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投稿日:2023年7月19日 | 更新日:2024年04月16日
保育士試験の実技で造形を選ぼうと思っているけど、対策方法や条件、持ち物がわからない人は多いのではないでしょうか?
そこで本記事では保育士試験の造形の条件や持ち物、対策方法をわかりやすく説明していきます。
保育士試験合格のために他者の力を借りたい方は、こちらの記事も併せて読むと良いでしょう。
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保育士試験の造形とは?
保育士試験の造形は実技の中にある試験の1つです。
試験当日に保育現場の一場面のお題が出されるため、それに合った絵を鉛筆や色鉛筆を使って描くことが求められる試験内容になっています。
保育士試験は筆記試験と実技試験にわかれていて、筆記試験に合格すると実技試験を受けられるようになります。
そして実技試験にも合格すると保育士試験が合格となり、保育士資格をもらえます。
筆記試験の9科目を合格できていない場合は、筆記試験不合格なので、実技試験を受験できません。
保育士試験の実技は音楽に関する技術・造形に関する技術・言語に関する技術の3分野にわかれています。
3分野の中から保育士試験の実技は2分野を選択して受験できます。
したがって、得意で楽しくできる分野を選ぶのがおすすめです。
保育士試験造形の指定される条件とは?
以下では保育士試験の造形で指定される条件があるので内容を説明してから説明していきます。
造形の試験内容
上記でも造形の試験内容について説明しましたが、簡単に言うと、保育の一場面を絵画で表現することです。
試験当日に保育の一場面のお題が発表されます。
絵画する回答用紙はA4の紙に縦横19cmの枠が書かれているので、枠内に保育の一場面を絵画で表現する試験です。
造形の試験の指定される条件
- 当日の問題で設定された保育の一場面の条件を満たして表現する
- 試験時間は45分
- 鉛筆や色鉛筆は使用可だが、クレヨンやパス、マーカーペンの使用は不可
- 水溶性色鉛筆も使用してOKだが、水分を塗るのは禁止
- 摩擦熱で消える色鉛筆の使用は不可
- 携帯用鉛筆削りを使用するときは試験監督員の了承を得てから使用する
保育士試験で造形を選んだ方がよい人の特徴
保育士試験で造形を選んだよい人の特徴は絵を描くことが得意な人や、苦手だけど絵を描くことも好きな人、保育士資格実技の苦手な分野を消去法して造形を選んだ人など誰が造形を選んでも問題ありません。
なぜなら、造形は画力が上手な人だけが合格できる分野ではないからです。
絵がすらすら描ける人は造形の試験には有利ですが、絵を描くのが苦手でも、45分間の時間内に提示された条件を満たして表現できる人は合格できます。
したがって、提示された条件を満たして時間内に描くことできれば保育士試験の造形は誰が選んでも大丈夫です。
保育士試験当日の持ち物と服装は?
次は、保育士試験実技の当日の持ち物と服装を紹介していきます。
造形の保育士試験当日の持ち物
- 鉛筆またはシャープペンシル(HB~2B)
- 色鉛筆(12~24色程度)
- 消しゴム
- 腕時計(アラーム音が鳴る腕時計や計算機の付いている腕時計、電話機能がついている腕時計、置時計は禁止)
必要な持ち物を忘れてしまったら、貸し借りはできないので必ず忘れ物がないようにチェックしてください。
試験当日の服装
保育士試験実技の服装は、スーツではなくてOKです。
エプロンもいりません。
保育士試験といっても実技試験なので歌ったり、絵画をしたりするので動きやすい服がよいです。
スーツでも構いませんが、実技試験を受けるときに動きにくかったり、緊張感が余計に高まってしまったりする可能性があります。
スーツではなくきれい目に見えるカジュアルな服がおすすめです。
例をあげると、上はシャツで下はチノパンや短すぎないスカートのような服装です。
保育士試験造形に使う色鉛筆選びは重要!
