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投稿日:2024年1月24日 | 更新日:2024年04月22日
ワインエキスパートは、プロレベルの知識とスキルを習得できため、さらに楽しみ方が増えるでしょう。
しかし、なかには、
「資格を取得するメリットは何か」
「試験内容は何を問われるのか」
「難易度は高いのか」
など疑問に感じている方も少なくありません。
そこで今回は、ワインエキスパートの資格取得するメリットと試験内容について解説します。
20歳以上であれば誰でも受験できるため、ぜひ資格取得に挑戦しましょう。
ワインエキスパートとは?
ワインエキスパートとは、一般社団法人ソムリエ協会が主催する、ワインについての知識を証明できる資格です。
日本のワイン普及のために1996年から始まり、現在は一般のワイン愛好家からプロまで受験しています。
ワインエキスパートを取得できれば、世界中のワインに関する知識やテイスティングスキルを裏付けできます。
ワイン愛好家であれば、ぜひ挑戦してほしい資格です。
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ワインエキスパートとソムリエの違い
ワインエキスパートとソムリエの大きな違いは、受験資格の内容です。
ソムリエはプロ向けの資格で、受験するには酒類を提供している飲食店など、関連する業界での実務経験が3年以上必要です。
なお、日本ソムリエ協会の正会員の方は2年で大丈夫です。
一方で、ワインエキスパートは、20歳以上であれば誰でも受験できます。
そのため、趣味としてワインエキスパートを受験される方もいるでしょう。
しかし、ワインエキスパートはソムリエと受験資格は異なりますが、試験内容や求められる知識は大きな差がなく、受験する際にはしっかりと対策することが必要です。
ワインエキスパート資格を取得するメリット
ワインエキスパートを取得するメリットは、次の4つです。
- 体系的幅広い知識が学べる
- テイスティングスキルが身につく
- 酒類関係の就職・転職に有利
- 認定講師になれる
ワインエキスパートは、ワインに関してプロレベルの知識やスキルが身につけられます。
資格取得によりワインの楽しみ方が格段に向上するでしょう。
体系的幅広い知識が学べる
ワインエキスパート資格を取得する大きなメリットは、世界中のワインについて学べる点です。
ワインエキスパート試験に合格するには、幅広いワインの専門知識が必要なので、資格勉強を通じて身につけられます。
世界中のワインに詳しくなると、普段のワイン選びや食事もより楽しくなるでしょう。
テイスティングスキルが身につく
テイスティングスキルが身につくことも、ワインエキスパートの特徴の1つです。
高いレベルでワインを分析できれば、ワインごとに特徴や価値を評価できます。
さらに、数多くテイスティングを続けると、自分に合ったワインを見つけやすくなるでしょう。
テイスティングスキルが高まれば、同じ愛好家やプロと高いレベルで感想や意見交換ができ、ワインの楽しみ方が広がります。
酒類関係の就職・転職に有利
ワインエキスパートを取得すると、就職や転職時に有利になります。
ワインエキスパートはソムリエと同等のレベルが求められ、ワイン業界では高く評価される資格です。
実際にワインが好きで、ワインエキスパート取得後に転職された方や資格を活かして副業をされている方もいます。
ワインエキスパートのは、ワインなどお酒に関する業界に就職・転職したい方におすすめです。
認定講師になれる
ワインエキスパートを取得すると、日本ソムリエ協会が主催するワイン検定の講師になれます。
ワイン検定とは、初心者向けのワインに関する資格です。
講師になるには、合格した後に認定講師の講習を受ける必要があります。講習に参加することで、ワイン検定の講師と資格の開催ができます。
なお、ワイン検定の講師は、ソムリエの資格保持はできません。
ワインエキスパートには、自身が身につけた知識を使って、新しいワイン愛好家を育てるおもしろさがあるといえます。
ワインエキスパート資格試験の内容
ワインエキスパートの試験は年に1回開催され、一次試験と二次試験があります。
一次試験ではワインについての知識を問われ、二次試験は実際にテイスティングを行う実技試験です。
資格を取得するには、一次試験と二次試験の両方に合格する必要があります。
資格取得を目指す方は、事前に試験内容の確認を行いましょう。
一次試験
ワインエキスパートの試験は、7〜8月に開催され、一次試験の受験形式はCBT方式です。
