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投稿日:2024年2月8日 | 更新日:2024年02月08日
行政書士は人気の資格です。
行政書士になるために必要な勉強時間についてチェックしてみましょう。
しかし、ただ勉強時間があればいいという意味ではなく、その中身が重要です。
勉強の方法や環境の違いなど、様々な要因で勉強時間は変わります。そのため、あくまでも目安としてとらえましょう。
また、行政書士試験は大きく2科目に分かれており、それぞれ幅広い範囲から出題されます。難易度の高い試験ですので、しっかりとした対策が必要になります。
この記事では行政書士試験になるために必要な勉強時間のほかに、試験概要(科目や合格基準、受験資格の有無など)や、試験の対策についても解説しています。
最短の勉強時間で合格するためにもぜひ参考にしてください。
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行政書士試験合格のために必要な勉強時間|最短で合格しよう
行政書士試験の難易度はどれくらい?
行政書士試験合格を目指すなら、計画的に勉強するために必要な勉強時間の目安を知っておきましょう。
行政書士試験に合格するために必要な勉強時間は、予備校を利用するか独学で勉強するかによって大きく異なります。
それぞれ、必要な勉強時間を知り、試験日から逆算して計画的に勉強を始めましょう。
行政書士試験に合格するために必要な学習時間の目安
一般に、およそ「500~700時間」で合格できるレベルの知識に到達できるとされています。
しかし、これはすでに法律に関する予備知識がある場合の学習時間の目安です。
未経験の方や初学者の方が学習塾やスクールを利用した場合、およそ「800時間」かかるのが平均的なスケジュールです。
行政書士試験突破に必要な勉強時間の目安|まとめ
これまでに解説した「行政書士試験を突破するために必要な勉強時間の目安」をまとめました。
【法律について予備知識がある場合】
予備校・通信講座を利用:およそ500時間
独学:およそ600~700時間
【法律について予備知識がない初学者の方の場合】
予備校・通信講座を利用:およそ800時間
独学:およそ800~1000時間
上記はあくまでも目安のため、効率・効果的に勉強を進めることができれば短縮できますし、さらに勉強時間が延びる場合もあるでしょう。
独学でも行政書士試験合格を目指せる?
行政書士試験は難しい試験ですが、工夫次第では独学で合格することも可能です。ただし、独学で合格を目指す場合は、学習塾を利用した場合よりも多くの勉強時間が必要になります。
法科大学院卒業者など、ある程度法律の知識がある場合でも、独学であれば600~700時間程度の勉強時間が必要になります。
未経験者・かつ独学の場合は「800時間~1000時間以上」かかるとされています。
時間がかかることもその要因の一つですが、完全に未経験の方が独学で合格を目指すのは非常に厳しいでしょう。
独学で試験に合格することが難しい理由
独学で合格することが難しい理由としては以下のものが挙げられます。
- 幅広い出題範囲・分野かつ専門性の高い問題
- 効率的・効果的な学習を自身で模索する必要がある
- スケジュール管理を自身で行う必要がある
- 初めて法律を勉強する方にとっては、内容の理解が難しい
- 疑問点など、わからない部分を聞ける相手がいない
- 勉強に対するモチベーションの維持が難しい
- 法令について、最新の情報を自身で収集する必要がある
予備校などの学習塾や、通信講座などのオンラインスクールでは、効率的に学べるカリキュラムとスケジュール管理を徹底しているため、無駄なく試験対策ができます。
それに対して独学では、すべて自身で補う必要があります。まずは自分に合ったテキストを探したり、スケジュールや行政書士試験に対する情報を集めたりなど、勉強を始めるまでに時間がかかってしまうケースが大半です。
また、行政書士試験のような法律系国家資格では、最新の法令に基づいて出題されます。スクールでは講師や学校側から変更についてフォローがあるのに対して、独学では自身で対応するしかありません。また、手元にある書籍や参考書は最新の法令に対応できていない場合がほとんどであるため、そこで大きく出遅れてしまうケースも多いです。
行政書士試験は合格率10%程度の難関試験。加えて、 年に1回のみ行われる試験で、受験料約1万円と安くありません。独学にこだわってしまうと、必要以上に時間と費用を浪費してしまう可能性があるため、よく検討したうえで挑戦することをおすすめします。
時間と費用に余裕のある方は、一度独学で取り組んでみて、挫折するようであれば別の手段を検討してみるのも良いでしょう。
以上を踏まえ、独学でも行政書士試験に合格することは可能ですが、総合的な合格難易度は高くなります。
行政書士試験の勉強はいつから始めればよい?|勉強に必要な期間
行政書士試験に合格するためには、計画的に勉強を進める必要があります。
「試験の何ヶ月前から勉強を始めたら良いのか?」
試験勉強は長期戦になります。スケジュールの管理は非常に重要ですので、確認しておきましょう。
勉強に必要な期間を知り、余裕を持って試験に臨みましょう。
行政書士試験の対策はいつから始めるべき?
