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投稿日:2023年8月3日 | 更新日:2023年12月08日
保育士は、子どもたちの成長を支援し、保護者や地域保育と協力しながら安心・安全な保育を提供する仕事です。
「実際どんな仕事をしているの?」
「保育士の詳しい仕事内容が知りたい!」
そんな人のために、現役保育士が仕事内容についてご紹介します。
- 実際の仕事内容
- シフト制の過ごし方
- 勤務時間紹介
- 時間別の仕事内容
本記事ではこれらの内容を現役保育士が徹底調査し、わかりやすくまとめています。
肉体的・精神的な負担も大きく、職場環境や人間関係の悩みも仕事の一つ。
自己の健康管理やメンタルケアも大切です。
もちろん、子どもたちと向き合うための心構えも重要な仕事の一つです。
保育士の仕事に興味がある方や、保育士を目指す方は、現場の本音を知り、自己理解を深めていってください。
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保育士とは
保育士とはどういった仕事なのでしょうか。
仕事内容と平均給料についてご紹介していきます。
保育士は国家資格
保育士は国の定めた試験に合格して国家資格が与えられます。
この資格は保育業務を行う上で必要な資格のため、保育士になるには必須条件です。
保育士が国家資格とされる理由と求められるスキル、仕事内容は以下の通りです。
専門的な知識・技能が求められる
保育士は、子どもたちの成長・発達について専門的な知識を持っており、保育に必要な技能を持っていることが求められます。
保育士の仕事内容としても専門知識や能力が重要です。
高い質の保育の提供が求められる
保育士は、子どもたちの育ちや生活をサポートする仕事であり、高い質が求められます。
国家資格を持つ保育士は、安心・安全な保育の提供に努めることが求められます。
仕事内容としても、高い水準の保育が必要です。
関連法令に基づく業務運営が求められる
保育士は、保育業務を行うにあたり、関連する法令に基づく業務運営が求められます。
保育士法に関する内容は、以下のようなものがあります。
保育士法 | 保育士の資格制度の適切な実施について |
児童福祉法 | 子どもの福祉に関する規定が含まれており、 保育施設の運営に関する法令 |
民法 | 保育施設での事故やトラブルなどで、 保育者との契約や損害賠償などに関する規定 |
個人情報保護法 | 保育士が保育園や幼稚園などで 個人情報を取り扱うこと |
食品衛生法 | 保育施設で提供する食事についての 衛生管理に関する法律 |
保育士試験の合格を現在目指している方はこちらの記事も参考にしてみると良いでしょう。
平均給料
保育士の平均月給は、都市部で24.1万円、地方部で22.8万円です。
経験年数や資格、職場の規模や種類によって給料には差額があります。
仕事内容は一緒ですが、地域によって給料の差が生じるのが保育士の特徴です。
給料を上げたい場合は都市部の保育園に転職するのもおすすめです。
現役保育士による仕事の本音
保育士の仕事は、子どもたちの健やかな成長を支援するために様々な役割を担います。
食事や遊び、お昼寝などの日常生活を見守り、遊びや学びの場を提供し、安全な環境を整えることが求められます。
そんなやりがいのある保育士の仕事ですが、保育士だからこそわかる「本音」も皆さんお持ちなのではないでしょうか。
今から保育士になろうと悩んでいる人は「保育士の仕事内容ってこうなんだ」「こんな本音もあるんだ」など、参考にしながら見てみてください。
保護者対応が大変
保護者とのコミュニケーションも大切な仕事の一つです。
保育園の場合、保護者との面談や連絡帳などを通じて、子どもたちの様子を共有し、保育方針を共有することが必要です。
ですがその保護者対応でトラブルになることも。
トラブルを避けるための秘訣をご紹介します。
日頃からコミュニケーションをとる
