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保育士資格(免許)は更新が必要なの?期限は?

保育士

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投稿日:2024年8月20日 | 更新日:2024年08月20日

子どもが好きな人、子どものお世話をしたい人は保育園で働きたいと考えたことがあるのではないでしょうか。

しかし以下のような悩みを抱えている人も多いようです。

  • 保育士免許(資格)って毎年更新が必要なの?
  • 氏名や住所が変更になった場合はどうするの?

そこで今回は保育士免許(資格)の更新や、記載事項に変更が発生した場合の更新手順などを解説します。

ぜひ最後までお読みください。

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保育士の仕事とは

保育士の仕事

ここでは保育士について理解を深めるため、以下2つについて解説します。

  • 概要
  • 年収
  • キャリアとポジション

概要

保育士とは、保育所を中心としたさまざまな施設において、子どもたち1人ひとりの年齢や状況にあわせて、心身の成長をサポートします。

保育士になるためには、国家資格である保育士試験に合格し、保育士資格を取得する必要があるのが特徴です。

保育士に関する法律である児童福祉法  第7節 第18条において、保育士は以下のように定義されています。

保育士とは、第十八条の十八第一項の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。

引用:e-GOV 法令検索 児童福祉法

上記の条文に記載されている「第十八条の十八第一項」は以下のとおりです。

保育士となる資格を有する者が保育士となるには、保育士登録簿に、氏名、生年月日その他内閣府令で定める事項の登録を受けなければならない。
② 保育士登録簿は、都道府県に備える。
③ 都道府県知事は、保育士の登録をしたときは、申請者に第一項に規定する事項を記載した保育士登録証を交付する。

引用:e-GOV 法令検索 児童福祉法

やや難しい言葉が続いていますが、簡単にいえば保育士とは子どもの保育と保護者に対する指導を行うという役割をもっています。

なお、保育士として働くためには都道府県に「保育士登録」をする必要がある点は覚えておきましょう。

年収

保育士になるとどの程度の平均年収を期待できるのでしょうか。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば、保育士の年収(企業規模が10人以上)は以下のとおりです。

きまって支給する現金給与額25万100円 (年間:25万100円×12ヶ月=300万1,200円)
年間賞与その他特別給与額71万1,700円
合計371万2,900円

引用:e-Stat 政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査 

こちらによれば保育士の年収は371万2,900円とのことです。

続いて年収に関するもう1つのデータをみてみましょう。

求人情報検索サイトである求人ボックスによれば、保育士の平均年収は323万円とのことでした。

保育士の仕事の年収・時給・給料

画像出典:求人ボックス 保育士の仕事の年収・時給・給料

国税庁によれば、令和3年の日本における給与所得者の平均給与は443万円(男性545万円/女性302万円)とのことです。

しかし、厚生労働省が発表した「保育士の現状と主な取り組み(令和2年)」によれば、男性保育士はわずか4.0%しかいません。

以上の結果を考えると、保育士の平均年収は日本の平均年収を下回っているものの、日本で働く女性の平均年収は上回っているといえます。

キャリアとポジション

保育士に役職やポジションがあるということを知らない人は少なくありません。

厚生労働省は保育士のポジションを概ね以下のように想定しています。

役職・ポジション平均勤続年数や割合要件
園長・平均勤続年数:24年
主任保育士・平均勤続年数:21年
副主任保育士・園長および主任保育士を除く保育士など全体の概ね1/3を想定・経験年数概ね7年以上であること
・職務分野別リーダーを経験していること
・マネジメント+3つ以上の分野の研修を修了していること
・副主任保育士として発令されたこと
専門リーダー ※副主任保育士と同ランク・経験年数概ね7年以上であること
・職務分野別リーダーを経験していること
・4つ以上の分野の研修を修了していること
・専門リーダーとして発令されたこと
職務分野別リーダー・園長および主任保育士を除く保育士など全体の概ね1/5を想定
・経験年数概ね3年以上であること
・担当する職務分野(乳児保育、幼児教育、障害児保育、食育・アレルギー、保健衛生・安全対策、保護者支援・子育て支援)の研修を修了していること
・修了した研修の分野に関する職務分野別リーダーとして発令されたこと