「1日あたりどれだけの勉強時間が確保できるのか」によって決まります。下記の表を参考にしてみてください。
【合格に必要な勉強時間の目安:500時間の場合】
1日あたりの勉強時間 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | 5時間 | 6時間 |
達成に必要な期間 (毎日勉強した場合) | 18ヶ月 | 9ヶ月 | 6ヶ月 | 4.5ヶ月 | 3.5ヶ月 | 3ヶ月 |
【合格に必要な勉強時間の目安:800時間の場合】
1日あたりの勉強時間 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | 5時間 | 6時間 |
達成に必要な期間 (毎日勉強した場合) | 29ヶ月 | 14ヶ月 | 9.5ヶ月 | 7ヶ月 | 6ヶ月 | 5ヶ月 |
行政書士試験は毎年11月に実施されるので、それぞれの合格に必要な勉強時間を把握し、逆算しましょう。
例えば、毎日3時間の勉強をすると、約10ヶ月で800時間の勉強時間を達成することができます。このスケジュールだと、勉強を始めるのは「受験をする年の1月には始める必要がある」ことがわかりますね。
しかし、これは毎日勉強する時間が確保できた場合です。1~2ヶ月程度の余裕を持って取り組むと良いでしょう。苦手な科目の対策や、リフレッシュに充てることができますよ。
そのため、受験日の1年前から取り組むと良いでしょう。
また、あまりに長期にわたる勉強はおすすめしません。初期の頃に学んだ内容は忘れてしまいやすいため、集中的に学ぶことが理想です。
行政書士試験合格のための効率的な時間の作り方|平均勉強時間を増やそう
行政書士試験を突破するには、1日あたりの勉強時間を増やすことが「キモ」になります。
例えば、毎日1時間ずつ2年間もの間勉強したとしましょう。すると、当然初期の頃に学んだ内容は忘れてしまいますし、忘れないための復習で時間を余分に浪費してしまいます。
効率的に試験を突破するためには、1日に十分な勉強時間を確保し、短期間のサイクルで試験に臨みましょう。
とはいえ、1日にまとまった時間を確保するのは大変ですよね。社会人として働きながら行政書士の資格取得を目指す方や、家事や子育てがある方は特に難しいでしょう。
ここでは、まとまった時間を確保するだけでなく、スキマ時間を活用する勉強時間の作り方を提案します。数分間の勉強を繰り返し行い、1日の貴重な勉強時間を捻出しましょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
寝る前の時間を有効活用しよう
寝る前は、特に意識して時間を取りやすい時間帯です。また、いつもより少し早くお風呂に入って寝る支度をしたりと、寝る前の時間自体を増やすのも一つの手段です。
そして一説によると、寝る前の勉強は学んだ情報が定着しやすく、暗記に向いている時間帯だと言われています。睡眠学習とも呼ばれていますね。寝る前の勉強時間に覚えておきたいことを集中して勉強するなど、この時間を有効活用することをおすすめします。
一方で、無理に徹夜で勉強することは避けましょう。情報が定着しにくく忘れやすいだけでなく、体調を崩してしまうことも。 十分な睡眠をとり、効率よく勉強できる状態を保ちましょう。
短い時間でも有効活用