保護者対応でトラブルにならないためにも、日頃からコニュニケーションをとっておきましょう。
トラブルになる保護者とは、日頃コミュニケーションを取れていない場合が多いです。
送迎の際の毎日の子どもの様子を共感したり、相談を聞いたりするだけで保護者の不安感も軽減されます。
真意な態度で向き合う
仮に保護者とのトラブルが発生した場合、真意な態度で対応しましょう。
保護者対応も保育士の重要な仕事内容の一つです。
上司にはすぐに相談する
何かあったらすぐに主任保育士や園長に相談しましょう。
保護者トラブルは園の運営に関わるかもしれない重要案件。
しっかりとトラブルが起きた日に報告するのが重要です。
病気や怪我の処置が大変
保育のプロフェッショナルとして、子どもたちの健康や安全についての知識を深めることも求められます。
病気やケガの応急処置などを行う場合もあるため、保育士は常に知識や技術を磨き、自己研鑽を続けることが必要です。
子どもの笑顔は癒される
保育士の仕事は、子どもたちの成長を支えるやりがいのある仕事ですが、同時に過酷な労働環境やストレスも伴うことがあります。
しかし、子どもたちの笑顔や成長を見ることができることは、保育士たちにとって最高の報酬です。
保育士の仕事内容
保育士は子どもたちの育ちや生活を支える仕事であり、質の高い保育を提供するために様々な業務に携わります。
一般的に保育士の仕事内容と言えば「子どもと遊ぶ」と思われがちですが、実際の仕事内容は複雑化しています。
保育業務以外にも多くの仕事をするため、ぜひチェックしてみてください。
保育士の主な仕事内容
保育士として主な仕事内容は以下4つです。
- 保育業務
- 事務業務
- 保護者対応
- 行事準備
それぞれ解説していきます。
保育業務
保育士の仕事内容として重要なのは「保育」です。
保育業務は、子どもたちの健やかな成長・発達支援が中心です。
保育士が行う主な仕事内容を紹介します。
子どもたちの身の回りの世話 | 食事、着替えなどの身の回りの世話をし、 快適で清潔な環境を提供します。 世話をすると同時に教育をしていくのも 保育士の仕事内容の一つ。 ルールや基本的生活習慣をつけ、 補助なしで生活できるよう援助していきます。 |
遊びや学びのサポート | 子どもたちの興味を持ち、 自己表現できるような遊びや学びの サポートを行います。 英語や音楽、体育などの レッスンを実施して、 幼い頃からの運動発達を促します。 |
保育プログラムの企画・実施 | 子どもたちが健やかに 成長・発達するための 保育プログラムを企画し、実施します。 その際、子どもたちの 興味や関心に合わせた遊びや学びを提供し、 自己肯定感や社会性を育みます。 |
事務作業
事務作業も多種多様です。
保育士の事務で行う仕事内容をご紹介します。
- 出席簿や成長記録などの記録作成
- 園児の健康管理や医療機関との連絡業務
- 保護者への各種情報提供、連絡調整
これらの業務は、保育士にとっては子どもたちとの接し方や保育業務に比べると地味な仕事内容に見えますが、実際は保育園を運営する上で重要な仕事内容です。
保育士も保護者とのコミュニケーションや事務作業を通じることで保育に関する理解や知識を深められます。
保護者対応
保育士は保護者対応も大切な仕事内容です。
保育士は子どもを保育するだけでなく、保護者とのコミュニケーションから子どもの成長や発達について情報共有をし、協力して保育を行います。
行事準備
行事がある保育園であれば、行事準備も重要な仕事内容の一つです。
- 入園式
- 夕涼み会
- お楽しみ会
- 運動会
- クリスマス会
- 発表会
上記以外にもさまざまな行事があります。
この行事を経て子どもは成長していくため、念入りな準備が必要になる場合も。
「地味な作業」と思われがちな行事準備ですが、保育士の仕事内容としては重要になってきます。
保育士のスケジュール
保育士はどのようなスケジュールで仕事内容をこなしているのでしょうか。
時間ごとに仕事内容をまとめたのでチェックしてみてください。
