PR
投稿日:2024年6月13日 | 更新日:2024年06月13日
「ビアテイスターってなに?」
「資格を取得するメリットはある?」
飲みの場で多くの方が飲んでいるビール。よく飲んでいるけれど、正直ビールの見分け方がわからなかったり深く知りたいと考えている方は多いでしょう。
今回の記事では、ビアテイスターの検定の概要と取得メリット、勉強方法を解説していきます。ビアテイスターの取得を考えている方は参考にしてください。
ビアテイスター資格の概要
まず、ビアテイスターについて次の3つから解説していきます。
- ビアテイスターとは?
- ビアテイスターの受験に必要な費用
- 日本地ビール協会について
それぞれ解説していくので参考にしてください。
ビアテイスターとは?
ビアテイスターとは、ビールの特徴を官能評価(テイスティング)によって客観的、論理的に価値が見分けられると認められた方に送られる資格のことです。資格を取得した方は、特徴だけではなく劣化状況を客観的に評価できると認められた証です。
また、ビールの正しい保管方法を学べるのでより味わい深い飲み方に活かせられます。資格を取得するには講義を受ける必要がありますが、受講中に40種類以上を飲み比べるので結果的にテイスティングなどの技術に自信がつきます。
講義には、受験条件などは設けられておらず飲食店やビールの専門家を目指している方だけではなく、趣味として楽しんでいるという方でも気軽に受けられる検定です。ビールが好きでより深く知りたいという方は、取得できるとより楽しめるようになるので受講を検討してみてはいかかでしょうか。
受験に必要な費用
受験方法 | 費用 |
新会員の方 | 研究会員で入会し、受講・受験する場合の合計金額:39、000円 個人正会員で入会し、受講・受験する場合の合計金額:55,000円 |
すでに会員の方 | 受講料・認定試験料:17,000円 認定試験のみ:5,000円 シニア・ビアテイスター受講:17,000円 |
非会員の方 | 受講料:28,000円※受講のみ |
テキストを購入した方 | 「セミナー用テキスト/ビアテイスター(2015年1月改訂版)」を事前に購入された方:上記料金から1,500円引き 「ビアスタイルガイドライン2204」を事前に購入された方:上記料金から1,000円引き「認定試験のみ」の方にテキスト類はつきません。 |
上記がビアテイスターの受講に必要な費用です。資格を取得するには、専用講義を受ける必要があります。
専用の講義では、ビールに対する知識を学ぶだけではなく試飲や劣化したものの見分け方など、実践的な技術まで学べます。ビール好きからすると40種類以上を試飲できるので楽しい講義です。
ビール好きと関わる機会にもなるのでコミュニティーを広げたい方にもおすすめです。
日本地ビール協会について
日本地ビール協会は日本だけではなく世界中の文化の普及と振興および及びビールが醸す人々との交歓を目的に1994年7月24日に発足しました。文化によってさまざまなビアスタイルがあり、世界で80種類以上あると言われています。日本地ビール協会の主な活動内容は次のとおりです。
- ビールとビアスタイルを理解する、ビアテイスター、 ビアジャッジ、ビア・コーディネイターの育成・認定
第1回目の講習会は1995年の1月。現在の資格取得者は7,000人超。 - ビール審査会の主催
インターナショナル・ビアカップ、アジアビア・カップ、ビール品質保証制度UQアワードの主催 - イベントの主催・共催・後援
ジャパン・ビア・フェスティバル(東京・大阪・名古屋・横浜)、インターナショナルクラフトビア・カンファレンス、グランビエール、ルボー・マリアージュの共催、他ビールイベントの共催と後援 - ビールを通じた国際交流
海外のビール教育機関や団体などとの提携(米国ブルワーズ協会(米)、シーベル醸造学研究所(米)、 ミュンヘン工科大学バイエルン州立ヴァイヘンシュテファン醸造研究所(TUM)(独)、ベルリン工科大学醸造調査研究所(VLB)(独))、海外ビール審査会との提携・審査員派遣(World Beer Cup(米)、International Brewing Awards(英)、European Beer Star(独)、Australian International Brewing Awards(オーストラリア)、Brussels Beer Challenge(ベルギー)他)、国内主催ビール審査会への審査員の招聘、アジア各国におけるビールイベント開催支援) - 日本および世界の地ビールに関する情報提供
