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投稿日:2024年1月10日 | 更新日:2024年04月22日
「管理業務主任者試験の難易度はどのくらい?」
「資格の取得にあたって難易度や勉強方法を知りたい」
管理業務主任者資格に興味がある人は、どのくらい難しいのか気になる人が多いのではないでしょうか。
この記事では、管理業務主任者試験の試験内容や合格率、合格点を含む難易度について以下に詳しく紹介しています。
この記事を読むことで、管理業務主任者試験がどのくらい難しいのか理解し、資格取得に向けて勉強を始められるようになるでしょう。
管理業務主任者試験とは
管理業務主任者試験は、年に1度行われる国家試験です。
ここでは、管理業務主任者試験の概要や内容について解説します。
管理業務主任者試験について知ると、どのような試験で、試験日までどのくらいの期間があるのかわかります。
管理業務主任者試験の概要
管理業務主任者とは国家資格で、マンションの管理組合と業務委託契約を結んだ際に重要事項の説明や管理事務報告が行える人のことです。
管理業務主任者試験は、年に1回で例年12月の第1日曜日に実施されています。以下の表に概要を記載しています。
試験日 | 例年12月第1日曜日(2023年は12月3日に開催) |
試験会場 | 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県 |
受験資格 | 特になし |
申し込み受付 | WEB申し込み:2023年8月1日~2023年9月29日 郵送申し込み:2023年8月1日~2023年8月31日 |
受験料 | 8,900円 |
合格発表日 | 2024年1月12日 |
試験実施団体 | 一般社団法人マンション管理業協会 |
引用元:管理業務主任者試験の実施について|一般社団法人 マンション管理業協会 (kanrikyo.or.jp)
管理業務主任者試験の内容は?
管理業務主任者試験は、50問から出題される筆記試験です。
全てマークシートで、4つの選択肢から1つ選ぶ方式になっていて記述式の問題はありません。
管理業務主任者の試験内容は大きく分けて以下3つです。
- 法令系
- 建設・設備系
- 管理実務系
試験内容は「マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則」第64条で規定されています。
近年は試験範囲に大きな変更はありません。
管理業務主任者試験の科目免除制度
管理業務主任者試験には科目免除制度があります。
マンション管理士の資格を取得している場合は、管理業務主任者試験のマンション管理適正法に関する5問は免除になります。
しかし、制度を利用する場合には以下2点注意が必要です。
- 事前に試験の一部免除申請が必要
- 試験時間が13時~15時ではなく、13時10分~15時まで
管理業務主任者資格を取得するメリットは?
管理業務主任者資格を取得すると、転職の際に有利になる可能性があります。
また、すでにマンション管理会社などに勤務している場合は、勤務先から資格手当や年収アップにつながることもあるので取得して損はないでしょう。
管理業務主任者試験の難易度は?
管理業務主任者資格に興味がある人のなかには、難易度が気になる人が多いのではないでしょうか。
管理業務主任者試験の合格率は例年20%前後でしたが、近年は20%を下回っています。
しかし、他の不動産関連資格に比べてランキングをつけると、管理業務主任者試験の難易度は低いです。ここでは、合格率や合格点、受験者数などをもとに難易度を解説します。
管理業務主任者試験の難易度を知ると、資格取得がどのくらい大変なのかがイメージできるでしょう。
合格率から読み解く難易度
管理業務主任者試験の合格率は例年20%前後です。
2022年の合格率は18.9%で、近年では一番低い合格率でした。
一見合格率が低いと思われがちですが、類似の国家資格に比べると合格率は高めといえます。
合格点から読み解く難易度
管理業務主任者試験の合格点は例年33~36点で、2022年の合格基準点は36点でした。
管理業務主任者試験の合格点は相対評価のため毎年合格点は推移しますが、約70%正解していれば合格できるでしょう。
受験者数から読み解く難易度
受験者数は例年15,000~16,500人で、2022年の受験者数は16,217人でした。
受験者のなかにはマンション管理士や宅建の資格取得後に管理業務主任者試験を受験する人も多いです。
マンション管理士や宅建の資格は試験範囲が重複している箇所があるため、いくつかの資格の対策している分、受験者のレベルは高くなるでしょう。
男女別の合格率
男女別の合格率は2022年の男性合格率が19.1%、女性合格率は18.3%なので若干女性の方が合格率は低いものの、大きな差はありません。男女関係なくきちんと勉強をして臨めば合格できるでしょう。
管理業務主任者の難易度偏差値は?
