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投稿日:2024年7月12日 | 更新日:2024年07月12日
この記事を監修した専門家
FP1級試験に合格するためには、一般的に500時間から600時間の勉強時間が必要といわれています。
この記事では、これだけ勉強時間が必要である理由と具体的な勉強方法を詳しく解説します。
また、FP1級試験が高難度である理由も紹介します。
FP1級を目指すあなたをサポートするための情報が満載です。
最後に、よくある質問にも答えていますので、ぜひ参考にしてください。
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FP1級に合格するための目安の勉強時間
FP(ファイナンシャルプランナー)1級試験は、FP資格試験の中で最も難しい試験で、その難易度から合格率は非常に低いと言われています。
そのため、FP1級に合格するためには、一般的に500時間から600時間の勉強時間が目安とされています。
これは、試験の内容を理解し、問題演習を十分に行うために必要な学習時間です。
平日の勉強時間を2時間、休日を5時間とすると、
週の勉強時間=(2時間×5日)+(5時間×2日)=20時間
月の勉強時間=20時間×4週=80時間
したがって合格するための勉強期間の目安は6カ月から7カ月程度になります。
試験内容の理解度や学習スピード、実務経験などが個々人により異なるため、自分自身の進度を確認しながら適切にスケジュールを立てることが重要です。
また、効率的な学習方法としては、専門的な知識を身につけるための教科書を理解し、過去問題を解くことが挙げられます。
これにより、試験で求められる知識と技術を習得し、自信を持って試験に臨むことができます。
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FP1級試験(学科試験と実技試験)の概要
FP資格は、ファイナンシャルプランニングを行う際に有益な国家資格です。
同資格は1級~3級の3段階に分かれており、この中でFP1級は最も難易度が高く信用力のある資格です。
試験申し込みはインターネットで行えます。
学科試験と実技試験がある
学科試験
学科試験は毎年5月、9月、翌年1月に金融財政事情研究会により実施され、基礎編と応用編に分かれています。
基礎編はマークシート方式による筆記試験で四答択一の50問が出題されます。
試験科目は下記の6科目で、試験時間は150分です(10時から12時30分)。
A.リスク管理
B.ライフプランニングと資金計画
C.金融資産運用
D.タックスプランニング
E.不動産
F.相続・事業承継
応用編は記述式による筆記試験です。
設例にもとづいた問題が5題与えられます。
設例1題に問題が3問付いているため、問題数は15問です。
試験科目は上記BからFの5科目で、試験時間は150分です(13時30分から16時)。
実技試験
FP1級の実技試験は金融財政事情研究会(以下、きんざい)と日本FP協会(以下、FP協会)の2団体が主催しており、いずれかを選んで受験します。
きんざいの実技試験は毎年6月、9月、翌年2月に実施されます。
内容は相続・事業承継分野と不動産分野についての面接試験です。
設例が印刷されたペーパーを15分読み込んだ後、設例について面接官2人から質問されます。
面接試験は1日に2回行われ、1回あたりの面接時間は約12分です。
合格ラインは120点以上(各100満点の200点満点)となっています。
FP協会の実技試験は毎年9月に実施されます。
内容は下記4科目についての筆記試験で、択一・語群選択・空欄記入・論述問題が出題されます。試験時間は120分(13時30分から15時30分)、合格ラインは60点以上(100点満点)です。
A.関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
B.顧客データの収集と目標の明確化
C.顧客のファイナンス状況の分析と評価
D.プランの検討・作成と提示
受験資格
次に学科試験と実技試験の受験資格について見てみましょう。
学科試験
下記のうちいずれかの受験資格を満たしていれば学科試験を受験できますが、実際はAの「FP2級の合格者かつFP業務について1年以上の実務経験があること」の一択です。
A.FP2級の合格者で、FP業務について1年以上の実務経験があること
B.FP業務について5年以上の実務経験があること
C.厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験があること
Bの「FP業務について5年以上の実務経験」があればFP2級試験に合格していなくても学科試験を受験できますが、この方法はおすすめしません。
なぜならFP実務と試験で問われる内容は必ずしも一致しないからです。
また試験では実務でほとんどお目にかからないマニアックな内容が出題されることもあります。
Cの厚生労働省認定金融渉外技能審査2級試験は2001年に廃止されています。
ちなみに「実務経験」とは、資産の設計・運用・管理やこれらに関する相談業務、コンサルティング業務などに関わった経験を指します。
資産には金融資産のほか不動産の実物資産も含んでいます。
実技試験
下記のうちいずれかの受験資格を満たしていれば学科試験を受験できます。
A.FP1級の学科試験に合格している
B.日本FP協会のCFP認定者であること
C.日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者であること
D.FP養成コースを修了しており、FP業務について1年以上の実務経験があること
試験の難易度が高い理由
FP1級はFP資格の中で最も難しい試験ですが、なぜ難易度が高いのでしょうか。
本章では、他のFP資格と比べFP1級試験が格段に難しい理由を説明します。難しい理由を理解した上で試験勉強に取り組みましょう。
出題範囲が広い
FP1級の学科試験科目は2級や3級と同じく6科目ですが、問われる内容が2級や3級と比較するとより広く深くなっています。
私が受験したときの「不動産」の問題は宅建試験レベルの問題でした。
また過去問題集には載っていない問題も出題されます。
私が使用していたTACのFP1級テキストは約1,000ページありましたが、本試験の学科試験では初見の問題が数多くありました。
法改正部分の出題
FP1級試験では税制や年金制度改正に関する問題が多く出題されます。
