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投稿日:2024年7月24日 | 更新日:2024年07月24日
この記事を監修した専門家
「男だけど保育士になりたい」
「男性保育士って需要ある?」
このように、男性保育士に対してのお悩みをお持ちの人も多いのではないでしょうか。
保育士は女性が多いイメージがあり、男性の数は少ないのが現状です。
子どもの健やかな成長を見守る大切な仕事として、昔から人気の高い職業の一つですが、子どもと接するにあたって、性別の差別はない方がいいという課題が、近年重要視されています。
現在では男性保育士の需要も高まり、優遇される職場が増えてきています。
性別関係なく保育の仕事に携れるようにした法律もあり、どんどん男性の活躍の場が増えています。
- 保育士の割合
- 給料
- 給料アップのために
- 仕事内容・将来性
本記事では上記4つの内容をご紹介していきます。
男性保育士に対しての現状を解説していくため、ぜひご覧ください。
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男性保育士は実際どう?
男性保育士は性別関係なく、保育士として子どもの成長を見守る大事な仕事。
女性保育士と同じように子どもたちの安全や健康、教育面でのサポートを行います。
ですが、男性保育士の数はまだ少なく、従来のイメージや社会的な偏見のため、転職や就職活動において、難しさがあるという声も聞かれます。
現在では、男女平等を重視する社会的な雰囲気があり、男性保育士に対する需要は増加傾向です。
男性保育士は、女性保育士とは異なる視点から子どもと接することができるため、子どもたちに新しい刺激や感性を提供できます。男性保育士が活躍すると、子どもたちは性別関係なく、自由かつ多様な社会について学べるのもメリットの一つです。
男性保育士は、子どもにとって良い影響を与えるだけでなく、保育士不足が問題となっている現在、保育業界での需要も高まってきています。
男性保育士の割合
いまだに男性保育士の数は少なく、女性が多いと言われる保育士の割合。
男性保育士の割合をご紹介していきます。
男性保育士は全国でも4%
男性保育士の割合は全体的に少なく、数パーセントです。
厚生労働省が発表した令和2年の男性保育士登録者数は82,330人です。
女性保育士が1,583,219人のため、男性保育士の割合はわずか4.94%という結果になりました。
近年では男性保育士の必要性が増しており、従来のイメージや社会的な偏見が徐々に払拭されつつあります。また、男性保育士を積極的に採用している保育施設もあるため、男性保育士の割合が増加傾向にあります。
引用:厚生労働省
男性保育士の割合は近年増加傾向
男性保育士の割合は増加傾向です。令和2年に発表された男女比率では4.94%でしたが統計を取り始めた平成26年では4.36%です。少しずつではありますが、男性保育士の数は増えてきているのがわかると思います。
今までの男性保育士の割合
これまでの男性保育士の割合をご紹介していきます。
年度 | 男女比率 |
令和2年 | 4.94% |
平成31年 | 4.88% |
平成30年 | 4.80% |
平成29年 | 4.72% |
平成28年 | 4.60% |
平成27年 | 4.49% |
平成26年 | 4.36% |
今後ますます男性保育士の割合は増えていくと推測されます。男性保育士の需要が高まっている証拠とも言えますね。
男性保育士の仕事内容・将来性
男性保育士の仕事内容は女性保育士と異なるのでしょうか。
現役保育士ならではの視点で、男性保育士と女性保育士の違いをご紹介していきます。
仕事内容
男性保育士の仕事内容は、女性保育士と同様に、乳幼児や児童の保育・教育・生活支援などを行います。子どもの健やかな成長を見守り、教育をしていくという面では大きな差はないでしょう。
保育士業務としては具体的に以下のような業務が挙げられます。
- 保育計画の作成
- 子どもの食事や排泄など生活面のサポート
- 遊びや学習の指導
- 子どもの安全管理
- 保護者とのコミュニケーション・カウンセリング
これらの業務を性別関係なく、全員で協力して行っていきます。
男性保育士ならではの仕事内容
女性保育士では行えない、男性保育士ならではの仕事も多数あります。
- 男性保護者とのコミュニケーション
- 力仕事
- 運動指導
これらのように、女性にはできない仕事を柔軟に対応できるという面からも、男性保育士の需要は高まりを見せています。
保育士の仕事は、子どもたちに対する責任が重く、体力的にも精神的にもタフな仕事です。男性保育士ならではの視点で、子どもの成長や保護者支援をすることが大切になってきます。
将来性
男性保育士の将来性は、今後ますます需要が高まると予想できます。
その理由として、以下のような点が挙げられます。
男性保育士の必要性
従来は女性中心であった保育業界でも、男性保育士の必要性が倍増しています。男性でしか行えない仕事や、男性保育士だからこそ子どもに伝えられる内容が増えたことが理由として挙げられます。