行政書士試験に合格するためには、たとえ短くても時間を有効に使うことが重要です。 時間があるときに一生懸命勉強しようと思っても、その時間だけで効率良く学習するのは難しいです。
というのも、行政書士試験は出題範囲が幅広いため、復習も欠かせません。新しい知識のインプットも大切ですが、忘れないため・定着させるために適度にアウトプットを行う必要があります。
まとまった時間があるときでも、インプットとアウトプット両方を行うのはなかなか難しい・・。
そこで、通勤時や昼休みなど、ちょっとした時間に過去問を解いたり復習をするといったように、「短い時間にこれをする」と決めてしまいましょう。
ついついスマホを見てしまう時間を復習に充てるだけで、1日の勉強時間をかなり増やすことができます。
特に、通信講座の中にはスマホやタブレット端末での学習をメインとしたものもあるので、スキマ時間を活用してみましょう。
リラックスして勉強の質を高める
資格試験の勉強を頑張っていても、疲れてしまってやる気が出ないときもあります。そんな時は、無理せずゆっくり休みましょう。
ゆっくりお風呂に入ったり、好きな映画を観るなどのリラックスも大切です。適度に休息を取ることで、もっと頑張ろうという気持ちになり、モチベーションが上がることもあります。
やる気が出ないのに無理して勉強するよりも、「次の日曜日は勉強せずに休む日」「明日の朝は勉強しない」と決めてしまうのがおすすめです。
今は試験に合格するために必要な時間であることを理解し、罪悪感を感じずに休憩を取ってください。
とはいえ、人それぞれ適した勉強方法があることも確かなので、適度に息抜きをしつつ質の良い勉強時間を確保しましょう。
行政書士試験の概要|勉強を始める前に知っておきたいこと
ここからは、実際の行政書士試験の概要や難易度、合格率など試験の詳細について解説します。
勉強を始める前に、難易度や試験内容を踏まえて、これからどのような試験に挑戦するのか、何を学ぶ必要があるのかを知っておきましょう。
行政書士試験の特徴と難易度
行政書士試験に合格することは、他の職業に比べてそれほど難しくないと言われています。 しかし、依然として合格率は低く、合格するのは難しい試験です。
行政書士試験の合格率
参考として、行政書士以外の法律系国家資格との例年の合格率を比較してみましょう。
合格率 | 受験資格 | |
行政書士 | 約10% | なし |
弁護士 | 約40% | 原則、法科⼤学院に入学して、3年間または2年間学ぶ |
司法書士 | 約5% | なし |
税理士 | 約20% | なし |
弁理士 | 約10% | なし |
この表だけ見ると、弁護士よりも行政書士の方が難しいの?と感じる方もいるかもしれません。
しかし、表にもある通り、受験資格の有無に違いがあります。弁護士試験を受験するには受験資格を満たす必要があり、その時点で受験者が厳選されることがわかるでしょうか。
また、行政書士は非常に人気の高い資格ですので、受験者数も多いです。昨年(2022)度は8歳~98歳の申込者もいるほどでした。そのこともあり、一見するととてもハードルが高い試験に見えますが、合格率だけで判断することは難しいでしょう。
とはいえ、実際に試験自体が難化しているとも言われているため、油断は禁物です。
行政書士試験の対策とポイント|実際どのくらい取ればいいの?