問題の解答にあたっては、問題文中に特に断りのない限り法令基準日現在の法令等に基づいて解答する必要があります。
たとえば2024年1月28日のFP1級試験の法令基準日は2023年10月1日でした。
受験するFP1級試験の基準法令は改正前なのか改正後なのかという点も意識しておく必要があります。
合格するための勉強方法(独学と資格予備校)
FP1級試験の勉強には、効率的な学習法が不可欠です。
まず、試験範囲を熟知し、重要なポイントを把握することが大切です。
各科目の内容をしっかり理解し、問題集を用いて反復練習を行いましょう。
また、過去問を活用することで試験のパターンを把握できます。
さらに、複数の参考書を使い比較学習すると、理解が深まります。
時間管理も重要な要素です。
学習スケジュールを作り、計画的に進めることで、効率的な学習が可能になります。
最後に、自己評価を行うことも大切です。模擬試験を受けて、自分の弱点を把握し、それを補強することで試験に臨む準備を整えられます。
FP1級試験の勉強方法としては、独学で勉強する方法と資格予備校を用いた勉強方法の2種類があります。
それぞれ見ていきましょう。
独学での勉強方法
メインとなる学習は6科目のテキスト読み込みと過去問題演習です。
過去問演習で心掛けることは問題を解くことだけでなく、「なぜこの解答になるのか」言い換えると解答にいたるプロセスをしっかり理解することです。
この理解が不十分だと、本試験の際、ひねった問題に太刀打ちできません。
法改正部分の問題は過去問演習では対応できません。
法改正情報についてはLECなどの資格予備校のサイトに掲載されますので、そちらを検索するといいでしょう。
テキストの内容が理解できない、過去問が解けない、解説を読んでもチンプンカンプン、まったくお手上げというときは、独学を止めて資格予備校を利用する勉強に切り替えることをおすすめします。
資格予備校での勉強方法
独学での勉強に行き詰まったらLECのような大手資格予備校を利用することで独学よりも短時間で合格にたどり着けるでしょう。
公開模擬試験(本試験と同形式・同レベルの問題)
LECでは、実務の第一線で活躍中の現役FP講師が講義を担当しており、試験対策のほか「活きた講義」をしてくれます。
20年以上に及ぶFP試験対策の実績から作成したオリジナルテキストで膨大な試験範囲の中から出題可能性の高い箇所を効率的に勉強できます。
法改正への対策も行ってくれるでしょう。またLECの公開模擬試験はFP1級の本試験と同形式・同レベルの問題であるため自分の実力チェックも可能です。
独学では合格が難しいとお考えの方はLECのような大手資格予備校を利用して勉強することを強くおすすめします。
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合格には勉強時間が500時間から600時間必要!
FP1級試験は、金融リテール分野では最高峰とも言える試験です。
そのため、試験範囲も広く、年金、保険、金融商品、リスク管理など多岐にわたります。
このため、一つ一つの知識を深く理解し、それを組み合わせて問題を解く力が求められます。
そのためには、ただ学習時間を増やすだけではなく、どのように学習を進めるかが大切です。
基本的な学習はテキストで基本知識を学び、問題集で知識を定着させることです。
しかし、それだけではなく、実際の試験問題を解きながら、自分の理解度を確認することも重要です。
特に、FP1級試験では、事例を基にした問題が多く出題されるため、過去問題を解くことで、実際の試験に近い形での学習が可能です。
また、FP1級試験は、他の資格試験と比べても合格率が非常に低いことで知られています。
これは、試験の難易度が高いだけでなく、試験の特性を理解していないと、どれだけ学習時間を増やしても合格が難しいからです。
試験の特性を理解し、それに合わせた学習スケジュールを組むことが重要です。
500時間から600時間という学習時間は、一見、大変に感じるかもしれません。
しかしLECなどの資格予備校の利用により計画的に進めることで、確実に合格への道は開けます。
自分の生活スタイルに合わせた学習スケジュールを立て、質の高い学習を心がけてください。
そして、自分の進歩を確認しながら、着実にステップアップしていきましょう。
FP1級試験の合格は、あなたの手の中にあります。
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よくある質問
FP1級試験の合格に必要な勉強時間や学習方法については、多くの疑問が寄せられます。
一般的には、FP1級の合格には500時間から600時間の勉強時間が必要とされ、その理由はFP1級試験の高難度であることです。
Q.FP1級試験に独学で合格するには勉強時間はどれだけかかりますか?
受験者が有する知識、実務経験などにもよりますが、一般には500時間から600時間かかるといわれています。
平日2時間、休日5時間を勉強時間にあてれば6カ月から7カ月かかります。
Q.FP1級を取得するメリットは何ですか?
①勉強する習慣が身につきます
FP1級資格は上記のように6カ月から7カ月の間は勉強を続けなければ取得できません。
これだけ勉強を継続すると、毎日勉強することがルーティーンになり勉強が苦にならなくなるでしょう。
②難関を突破したという自信がつきます
FP1級は金融リテール分野の最難関資格であるため、合格は自信につながります。
「やればできる!」という自信がついて他の難関資格に挑戦する人も現れるでしょう。
私もFP1級試験に合格後、行政書士試験の勉強を始め今年(2024年)合格しました。
③専門性の高い業務につきやすくなります
FP1級はより専門性の高い仕事に就くための「武器」にもなりえます。
したがって、FP1級取得により希望部署へ配属してもらえる可能性は高まります。
Q.FP1級を履歴書に記載するとき、どのように書けばいいですか?
正式名称で書き、合格証書に記載されている「合格日」も記載してください。
合格証書に記載されている「合格日」が令和6年4月1日であれば、次のように書きます。
令和6年4月1日 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 合格
Q.FP資格は何級以上から名刺に載せられますか?
FP資格を名刺に載せる際は2級以上からというのが一般的です。
3級では難易度が低いためアピール要素が少ないでしょう。
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