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投稿日:2023年8月30日 | 更新日:2024年04月22日
近年インテリアに興味を持つ人が増えており、インテリアコーディネーター資格を取りたいと考える人も多いです。
「インテリアコーディネーター資格を取得するにはどうしたら良いの?」
「インテリアコーディネーター試験って難しそうだな」
と考えている人も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、インテリアコーディネーター資格の取得方法や勉強方法について解説します。
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インテリアコーディネーターの仕事とは?
インテリアコーディネーター資格試験を運営する公益社団法人インテリア産業協会は、「インテリアコーディネーターは、インテリアに関する幅広い商品知識を持ち、住宅・インテリアメーカー、工務店、販売店やフリーな立場で、インテリア計画や商品選択のアドバイスなどを行う。」と説明しています。
実際にインテリアコーディネーターの活躍する場所は多岐に渡りますが、主に次のようなところがあります。
・建築会社
ハウスメーカーや不動産会社、リフォーム会社、設計デザイン事務所などです。
主に個人のお客様相手の仕事であり、展示場やショールーム、お客様の自宅で商談します。
また、ハウスメーカーや不動産会社などではモデルルームを手掛けることもあるため、部屋全体をコーディネートする力が求められます。
・家具やカーテン販売業
家具やカーテン類を扱う会社などで販売業を行います。
主にショールームでお客様のご要望を聞き取りながら、最適な商品を案内します。
特に幅広く商品を取り扱う店舗では、各メーカーの商品について正しくお客様に説明する必要があるため、常に新しい商品や情報についてアンテナを張っておく必要があります。
また、個人のお客様は個人宅の新築やリフォームをきっかけとして来店することが多いため、部屋全体をトータルコーディネートできる力が必要になります。
・住宅設備に関わるメーカー
キッチン周りや照明器具などの販売に関わる仕事です。
主にショールームで個人のお客様に対して商品の案内と販売をします。
自社商品について常に正しい知識を身に着けておき、お客様に最適な商品を案内できるようにする必要があります。
・空間プロデュース業
空間プロデュースを行うこともインテリアコーディネーターの仕事の一つです。
その活躍の場は数多くありますが、デパートやホームセンター、テレビの撮影現場、イベント会場、美術館、ホテルなどです。
限られたスペースや時間の中で商品をいかに魅力的に見せ、伝えたい世界観を作り上げるかが大切です。
商品が魅力的に見えるように工夫することが重要ですが、そのためには商品に関する知識が必要です。
例えばデパートのディスプレイでは、ファッションに関係する展示が多いため、常に最新の流行に敏感である必要があります。
インテリアコーディネーターの資格を取るには?
①そもそもどんな資格か
インテリアコーディネーター資格試験を運営する公益社団法人インテリア産業協会は、インテリアコーディネーター資格について以下のように定義しています。
「インテリアコーディネーターとは、住まい手にとって快適な住空間を作るために適切な提言・助言を行う当協会が資格認定する専門職です。インテリア(内装、家具、ファブリックス、照明器具、住宅設備等)に関する幅広い商品知識を持ち、住宅・インテリアメーカー、工務店、販売店やフリーな立場で、インテリア計画や商品選択のアドバイスなどを行います。」
つまり、インテリアコーディネーターは住まい手のために快適な住空間を作るための仕事であり、その知識を持っている者だと証明するものがインテリアコーディネーター資格です。
②試験内容
インテリアコーディネーター資格の試験は年に1回行われ、一次試験と二次試験からなります。
公益社団法人インテリア産業協会が2022年度の試験概要として発表した内容は次の通りです。
試験日 | 一次試験: 2022年10月9日(日) 二次試験: 2022年12月4日(日) |
受験資格 | 年齢・性別・国籍・学歴 ・職業・経験は問いませ ん。(ただし、出題・解 答は日本語のみ) |
受験申し込み | ①基本タイプ(一次試験+二次試験) 受験料:14,850円(税込) ②一次試験のみ 受験料:11,550円(税込) ③二次試験のみ(免除制度対象者のみ) 受験料:11,550円(税込) ※過去3年以内に一次試験に合格済みで、 二次試験のみ受験する方 |
試験科目 | 一次試験:学科 (マークシートに よる択一方式) 二次試験:プレゼンテーション ・論文(記述式) |
試験時間 | 一次試験:160分 二次試験:180分 |
受験には①一次試験と二次試験の両方、②一次試験のみ、③二次試験のみという3パターンの受け方があります。
この中で、③二次試験のみ受験することができるのは、過去3年以内に一次試験に合格済みで、二次試験のみ受験する人だけが選択できる方法(一次試験免除制度)です。
インテリアコーディネーター資格試験は、一次試験に合格したものの二次試験は不合格だった人は、次年度から3年以内に二次試験のみを受験して合格できれば、インテリアコーディネーター資格を取得できます。
2022年度のインテリアコーディネーター資格試験の申し込みは、7月19日~8月25日の期間にWEB申し込みで行われました。
公益社団法人インテリア産業協会の公式ホームページにアクセスすると、「受験申し込みページ」があるので、そこに自分のメールアドレスを登録します。
そして申し込み完了メールが届いたら、「受験申し込みURL」を開いて個人情報を登録し、クレジットカードかコンビニエンスストアで受験料を支払うと申し込み完了です。