男女共同参画社会の進展
男女の役割分担が見直され、男性の育児参加が積極的に推奨されるようになってきました。
男性保育士はその象徴的な存在となり、父親の子育て相談に乗るなど、需要が高まる仕事の一つです。
少子化対策に伴う需要の拡大
現在日本では、少子化対策に重点を置いています。その対策の一部として、子育て支援の充実が組み込まれており、保育の需要が高まっています。保育士の求人数も増加傾向にあり男性保育士の必要性も重要視されているのです。
男性保育士は、子どもに「男性の役割」を示せます。男女平等を重視する社会的な流れが加速する中で男性保育士の要望は高まっており、男性保育士の将来性は十分と言えるでしょう。
男性保育士の平均給料
男性保育士の月収・年収・賞与は、職場や地域、経験年数や資格の有無などによって異なります。
女性保育士の場合も地域差などで大きく異なりますが、平均的な収入例をご紹介していきます。
月収
男性保育士の月収は20万円~30万円程度とされています。
月収も大きく幅があり、未経験者の場合は20万円程度が平均です。経験者で資格を持っている場合は30万円程度まで上がる場合もあるため、給料アップを目指す人は資格取得や長期間保育士を続けることをおすすめします。
年収
男性保育士の年収は250万円~500万円程度です。年収差が激しい理由として、賞与や残業などの加算あげられます。
賞与
平均として、賞与は年に2回か3回の職場が多くなっています。賞与も職場や地域、業界などによって異なるので、注意が必要です。
賞与の特徴としては私立保育園よりも公立保育園の方が高くなる傾向があります。公立保育園の場合は公務員と同じ扱いになるため、より安定した収入を得られるなどのメリットもあります。
地域差による給料平均
保育士の給料は年齢や資格の有無、最終学歴以外にも、地域で給料が異なります。
平均的に、都市部は高く、地方の方が、給料が低い傾向にあります。
一般的な男性保育士の平均月収をご紹介します。
- 東京都:25万円~30万円
- 神奈川県:22万円~27万円
- 大阪府:20万円~25万円
- 愛知県:18万円~23万円
- 北海道:17万円~22万円
- 福岡県:17万円~22万円
ただし、保育士の給与は、保育施設の種類(公立・私立・認可・認可外など)、施設の規模、保育士の経験年数、資格の有無などによっても異なるので、地域ごとの求人を確認するようにしましょう。
すぐに給料アップを目指す人は都市部への転職も有効です。
男性保育士が給料UPするためには?
仕事をしていく上で給料面は気になるもの。特に男性は将来的にも給料が気になる人も多いのではないでしょうか。
男性保育士で給料を上げていく方法を5つご紹介していきます。
給料UP方法①夜勤勤務
男性保育士が給料アップするためのおすすめの方法一つ目は「夜勤勤務」です。
保育園といえば朝〜夜までの開園と思われがちですが、場所によっては夜間に開園している場合も。
夜勤のある保育園で勤務を行う場合、給料は上がる傾向にあります。
短期間で給料を上げたい人は夜勤のある保育園に転職するのがおすすめです。
給料UP方法②公立園に転勤
公立の保育園の場合、公務員と同じ待遇になります。そのため、高収入が期待できる職種の一つです。
公務員のため、安定した収入が得られるのが特徴の一つで、男性保育士も公立保育園で勤務している場合が多くなります。
公立の保育園に転職しようとする場合、公務員試験の受験が必須項目。
保育士資格の勉強に加えて、公務員試験の勉強もしなければならないため、時間がかかってしまう点だけ注意が必要です。
給料UP方法③キャリアアップ
今働いている保育園でキャリアアップを目指すのもおすすめの方法です。保育園では、保育士→副主任保育士→主任保育士→園長とキャリアアップをすればするほど給料も高くなっていきます。
特に園長クラスになれば年収500万円以上の園もあるため、男性は特におすすめです。
キャリアアップには長い年月が必要になる可能性もあることだけ注意してください。
給料UP方法④別資格を取得する
別の資格を取得するのもおすすめです。
保育士資格だけでなく、リトミック講師や心理アドバイザーなど、保育に関する別資格を取ることで給料アップが見込まれます。
また、資格を取ると転職する際も有利になる可能性があります。保育士資格だけでも、保育園以外の場所でも活躍可能ですが、他の資格があることでより職種選択の幅が広がる場合もあります。
ぜひ給料アップを目指す人は資格を取得するなどし、仕事の幅を広げてみてください。
給料UP方法⑤転職する
完全別職種への転職もおすすめです。保育士資格があることで行える仕事は以下の通りです。
- 児童館
- 障がい児施設
- インターナショナルスクール
- 企業内保育施設
- 保育園運営会社
これら以外にもさまざまな職業で活躍可能です。ぜひ保育園勤務だけでなく、他の職種にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
男性保育士のメリット・デメリットは?