色鉛筆の選び方
買う前は試し書きをしてから購入
画材屋さんに行くと、色鉛筆の試し書きをし、自分が描きやすい色鉛筆を購入することができます。
画材屋さんは、鉛筆や筆、キャンバス、色鉛筆など絵を描くときに必要な絵画材料が販売されているお店です。
色鉛筆は作られている会社によって描き心地が違います。
したがって、色鉛筆を買う前に試し書きをしてから購入することで書きやすい色鉛筆を手に入れることができます。
色鉛筆を削るとき芯を尖らせすぎない
色鉛筆を削るときは、芯を尖らせすぎずに丸みがある状態がおすすめです。
なぜなら、色鉛筆の芯に丸みがある状態の方が色のムラがなく塗ることができるからです。
芯が尖っていると細かいところまで塗れそうですが、色のムラができてしまうので芯を尖らしておくことはやめた方がよいです。
色鉛筆の両端を削る
試験の時は、両方削った方が、芯が折れてしまったときにわざわざ試験監督員に了承を得て鉛筆を削るのは時間のロスになってしまいます。
しかし、両方を削っておくことで芯が折れてしまっても削らずに使うことが可能です。
少しでも絵に描く時間を減らさないようにすることが大切なので、色鉛筆の両端を削っておくことをおすすめします。
色鉛筆を選ぶときに重要なこと
色鉛筆を選ぶ際に重要なことは、なめらかに描くことができる描き心地・発色のよさです。
なめらかに描くことができない色鉛筆は描き心地が悪くてスムーズに絵を描くことができません。
はっきりした色を塗って絵画で表現する必要があるので色鉛筆の発色のよさも重要です。
おすすめの色鉛筆の本数は、12本は色のバリエーションが少ないので、24色がおすすめです。
造形試験に持っていける色鉛筆は12~24色なので、36色の色鉛筆を買って練習でよく使う色鉛筆の24色の色を厳選して持っていくこともできます。
色鉛筆は自分が試し書きして書きやすいと感じた色鉛筆を買うことがおすすめです。
保育士試験造形のNGな色鉛筆の使い方
保育士試験造形でNGな色鉛筆の使い方4選について説明していきます。
1.本番用に新しい色鉛筆を用意する
2.色鉛筆の芯を削りすぎて尖っている
3.色鉛筆の片方しか削っていない
順番に見ていきましょう。
1.本番用に新しい色鉛筆を用意する
保育士試験の本番のために新しい色鉛筆を用意したい気持ちはすごくわかりますが、練習のときに使っていた、使い慣れている鉛筆を使いましょう。
よく使う色の色鉛筆は2本ぐらい用意しておくことで芯がなくなってきても削らなくてもよいので時間ロスを防げます。
2.色鉛筆の芯を削りすぎて尖っている
色鉛筆の芯を削りすぎて先が尖っていると、芯が折れやすかったり、紙が破れてしまったり、塗りムラができてしまうので、芯を削り過ぎてしまわないように注意しましょう。
色鉛筆の先に丸みがある方が塗りムラがなく、尖っている色鉛筆よりも早く塗ることができます。
3.色鉛筆の片方しか削っていない
色鉛筆の片方しか削っていない状態はやめておいたほうがよいです。
両方の芯を削っておくと、芯が折れたり、塗って芯がなくなったりしても、削らずに反対の芯で塗ることができるのでおすすめです。
保育士試験は過去にどんな問題が出題されたのか?
保育士試験の造形ではどんなお題がでたのか過去の問題を一覧にしました。
保育士試験の造形の過去問題紹介
試験年 | テーマ | 指定人数 | 場所 | 表現の条件 |
令和3年後期 | 色水遊び | 4歳児3名以上
保育士1名以上 | 園庭 | 容器を使って色水遊びを楽しんでいる様子 |
令和3年前期 | 砂遊び | 4歳児3名以上
保育士1名以上 | 園庭 | シャベルやスコップなどの道具を使って砂遊びを楽しんでいる様子 |
令和2年後期 | 紙芝居 | 5歳児3名以上
保育士1名以上 | 保育室 | 紙芝居を見ようと集まっている子どもの様子 |
令和2年前期 | 牛乳パックのおもちゃ遊び | 2歳児3名以上
保育士1名以上 | 保育室 | 牛乳パックの形を活かした手作りおもちゃ |
令和元年後期 | 粘土あそび | 5歳児3名以上
保育士1名以上 | 保育室 | 好きな動物テーマに粘土遊びをしている様子 |
平成31年前期 | 花や野菜のお世話 | 4歳児3名以上
保育士1名以上 | 園庭 | 季節や園庭の様子 |
平成30年前期 | お誕生日会 | 1歳児と5歳児
保育士各1名以上 | 保育室 | お祝いの様子 |
引用:四谷学院通信講座
過去にこのようなお題が出されています。