管理業務主任者試験の偏差値は55~56といわれています。
類似資格であるマンション管理士は60、宅建士は57といわれているので、不動産関連資格のなかでは取り組みやすい資格です。
難易度傾向
管理業務主任者試験の難易度は近年難化傾向にあります。管理業務主任者試験が新設された当初は合格率が20%以上で、近年は合格率が20%以下のため難化したといわれていますが、他の不動産関連資格と比べると合格はしやすいでしょう。
管理業務主任者試験の難易度は高くない?
管理業務主任者試験は近年、合格率が20%以下ですが「難易度が高くない」という意見もあります。
ここでは、難易度が高くないといえる理由を以下に2つ解説します。
難易度が高くない理由を知ると、受験をするハードルが低くなるでしょう。
受験者資格がないため難易度が高くない
管理業務主任者試験では受験資格がありません。
資格試験においては、一定の条件を満たしていないと受験できない受験資格が定められている場合が多いです。
しかし、管理業務主任者試験では年齢や学歴、必須の資格などの受験資格がなく誰でも受験が可能なため、難易度が高くないといえるでしょう。
基本を問われる問題のため難易度が高くない
管理業務主任者試験では出題される問題の大半がベーシックな内容のため、難易度が高くありません。一部に難問があるものの、40問以上は参考書や問題集を活用してきちんと勉強をしていれば解ける問題です。
また、試験には記述問題がなく、全てマークシートで4つの選択肢から1つ選ぶ形式なので取り組みやすい試験といえるでしょう。
管理業務主任者資格と他の不動産関連資格との難易度比較
管理業務主任者と同様、不動産関連資格として挙げられるのがマンション管理士と宅地建物取引士です。
試験範囲が重複している箇所が多く、ダブル受験する人も多いです。
ここでは、管理業務主任者試験とマンション管理士、宅地建物取引士の難易度を比較して解説します。
他の不動産関連資格の難易度を知ると、管理業務主任者試験の難易度がどのくらいかわかるようになります。
マンション管理士
マンション管理士(マン管)は、主にコンサルティング業務を行うマンション管理の専門家です。
マンション管理士は管理業務主任者資格に比べて難易度が高いです。
2022年の合格率をみると管理業務主任者が18.9%、マンション管理士は11.5%でした。また、管理業務主任者は300~400時間ほどの勉強時間が必要といわれるのに対し、マンション管理士は必要な勉強時間が500~600時間で、半年から1年勉強期間にあてる必要があります。
管理業務主任者とマンション管理士の試験範囲は重複している箇所が多く、ダブル受験をすれば効率がよいでしょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、物件紹介や不動産調査、売買契約の締結など不動産取引の専門家です。
宅地建物取引士の合格率は17.0%で、合格率が18.9%の管理業務主任者試験に比べると若干難易度が高い資格です。
勉強時間は250時間ほどで、宅地建物取引士の試験は管理業務主任者の試験と重複している箇所が多くあります。
宅地建物取引士の試験日は例年10月の第3日曜日で、管理業務主任者の試験日は例年12月の第1日曜日のなので、勉強した知識が残っている同年度中に受験した方が効率がよいでしょう。
管理業務主任者試験に合格するには
管理業務主任者試験に合格するためには独学と通信講座利用どちらがよいのか悩んでいる人が多いのではないでしょうか。ここでは独学と通信講座のメリットとデメリットを紹介しています。
メリットとデメリットを知ると、自身がどちらの勉強方法が合うのかわかるようになるでしょう。
独学で勉強
管理業務主任者試験の学習を進めていくにあって、自分で教材を購入して学ぼうと検討している人も多いと思います。
ここでは、独学で管理業務主任者試験に合格したい人に向けて、メリット・デメリットを紹介します。
独学のメリット
独学のメリットは以下の2つです。
- 自分のペースで勉強できる
- 学習の費用を抑えられる
独学は自分のペースで勉強できます。
一方通信で学ぶ場合、学習の進むスピードがある程度決められています。
なかなか進められないまま次の教材が届き、教材を溜めがちです。
ペースに縛られず自分で計画を立てて学習を進めていきたい人には独学がおすすめです。
また、独学は費用を抑えられます。自分で計画を立てて、参考書や過去問で学習を継続できる人には向いているでしょう。
独学のデメリット
独学のデメリットは以下の2つです。
- モチベーションの維持が難しい
- わからないところを相談できない
独学はモチベーションの維持が難しいです。