保育士になる方法

保育士資格取得までのフロー

画像出典:全国保育士会

保育士になる1つ目の方法は高校を卒業後、大学、短大専門学校あるいはその他の指定保育士養成施設に入学するというものです。

この方法は、所定の単位を取得して卒業すれば、各都道府県に保育士として登録できます。

大学や専門学校ということで費用はかかりますが、着実に目的を実現できるでしょう。

2つ目は指定保育養成施設以外の大学や短大から保育士試験を受験する方法です。

この方法は、養成施設以外の大学、短大、学校などに2年以上在学する、かつ62単位以上の単位を取得する必要があります。

なお、その他のルートでは試験を受験するために、実務経験を積まなければなりません。

大学などの在学中に「保育関連の仕事につきたい」など、方針転換が必要となった人にはおすすめです。

3つ目は児童福祉施設で実務経験を積み保育士受験にチャレンジする方法です。

中学校卒業者の場合は5年以上、高校卒業者の場合は2年以上の実務経験が求められます。

「高校は卒業したけど保育士の仕事が諦められない」といった人におすすめといえるでしょう。

4つ目は「幼稚園教諭免許状」を持っている人向けの方法です。

この方法では、幼稚園教諭免許状を有していれば、以下試験が免除されます。

  • 保育の心理学
  • 教育原理
  • 実技試験

「幼稚園教諭の免許はもってるけど、もっと活躍の幅を広げたい」と考えている人におすすめの方法といえるでしょう。

保育免許(資格)に期限はあるの?更新は必要?

保育免許(資格)の期限や更新

保育士免許(資格)に期限があり、一定期間が経過すると自動車運転免許証のように更新するものと認識している人も多いのではないでしょうか。

しかし、保育士免許(資格)は、特に期限がありません。

そのため、一度取得してしまえば、それ以降は基本的に免許を更新する必要がないのです。

更新となると更新費用が発生したり、更新に時間を要することもありますが、保育士免許(資格)はそれらの心配がありません。

また、以前保育士として働いていた人などが再び保育業界に復帰したときなども免許は有効のため、特別な手続きを必要とせずスムーズに働ける点も嬉しいポイントといえるでしょう。

保育免許の更新・再交付・失効の手続きが必要になるときってどんなとき?

保育免許の更新・再交付・失効の手続きが必要になるときはどんなとき?

ここでは保育士免許の更新や再交付が必要になるケースについて解説します。

  • 氏名に変更が生じた場合 (書換え交付申請手続き)
  • 本籍地に変更が生じた場合 (書換え交付申請手続き)
  • 保育士証を紛失、汚損してしまった場合は再発行 (再交付申請手続き)
  • 本人が亡くなったり欠格事由に該当するに至った場合は免許の喪失手続きが必要 (保育士資格喪失届の提出)

氏名に変更が生じた場合は更新(書き換え)が必要 (書換え交付申請手続き)

保育士として働くためには、保育士免許(資格)試験に合格後、登録事務処理センターという機関へ「保育士登録申請手続き」を行う必要があります。

この手続きにより、各都道府県が保有する保育士登録簿へ登録後に、登録事務処理センターより簡易書留郵便にて保育士証が交付されるという流れです。

結婚や離婚などで氏名に変更が発生した場合は、上記の保育士登録簿および保育士がそれぞれ自身で保有している保育士免許(資格)の更新をしなければなりません。

この手続きを「保育士証 書換え交付申請手続き」といいます。

本籍地に変更が生じた場合も書き換えが必要 (書換え交付申請手続き)

氏名変更と同様に引っ越しなどにより、本籍地に変更が発生した場合も、登録事務処理センター宛てに「保育士証 書換え交付申請手続き」が必要となります。

なお、この申請が必要となるのは「本籍地」のみであり、現住所が変更となった場合は保育士免許(資格)の更新手続きが不要である点には注意しましょう。

保育士証を紛失、汚損してしまった場合は再発行が必要 (再交付申請手続き)

保育士免許(資格)はデジタルデータではなく、紙形式で発行されます。

そのため、場合によっては紛失してしまったり、汚してしまうこともあるでしょう。

そのような時は登録事務処理センター宛てに「保育士証 再交付申請手続き」を行います。

これにより保育士免許(資格)が再発行されます。

本人が亡くなったり欠格事由に該当するに至った場合は免許の喪失手続きが必要 (保育士資格喪失届の提出)