朝
子どもの登園受け入れを行います。
多くの保育園が7:00〜7:30開園としている場合が多いです。
登園時に確認することは以下の通りです。
- 体調の確認
- 荷物の確認
特に体調、怪我の確認は重要な仕事内容の一つです。
前日と変わった様子はないか、体調は万全かどうかを保護者と一緒に確認していきます。
幼児の場合は自分で体の不調を伝えられますが、乳児は保育士に不調を伝えられず、大ごとになってしまう可能性も。
登園時のチェックが重要です。
荷物も朝預かったものを夕方返す必要があるため、荷物チェックも朝にやるべき重要な仕事内容です。
昼
日中は子どもと遊ぶのが仕事です。
ただ遊ぶだけでなく、子どもの成長を促す遊びを取り入れるのがポイント。
かけっこ一つとっても、「脚力を養う・競争心を育てる・ルールを守る」など複数の目的・狙いがあります。
保育士としてねらいや目的に沿って保育を行うのは重要な仕事内容と言っても過言ではありません。
お昼寝中
お昼寝中のことを多くの保育園で「午睡」と言います。
午睡中は子どもの午睡チェックが欠かせません。
特に乳児さんは「乳幼児突然死症候群」になる可能性もあるため、こまめなチェックが重要です。
乳幼児突然死症候群
乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome, SIDS)とは、1歳未満の乳幼児が、原因不明の過敏な死亡を引き起こす現象です。
具体的には、寝ている間に突然死することが多く、病気や怪我などの明確な原因が明確にされていないため、原因不明死とも呼ばれます。
この乳幼児突然死症候群を防ぐためにも、保育士は午睡チェックが重要となっています。
午睡中は午睡チェックだけでなく、連絡帳の記入や事務処理など、知られてはいない保育士の忙しい時間となっています。
夕方
夕方も子どもと遊ぶのが主な仕事内容です。
保護者が迎えにきた場合、しっかりとその日の出来事を伝え、子どもの成長を共感していきましょう。
保育士の仕事の一つでもある保護者対応をするのに、有効活用できる時間の一つです。
夜
多くの保育園は20:00で閉園となる場合が多いです。
持ち帰りの仕事がある場合、家に帰った後も行事準備や事務処理に追われる場合も。
残業がないか、持ち帰りの仕事がないかどうかは就寝前にしっかりと確認しておきましょう。
保育士の仕事内容から見るやりがいや大変なこと
保育士は子どもの成長を見守る、重要な仕事の一つです。
やりがいがあり、子どもの笑顔に癒される仕事でもありますが、大変なところも多々あります。
保育士の「やりがいを感じる部分」と「大変なところ」をご紹介していきます。
仕事内容から見るやりがい
保育士のやりがいは、子どもたちの成長や発達を支えられるところです。
適切な支援を行うことで、子どもの健やかな成長を図れます。
そんなやりがいたっぷりの保育士の仕事ですが、やりがいは大きく3つ。
それぞれ保育士の仕事内容と合わせてご紹介していきます。
1.子どもの笑顔
子どもたちからの笑顔は宝物です。
子どもからの「先生!」の一声で、保育士は力をもらえます。
子どもの成長を側で見守るというのは、親か保育士だけの特権です。
大変なこともありますが、たくさんの子どもの笑顔に囲まれるのは保育士ならではの特徴なのではないでしょうか。
2.保護者からの感謝・信頼の言葉
保護者からの信頼や感謝の言葉を受け取ることも、保育士のやりがいの一つです。
子どもたちや保護者からの「ありがとう」という言葉や、成長した姿を見ると、自分の仕事が誰かの役に立っていることを実感できます。
3.子どもの成長を実感できる
ただ子どもたちと接するだけではなく、子どもたちの成長を支えるために必要な専門的な知識や技術を磨き、その成果を実感できるところも魅力の一つです。
保育士や保護者と協力して、子どもたちの健やかな成長を促進できるのが保育士のやりがいとなっています。
仕事内容から見る大変なところ
保育士の仕事には大変なこともあります。