絵を描くことに慣れてきたらぜひお題を使って保育士試験造形の勉強に役立ててください。
造形の保育士試験対策方法
保育士試験造形の対策方法は以下の4つです。
1.制限時間内に絵を描けるように練習
2.絵を描く工程を考えながら練習する
3.表情を描き分ける対策
4.子どもの絵を年齢別に書けるようにする対策
1つずつ説明していきます。
1.制限時間内に絵を描けるように練習する
保育士試験造形の当日の試験時間は45分間なので、日ごろの練習から時間を図って練習するのがおすすめです。
最初の方は時間を計って絵画を表現するのは難しいので計らなくてもよいですが、描くのに慣れてきたら、計って練習する方が造形の試験に効果的です。
2.絵を描く工程を考えながら練習する
絵を描く順番を考えて練習することで毎回描く工程が同じになり絵を描くスピードが上がります。
最初はどの順番で描いたら描きやすくて早く描けるのかを考えましょう。
描く工程の順番を決めたら、毎回その工程の順番で描くとだんだんとスピードを上げて速く描くことが可能です。
たとえば、まずは鉛筆で人の顔を描く→人の身体を描く→周りの背景を描く→最後に色鉛筆で色を塗るなど、絵を描く工程を決めておく対策をしておきましょう。
3.表情を描き分ける対策
保育士試験の造形は必ず子どもたちと保育士の絵を描くので、人のいろいろな表情のレパートリーを増やすことでいろんな表情の子どもたちを描くことができます。
絵画で保育の一場面を表現するのに子どもたちと保育士が全員同じ表情ではないですよね。
いろんな表情を描けるレパートリーを増やしてみましょう。
4.子どもの絵を年齢別に書けるようにする
保育士試験の造形では、絵画で表現する子どもたち年齢が指定されています。
したがって、年齢別で子どもの絵を描けるようになっておいた方がよいです。
子どもたちの年齢によって絵の描き方が違うので、どの年齢の問題がでてきてもかけるように練習しておく対策が重要です。
保育士試験造形までの勉強方法
保育士試験の造形までの絵の練習方法について以下で4つ紹介します。
1.はっきりと色を塗る
2.お手本を見ながら描いて練習をする
3.自分で問題を考えて描く
4.絵を描くルールを決めておく
4つの練習方法を1つずつ解説していきます。
1.はっきりと色を塗る
色を薄く塗るのではなく、はっきりと濃く色を塗ることが重要です。
大人が描くシックな絵ではなく、子どもたち見て楽しい雰囲気になるようにはっきりと色を塗った方が試験の高い点数にも繋がります。
はっきりと色を塗る方が明るい絵にもなり、保育士になったときに子どもたちにはっきりと色を塗ることを教えられることにも役立ちます。
2.お手本を見ながら描いて練習をする
ただ自分で絵を考えて絵を描くだけではなくてお手本を見ながら絵を描く練習をすることで「こういうときはこうやって描けばよいのか!」と新しい発見や自分で描いていても気づかないことに気づくことができます。
絵本などをお手本にしながら絵を描くことで背景の描き方や人物のいろんな表情を学べるのでレパートリーを増やすことが可能です。
3.自分で問題を考えて描く
はじめは顔を描く練習や背景を練習する日などパーツごとに部分練習していった方がよいです。
描けるようになってきたら、保育士試験の造形の過去問や自分で作った問題を見て、絵を描く始める前にこんな感じで描こうという自分で構成を考えてから描き始めるようにしましょう。
構成を考えずに描き始めてしまうとこう書けばよかったなど後悔し、消したりして時間ロスになってしまいます。
したがって、描く前にこういう感じで描くことを頭の中で構成を考えること大切です。
4.絵を描くルールを決めておく
造形の試験本番中にどれから書こうかなと迷わないように絵を描きやすい順番を自分で考えて決めておくことで迷わずにスムーズに絵を描き始めることができます。
まとめ
保育士試験の実技で造形を選ぼうと思っている人や受験しようと思っている方向けに、どんなことをしたらよいのか対策方法や条件、持ち物を紹介しました。
造形の分野を選んだ人は、色鉛筆の使い方で時間をロスしてしまう可能性があるので、色鉛筆の使い方と時間内に描くことが重要です。
当日に発表されるお題で何を描くのかをすぐに考えて絵画を描き進めていってお題の年齢の子どもたちを表情豊かにはっきりと色を塗りましょう。
保育士試験実技の造形を受けようと思っている人や受験する人に役立てれば嬉しいです。
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