インテリアコーディネーター資格試験の難易度・合格率
2022年度のインテリアコーディネーター資格の一次試験は8,669名の受験者数に対して2,969名の合格者数で合格率34.2%、二次試験は3,795名の受験者数に対して2,193名の合格者数で合格率57.8%でした。
一次試験では約3割程度しか合格しないため難易度は高く、しっかりと対策をしないと合格できないと分かります。
また、二次試験合格者は全体の半数以上もおり合格率も高いので、二次試験は簡単なのではないかと思うのではないでしょうか。
しかし、二次試験の受験者数の中に一次試験免除者が約3割もいるということは、何度も二次試験を受ける人がいるということです。
実際、私も最初に受験した時は一次試験のみ合格し、二次試験はその難易度の高さから不合格でした。
二次試験もしっかりと対策をしておかないと、インテリアコーディネーター資格の取得は難しいのです。
2022年度のインテリアコーディネーター資格試験の結果は次の通りです。
一次試験 | 二次試験 |
受験者数8,669名 | 受験者数3,795名 (内 一次免除者1,261名) |
一次試験合格者数2,969名 | 二次試験合格者数2,193名 |
一次試験合格率34.2% | 二次試験合格率57.8% |
一方でインテリアコーディネーター資格は、取得できればインテリア業界ではとても重宝される資格です。
実際の仕事にその知識が役立つだけではなく、就職する企業によっては取得者だけに特別手当や専門職手当として給料とは別で支給することもあります。
インテリア業界への就職や転職を考えている人はぜひ取得を目指したい資格です。
インテリアコーディネーター資格 一次試験に合格するコツ
インテリアコーディネーター資格の一次試験は学科試験で、マークシート択一方式で50問出題されます。
合格ラインは公表されていませんが、約7割と言われています。
出題範囲は、インテリアコーディネーターの仕事に関することやインテリアの歴史、建築物の構造・仕上げ、関連する法規・制度などで、幅広い分野から知識を問われます。
2022年度の受験概要は以下の通りです。
一次試験の範囲
- インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
- インテリアコーディネーターの仕事に関すること
- インテリアの歴史に関すること
- インテリアコーディネーションの計画に関すること
- インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
- インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
- 環境と設備に関すること
- インテリアコーディネーションの表現に関すること
- インテリア関連の法規、規格、制度に関すること
毎回の試験でどの分野もまんべんなく出題されるため、幅広く勉強をして知識を身に付けておくことをおすすめします。
毎日勉強時間を確保して少しずつ覚えましょう。
インテリアコーディネーター資格 二次試験に合格するコツ
一次試験に合格すると次は二次試験を受けることができます。
二次試験では、インテリアを提案するためのプレゼンテーション技能(製図)と、インテリアコーディネーターとしての資質(論文)が問われます。
いずれも採点者が内容を判断して評価されるので、合格ラインについては明確に発表されていません。
プレゼンテーション問題(製図)
インテリアコーディネーター業務で必要な図面の知識や、人間工学に基づいた適切な家具のレイアウト、カーテン等のウィンドウトリートメントの選び方、照明計画など、実務で必要とされることが一通りできることを確認する試験内容です。
与えられた条件を理解した上でインテリア計画を行い、製図と着彩により必要な情報を分かりやすく表現する力が必要です。
プレゼンテーション問題で製図を要求される図面の種類は、①平面図、②立面・断面図、③パース、④アイソメ図、⑤仕上げ表、⑥家具図と大きく分けて6種類もあります。
その年によってどの製図が出題されるか分からないため、どれも書けるように対策しておく必要があります。
2022年度は「平面図」「家具図(正面図2面)」を製図する問題が出されました。
具体的にはまず、与えられた要望や家族構成を考えて、問題文の条件に合ったインテリアの最適なレイアウトや向きについて考えます。
そして、配置するものはそれぞれ図面の縮尺に合った正しいサイズで図面に製図して、必要な情報を図面に記入していきます。
最後に色鉛筆で着彩をしますが、適切な色を使用して見栄えの良い図面になるように仕上げます。
このように製図問題では、条件に合う適切な対応方法や知識と製図技術が必要です。
また、細い線や消したのか書いたのか分からないような線は減点対象になるため、見やすく製図することを心がけましょう。
製図は初めて勉強する人にとっては苦労する内容です。過去問や予想問題を多数解いて慣れることが必要です。
②論文問題
インテリアコーディネーターの仕事現場でよくある、顧客からの難しい要望や条件に対して内容を理解し判断した上で、的確な解答を⽂章で明瞭に表現します。
2022年度は、分譲マンション(RC造)の北側にある部屋の腰窓まわりの寒さ対策として、①カーテン生地の選び方、②カーテンの吊り方について、アドバイスとその理由を550〜600字で記述する内容が出題されました。
インテリアの基本的な知識にプラスして、実際に現場で起きるような課題に対して適切な対応方法を知っているかが問われるため、自分の中の知識の引き出しを多く持つことと、文章を速く書ける力が必要です。
また、採点者が内容を読んで判断するため、字を読みやすく書くことも重要です。
インテリアコーディネーター 合格するために必要な勉強時間とは?