万が一、保育士免許(資格)を保有している方が下記に該当した場合は保育士免許の資格喪失届を提出しなければなりません。

  • 本人が亡くなった
  • 精神的な病を罹患して業務を適正に行えなくなった
  • 禁固以上の刑に課せられた
  • 児童福祉法の規定やその他児童の福祉に関する法律の規定であって政令で定めるものにより罰金の刑に課せられた
  • その他申請登録時に虚偽や不正があった
  • 保育士の信用失墜行為を行った
  • 守秘義務違反をした
  • 児童生徒性暴力等を行った

このケースに該当した場合は登録事務処理センターへ問い合わせを行いましょう。

保育免許更新時(書換え交付申請手続き)の流れ

保育免許更新時の流れ

保育士免許更新時(書換え交付申請手続き)の流れは次のとおりです。

  1. 登録事務処理センターから「書換え手引き」を取り寄せる
  2. 手数料を払い込む
  3. 保育士免許更新の申請に必要な書類の用意をする
  4. 申請書類を提出する
  5. 保育士証の書換え交付により更新された保育士免許を受け取る

なお、保育士免許の更新手数料は1人あたり1,600円です。

通用は申請受付から保育士証書換え交付まで2ヶ月程度で完了しますが、申請書類に不備があった場合はさらに時間を要します。

そのため、十分にチェックした上で申請を行うようにしましょう。

保育免許再発行時(再交付申請手続き)の流れ

保育士免許再発行時(再交付申請手続き)の流れは以下のとおりです。

  1. 登録事務処理センターから「再交付手引き」を取り寄せる
  2. 手数料を払い込む
  3. 保育士免許更新の申請に必要な書類の用意をする
  4. 申請書類を提出する
  5. 保育士証の書換え交付により更新された保育士免許を受け取る

なお、保育士免許の再発行手数料は1人あたり1,100円です。

更新同様、再発行も2ヶ月程度で完了しますが、申請書類の不備には注意しましょう。

また、再発行申請をしなくてもよいように丁寧に保管しておくことをおすすめします。

保育士免許は更新制度が必要?

保育士免許は更新制度が必要?

現在、さまざまな理由により保育士免許の更新制度が必要という声、反対に現状のまま不要という声が上がっており、議論となっています。

以下は、更新制度を設けた方がよいという人の口コミです。

保育士の意識の低さって保育士資格を更新制にすればある程度解決すると思うんですけど、どうです??
剥奪されたら正職で仕事できない決まりにしたら必死に勉強しません??

なんかそれくらいやらないとみんな指針すら読まないよなー。

引用:X (旧Twitter)

2,000名以上の保育士と面談してきたから言うんだけど。

保育士資格は更新制にした方が良いと思う。

日々研鑽されている保育士も沢山おられますが、そうでない保育士も沢山見てきた。

本当は自分で研鑽するのがベストですが、仕組み化しないと社会としての保育の質が担保されないような気がします。

引用:X (旧Twitter)

これらの口コミをみると、保育士の人にも定期的に学習をしながら知識やスキルをアップデートする機会を創出すべきという意見が多いようです。

一方で以下は更新制度に反対している人の口コミです。

おすすめに「保育士免許を更新制にした方がいい」って趣旨のツイートながれてきたけど、そんなことしたらますますやり手いなくなりそうじゃない?
ただでさえ多忙な保育士のどこに更新手続きにかかる手間に割く時間があんの?教員免許の更新ですら反応クソ悪かったのに…🤔

引用:X (旧Twitter)

保育士が不足している中、更新制度を設けてしまうと保育士不足がさらに悪化するリスクが高いという主張です。

更新制度を嫌って保育士を離れる人、更新を失念する人なども出てくることを考えると、制度導入はかなり難しい判断になることは間違いありません。

【まとめ】保育士資格は更新不要!

保育士資格は更新不要

今回は保育士免許(資格)に更新は必要かという点について解説しました。

保育士免許(資格)は、自動車運転免許とは異なり有効期限などがないため、更新手続きは不要です。

ただし、氏名や本籍地に変更が発生した場合は「書換え交付申請手続き」が必要となります。

また、紛失や汚損時は「再交付申請手続」を行いましょう。

保育士免許(資格)は一度取得すれば一切更新不要であるため、コストパフォーマンスもよい免許といえます。

これを機に保育士免許(資格)の取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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