエ二次試験で行われるテイスティングの特徴は、試験に出題された問題を解くため、一般的な認識とは違った方法となります。

ワインソムリエ二次試験のテイスティングは、”試験”のため、出題者は回答の方向性を重視しています。

そのため、ワインを飲んだ際に自身の独創的なコメントや表現方法は全く必要ありません。

歌やダンス・アートのような試験では、正解はなく自身の表現方法が評価されます。

ワインソムリエ二次試験のテイスティングは、完全に正解の方向性があるのです。

勉強法としては、自身の中でワインの特徴を苦い・甘い・渋い・フルーティなどに分けて理解しておくことをおすすめします。

論述試験は一貫性を大切にする

ワインソムリエ二次試験の勉強法やコツの3つ目は、テイスティングの論述試験において一貫性を大切にすることです。

ワインソムリエ二次試験の論述試験は、一貫性がないコメントを残してしまうと、自信の無さや意思のブレと判断されてしまう可能性があります。

テイスティング試験のコメントは、表現方法に強弱があってはいけません。

基本的にワインをテイスティングした際、濃いなどの強い印象を香りで受けた際には、同時に味わいも強度の高い表現方法をすることをおすすめします。

3次試験はプライベートでの経験が物を言う

ワインソムリエ二次試験の勉強法やコツ4つ目は、三次試験の実技はプライベートでの経験が物を言うことを理解しておきましょう。

ワインソムリエの三次試験は、ワインの開栓とデカンタージュです。

元から職場でワインの開栓・デカンタージュを数多く行っている方は、三次試験は基本的に合格も同然と言えます。

しかし、勤務している店舗の売上やワインのオーダー数が少ない場合は、開栓・デカンタージュを行う機会が少ないでしょう。

店舗でのワインの開栓・デカンタージュの経験が少ない方は、プライベートで経験を積む方法がおすすめです。

高価なワインではなく、コンビニエンスストアに売られている安価なワインで開栓・デカンタージュの経験を積みましょう。

ワインスクールでは、ワインの開栓・デカンタージュの講義もあるため、三次試験の試験対策としての受講もおすすめです。

また、試験さながらの状況を作り出すことで緊張感を体験しておくと本番の試験でミスが起きる可能性が減らせます。

二次試験のテイスティングだけでなく特に、三次試験の実技は対人になるため、未対策で行うと必ず失敗するでしょう。

この失敗は、緊張によるものが多いです。

普段からワインの開栓・デカンタージュを行っていると試験のため、多少の程よい緊張感を感じます。

一方で、未対策や少ない経験値で試験を行うと普段はしないミスや、手の震えによってワインを転倒させてしまうなども考えられます。

そのため、合格率が高い二次試験・三次試験だからといってタカを括らず、入念に試験対策としての実技練習は行っておくことがおすすめです。

ソムリエ試験は自身の場数が結果に結びつく

ワインソムリエ二次試験の勉強法やコツ5つ目は、自身の場数が結果に結びつくことも知っておきましょう。

二次試験・三次試験は、勉強や対策ではなくワイン好きの方がプライベートなどの経験が試験合格に直接結びつきます。

普段からワインをよく飲む方や、パーティーなどの集まりでワインに触れることが多い方も非常に有利になるでしょう。

そのため、日常生活からワインに探究心・好奇心があり、勉強している方が、ソムリエの資格を取得するのです。

また、ワイン好きの方であればその探究心や好奇心から、他の人が気づかないポイントや特徴にも試験勉強をする前段階で知識として持ち合わせている場合もあります。

ワイン好きの方は、一次試験のワインに関する本格的な知識が苦手な場合が多く基本的に座学であるため、億劫に感じてしまうことが多くあります。

しかし、そんな一次試験も今までにない新しくより深い知識を得られるので、自身のワインに対する知見を広げられると考えて勉強・学習すると良いでしょう。

一次試験を合格した方は、今までのワインに関する体験や知見・感覚を試験用の表現方法に変えて答えるのみです。

ソムリエの資格を取得したい方は、日常からワインに触れる機会を増やしていくことがおすすめです。

ソムリエ資格の勉強法に関するよくある質問

ワインソムリエ資格の勉強法に関するよくある質問をQ&A方式でご紹介していきます。

どれくらい勉強すれば良いですか？

結論：1年もしくは最低4年かかります。

JSAが定める累計勤続年数が3年以上のためです。

引用元：https://www.sommelier.jp/exam/

しかし、ANSAが認定期間のソムリエはまん20歳以上であればどなたでも試験を受けられます

ワインソムリエとワインエキスパートどちらが難しいですか？

難易度は、同等といえるでしょう。

しかし、累計勤続年数など試験受験に関する条件があるため、参入敷居はソムリエが高いです。

まとめ

今回は、ワインソムリエの基本情報・おすすめな理由・合格するためのコツ・二次三次試験の勉強法やコツを徹底解説しました。

ワインソムリエは、数ある資格の中でも専門性・信頼性が高く、就職やキャリアアップ等のアピールポイントとしても非常に有効です。

試験難易度は高く、毎年かなりの人数不合格者がいる現実ですが、取得すれば非常に大きなPRポイントとなります。

ワインソムリエの中には、努力を重ね実績・信頼度をつけて世界的に認められている超高級ホテルから勤務する方も存在しているほどです。

取得後自信の努力によってキャリアアップの幅で見ると、他の資格にはない将来性があると言えるでしょう。

試験対策・勉強の際には、今回紹介した学習法を参考にしながら自身のスケジュールに合った方法で合格を目指してください。

ぜひ、ワインの奥深い世界に触れてみてはいかがでしょうか。