インテリアコーディネーター資格は、一次試験に合格するのに必要な勉強時間は約200~300時間、二次試験に合格するのに必要な勉強時間は約100時間と言われています。
一次試が毎年9月下旬~10月上旬に開催されることを考えると、1日2時間の勉強ができれば、一次試験の対策は試験日の約5カ月前の4月頃には始めることをおすすめします。
また、二次試験は毎年12月に行われるため、一次試験が終わり次第、二次試験の対策を始めた方が良いです。
インテリアコーディネーター資格試験は独学では難しい?
合格まで地道な勉強の積み重ねが必要なインテリアコーディネーター試験ですが、一般的な勉強方法としては、に①スクールに通う方法と、②独学で学ぶ方法の2パターンがあります。2つの方法についてそれぞれ解説します。
①スクールに通う方法
メリット
・プロの講師から教わるので効率の良い勉強ができる。
・インテリアコーディネーターとして現役で活躍している、もしくは過去に活躍していた講師から教わるためやる気が出る。
・一緒に合格を目指す仲間やライバルがいるためモチベーションが維持できる。
デメリット
・授業料や教材費、交通費がかかる
・通学や授業に時間を取られて日常生活(仕事・学校・育児など)に支障が出る。
②独学する(通信講座を受ける・テキストを購入する)
メリット
・スクールに通うより費用が格段に安く済む。
・自由に勉強時間が確保できる。
デメリット
・聞きたいことを気軽に質問できない。
・講師や仲間が身近にいない環境でモチベーションの維持をする必要がある。
・自分でスケジュール管理する必要がある。
確かに、スクールに通えば直接講師から学ぶことができるのでメリットとなります。
聞きたいことも質問できるでしょう。
しかし、費用は高額になることが多く、家からスクールまで通うことも考えると時間もかかるのは大きなデメリットではないでしょうか。
その点、独学であれば費用も時間も抑えられるのでとてもおすすめです。
確かに講師や仲間は身近にいませんが、通信講座の内容によっては、プロの講師に質問したり添削を受けたりすることもできるので、意識高く勉強に取り組むことができます。
独学(通信講座)で合格を目指す方法【おすすめはユーキャン】
通信講座で勉強する方法は、私がおすすめする独学方法です。
確かにスクールに通うのとは違い、周りに講師や仲間がいない環境で勉強しなくてはならないので、モチベーション維持ができるのか不安に思う人もいるでしょう。
でも、下記におすすめする通信講座ユーキャンでは専門の講師に添削依頼や質問ができて、モチベーション維持をしながら意欲的に勉強に取り組むことができます。
私が独学でおすすめする通信講座ユーキャンについて紹介します。
ユーキャンのメリット3つ
①初めての人にも分かりやすいテキスト
図解やイラストがとても豊富で、初心者にも分かりやすいテキストです。また、過去問題を徹底的に分析し、出題されやすい重要項目を効率よく学ぶことができます。
②二次試験対策が動画でできる
二次試験で肝となる製図問題は、テキストだけでは理解がしにくいものです。特に初めて製図を勉強する人にとっては、何から始めたら良いのか分からないものです。その点、ユーキャンではパソコンやスマホから講義映像が見られるので、製図の手順やポイントが分かりやすいです。
③プロに添削してもらえる(全10回)
一問一答で解答ができる一次試験とは違い、二次試験の製図問題と論文問題は、自分の解答が正しく書けているのか判断がつきかねます。その点、ユーキャンでは全10回の添削課題にチャレンジができるため、製図の解答方法が分かるようになります。自由に勉強時間が確保したい方やできるだけ費用を抑えたい方は必見ですね。
\ユーキャン公式サイトを確認してみる/
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インテリアコーディネーターの資格は難しく、しっかりと対策する必要があることがわかりましたね。
また、独学で勉強を行う際のメリットやデメリットも知ることができたと思います。
自分の性格やライフスタイルに合った勉強方法を選択し、効率よく合格に近づいていきましょう!
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