男性保育士の需要は増していますが、まだまだ課題も多いのが現状です。
男性保育士ならではのメリットとデメリットをご紹介していきます。
メリット
男性保育士ならではのメリットは大きく3つあります。
男性ならではの視点やアプローチが可能
男性保育士は女性保育士に比べて身体能力や運動能力が高く、子どもとより多く遊べるのが利点の一つ。
子どもの体力は底なしです。女性保育士と比べて体力のある男性保育士の方が子どもと思いっきり遊べるため、人気が高い存在です。
また、男性ならではの感性や視点を持っているのも魅力の一つと言えます。子どもとのコミュニケーションや保育の方法にも多様性を広げられるのが男性保育士のメリットです。
子どもにとって新鮮な存在
男性保育士はまだまだ少数派であり、子どもにとっては新鮮な存在です。体を使って思い切り遊んだり、男性ならではの視点で指導をしてくれたりする存在は特別です。男性保育士が来たことで、子どもたちが喜ぶほど、人気の高い存在になっています。
男女共同参画社会の実現に貢献
男性保育士の活躍により、男女共同参画社会の実現が可能です。男性保育士が先頭に立つことで、より男性の育児活性化が高まり、少子高齢化に歯止めをかけることができます。
男性保育士が保育園にいることで、父親からの育児相談を受ける場合もあるため、男性保育士は重宝されています。
デメリット
まだまだ少数派の男性保育士には、メリットだけでなくデメリットもあります。
男性保育士に対するデメリットは3つです。それぞれご紹介していきます。
社会的な偏見や差別がある
保育士という職業は女性のイメージが強いと感じる保護者がいます。男性保育士がいる保育園への入所を保護者が不安と感じる声も聞かれます。
幼い子どもを預けることに対し、保護者は敏感です。社会的な偏見がいまだに残っている可能性があるのはデメリットの一つとも言えます。
ですが反対に、男性保育士だからこそ預けたいという声もあります。男性保育士ならではの強みを活かした保育を心がけてみてはいかがでしょうか。
知識やスキルの不足が課題
男性保育士は女性保育士に比べて数が少なく、育成される機会が少ない現状があり、知識やスキルの不足が課題です。女性保育士に比べて育児の経験が少ない場合も考えられるため、子どもとの関わり方で苦労する可能性があるかもしれません。
仕事とプライベートの両立が難しい
男性保育士が育児に関わる場合、仕事とプライベートの両立が難しい場合があります。女性から見ると「男性保育士」は稀なため、将来への不安感を感じる人もいるようです。
ですが反対に、子どもに携わる仕事のため、育児に対しての安心感は強く、子育てに関しては力強い味方になると言う意見もあります。
男性保育士は需要があり、将来性も高い!
男性保育士は、子育てにおいて、男性の役割が注目される中でも、必要性と将来性がますます高まっている職業です。
男性保育士は子どもにとって新しい価値観を提供し、多様性や共生社会の実現につながる存在と言われています。
男性保育士は子どもたちの成長を見ることができるやりがいのある職業です。ぜひ保育士になり、大事な将来を担う子どもの成長を見守ってみてはいかがでしょうか。
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