メールマガジン”I Love Beer” 通信(読者数4000人)配信。 - ビールに関する講演
- 出版
書籍「ビア・コンパニオン日本語版」の発行(マイケル/ジャクソン著・小田良司訳)
引用元:クラフトビア・アソシエーション(日本地ビール協会)のご案内
ビアテイスターの難易度
ビアテイスターの試験自体の難易度を次のとおりに解説していきます。
- 認定試験の内容と合格率と基準
- 試験範囲と出題形式
- シニア・ビアテイスターについて
それではみていきましょう。
認定試験の内容と合格率と基準
午前の部 | ビアテイスターの役割 ビールの基礎知識 官能評価の方法と手順 オフフレーバー |
午後の部 | ドイツ・チェコ・オーストリア発祥のビアスタイル イギリス・アイルランド発祥のビアスタイル ベルギー発祥のビアスタイル アメリカ発祥のビアスタイル |
参照元:ビアテイスターセミナー
ビアタイスターの講義では上記の内容を習得できます。そのため、出題範囲は上記から出題されるでしょう。
専用の講義の内容として、評価するノウハウを勉強するために色度数、アルコール度数、モルト・アロマなどについて深く学びます。さらにテイスティングを勉強するため、官能評価もためされます。合格基準は次のとおりです。
合格基準 | 筆記試験、官能評価試験が共に75点以上の場合:ビアテイスターとして認定筆記試験 官能評価試験のいずれかが75点未満の場合:不合格 |
発表 | 郵送にて2〜3週間のうちに通知。合格者には認定書が送付される。 |
参照元:ビアテイスターセミナー
また、ビアテイスターの合格率は約80%とされており合格しやすい内容であるとわかります。
試験の出題形式
ビアテイスターに試験内容は次の通りです。
- 筆記試験55問
- 官能評価試験6問
筆記試験では、講義で学んだビールに関係する知識が必要になり、実技試験ではテイスティングや劣化したものを見分けるなどの技量が試されます。合格基準として75点以上と最低ラインが設けられており合格しやすい試験です。
講義を受講する際に専用の参考書も購入できるので不安な方は勉強するようにしましょう。
シニア・ビアテイスターについて
シニア・ビアテイスターとは、現在「イバリュエイター」「アドバンス・イバリュエイター」の呼称資格認定試験を受けていたり「ビアテイスター」呼称認定試験後3年以上を経過した方を対象とした「シニア・ビアテイスター受講」が行われています。
この講義は、ビアテイスターを名乗る上で必要な知識を補足するためにあります。
- 過去の講義で解説や試飲を行わなかったビアスタイルの概要を学ぶ
- ビールの官能評価方法の基礎を整理し、評価基準の物差し合わせを行う
- 今までの知識を整理
受講し終えた時点でシニア・ビアテスターとして認証されますが、必要であれば同日に試験が実施されるので受講するようにしましょう。
ただし、ここで行われる試験の点数で認定が剥奪されるというケースはなく、自分自身の理解度を再認識するものです。講義後日に結果が送付されるので、自分自身の知識をあらためて勉強するようにしましょう。
ビアテイスターの勉強方法
ビアテイスターには次の2つの勉強方法があります。
- ビアテイスターの講義を受講する
- 独学では受験できないので注意
それぞれ解説していくので参考にしてください。
ビアテイスターの講義を受講する
ビアテイスターを取得するには、講義を受講し専用テキストで勉強する他ありません。講義自体は会員でなくても受けられますが試験は受けられません。
そのため、資格を取りたいのであれば講義を受講するしかないのです。また、試験の問題自体にビールをテイスティングする内容があるので講義内で味を覚えた方が良いです。
ビアテイスターの資格が欲しい方は専用の講義を受講して必要な知識を勉強しましょう。
独学では受験できないので注意
ビアテイスターは独学では受験できない検定です。先述しましたが、受験には会員になる必要があり講義を通して知識を蓄える必要があります。
また、独学ではビールに対する知識を学べますが技術的なものは学べません。むしろ、独学の場合間違えて覚えてしまい逆効果になってしまう可能性があります。