行政書士試験は300点満点中180点以上で合格できます。ただし、行政書士の業務に必要な法律科目は50%以上、関連する一般知識科目は40%以上の得点が必要となりますので注意してください。
絶対評価による試験ですので、この条件以上の得点が取れていれば合格です。
また、「全問正解しなければいけない」という気持ちではなく、180点以上を目指す方針で臨むことをおすすめします。わからないものや難しいものは飛ばしてしまって構いません。
また、民法と行政法は配点が高いので、この2科目を重点的に学習し、内容をしっかりと理解することをお勧めします。
令和5(2023)年度 行政書士試験の概要
受験資格 | 年齢、学歴、国籍等に関係なく、どなたでも受験できます。 |
試験日時 | 令和5(2023)年11月12日(日)午後1時~午後4時 |
試験場所 | 試験地・試験場一覧 |
受験手数料 | 10,400円 |
受験願書・試験案内の配布 | 令和5(2023)年7月24日(月)~8月25日(金) |
受験申込受付期間 | 郵送申込み:令和5(2023)年7月24日(月)~8月25日(金)消印有効 インターネット申込み:令和5(2023)年7月24日(月)午前9時~8月22日(火)午後5時 |
合格発表 | 令和6(2024)年1月31日(水) |
試験時間について
試験時間 | 午後1時~午後4時 |
入室開始 | 午前11時50分~ |
集合時間 | ~午後0時20分 |
試験時間は3時間。集合時間は試験開始から40分前です。集合時間までに指定の席に着席しておく必要があるため注意しましょう。30分前から入室できるため余裕を持って会場へ行きましょう。
注意事項などの説明は集合時間の10分後を目安に行われます。
行政書士試験の試験内容|受験科目について
ここでは、行政書士試験の具体的な試験内容について解説します。
試験科目及び方法
科目は「行政書士の業務に関し必要な法令等」と、「行政書士の業務に関連する一般知識等」の2つ。
それぞれ幅広い範囲からの出題になるため、総合的に学習しておく必要があります。
試験科目 | 内容等 |
行政書士の業務に関し必要な法令等(出題数46題) | 憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)、民法、商法及び基礎法学の中からそれぞれ出題し、法令については、令和5年4月1日現在施行されている法令に関して出題します。 |
行政書士の業務に関連する一般知識等(出題数14題) | 政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解 |
試験形式
試験は筆記試験によって行われます。また、記述式の問題は40字程度の記述が求められます。
法令「行政書士の業務に関し必要な法令等」(出題数46題) | 択一式・記述式 |
一般知識「行政書士の業務に関連する一般知識等」(出題数14題) | 択一式 |
行政書士試験|科目別 内容解説と合格基準
「法令」(行政書士の業務に関し必要な法令等)と、「一般知識」(行政書士の業務に関連する一般知識等)それぞれの内容を解説します。
「法令」科目の内容
法令の出題形式は、5択式(40問)、選択式(3問)、記述式(3問)の3つです。
法令科目は試験全体300点のうち244点の8割以上を占めるため、この科目で高得点を取る必要があります。また、足きりとして法令科目だけで50%以上を取れなければ、総合点で合格ラインを超えていても不合格になります。
出題内容は、以下の5つです。
- 憲法
- 行政法
- 民法
- 商法
- 基礎法
以下ではそれぞれについて解説します。
憲法
憲法は法律、司法、行政すべての指針を示すものであり、正しく理解すべき内容と言えます。 難易度は低めです。
効果的な対策としては、人権分野の判例やガバナンス分野の条文を勉強するとよいでしょう。人権の分野は国民の自由と権利を定義し、ガバナンスの分野は国家の管理を定義します。
行政法
行政法は全体300点中の112点を占めている重要科目です。まずは法律用語を覚えましょう。法律用語を理解していないと、条文そのものの意味を理解することができません。
内容は行政運営規則ですので、条文の知識が中心となります。学習量に比例してスコアが伸びやすいです。内容自体はそう難しくありませんが、暗記中心になるため人によっては苦手意識を感じやすい科目と言えます。
民法