特に多く聞かれる大変な仕事内容をご紹介します。
体力的な負担
保育士は、子どもたちの身の回りの世話や遊び相手をするために、長時間立ちっぱなしや体を動かす必要があるため、体力的な負担が大きいです。
そんな保育士の大変なところを仕事内容とともにご紹介していきます。
精神的な負担
子どもたちの成長を支えるためには、子どもたちの様々な問題や悩みに対応する必要があります。
大勢の子どもからのSOSに、精神的に負担を感じてしまうことも。
また、責任感が強いあまり「やらないと!」と自分を追い詰めてしまう可能性も。
ゆったりとリフレッシュし、精神的に追い込まないことが重要です。
多忙なスケジュール
保育士は、子どもたちが来る前や帰った後にも、保育園の運営に必要な事務業務があります。
そのため、多忙なスケジュールになることが多く、時間が少ないと感じることもあります。
保護者とのトラブル
保育士は、保護者とのコミュニケーションが重要な役割を担っています。
保護者支援も保育士の重要な仕事内容の一つですが、その際にトラブルになってしまうことも。
保護者トラブルにならないためにも、日頃の意思疎通やコミュニケーションが重要です。
専門的な知識の習得
子どもたちの成長を支えるためには、保育に関する専門的な知識や技術を習得する必要があります。
研修を受けたり、勉強したりし、子どものことをより学んでいくことが大切です。
保育士のシフト・勤務時間を紹介
保育園はさまざまな種類があり、多くの人が勤務しています。
よくある勤務時間とシフト形態についてご紹介していきます。
シフト紹介
多くの保育園では「通常・早番・遅番」と分かれています。
平均的な勤務時間も合わせてご紹介していきます。
通常勤務シフト
平日の9時から18時までの勤務が中心で、実働時間は約8時間です。
但し、始業時間と終業時間は施設によって異なる場合があります。
日中子どもが登園する時間に勤務するため、常勤保育士だけでなく、パート保育士など、多くの人が勤務する時間です。
早番・遅番シフト
保育園などでよく見られるシフトで、早番は通常勤務シフトより早い時間から勤務が始まります。
一方、遅番は通常勤務シフトより遅い時間から勤務が始まります。
交代で担当することが多いです。
早番、遅番はパートの保育士で回すなど園によって勤務形態は異なります。
短時間勤務シフト
主に午前中や午後からの短時間の勤務で、2~3時間程度の勤務になります。
一時的に保育士が足りない時間などに勤務するシフト時間となっています。
勤務時間
保育士の勤務時間は、保育園によって異なりますが、一般的には以下のような時間帯の勤務が多いです。
通常勤務
9:00~18:00の間で、実働8時間程度休憩(1時間程度)
短時間勤務
主に早朝や夕方の時間帯で、2~3時間程度の勤務
夜勤
主に24時間保育を行う施設で、夜間に勤務場合あり
また、保育園によっては、土日祝日や夏季・冬季休暇などの休暇がありますが、その分平日出勤になる場合もあります。
ただし、最近では保育士不足が深刻化していることから、勤務時間や休暇などに関しては、施設や地域によって異なる場合もあります。
時間や負担についてしっかり確認し、自分に合った働き方を選んでいきましょう。
保育士の仕事内容まとめ
保育士の仕事内容は大きく5つです。
- 子どもたちの生活全般のサポート
- 遊びや学びの提供
- 子どもたちの健康管理
- 保護者とのコミュニケーション
- 保育環境の整備
保育士の仕事は、子どもたちの成長を支えるために欠かせないものです。
日々の保育や教育プログラムの提供に加え、保護者とのコミュニケーションも大切な役割です。
「保育士の仕事は大変だ」「仕事内容と給料が見合っていない」などの声も聞かれますが、やりがいもあり、社会で役に立っていると実感できる偉大な仕事。
ぜひこれからも保育士の仕事に自信を持ち、子どもの成長のために一緒に頑張っていきましょう!
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