せっかくビアテスターの試験勉強に時間を使ったのにもったいないです。資格を取得するには独学では受験できないので、会員登録をして講義に参加するようにしましょう。
ビアテイスターを取得するメリット
ビアテイスターを取得するメリットは次の2つです。
- 就職・転職先の幅が広がる
- 質の良いビールがわかるようになる
それぞれ解説していくので参考にしてください。
就職・転職先の幅が広がる
ビアテイスターを取得すれば、バーテンダーやビールバーなどのお酒を扱う飲食店への就職・転職先の幅が広がります。
大好きなものを他人に魅力を伝えられる職業に就けるので楽しくなるでしょう。独立してお店を開く際にも役立つ資格なので将来的に持っておきたいという方にもおすすめです。
質の良いビールがわかるようになる
ビアテイスター取得できれば、ビールの質がわかるようになるのでお店選びに困らなくなります。たとえば、雰囲気のよいビールバーに行っても味や質が良くないと感じるともう一度行きたいとはならないですよね。
しかし、普段飲んでいるビールと味が違うだけで他の種類の可能性があります。名前で判断できる方もいるかもしれませんが、味や見た目でも判断できるのでよりよいものを見分けられるようになります。
また、普段家でビールを保管する際も最適の保管方法を学べるので家でも最高の状態で嗜めるのがメリットと言えるでしょう。ビアテイスターを取得できれば、いつも以上にビールを楽しめるようになるので、趣味程度で好きな方にもおすすめです。
ビアテイスターの試験日程・会場・受験方法
次回のビアテイスターの試験日程と会場は以下の通りです。
日程 | 場所 | 状態 |
2024年1月20日(土) | 東京町田・グランパークカンファレンス ハイツ棟2F 会議室 | キャンセル待ち |
2024年3月3日(日) | 大阪・市民活動スクエア CANVAS谷町 セミナー室(1&2) | 受付中 |
2024年3月9日(土) | 横浜・ビジョンセンター 309号室 | 受付中 |
2024年3月17日(日) | 札幌・カタオカビル 6階カンファレンスルーム | 受付中 |
受験方法は次のとおりです。
- クラフトビアーセミナー申し込みフォームにアクセス
- 会員制度にチェックを入れる
- 受講したい講義にチェエク
- 受講者情報を入力
- 任意ですが勤務先なども入力
- 確認画面へをクリック
- 入力する情報を確認し送信するをクリック
- 申し込み内容の確認メールを確認
- 受講料を開催日の6日前までに振り込む
- 入金が確認出来次第、受講票とテキストが配布される
- セミナー当日は15分前から受付開始なので、受講票とテキスト、筆記用具を持参
ビアテイスターに関するよくある質問
合格率が知りたい
ビアテイスターの合格率は約80%とされており合格しやすい内容であるとわかります。
ビール検定との違いは?
ビール検定はビールに関係する知識を深めるものですが、ビアテイスターはより試飲やものを見極める力などが試験内容となるので、実践的な検定といえます。
どちらもビールに関係する知識はつきますが、より多くものに触れるにはビアテイスターの受講が必要です。少々高額になりますが、ビールをより専門的に知りたいと考えている方は受講をおすすめします。
過去問題はある?
ビアテイスターの検定には過去問題はありません。そのため、講義をしっかり受けてビールに関係する知識を蓄えて対策する必要があります。また、過去問題などの利用して独学で検定を受けたいと考えている方は、ビアテイスターの講義を受講するのが条件となっているので控えるようにしましょう。
ビアテイスターはビールの良し悪しがわかる資格まとめ
ビアテイスターとは、ビールの品質を正確に見分ける技術を習得ための資格です。製造過程を理解し、それぞれの独特の風味や香りを識別できるようになるため、愛好家や業界関係者にとっては非常に価値のある資格と言えます。
ビアテイスターの取得はビールの品質を保証し、消費者に対する信頼性を高めるのに不可欠です。また、資格の取得は、ビール業界でのキャリアアップにも繋がります。試験は年に数回開催され、事前に申し込みをすると受験が可能です。
ビアテイスターの試験は、ビールの知識に加えて実際のテイスティング能力も問われるため、より深い理解と経験が必要です。しかし、適切な勉強方法を身につければ、必ずしも難易度は高くないと言えます。趣味でもビールが好きという方は受験をおすすめします。