民法は条文だけでなく判例も多く学習範囲が広いのが特徴です。そこで、条文と判例の両方に注目して勉強を進めていきましょう。学んだことを身近な例に当てはめることで理解が深まり、より効果的になります。
さらに事例問題をアウトプットすることで実践的な知識を身につけることができます。民法も配点が大きいので避けて通ることはできません。しっかり勉強しましょう。
商法(会社法を含む)
商法・会社法は、出題範囲が広く問題数も少ないため優先度が低いですが、2問ほどは商法と会社法における設立・株式に関する基礎的な問題となるので、簡単に点を獲得できる領域のみに焦点を当てることをおすすめします。商法、会社法、会社設立、株式などの基本をしっかりと押さえておきましょう。
基本法
基礎法は、出題範囲が広く難易度が高いですが配点が少ないのが特徴です。そのため、多くの時間をかけて取り組んでも良いスコアが得られにくく、特に学習効率が低いと言えます。 基礎法を勉強するときは、過去問を勉強して出題傾向をつかんでから、他の科目に力を入れるのがよいでしょう。
「一般知識」科目の内容
一般知識科目では、すべて5択式での出題になります。配点は1問4点、全14問のため56点満点です。
こちらでも足きりが存在しており、40%(14問中6問)以上正答する必要があります。
出題内容は、以下の3つです。
- 政治・経済・社会、
- 情報通信・個人情報保護、
- 文章理解
以下では、それぞれについて解説します。
政治・経済・社会
政治・経済・社会では、主に最近の時事問題が出題されます。 効果的な対策として、毎日必ずニュースや新聞を読みましょう。
過去問で問われた知識が再度問われることは少ないですが、頻出のテーマがいくつかあります。そのため、過去問を確認して頻出テーマを把握しておくとよいでしょう。
文章理解
文章理解はいわゆる現代国語の問題です。行政書士試験は特別な知識は必要なく、問題が固定化されやすく難易度が簡単な問題が多く、一般常識試験の中では得点しやすい試験と言われています。
時間切れで得点できる問題を逃さないように、解答時間には十分注意し、落ち着いて問題を解くようにしましょう。
情報通信・個人情報保護
情報通信・個人情報保護科目は過去問演習が有効な対策となります。
個人情報保護は個人情報保護法に基づくものであり、対策がとりやすい問題です。 出題範囲が狭いため、過去問でしっかり対策しましょう。
情報通信に関する内容では、最新の通信手段やインターネット用語などが出題されます。
行政書士試験合格のための勉強のポイント|社会人でもできる
行政書士試験合格のための学習ポイントは以下のものがあります。
- テキストに目を通す
- 法律は身近な例に結び付ける
- 各科目の難易度・優先度を見極めてバランス良く取り組む
- スケジュール管理を徹底する
- 模擬試験を定期的に行う
意識するだけでも勉強効率に違いが生まれるので、ぜひ参考にしてみてください。
テキストに目を通す
まずは一通りテキストに目を通すことから始めましょう。ここで意識することは、最初から理解しようとしないことです。特に最初は、専門用語や法律用語がわからず止まってしまいがちですが、わからなかった部分には付箋・インデックスをつけておきましょう。
また、テキストのインプットだけに集中してしまうと、勉強の効率が下がってしまいがちです。範囲が広い科目では知識が定着せず、貴重な時間を浪費してしまう可能性があります。
法律は身近な例に結び付ける
身近な例に結び付けてとらえることで、法律についての知識が定着しやすくなります。難しい法律用語や遠回しな表現に惑わされることもありますが、身の回りの事柄に置き換えて解釈することをおすすめします。
各科目の難易度・優先度を見極めてバランス良く取り組む
行政書士試験において、効率よく勉強するためには各科目の難易度や配点などによって優先度を見極める必要があります。たとえば、「範囲が広く難易度が高いのに配点が低い」科目は優先順位を下げましょう。
実際の「法令」科目では、【民法、行政法、憲法、商法、基本法】の順番で進めることをおすすめします。
特に配点が高い民法・行政法はそれぞれ76点・112点と試験全体の300点満点のうち、実に6割以上を占めています。一方で、民法は難易度が高く、近年さらに難化傾向にあるため、他の科目でカバーする必要があります。
5科目それぞれの優先度を見極めたうえで、バランスよく対策しましょう。
スケジュール管理を徹底する