パソコン上に表示された問題を100問近く解答し、試験が終わればその場で合否がわかります。さらに、一次試験は2回まで受験可能です。
試験の内容は、毎年3月に発行される公式テキストの日本ソムリエ協会教本から出題され、世界各国のワインの造り方や歴史・ブドウの品種・地域の特性について問われます。
さらに、日本酒など他のお酒についても出題範囲です。
ワインエキスパート一次試験から幅広い知識が求められるため、学習計画をたてて進めていきましょう。
二次試験
二次試験は、10月に開催され、筆記試験形式ですが、同時にテイスティングを実施します。
過去5年以内に一次試験に合格された方は、二次試験から受験が可能です。
銘柄を知らされていない状態で、ワイン4種とワイン以外のお酒1種について特徴を解説し、外観・香り・味について語群のなかから選択してコメントを記入します。
さらに、生産国やブドウの品種・ヴィンテージについても語群から選択して解答します。
ワイン以外のお酒は、銘柄名を選ぶ方式です。
二次試験では、高いレベルのテイスティングスキルが必要なため、入念な対策が必須といえるでしょう。
ワインエキスパートの合格率と難易度
ワインエキスパートは、合格率も3人に1人程度と、簡単に取得できる資格ではありません。
出題範囲はソムリエと同じく日本ソムリエ協会教本のため、プロと同等の知識・スキルが求められる資格です。
難易度が高めですが、プロレベルの知識とスキルが身につく価値がある資格のため、ぜひ挑戦しましょう。
ワインエキスパートの難易度
ワインエキスパートは、難易度の高い資格です。
上述した通り、ワインエキスパートは世界中のワインについて幅広い知識が求められ、実技試験ではテイスティングも実施されます。
プロ向けのソムリエ試験と違って簡単な資格だと勘違いされる方もいますが、ワインエキスパートとソムリエ試験は2つとも日本ソムリエ協会教本から出題されます。
そのため、ワインエキスパートもプロレベルが求められるので、プロと同等の知識とスキルが必要です。
しかし、難易度が高いからこそ価値があるといえます。
本気でワインエキスパートを取得したい方は、スクールの活用を検討しましょう。
ワインエキスパートの合格率
以下のグラフが、直近5年の受験者数・合格者数・合格率です。
開催年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 3,469人 | 1,143人 | 32.9% |
2021年 | 3,490人 | 1,421人 | 40.7% |
2020年 | 3,213人 | 1,390人 | 43.3% |
2019年 | 3,249人 | 1,437人 | 44.2% |
2018年 | 3,214人 | 1,054人 | 32.8% |
直近5年の平均は38.7%であり、決して簡単な資格とはいえません。
ソムリエの合格率も30%程度のため、同等の難しさがあります。
人によって変わりますが、難易度の高さからも受験の準備期間は半年〜1年は見ておきましょう。
受験者に関しては、すでにワイン業界で働いている方やワイン愛好家だと予想されるので、初心者の方は数字以上に難しく感じられるでしょう。
実際に数年かけて受験をしている方もいます。
ワインエキスパートの勉強方法
ワインエキスパートの勉強方法は、独学とスクールの活用の2つです。
独学でも勉強を進められますが、試験範囲も広くテイスティングもあるため、難しい方法といえます。
スクールではプロが教えるため、効率よく合格に必要な知識とテイスティングスキルが身につきます。
自分に合った学習方法で試験を突破しましょう。
独学で勉強する
ワインエキスパートの勉強方法として、独学が挙げられます。
公式テキストが販売されているため、独学でも勉強可能です。
しかし、公式テキストを活用して勉強を進められますが、範囲は膨大であり一筋縄ではいかないでしょう。
特に、二次試験は実技試験でテイスティングを行うため、独学での対策が難しくなります。
独学では必要な費用が安いメリットはありますが、ワインの知識とテイスティングスキル習得には時間がかかるでしょう。
早く資格取得したい方は、スクールの活用がおすすめです。
スクールで勉強する
ワインエキスパートを取得するには、ワインスクールを活用する手段があります。
スクールを活用することで、効率的にワインの知識とテイスティングスキルを身につけることが可能です。
また、スクールの講師も現役のプロなので、合格に必要なノウハウを共有してもらえるでしょう。