試験範囲は広く、試験勉強は長期間に及びます。マンション管理士や宅地建物取引士の資格を取得済みの人は試験範囲が重複する箇所があるため取り組みやすいですが、初めて学習する人にとっては大変険しい道のりです。
また、わからないところをすぐに相談できる相手がいないので、わからないところは自分自身で解決していかなければなりません。自分自身で解決に向けて調べていると時間がかかり、効率的とはいえません。初めて学習する人はわからないことが多く難易度が高いでしょう。
通信講座で勉強
管理業務主任者資格の学習を進めていくにあたって「この勉強方法で合格できるのか?」「わからないところを聞きたい」と思う人も多いのではないでしょうか。
ここでは、通信講座で管理業務主任者試験に合格したい人に向けて、メリット・デメリットを紹介します。
通信講座のメリット
メリットは以下の2つです。
- 効率的に学習ができる
- サポートが受けられる
通信講座では効率的に学習ができます。
通信講座はプロが監修し必要な教材をそろえ、合格に向けた道筋が整えられているため、教材選びや学習方法に悩まずに済みます。また、サポート体制が充実しているため、わからないところをすぐに質問できてフィードバックも受けられるため心強いです。
合格に向けてあなたの背中を押してくれるでしょう。
通信講座のデメリット
デメリットは、費用が3万~8万円ほどかかることです。
身近に管理業務主任者資格を取得済みの人がいてサポートしてくれるようなら通信で学習しなくてもよいかもしれません。
しかし、通信で学習することは費用がかかる分、効率的に学習を進められるように教材が作られ、手厚いサポートが得られます。
おすすめの通信講座
「自分で勉強計画を立てるのが不安…」
「わからないところを聞ける環境がいいな」
管理業務主任者試験の勉強に不安を感じる人におすすめなのが通信講座です。さまざまな通信講座がありますが、ここではおすすめの通信講座を3つ紹介します。
- アガルート
- フォーサイト
- スタディング
管理業務主任者の資格取得に向けたおすすめの通信講座を知ると、あなたにピッタリの通信講座が見つかるでしょう。
アガルート
受講料:87,780円(税込)※11月26日まで70,224円(税込)
アガルートは合格率が高く、近年人気の通信講座です。
教材の特徴は以下の3つです。
- 合格率が高い
- 回数無制限でいつでも質問ができる
- 合格すれば全額返金
アガルートは、合格率が全国平均の3.71倍で業界トップクラスの実績があります。
実績の背景には質の高い教材はもちろん、回数無制限でいつでも質問ができるサポート体制が整っているからでしょう。また、一定の条件はあるものの、合格すると受講料全額返金のチャンスがあります。
質の高い講義を求め、サポート体制を重視する人はアガルートがおすすめです。
フォーサイト
受講料:43,800円(税込)
業界トップクラスの実績をもっている通信講座です。
教材の特徴は以下の3つです。
- 合格実績が多い
- 短期間で合格の可能性あり
- 不合格なら全額返金
こちらは講義や講師の質が高く、合格率が全国平均の3.58倍でアガルートよりは低いものの、業界トップクラスの合格実績があります。
管理業務主任者資格は一般的に6か月以上の学習期間が必要といわれていますが、合格実績のなかには3か月で合格している人もいるそうです。
不合格の場合には一定の条件はありますが、全額返金保証システムがあります。
合格実績が多く、不合格でも全額返金保証という安心できる環境で学習したい人にはおすすめです。
スタディング
受講料:31,900円(税込)
スタディングは、マルチデバイスで学習でき、スキマ時間で学習したい人におすすめです。
教材の特徴は以下2つです。
- マルチデバイスで学習できる
- 勉強仲間機能
スタディングではパソコンやタブレット、スマートフォンなどマルチデバイスで受講ができ、重いテキストを持ち運ばなくても職場や通勤、家事のスキマ時間に学習を進められます。
また、スタディングには勉強仲間機能があります。学習内容を投稿して勉強仲間同士で「いいね」や「コメント」を送り合えるので、学習のモチベーションを高められるでしょう。
スキマ時間を有効活用しながら、仲間とモチベーションと高め合いたい人にはおすすめの通信講座です。
まとめ
この記事では管理業務主任者の難易度を解説してきました。
管理業務主任者の難易度
- 近年合格率は20%を下回っている
- 70%以上正解していれば合格できる
管理業務主任者資格と他の不動産関連資格との難易度比較
- マンション管理士や宅地建物取引士よりは合格率が高いため難易度は高くない
- マンション管理士や宅地建物取引士と試験範囲が重複する箇所がある
管理業務主任者の難易度を理解し、資格取得に向けて勉強を始めていきましょう!