行政書士試験の出題範囲はとても広く、そのすべてを完璧に学習するのは困難です。また、テキストのインプットや1科目だけに集中してしまうと、他の科目に割くはずだった時間を失ってしまいます。試験勉強は長期戦になるため、最初は時間に余裕があるように見えても、苦手科目や暗記科目に時間を取られてしまうとあっという間です。
定期的にスケジュールを見直しながら、ペース配分を考えておきましょう。独学の場合は苦手科目の把握や勉強の進み具合からスケジュールを都度確認する手間がありますが、スケジュール管理が不安な方は通信講座を検討することをおすすめします。
通学の必要なし、スケジュール管理も必要なしのオンラインスクールを選べば、余計な心配をせずに勉強だけに集中することができるのでおすすめです。
模擬試験を定期的に行う
勉強を始めてある程度自信がついたら模擬試験を行いましょう。インプットした知識をアウトプットすることでより知識の定着が望めますし、忘れてしまっている部分や、苦手科目を見つけることもできます。それだけではなく、実際の試験での時間配分や試験への慣れといった実践的な部分も役に立つでしょう。
行政書士合格への近道|おすすめの通信講座
おすすめの通信講座を紹介します。行政書士試験の対策講座を設けている通信講座やスクールはたくさんありますが、ここでは特におすすめの通信講座を紹介しています。
- クレアール
- スタディング
- フォーサイト
- アガルート
これまでに多くの合格者を輩出してきた大手の通信講座なので、初めての方でも安心して受講することができます。
どの講座も手厚いサポートが用意されていますが、サポートの内容だけでなく、受講料金やキャンペーンなどにも違いがあるので注意が必要です。
無料で資料請求もできるので、まずはそれぞれを比較して自分に合った講座を探してみましょう。
クレアール
クレアールは、Web通信を標準学習形態としているオンラインスクール。インターネット環境さえあれば、自宅や外出先と場所と時間を問わず自分の好きなタイミングで学習を進めることができます。
30日間の無料お試し受講も実施されているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
クレアールの特徴
クレアールでは、Web通信学習スクールならではのリーズナブルな料金設定が実現されています。また、映像学習のため何度も見返せるだけでなく、時短にもつながる魅力があります。
- マルチデバイス対応
- 映像学習に特化したことによるコスト削減
- 必要な知識と情報を必要なだけ「非常識合格法」
クレアールは、独自の勉強法「非常識合格法」を取り入れています。資格試験すべての出題範囲から重要な部分をピックアップすることで、『合格に必要な範囲だけ』を徹底して学ぶことができます。
マルチデバイス対応なので、複数の端末からいつでも好きな時に学習を進めることができるため、効率良く資格勉強がしたいという方に非常におすすめです。
スタディング
スタディングではスマートフォンなどを使ってビデオ講座を受けられます。テキスト中心の勉強よりも映像や音を通して学習したい人に向いている講座です。
スタディングの特徴
スタディングは机に座って勉強する習慣がない人でも学習しやすい勉強法です。スマートフォンなどを使って勉強できるから、勉強部屋以外の場所でも気分転換をしながら試験対策するのもよいです。
- スキマ時間を活用して効率的に勉強できる
- 難問解法講座で難しい問題の対策もできる
- リーズナブルな料金で学べる
スタディングの試験対策は通勤時間などのスキマ時間を賢く利用して勉強時間を確保できるため、無理なく勉強が続けられます。スマートフォンやパソコンで視聴や利用できるビデオ講座や、Webテキストを用いての勉強だから手軽に勉強がおこなえます。
難問対策のビデオ講座では、難問に対する技術が学べるので実際の試験で難問が出た場合の対策もバッチリです。また、リーズナブルな料金で学べるから臆せずに申し込み可能です。
フォーサイト
フォーサイトのテキストは問題集とリンクしているから、復習しやすくスムーズに試験勉強できます。効率的に勉強できる工夫が満載の教材が揃っています。
フォーサイトの特徴
フォーサイトの講義は短時間で構成されているため、繰り返し視聴しやすいです。何度も視聴することで記憶を定着させられるのがポイントです。
- 受講生満足度が高いフルカラーテキストでの学習
- 対象講座を選ぶと全額返金制度がついている