スクールに通う時間と費用を確保する必要がありますが、早く合格したい方にはおすすめです。
なかには、オンラインで受講できるスクールもあります。
時間が取れない方は、オンラインでの受講も検討しましょう。
ワインエキスパート合格のコツ
ワインエキスパートの合格のポイントは、次の3つです。
- 広く浅く勉強する
- 満点を目指さない
- 過去の出題傾向を抑える
ワインエキスパートは難しい資格のため、ポイントを押さえて勉強することが大切です。
資格取得のためにも1つずつ確認していきましょう。
広く浅く勉強する
ワインエキスパートの学習を始める際は、広く浅く学習することがポイントです。
ワイン愛好家のなかには、こだわりを持っている方も多く、フランス産やイタリア産など一部の国や地域であれば誰よりも詳しい方もいるでしょう。
しかし、ワインエキスパートは世界中のワインに関する知識が求められます。
ワインエキスパート試験において、一部の国や地域に特化して覚えることは、得策とは言えません。
ワインエキスパート試験に合格するためにも、広く浅く勉強することを意識しましょう。
満点を目指さない
ワインエキスパート試験は試験範囲が広いため、効率よく合格点を取っていきましょう。
どの資格試験にもいえますが、満点を取る必要はなく、合格点が取れていれば資格の取得ができます。
ワインエキスパート試験の合格点は公表されていませんが、7割程度の得点で合格できるとされています。
一次試験の場合、試験構成は60%が基本的な問題・30%が少し深めの問題・10%が奇抜な問題です。
そのため、基本的な問題と少し深めの問題を押さえることで、合格点が取れます。
効率よく合格するためにも、ポイントを絞って勉強しましょう。
過去の出題傾向を抑える
ワインエキスパート試験に備えて効率よく勉強するためには、過去の出題傾向を押さえることが重要です。
特に独学の場合、テイスティングスキルが試される二次試験の対策が困難です。
出題傾向を押さえた上でテイスティングの対策をすると、試験本番をイメージしやすくなり、合格率を高められるでしょう。
出題傾向を最初に把握すると、その後の学習計画がたてやすくなるため事前に調べることがおすすめです。
ワインエキスパートにかかる費用
ワインエキスパートの費用は、主に受験費用とテキスト代です。
さらに、スクールを利用する方は学費がかかります。
費用がいくらかかるか事前に確認しましょう。
受験費用
ワインエキスパートには受験費用がかかりますが、日本ソムリエ協会の会員と一般の方で変わります。
さらに、1回目と2回目で受験費用が変わるので確認が必要です。
一次試験
1回目29,600円(一般)・20,380円(会員)
2回目34,440円(一般)・25,220円(会員)
二次試験
14,210円(一般)・7,300円(会員)
公式テキスト代金
5,880円(一般)・4,400円(会員)
スクール費用
ワインスクールの活用を検討している方は、学費を把握する必要があります。
ワインスクールの費用は、15〜20万円程度です。
ここでは、ワインスクールのなかでも人気が高いアカデミー・デュ・ヴァンの学費を紹介します。
入会金5,500円
テキスト代0円
講座料金146,300円(税込)
合計151,800円
スクールによって入会金が無料だったり、テキスト代が有料だったりします。
さらに、オンラインの講義がメインで費用が安いワインスクールもあるため、事前に確認するとよいでしょう。
ワインエキスパートはどんな人がむいている?
ワインエキスパートは、ワインを飲むことが好きな方・ワインを調べることが好きな方に向いている資格です。
しかし、試験範囲は膨大でワインについて幅広い知識が必要なため、ワインが好きなだけでは合格は難しいでしょう。
ワインエキスパートは、世界中のワインについて勉強するため、ワインに関する仕事に就職したい方にも向いています。
ワインを飲み始めた方や少しだけワインについて勉強したいと思った方は、ワイン検定からスタートすることがおすすめです。
ワイン検定で基礎を身につけてから、ワインエキスパートに挑戦しましょう。
まとめ
ワインが好きな方は、ワインエキスパートに挑戦しましょう。
ワインエキスパートは、ワインについて幅広い知識とスキルを証明できる資格です。
合格には世界中のワインに関する知識と専門的なテイスティングスキルが必要になり、取得できればさらにワインを楽しめるでしょう。
しかし、ワインエキスパートは簡単に思われがちですが、ソムリエに匹敵する難易度です。
事前に試験内容を把握して、入念に対策を行いましょう。