- 講義動画は1コマ15分以内だから続けられる
フォーサイトのテキストはフルカラーで、理解しやすいようなイラストや図表が満載で資格取得がzいます。出題されるところに絞っているから効率よく勉強できます。
また、対象講座の受講を受けていたら不合格時には全額受講料が返金される全額返金保証にも対応。そのため、通信講座での勉強を躊躇している人でも安心して講座受講を選べます。
スマートフォンなどを使って視聴できる講義動画は、最大1コマ15分だから空いた時間を利用しての学習も叶います。
アガルート
アガルートの過去問集は過去10年分の問題を掲載するなど、テキストの内容も充実。資料請求ではサンプル講義やテキストがついており実際の勉強を想像しやすく、通信講座選びの参考になります。実際の講義を体験してみましょう。
アガルートの特徴
アガルートは資格の勉強が初めての人も安心して学べる通信講座です。暗記だけに頼らず学べる特徴があります。
- 学習導入オリエンテーションで勉強方法がわかる
- 理解度重視の勉強法
- 合格率が全国平均を上回っている
資格の勉強を始めようとすると何から手をつければよいかわからない人は多いはずです。アガルートでは学習を始める前に生じる悩みを解消すべく、勉強の仕方などの学習導入オリエンテーションをおこなっています。
動画でのオリエンテーションには、試験勉強前に知りたい内容が詰まっています。また、理解型の勉強をおこなえるように知識が身につく工夫がなされているのもうれしいポイント。
内容を丸覚えする暗記とは一味違う勉強法で必要な知識をインプット可能。アガルートの行政書士試験の合格率は、全国平均より4.5倍以上も上回っていることから安心して選べる通信講座とわかります。
行政書士はダブルライセンスもおすすめ
行政書士試験を受験するなら、ダブルライセンスを目指すことも検討してみることもおすすめです。
例えば、社労士や宅建士といった資格は、行政書士資格との相性が良いため「行政書士+社労士」や「行政書士+宅建士」というように両方の資格を取得する人も少なくありません。
このように、関連する2つの資格を取得することをダブルライセンスと呼びます。
ダブルライセンスによるメリットは多く、単純に自分一人で行えることが増えるので場合によっては独立開業して大幅に年収が上がるケースも。
もちろん、その分多くの勉強や費用が必要になるなどのデメリットもありますが、選択肢として視野に入れておいて損はありません。
資格によっては、試験内容が重複しているため勉強を効率的に行えたり、受験免除科目があったりなどのわかりやすいメリットもありますよ。
こちらの記事では「行政書士+社労士」のダブルライセンスについて触れているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
行政書士についてもっと知りたい|詳しい業務内容や年収は?
行政書士にしかできない独占業務は、官公署に提出する許可申請書などの書類の作成や書類作成の相談、権利や義務、事実を証明する書類の作成などがあります。
この記事では、行政書士試験に合格するために必要な勉強時間を中心に解説しました。
行政書士の詳しい業務内容や年収・行政書士の魅力を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
行政書士試験の勉強時間はどれくらい?|まとめ
行政書士試験を合格するために必要な勉強時間はおよそ500~700時間とされています。
予備知識がない状態で予備校などのスクールを利用した場合の勉強時間の目安はおよそ800時間です。
中には、独学で行政書士試験を突破した猛者もいるようですが、もともと予備知識があったのか、関連資格を所持・学習したことがあったなど、いずれにしても全くの未経験ではなさそうです。
そのため、未経験の方や初学者の方がいきなり独学で勉強を始めても挫折してしまう、あるいは何年もかかってしまうほど難しい試験です。
このように、合格するまでに必要な勉強時間や期間は人によって異なるため、一概に「何時間かかる」とはっきり示せるものではありません。
もちろん、予備校や通信講座などのオンラインスクールなど、質の高い講義を受けることで勉強時間が大幅に短縮できる場合もあるでしょう。
しかしながら、行政書士試験は多くの時間を要する試験であることに変わりはありません。
まずは第一歩を踏み出してみることで、よりたくさんの学びを得ることができますよ。
編集部おすすめ
行政書士 通信講座